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2013.11.30

インド訪問の意味づけ

Japanese Emperor Akihito's visit not linked to nuclear cooperation - 天皇の訪問に関するインドの報道。

Akihito, painted portrait Japan Apocalypse P1060048 by thierry ehrmann訪問が日本との関係が悪化している中国に対するさや当てみたいなもの、あるいは、インドと日本の間の核開発分野での協力に関係するものだという印象を払拭するのにインド外務省が必死だと伝えています。

天皇の政治利用がけしからん云々と最近話題にされましたが、国外ではいろいろと政治的な色をもって見られているようです。

インド外務省が「天皇は政治的、同時代的な問題には触れないのが通例だ」と述べているので、まあ安心かと思ったら、その先で、「訪問がインドと日本の戦略的かつグローバルな関係強化に大いに寄与する」とも述べていて、「戦略的」はちょっといただけないなあ、と思いました。

写真は thierry ehrmann さんが CC-by で公開しているもの。東電福島第一原発の破局的事象の直後にフランスで描かれた「日本黙示録」という壁画の一部だそうです。

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2013年 11月 30日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.29

インド原発反対に新たな声

Medha Patkar cries halt to Kovvada nuclear project - インドのアンドラ・プラデシュ州で進められている原発建設計画に有力な反対の声が上がりました。

Medha Patkar by Joe Athialy記事は、著名な社会活動家である Medha Patkar さんが Kovvada 原発の建設に強い反対を表明し、現地を応援に訪れたことを伝えています。

Kovvada 原発への反対運動については、昨年1月今年6月に記事を紹介しましたが、依然として現在も用地買収の段階で難航しているようです。

メダ・パトカルさんは、「世界で、原子力は発電の選択肢ではなくなってきている」と述べています。また、現地の運動家は、原発稼働で生じる使用済み核燃料によって多くの人が影響を受けることを指摘しています。

さて、話変わって、このブログでも再三取り上げてきたクダンクラム原発は残念ながら稼働を始めてしまいました。今週に入り、反対運動の拠点となっていた村で爆弾が爆発し死者が出たというニュースがありました("Explosion at Idinthakarai claims 6 lives")。真相は分かりませんが、反対運動に濡れ衣を着せる展開になるような気がします。

メダ・パトカルさんの写真は Joe Athialy さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.28

立ち上がるタクロバン

More Tacloban businesses reopen - 台風から3週間が経ったフィリピンのタクロバンでは、ようやく店舗の営業再開し始めたようです。

Business is restarting slowly in typhoon-hit Tacloban. by International Labour Organization (ILO) Department of Communications記事によれば、食料品店はまだほとんどが閉まっているようす。フィリピン版コンビニという感じでしょうか、いろいろなものを売っているサリサリと呼ばれる小さな店はかなりたくさん営業し始めたらしいです。

その他、ホテルもいくつか開いていますが、建物の被害で収容人数は少な目。銀行ATM、食堂、工具店、ガソリンスタンド、自動車修理工場などが再開し始めています。

「あれもこれも」動き始めたと言って喜んでいいのか、「これだけしか」ないと考えるべきなのかは、私には分かりません。まだまだ支援が必要なことは確かだと思います。

すべての記事に目を通しているわけではないので、私が見落としているだけかもしれませんが、私たちの国の津波災害と比べて気がつくのは、移転の話がないことです。大地震は何百年に1回ぐらいだと思うのですが、気候変動の激しい今、もしかすると巨大台風は何年かに1回来るようになるかもしれません。移転を考えられるのは豊かな社会ゆえの贅沢ということなのでしょうか、フィリピンはこのままで大丈夫なのかと心配になります。

写真は International Labour Organization (ILO) Department of Communications が CC-by-nc-nd で公開しているもの。タクロバンで店を出した靴屋さん。

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2013年 11月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.27

新しい卒業要件

Xinjiang college says approved political views needed to graduate - 中国、新浪網の記事ですが、内容はだいたいロイター電と同じようです。

by politizer記事は、新疆ウイグル自治区のカシュガル師範学院(喀什师范学院)が、政府の見解に賛意を示すことを卒業の要件にしたと伝えています。「専門の成績が優れていても、政治的な資質が十分でなければ、絶対に卒業させない」と大学の党関係者が政府の新聞に語ったそうです。もちろん、ウイグル人の「分離独立主義」を押さえ込むためです。

この措置がこの大学のみのものなのか、新疆ウイグル自治区全体で取られたものかについては、記事は分からないとしています。ただ、新疆師範大学(新疆师范大学)の学長も似た趣旨の発言をしていることを記事は明らかにしています。

私は教育の場で暮らしているので、暗澹たる気持ちでこの記事を読みました。2週間ほど前に文部科学省が政府見解の尊重を求めて教科書検定基準を見直すと発表した時も憂うつになりましたが。

写真は politizer さんが CC-by-nc-nd-sa で公開しているもの。新疆大学の構内だそうです。「団結、奮進、求実、創新」ですね。

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2013年 11月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.26

二つの家族の物語

Families save each other from genocide — 50 years apart - 戦争の時、助けてもらった一家が、半世紀後、今度は助けてくれた一家を助ける側に回ったという話。

by Zoe52こういう「いい話」は細部が肝心だと思うのですが、残念ながら私にはそれを上手に伝える技術がありません。なので、ほんの骨組みだけを紹介すると…

ナチスがユーゴスラビアに侵攻した際、ボスニアに住んでいたユダヤ人の一家がムスリムの一家にかくまわれました。道を隔てたお向かいさんだったようです。毎夜のように連行されていくユダヤ人の叫び声が聞こえるような中、家の奥に隠され、やがてドイツ占領地外に脱出しました。

時は変わって、1990年代。セルビアによるボスニア攻撃のさなか、かつてユダヤ人の隣人を助けたムスリムの家族のもとに、内戦を取材していた新聞記者を通じてイスラエルから安否確認の連絡が入りました。家族が無事まだサラエボにいることが分かると、かのユダヤ人の家族はイスラエルのラビン首相(当時)の力を借りてムスリムの家族を難民バスに乗せ、ボスニアを逃れさせたそうです。

記事の終わりのほうには、ボスニアを出たムスリム家族の母親がユダヤ教に改宗したと書いてありますから、ここらへんで、全部イスラエルのプロパガンダなのかなあとも考えてしまうのですが、おそらくこの世には完璧な美談などなく、少しぐらいケチの付く話でも、価値のある話は広く語られるべきだと思い、ここに書きました。

違う民族を憎悪したり劣ったもののように扱ったりする者に負けずに互いに手を差し伸べる市民。好んで戦争をしようとする者に対抗して平和と友好を構築しようとする市民。そういう人たちがこの世界にはいるのだという、価値のある話です。

写真は Zoe52 さんが CC-by-ncs-sa で公開しているもの。サラエボのユダヤ人墓地に残された戦争の傷跡との説明があります。

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2013年 11月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.25

フランスの売買春法改正

French face fines for buying sex but critics warn if clients are forced underground, prostitutes will too - フランスでは、今週、売買春の扱いを大きく変える法改正案が議会に上程されるそうです。

Sonne l’heure où la femme accueille l’homme by Lucie Otto-Bruc法改正が実現すると、買春した人(手短に、以下では「男」と書きます)に罰金刑が科されるようになり、再犯者にはリハビリ施設への入所が命ぜられたりするようです。一方、売春をする人への罰は従来よりも軽くなり、売買春が人身売買の温床になっていることに鑑みて、売春をさせられている人が売春をさせている人を告発しやすくする措置などが盛り込まれているそうです。

議論の中心は買春した男を罰すべきか否かという点で、激しい論争になっているようです。セックスワーカーの関連団体も、STRASS (Syndicat du Travail Sexuel)は議案に反対、Amicale du Nid は賛成を表明しています。フェミニストの思想家の間でも、Elisabeth Badinter は反対、Sylviane Agacinski は賛成をしていると書いてありました。

売買春が女性の搾取につながるという点はほぼ共通認識となっているようですが、では男性を罰するのが女性を安全にするのか、それとも、売買春を隠れた場所に追いやることが今以上に女性を危険に陥れるのかという点で、意見が大きく異なっているようです。

権力が何かを違法にするといった時、それを取り巻く事情の黒白が必ずしも明確ではないということを思い知らされます。

パリの写真は Lucie Otto-Bruc さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 11月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.24

壁に穴

Activists cut hole through separation wall in al-Khader - イスラエルが建設した隔離壁に穴が開けられたというニュース。

Palestine_al_Khadr_NK20838 by gnuckxパレスチナのヨルダン川西岸地区、ベツレヘムの西にある al-Khader という町で、活動家らが隔離壁に穴を開けました。記事に添えられた写真では、穴の大きさは大人1人が体をよじって通り抜けらるくらい。バールのようなもので穴を広げているようすが写っています。

イスラエルがパレスチナの土地を接収して違法に壁を作ったため、al-Khader の人たちは自分たちの農地に行くのも大変だそうです。

私が読んだ時点では、記事には、イスラエル軍が来て穴を塞いで行ったとか市民を拉致したとかといった話は出ていません。まあ、時間の問題かもしれません。

写真は gnuckx さんがパブリックドメイン(CC-0)で公開しているもの。撮影は2003年。Al-Khader に壁が作られたのは2006年ですから、今では景色が醜く歪められてしまっていることでしょう。

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2013年 11月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.23

母語の日を作った人

Mother Language Day architect dies - 「世界母語の日」(International Mother Language Day)という記念日があるのをご存知でしょうか。その制定に努めた人が亡くなりました。

Shaheed Minar by Mostaque Ahammed私自身、この日のことを知ったのは数年前のことなのですが、国連が1999年に定めたもので、毎年2月21日がそれに当たります。

なぜ2月21日かと言うと、1952年のこの日、飛び地国家パキスタンの一部であった現在のバングラデシュで、ベンガル語(バングラ語)の公用語化(役所や学校で使われる地位)を求める大学生たちのデモに対する虐殺が起こったからだそうです。当時、西パキスタン(現在のパキスタン)を拠点とする政府が西パキスタンのウルドゥ語だけを公用語にする政策を推し進めていました。

20日に亡くなった Rafiqul Islam さんは1950年生まれなので、この日の記憶があったとも思えず、彼がどういう経緯でこの「言語運動」の歴史の顕彰に関わるようになったのかは分かりません。バングラデシュがパキスタンからの独立を果たすのは1971年ですから、Rafiqul さんは若く多感な時期に独立闘争を目撃し、その源流である言語運動に思いを馳せたのかもしれません。

写真は Mostaque Ahammed さんが CC-by-sa で公開しているもの。Shaheed Minar と呼ばれる、1952年2月21日の祈念碑。

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2013年 11月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.22

抱擁と逮捕

Saudi Arabia man arrested for giving out free hugs - サウジアラビアでフリー・ハグをしたら逮捕されたというニュース。

Big Brum Love Free hugs by Sas & Marty TaylorFree Hugs と大きく書かれたプラカードを持って、首都リヤドの Tahliya というにぎやかな通りに立ち、道行く人をハグしていた21歳の男性が宗教警察(Mutaween)に逮捕されました。「異国の風習を行なっていた」ことが咎められたそうです。

嫌がる人に強いたわけではないし、女性を抱きしめたわけでもないので、同性愛的な含意が警戒されたのでしょうか。なんとも息苦しい社会のようです。

今週初めに同じサウジアラビアでフリー・ハグをしたようすのビデオが公開されて、それに共感しての行動とのこと。元のビデオにリンクを張ります

宗教が愛をもたらす時もあるけれど、宗教が愛をつぶす時もあるなあ、と思いました。

は Sas & Marty Taylor さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2013年 11月 22日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.21

大学の自治会選挙は低調

Student elections marred by apathy, irregularities - 私たちの国では聞いて久しい感じがしますが、韓国でも大学の自治会選挙が低調のようです。近年においても大規模なろうそく集会などを成功させている国ですから、ちょっと意外な気もします。

20130903_기자회견_2학기 개강맞이 5대요구안 발표記事によれば、韓国外国語大学校と韓国交通大学校で立候補者がいないために自治会長選挙が実施できませんでした。ソウル大学校でも、投票率が規定を下回って選挙が不成立となっています。

一方、徳成女子大学校では、大学当局が選挙に介入して特定の候補に肩入れしたとして、学生たちが大学を告発しています。国民大学校では、ある候補が立候補要件を満たしていないとして、別の候補が裁判所に選挙の差し止めを求めているそうです。

選挙の不成立などの原因は学生の無関心。不正等については政界の腐敗などの影響を記事は暗示しています。また、低調さ全般に関して、就職への不安から学生運動への参加が減っていることが挙げられています。

私も学生だったころは自治会とか学生運動とかには全く無関心に過ごしてしまいました。だから偉そうなことは言えないのですが、教職員の側に立つようになって考えると、大学の経営陣は学生の声なんか全然聞いていないし聞こうともしないので、やはり学生の主張を通していく仕組みが必要だと思います。

写真は 참여연대 さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。学生運動っぽい写真だったので選んだのですが、私が主張とかをちゃんと理解しているわけではありません。すみません。

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2013年 11月 21日 午前 12:00 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2013.11.20

バナナとナプキン

In Uganda, using banana stems to make sanitary towels - ウガンダではバナナの茎で生理用ナプキンが作られています。

Get Rhytm (2) by Hindrik Sijens私たちが知っているような生理用品も売られてはいますが、高価で、多くの家庭では買うことができません。そのため、女の子たちは生理用品なしで暮らしていくことを強いられます。

生理は依然としてタブーなので、血でスカートが汚れていたりしたら、男の子たちにからかわれてしまいます。だから月経時に欠席する女の子が多い。そして欠席すると成績も下がり、社会進出が阻まれ、自尊心も傷つきます。

あるいは、古新聞やぼろきれ、葉っぱなどが使われることもあります。しかしこれらは吸収が不十分であるだけでなく、不衛生です。

そこで、バナナの茎(正確には偽茎と呼ばれるようです)の繊維を使ったナプキンが作られるようになりました。2年前のことです。バナナの茎は収穫後、捨てられるだけなので、安価で、しかも環境保全にも役立ちます。

バナナのナプキン BanaPad は、順調に普及しており、マイクロファイナンスによって小規模な工場を作ったり、隣国のブルンジやタンザニアに進出計画もあるそうです。

ウガンダの女の子たちの写真は Hindrik Sijens さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.19

フワニュフの虐殺

Soldier: Minneapolis man ordered Nazi-led attack - ナチスの戦争犯罪人がまた一人、裁かれることになるかもしれません。

Kościół w Chłaniowie by Tomasz Zugaj第2次世界大戦後にアメリカに移住した、現在94歳のウクライナ人が、ナチスが創設したウクライナ自衛隊の将校として、ウクライナとの国境近くのポーランドの村で市民の虐殺を命じたことが明らかになってきました。

この元将校は、虐殺のあった村の近くで、虐殺に関わった部隊に属していたことは認めていましたが、自らが虐殺に関わったことは認めていませんでした。しかし、このほど、1960年代にウクライナ政府が実施した調査に対して、彼のもとで兵隊だった人が行なった証言が公開されました。証言は、彼が自ら住民の殲滅を命じたという内容を含んでいました。この兵隊の証言は、歴史家やアメリカ政府の司法省が信憑性のあるものと認めているそうです。

虐殺が行なわれたのは1944年7月。ポーランド南東部のフワニュフ(Chłaniów)という村でした。レジスタンスによる兵員の殺害への報復として、家屋のほとんどが焼かれ、多くの市民が犠牲となりました。

この件が実際に訴追に発展するかどうかはまだ分かりませんが、記事は、ドイツが近年、容疑者がいかに高齢で病弱であろうとも戦争犯罪の訴追は行なう方針で臨んでいることを指摘しています。

それは、私たちの国もとるべき態度であると思います。

Chlaniow の村の教会の写真は Tomasz Zugaj さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 19日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2013.11.18

フィリピンの募金先を追加

3-day-old girl dies in storm-wrecked hospital - 台風の後のタクロバンで生まれた赤ちゃんが呼吸不全を起こしていて、電気もない病院で家族が手動のポンプを使って助けようとしていたが、死んでしまった、という記事。

A l'epicentre del caos (Noel Celis / AFP) // ARA mirades by Jordi Bernabeu Farrús台風の後の混乱がなくても助からなかった命だったのかもしれませんが、人工呼吸器さえ動いていれば何とかなったのかもしれない。そんな「悔しさ」が伝わってきました。

災害から10日余りが過ぎて、水や食糧といった物資も、だんだんと被災地に届き出したと聞きます。しかし、私たちの国よりもはるかに貧しいフィリピンでは、復興にも桁違いに大きな困難が待ち受けていることでしょう。

前回の記事の後にも、いろいろと募金の案内が来たので、少額ですが寄付を続けています。各団体のフィリピン災害関係のページにリンクを張ります。以下の団体はどこも用途指定してクレジットカードでの募金ができます。

私の地元の京都や滋賀では、留学や結婚、就職などでこちらに住んでいるフィリピン出身の人たちによる街頭募金なども始まっているようです。

写真は Jordi Bernabeu Farrús さんが CC-by で公開しているもの。

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2013年 11月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.17

亡命音楽家の帰還

Kurdish iconic musician returns to Turkey after 37 years of exile - 長く亡命生活を送っていたクルド人の音楽家がトルコに戻りました。

by Fabio Giudiciシヴァン ペルウェル(Şivan Perwer)さんはトルコ政府が彼の母語クルド語で歌を録音することを許さないことに抗議して37年前にトルコを出て以来、クルド人迫害の問題が解決するまでトルコの地は踏まないと語り、主にドイツからクルド人の運動を支援してきました。第1次湾岸戦争時の難民支援などにも力を尽くしたことで知られています。

その彼が、ディヤルバクルでのコンサートに臨みます。İbrahim Tatlises さんというトルコ国内で活動する音楽家との共演だそうです。隣国イラクのクルド人の指導者 Masoud Barzani さんの来訪に合わせた企画とのこと。

近年、トルコ国内でのクルド人をめぐる人権問題は大きく改善されてきたと思います。まだまだ行く道は長いのでしょうが、ペルウェルさんを始め、未来に明るさを見出しているクルド人も多いのかもしれません。

YouTube で聴ける Sivan Perwer さんの音楽にリンク。記事には、ほかにクルドの音楽家として Sezen Aksu と Tarkan という名前が載っていました。

写真は Fabio Giudici さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。本題とはあまり関係ないのですが、ディヤルバクルで撮られた写真だと思います。とてもおしゃれな感じだったので選びました。

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2013年 11月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.16

守られる秘境

Maliau Basin off limits for another 50 years - マレーシアの秘境が、今後50年にわたって開発禁止となりました。

by budakボルネオ島のマリアウ盆地は、立ち入りが厳しく規制されていて、「恐竜だけがいないジュラシック・パーク」と呼ばれるそうで、希少な動植物の宝庫となっています。現在もとられている制限をあと50年の間は解除しない方針がこのたび確認されました。

「人が全く手をつけていない場所を未来の世代が研究できるように残しておくことは私たちの責務だ」という言葉が紹介されています。

「百年の計」とか「将来に禍根を残す」といった表現を政治家がよく使いますが、50年というのは、かなり長い時間を見据えた態度だなと思いました。

一方で、何万年も害を発する物質を300メートルの地下に埋めて安心などと言ってのけるのも政治家なわけで、やっぱり任せっきりにはできませんね。

写真は budak さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。マリアウの写真を見ると、いろいろな動物がいるようですが、ムカデや蛾はちょっと苦手なので、これにしました。

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2013年 11月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.15

モスクワ大学で大量解雇

Lecturers at Russia’s Top University Protest Job Cuts - ロシアの大学で大量の教員解雇があったようです。

Moscou / Москва - Université Lomonosov (МГУ) by cercamonロシアを代表するモスクワ大学(ロモノソフ・モスクワ国立大学)の理工系諸学科に勤務する講師らが多数解雇され、そのうちの46人が解雇の不当を訴える嘆願書をプーチン大統領に提出しました。プーチン大統領は同校の理事長も務めているそうです。

モスクワ大学は政府から教職員の平均給与を引き上げるように指導を受けましたが、それを実行する資金がないために解雇を行なったものと見られています。ロシア教育省が事情の調査を始めたそうです。

写真は cercamon さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.14

いがみ合う二つの国

いつにも増して手抜きの記事なのですが…

Darłówko by marcin ejsmontRussian far-left in tit-for-tat attack on Polish embassy - ポーランドの独立記念日だった11日、ワルシャワのロシア大使館周辺で暴動が起こり、駐車してあった車に火をつけたり、大使館関連施設に花火を投げ込んだりしました。

おそらくはこのワルシャワでの騒ぎへの「仕返し」として、12日、今度はモスクワのポーランド大使館に発火筒が投げ込まれました。

どちらも、それぞれの国の国粋主義者たちの仕業だと見られています。

私たちのへんから見ると、ポーランド人もロシア人も同じに見えるのですが。それでもいがみ合うのですね。不思議なものです。まあ、それは、あちらの人たちが私たちの国のへんを見ても、同じことを思うのでしょうけれど。

どこの国でも、国粋主義者たちのの考えることは、私には全く理解できません。

写真は marcin ejsmont さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 11月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.13

監獄から消えたナデジュダ

Pussy riot member Nadezhda Tolokonnikova now missing for more than three weeks – with her disappearance sparking fears some of the Greenpeace 30 could also be 'lost' - ロシアで、反プーチン活動によって罪に問われ収監されているパンク・バンド、プッシー・ライオットのメンバー、Nadezhda Tolokonnikova さんが3週間ほど前から「行方不明」になっています。

Pussy rioters in Nijmegen by Ajith刑務所での人権状態などについても体制に対して批判的な発言をしてきたトロコニコワさん。より警備が厳しい、隔離された収容所に移送されたとの見かたが強まっています。外界との接触を完全に断たれていて、残された家族にも何も連絡がないそうです。よもや秘密裏に処刑されたりはしていないと思いますが、彼女に近しい人たちの心配の深さは容易に想像できます。

記事は、北極海の開発に抗議して逮捕された環境団体グリーンピースのイギリス人たちも同様に扱われる可能性があると指摘しています。

もちろん、そのように注目度の高い場合だけでなく、人知れず、どこかに「隠され」てしまった服役者たちもいるのかもしれません。ロシアの人権の危機を予感させます。

写真は Ajith さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.12

領有権争いに決着

ICJ backs Cambodia's claim to Preah Vihear temple promontory - カンボジアとタイの間の領有権争いに国際司法裁判所が決着を付けました。

Preah Vihear Temple by Frank Starmer両国の国境沿いにあるプレアビハール寺院址周辺の土地は、2008年以来、その領有権をめぐって紛争の種となっていました。寺院址自体は1962年に同じく国際司法裁判所の裁定でカンボジア領であることが決まっていましたが、その周りのどこに国境線があるのかについては定まっていませんでした。昨日出された裁定は、おおむねカンボジア側の主張を認めるものだったようです。

今回の裁定でも、地図を示して「ここが国境線だ」という形で定義しているわけではないので、のちのち、また揉めることがあるのかもしれません。

プレアビハール寺院址は険しい崖の上にあるそうで、周りの土地がカンボジア領になったとしても、タイ領を通らないと行きにくいようです。あたかも寺の址が両国の友好的な関係を求めているような感じです。

そう言えば、タイは恩赦法案をめぐって大きく揺れているところですから、インラック政権にとっては、最悪のタイミングで裁定が出たと言えるかもしれません。

写真は Frank Starmer さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.11

フィリピンを支援しよう

Philippine typhoon death toll could reach 10,000 - 私たちの国での名前は台風30号。現地フィリピンではヨランダ(Yolanda)。国際名はハイヤン(海燕、Haiyan)。

by Kap Shiwramレイテ島タクロバン(Tacloban)で死者は1万人に上る可能性があると伝えられています。多めに見積もりすぎた数字だったと言えるようになるといいのですが、予断を許しません。

昨年まで、フィリピン赤十字の募金ページでは私たちの国からは送金できなかったと思います(PayPal では寄付が通らず、クレジットカードのページではフィリピンの住所を要求されました)。今はクレジットカードで寄付ができるようになっています(PayPal を選んで、クレジットカード払いを選択)。ちなみに、今、100円が43.5ペソです。

私たちの国の NPO もいくつか動いていると思うのですが、私のところにいち早くメールが来たのは AMDA(アムダ)でした。他にもよい窓口をご存知のかたがいらっしゃいましたら、お教えいただけると幸いです。

タクロバンは私たちの国がフィリピンを侵略した際、拠点にした場所であり、また、マッカーサーが "I shall return." の言葉を貫徹して上陸した地でもあるそうです。

写真は Kap Shiwram さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。海岸にマッカーサーの像があるようですね。

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2013年 11月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.10

ネルーダの検死結果

'No poison found' in Chile poet Pablo Neruda's remains - チリで行なわれていたパブロ・ネルーダの再検死結果が発表されました。

Pablo Neruda by Brigitte Djajasasmita1973年の軍部によるクーデターの直後に亡くなったネルーダは、前立腺がんのため死んだとされてきましたが、軍部に毒殺されたとの疑惑がずっとありました。しかし、今回、半年をかけて行なわれた死因の解明作業では、体内に毒物は確認されなかったそうです。

死後40年経っているため決定的な結果は出ないだろうと言われていましたから、毒殺説を否定する説明がなされたのは、ちょっと驚きでもあります。チリ共産党は、発表に納得がいかないとして、資料の公開を求めました。

写真は Brigitte Djajasasmita さんが CC-by-nc-nd-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.09

ウォルマート前で逮捕者

54 demonstators arrested at Wal-Mart protest in Chinatown - アメリカのウォルマート社をめぐる労働運動で大量の逮捕者が出ました。

by Peoples Worldロサンゼルスの中心部、チャイナタウンにある店舗前でピケを張っていた500人あまりの労働者や市民に対して警察が退去を命じ、それに応じなかった54名が逮捕されました。労働問題では長い不名誉な歴史を持つウォルマートですが、その中でも最多の逮捕者だそうです。

ウォルマートでは正規雇用された人でも年収2万5千ドル(約246万円)に満たない場合がかなりあるそうで、最低限でもその程度の給与を支払うことを求める行動だったそうです。組織したのはウォルマートでの労働組合結成を目指す OUR Walmart という団体です。

逮捕された人たち、低賃金にあえぐ人たちへの連帯もさることながら、私たちの国ではウォルマートは西友の親会社ですが、西友で働く人たちは大丈夫なのか心配になりました。

写真Peoples World が CC-by-nc で公開しているもの。昨年11月のカリフォルニアでの抗議行動。

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2013年 11月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2013.11.08

闘牛の国

Bullfighting afforded protection by state - スペインで闘牛が国によって保護されることになりました。

20130914175515 by Popicinio議会上院が、闘牛は文化遺産であって公費で守られるべきであるとする法案を可決しました。賛成144票、反対は26票。50人以上の議員が棄権したそうです。同様の法案は既に下院を通過しています。

動物愛護の考えに後押しされて闘牛は廃止に向かっていくのかと思っていたのですが、極めて反動的な結果になりました。

写真は Popicinio さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 11月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.07

薄れる記憶

Hotel sorry for spa break named after Nazi attacks - ドイツのホテルが「ロマンチックな水晶の夜をお過ごしください」という広告を出し、強い批判を受けました。

Hunted jew by Daniel Ullrich「水晶の夜」とは、ナチスによるホロコーストの始まりとも呼ばれる、1938年11月9日から10日にかけてのユダヤ人虐殺事件のことです。75年経ってその記憶が薄れてしまったのか、広告の文句に使われてしまったというわけです。

ホテルの名前に「クリスタル」という語が入っているのでちょっと可哀想だとも思えますが、やはり全く呆れるほかありません。ドイツでも歴史の風化はどんどん進行しているということでしょうか。いや、しかし、私たちだって、歴史を忘れ、だれかの神経を逆なでするようなことを繰り返しているのかもしれません。気をつけなければ。

ホロコーストの犠牲になったユダヤ人には気に障る言葉になってしまいますが、彼らが作ったイスラエルを見ると、歴史を覚えておくべきと言っても、被害の記憶のみに注意を集中させてしまっては全然意味がないとも言えると思います。

写真は Daniel Ullrich さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2013年 11月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.06

軍政の秘密資料

Argentina finds archives belonging to the military dictatorship - アルゼンチンで、かつての軍事独裁政権時代の政府資料が大量に発見されました。

Nunca mas by Carsten ten Brinkアルゼンチンの人々が軍政にあえいでいたのは1976年から83年までの間。その当時の閣議などの秘密資料が、空軍の施設の地下から見つかりました。軍事政権の秘密会議議事録など1,500点。報道弾圧に関する資料や、著名人らの危険人物リストなどが含まれているそうです。軍部によって拉致された人たちに関する資料は、残念ながら、「国民にどう説明するか」を論じた会議資料などに限られているようです。

軍政が終わって今年でちょうど30年です。30年。政府にとって都合の悪い秘密を隠しておくには、長すぎる時間であるように思えます。

写真は Carsten ten Brink さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。大きく書かれた Nunca Mas は、軍政を再び許さない、過ちは繰り返しません、みたいな誓いの言葉でしょうか。

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2013年 11月 6日 午前 12:00 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2013.11.05

ギリシャでゼネスト

Wednesday's general strike to disrupt train and bus services - 明日、ギリシャではゼネストが予定されています。

Protest ... Athens Views (2574) by Niels Linneberg官民両セクターの労働組合が幅広く参加する見込みで、公共交通機関は、アテネの地下鉄などの一部の例外を除いて、全面的にマヒするそうです。

経済的に苦しめられているギリシャの労働者の仲間たちに遠くより連帯のあいさつを送ります。

写真は Niels Linneberg さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。ギリシャの写真なので選んだのですが、どんな主張の場面が写されているのか、調べていません。すみません。

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2013年 11月 5日 午前 12:00 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2013.11.04

イスラエルに大臣は行かない

SA ministers don't go to Israel: International Relations Minister - 南アフリカ政府がイスラエル政府との閣僚級の接触を停止しました。

Media briefing on Indian delegation that landed at Waterkloof Air Force Base, 3 May 2013 by GovernmentZAMaite Nkoana-Mashabane 外務大臣は「パレスチナの友人たちは南アフリカがイスラエルと断交することは望んでいない。しかし、現政権と話し合いを持たないでほしいと伝えてきた」と説明しました。状況がよくなるまで、閣僚がイスラエルを訪れることはないだろうとしています。

コアナ・マシャバネ外相は、「パレスチナの闘いは私たちの闘いだ」とも述べました。パレスチナの地図を見ると、領土が小さく分断されていて、点の寄せ集めのようであり、心が痛む、とも。

南アフリカのズマ政権への評価は必ずしも高くあるべきではないと思うのですが、それでもアパルトヘイトを平和的に克服した南アフリカの行動には道義的な力が感じられます。勇気ある外交政策だと思います。

写真は GovernmentZA が CC-by-nd で公開しているもの。

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2013年 11月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2013.11.03

非常勤教員は労働組合へ

Growing number of part-time professors join unions - アメリカの大学で非常勤教員の労働組合組織化が進んでいるというニュース。

Day 3 by BTC Best1970年には高かった専任率が徐々に低下し、現在では大学教員の過半数が非常勤となっているそうです。提供する科目を増やし、教育に幅を持たせるためだった非常勤教員委嘱が母屋を乗っ取ってしまった形です。

専任教員に比べ給与が低い非常勤教員は、やはり私たちの国と同様、いくつかの学校を掛け持ちして不安定な生活をしている人が多いようです。で、ここからが少し二つの国の間で事情が違うのだと思いますが、非常勤教員が組合を組織する大学が急速に増えているようです(私たちの国と異なり、個人加入の組合はなく、事業場の職域ごとに多数決をとって組合を結成します)。

サービス業従業員を組織する全国組織 SEIU (Service Employees International Union)なども活発に組織化を展開しており、近年、組合組織率が低迷する中、大学教職員の組織率だけは上昇しているそうです。

わたしたちの国でも、非常勤や任期制の教員の組織化に労働組合は強く取り組むべきです。専任の教員の既得の権益を守ることも大切だとは思いますが、そればかりを考えていたら、次の世代が育たない。そんな危機的な状況にあるように思います。

写真は BTC Best さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。今年9月に教職員がストライキをうった西海岸の大学のようすです。

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2013年 11月 3日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.02

都市に向かう難民キャンプ

Largest camp for Syrian refugees becoming a city - シリア内戦を逃れた難民たちの巨大なキャンプ。

Zaatari refugee camp, Jordan by Foreign and Commonwealth Office国境線のヨルダン側にあるザータリ難民キャンプには10万を超す人々が暮らしていて、運営している国連当局は、キャンプの「都市化」の必要性を語っています。テントからキャンピングカーへの移行、水道や電気の整備、そして自治組織(市議会)の設立。

最初は難民生活の長さを月単位で語っていた人々も、年単位で考えるようになり、10年、20年とここに住まなければならないと思っている人もいます。

今年の初めごろは、乱暴者たちが横行していたキャンプにも、だんだんとコミュニティーの指導者たちが育ってきたそうです。しかし、まだ経済は闇市場が幅を利かせたまま。家族の経済状態から早く「嫁に出される」女性たちがいるのを見て、ヨルダンから男たちが「安価な花嫁」を探しに来たりもしています。

早く平和をもたらさないのであれば、アサドも反体制派も神に呪われるがよい、という言葉が心に残りました。遠くから心を寄せるとしたら、この人たちなのだろうと思いました。

写真は Foreign and Commonwealth Office (英外務省)が CC-by-nd で公開しているもの。

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2013年 11月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.11.01

国を選ぶ

Abyei's Dinka vote to join South Sudan - スーダンと南スーダンの国境周辺でどちらの国に帰属するかを選ぶ自主投票が行なわれました。

Ngok Dinka displaced vy ENOUGH Project住民投票があったのは、領有権争いの現場となっている Abyei 地方。ここにはいくつかの民族が暮らしていますが、今週初めの投票に参加したのは Ngok Dinka 民族だけでした。なお、スーダン、南スーダン両政府はこの住民投票を正式のものとは認めていません。

結果は、有権者64,775人のうち、63,433人が投票し、かろうじて12票がスーダンへの帰属を選択、362票が無効票で、後はすべて南スーダンへの帰属を選択するものだったそうです。

アフリカ連合などは、この投票結果が両国の対立の火に油を注ぐものとなることを懸念していると言います。まあ、住民投票をやろうがやるまいが、紛争が続き、おそらくは激化することは避けられず、住民投票亜云々というのは、好戦的な人々の言い訳に過ぎないのだと思います。

それはそうと、私はかねがね、国境なんて無ければいいのに、と思っていますが、そういう考えかたは、アビエイで二つの国のうちの一つを選び取った人たちには理解してもらえないのかもしれません。そんなことを考えました。

写真ENOUGH Project が CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 11月 1日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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