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2014.12.30

米国で稼働42年の原発が閉鎖

Vermont Yankee Nuclear Plant Powers Down - アメリカ北東部のバーモント州で原子力発電所が恒久的に稼働を停止しました。

by James Ennisバーモント州、ニューハンプシャー州、マサチューセッツ州の州境近くにあるバーモント・ヤンキー原発は1972年に送電を開始した沸騰水型原子炉です。東電福島第一原発とほぼ同じ設計だと聞いています。一時期はバーモント州で使われる電力の3分の1を供給していました。

日本で福島の核災害が起こっていた、まさにその時に、アメリカ政府の原子力委員会が認可を延長し、大きな論議を巻き起こしていました。今回の閉鎖にあたり、ヤンキー原発を運営している Entergy 社は、安全性ではなく、天然ガスの価格が下がったことなどを理由として挙げていますが、別の言いかたで言えば、原発は割に合わないということだろうと思います。

発電所で働いていた人たち数百人が雇用を失なうなど、経済的な影響を懸念する声もありますが、稼働の継続を求めていた一部の人たちも、内心ほっとしているところもあるのだろうと察します。

私は学生のころ、この原発から60キロぐらいのところ、原発が面するのと同じ川の下流に住んでいました。私にとっては故郷と言ってもいいくらいの地です。美しいニューイングランドに暮らす友人たちの脱原発を心から喜びます。

写真は James Ennis さんが CC-by-nc で公開しているもの。東電福島第一原発の破局的な事象から1年後に開かれたバーモント・ヤンキー原発閉鎖を求める集会で見られたプラカードです。

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2014年 12月 30日 午後 12:06 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.12.27

公園を閉ざさないで。心を閉ざさないで

渋谷区のウェブサイトから下記のメッセージを区長に送りました。

by brandon shigeta区長への手紙専用フォーム

件名:【必須】
公園の閉鎖について

内容:【必須】
年末年始の期間、宮下公園等の施設が閉鎖されるという報道を目にしました。閉鎖により、野宿者の命を支える炊き出しができなくなると聞いています。

私は現在は渋谷区内に在住しておりませんが、生まれ育ったのは渋谷です。今回の利用停止措置には同じ街に生きる人たちへの思いやりが感じられません。冷たい街になってしまったものだと悲しく思います。私自身のふるさとがなくなってしまったような思いです。

寒い冬です。野宿をする人たちの多くは、社会のさまざまな網の目をすり抜けて、今いる場所にいるのだと思います。年の暮れ、そして新年は、恵まれた者にとっては、せわしく、また晴れがましい日々ですが、住む処を持たない人々にとっては、役所も閉まり、心細い時間だろうと思います。それをなんとかしようと考え、手をさしのべようとする人たちの善意に託し、一人ひとりの命を大切にする渋谷の街をどうか作ってください。

写真は brandon shigeta さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2014年 12月 27日 午後 01:22 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2014.12.18

アメリカとキューバが国交再開へ

アメリカのオバマ大統領がキューバのラウル・カストロ議長が両国間の関係正常化を表明しました。

Havana Viejaアメリカ側からは、経済封鎖が効果をあげなかったからというのが政策転換の大きな理由として挙げられていますが、アメリカによる貿易の制限でキューバ経済が極度に困窮していたこともまた事実です。物品の流入で貨幣の価値が急速に変動し、人々の日々の暮らしが耐えられるのかという心配があります。自由が制限されていたことも事実です(旅行者として見る限り、社会主義ではない国でもっと不自由そうなところはたくさんありましたけれど)。たがが外れてしまい、社会の編み目が完全に崩壊してしまうことだって考えられます。

私たちの国での報道ではおそらく見逃されてしまいがちになるだろうと思われる点を書き留めておきます。オバマ大統領のスピーチの11分30秒ぐらいから13分30秒ぐらいのところ。キューバの人々のあいだにかつて自分たちを植民地支配した大国がまた自分たちの将来を左右しようとしているという警戒感があるという認識を示し、両国の間の過去を消し去ることは決してできないと誠実に非を認め、力を合わせて過去を乗り越えていこうと呼びかけています。

私たちの国もまた、全く正常な関係を築けていない国や、とてもぎこちない関係に陥ってしまっている国々と隣り合わせです。全体主義者たちが主導した戦争が終わった後、私たちはアメリカから自由と民主主義を学んできました。今日という大きな歴史の転換点にアメリカからまた何かを学ぶとしたら、経済制裁という外交政策の不毛はもちろんのこと、オバマ大統領が示した過去と率直に向き合う姿勢にも目を向けなくてはならないと思います。

写真7年前にハバナ旧市街で撮ったものです。

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2014年 12月 18日 午前 07:44 | | コメント (1) | トラックバック (0)

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