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2013.05.31

フレンチ・キス

"French kiss" finally enters French dictionary - フランスの辞書に、初めて「フレンチ・キス」にあたる単語が載ることになったというニュース。

The Kiss by Rodin by Sarah Stierch"Galocher" という単語だそうです。昨日発売された、権威ある辞書『プチ・ロベール』の最新版に収録されました。もちろん、この辞書に載っていなかっただけで、既に載せている辞書はあったのだろうと思います。いずれにせよ、濃密な接吻の本場と目されるところで、それを示す、広く認知された単語がなかったのは意外だという話題です。

ところで、「フレンチ・キス」って、日本語でまだ言いますよね? ちょっと古い? 「ディープ・キス」のほうが普通かな? まあ、どうでもいいですが。

ロダンの「接吻」の写真は Sarah Stierch さんが CC-by で公開しているもの。

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2013年 5月 31日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.30

ホロコースト幸存者に新たな補償

Germany to Pay 772 Million Euros in Reparations to Holocaust Survivors - ドイツ政府がホロコースト幸存者に対して、新たに7億7千2百万ユーロ(約1千1百億円)の補償金を支払うことを決めました。

20130417-DM-LSC-0073 by U.S. Department of Agricultureドイツ財務省がホロコースト被害者の権利請求団体 Claims Conference との協議の末にまとめたもので、2014年から17年にかけて、約5万6千人の幸存者に補償が行なわれます。高齢化が進み、新たな必要が生じてきたことを念頭においての措置です。

昨年11月にも補償の増額の決定が伝えられましたが、それとは別の話だと思います。

記事によると、これまでドイツ政府による補償は、ワルシャワのように壁で囲まれたゲットーに入れられていた人が対象でしたが、今回の和解では、壁のないゲットーに居住させられていたユダヤ人も補償の対象になります。ルーマニアやブルガリアでは、このような壁のないゲットーが普通でしたが、そこでも、職を奪われ、外出を制限されるなど、厳しい差別が行なわれていました。

補償の対象者が広げられたことは、時代とともに変わる人権の概念が過去の清算にも生かされているということだと思います。同じ人間として誇りに思うと言うか、現在や未来に希望が持てる行ないだと思います。それに比べて、「1965年に解決済みです」みたいな言葉が、いかに閉塞的と言うか、器の小ささを物語ることか。

写真は U.S. Department of Agriculture が CC-by で公開しているもの。

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2013年 5月 30日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.05.29

試験のない学期

Seoul to pilot test-free semester in September - 韓国では、2016年から、「テストや評価のない学期」を一学期、中学校の課程に導入するそうです。

드뎌 시험이구나아아아아아 싫단말이야아아아아 by Yupki악마「自由学期」(자유학기)はパク・クネ政権の公約の一つだったそうで、今年の秋から、一部の学校で試験的に導入されます。

自分が中学生でもないのに、まず「うらやましいなあ」と思ってしまった私は、相当に暗い過去があるのでしょうか(気づき)。反対に、教師の側から見れば、子どもたちがちゃんと理解してくれているか分かりにくくて大変だろうなあと思います。

写真は Yupki악마 さんが CC-by-sa で公開しているもの。試験の日の黒板。

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2013年 5月 29日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.05.28

戦争の惨害から将来の世代を救う

The Long March Towards Abolition of War - 6月6日に国連本部で、戦争を禁止するための集会が開かれます。

Press conference of the 12MSP by UN Photo Geneva地雷撤去運動家でノーベル平和賞受賞者であるジョディー・ウィリアムズさんらが呼びかけたもの。国連憲章前文にある「戦争の惨害から将来の世代を救うことを決意する」(Determined to Save Succeeding Generations from the Scourge of War)という題が付けられた会議です。

戦争が禁止されるまでにはあと数十年はかかるでしょうから、「早すぎた会議」になるのかもしれません。でも、こつこつと一歩ずつ戦争の廃止を現実のものとしようとする人たちの努力に頭が下がります。

「戦争を英雄的なもの、愛国的なものと偽って教えてはいけない」(ウィリアムズさん)、「アパルトヘイトを禁止することができたのだから、戦争を禁止できないわけがない」(デズモンド・ツツ元大司教)、「戦争にはお金がかけられすぎ、平和にはお金がかけられなさすぎている」(パン・ギムン国連事務総長)など、思わず頷いてしまうような言葉が並んでいます。

会議の開催には、国際的な NGO らのほか、永世中立を国是としているスイス政府が一枚噛んでいるようです。私たちの国も戦争を放棄する憲法を持っていますが、開催には関わってはいないようです。素晴らしい憲法を大事にする代表者を選ぶことのできない自分たちを恥じるべきでしょう。

ウィリアムズさんの写真は UN Photo Geneva が CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.27

買い物で差別

One third of customers face discrimination - ドイツでは、買い物客の3人に1人が、年に少なくとも1回、差別を経験するそうです。

Against racism in germany / Für Freiheit und Vielfalt - gegen rechten Terror in Deutschland by Daniela Hartmann今日のシュピーゲル誌に載るそうです。ウェブではまだ載っていないみたいでした。

「ここはあなたの来るような店じゃないよ」みたいなのが典型的な形。性別、年齢、経済状態などによる差別ということですが、一番差別を経験しやすいのは、やはり、他民族のトルコ系市民だそうです。81%の人が年に平均5.7回差別を経験します。一方、ドイツ系市民は27.5%が1.3回差別を経験するそうです。

差別を受けた人のうち、20%が店や会社に苦情を言います。約半数は他の店に行くことにします。8割近くは、友人などに話して、口コミが広まるのを期待するそうです。

写真は Daniela Hartmann さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.26

ごめんなさいと言う日

Relay for recognition to start Sorry Day - 今日、5月26日は、オーストラリアでは「謝罪の日」(National Sorry Day)です。

Sorry on Australia Day-sky writing, National Apology Day, National Sorry Day by butupa盗まれた世代—親元から強制連行された先住民の子どもたち—に対して、国が、そして国民が詫びる日。1998年に制定されました。

オーストラリアでは、先住民(アボリジニ)の存在を、「オーストラリアという物語の第一章」として憲法に書き込もうという運動が広がっています。今日は、その啓発のために全国をめぐるリレー「認識への旅」(Journey to Recognition)がメルボルンを出発するそうです。

唇を噛み、羨ましさを堪えつつ、遠い国のニュースを読みます。

オーストラリアの空の写真は butupa さんが CC-by で公開しているもの。

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2013年 5月 26日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2013.05.25

フランスが新たな富裕層への課税強化策

French govt backs 75% tax rate, scraps exec pay cap - フランス政府が、新たな高額所得者に対する課税強化策を打ち出しました。

Journée B2G - 13.04.2013 by Besoin de Gauche100万ユーロ(約1億3千万円)以上の従業員に払う場合、企業にその75%にあたる額を税として課すというものです。来年度の予算案とともに国会に諮られる予定だそうです。Pierre Moscovici 財務相が新聞のインタビューで明かしました。

オランド政権は、当初、高額所得者本人への大幅課税強化を公約に掲げていましたが、憲法院がそれを認めなかったため、雇用主への課税へと切り替えたとのことです。

企業役員への報酬に上限を設けるべきだという違憲に基づいた検討も行なわれましたが、今回は見送られたようです。

モスコビシ財務相の写真は Besoin de Gauche が CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.24

ゲットーを見て回る

Bronx 'Ghetto' Tours Stop Amid Residents' Outrage - ニューヨーク市の「ゲットー・ツアー」が中止になったという話。

Courtland Ave Food Inc. by Jason Eppinkニューヨークのブロンクスで、配膳所や公営住宅、「掏摸の溜まり場」の公園などを見て回るツアーを行なっていた旅行会社が、事実を間違って伝え、貧困を食い物にしていると批判を受け、ツアーの開催を中止しました。

ブロンクスは1970年代、80年代にはスラム街として荒れていましたが、今はかなり復興を遂げていて、貧困や犯罪の温床としてそれを描くのは、市民への侮辱だとの主張です。

記事の後半では、中止になったツアーとほぼ同じ場所を、もっと好意的な視点から見て回る、ブロンクス市民主催のツアーの話が紹介されています。旅行者としても、どんなツアー会社を選ぶかで、社会的な責任が問われるということだと思います。

写真は Jason Eppink さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.23

枢軸に与した兵隊たち

Government defends tribute to Nazi volunteers - スペインの歴史認識に関する話題。

Despidiendo a la división azul (Madrid, 1941) by 
Recuerdos de Pandoraスペインでは、内戦当時、右翼のフランコ政権側についていた人々の中からナチス・ドイツに義勇兵として参加した人たちがいたそうです。青い師団(División Azul)と呼ばれました。

その青師団の元兵隊たちを表彰する集いが、与党である右翼の国民党に所属する地方議員の主催で11日に開かれ、それに反発したカタルーニャの CiU 党が内務大臣に問いただしたところ、同様の式典は過去10年にわたって開かれており、今ごろになって問題にするのはおかしい、という返事が返ってきたと、記事は伝えています。

CiU 側は、ナチスの制服を着た人に賞を授与するなど、フランスやドイツの民主的な政府なら考えられないことだ、と憤りを隠しません。

私たちの国でも最近、戦争犯罪を矮小化するような問題発言が相次いでいますが(本当にうんざりしてしまいますが)、歴史を乗っ取らせない闘いは、共通だと思いました。

写真は Recuerdos de Pandora さんが CC-by-sa で公開しているもの。1941年、出征する兵士たちと見送るマドリードの群衆。

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2013年 5月 23日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.05.22

壊れたプリンターと離婚

Clerk praised for saving marriages with 'broken printer' excuse - 中国の武漢市の役所に勤めている人が離婚の危機を救うという話。

Marriage by Jo Christian Oterhals区役所で婚姻関係の受付をしている熊玲さん。夫婦が離婚の届け出をしに来ると、「すみません、今、プリンターが壊れているんです」「ネットが止まっていて…」などと伝え、日を改めて出直してくれと頼みます。彼女の作戦で、9年間に500組が考え直し、離婚しないことにしたのだそうです。

離婚するという市民の権利を侵害しているのでは、という批判もあるそうです。

私も、素直に喜んでいい話ではない気がするのですが、とても疲れているので、古風な「いい話」として、やり過ごそうと思います。

写真は Jo Christian Oterhals さんが CC-by-nc-nd-sa で公開しているもの。前にも使いましたっけ、この写真。

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2013年 5月 22日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2013.05.21

カンボジアの怒りの日

Cambodian ceremony honors victims of Khmer Rouge - カンボジアで20日、ポル・ポト政権時代の虐殺の慰霊祭が開かれました。

Memories & Thoughts by lets.book「怒りの日」(Day of Anger、T'veer Chong Kamhaeng)と呼ばれる慰霊祭で、1980年代から続けられているそうです。首都プノンペンから15キロほどのところにある Choeung Ek という虐殺場で執り行われました。

カンボジアでは、今も国連のカンボジア特別法廷でキュー・サムファン元国家幹部会議長などの裁判が続いています。市民は、真実が明らかにされることに期待をかけながらも、その進行が遅いのに苛立ちを募らせていると記事は伝えています。

写真は lets.book さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 21日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2013.05.20

コンゴの巨大ダム

Work on giant hydro dam in DRC to start in 2015 - 世界最大の水力発電用ダム建設計画。

Congo Boatmen by International Riversコンゴ民主共和国と言うと、東部のほうで内戦をやっているニュースばかりが気になりますが、西部のほうは安定しているのでしょうか。大西洋岸に近いコンゴ川流域で、巨大なダムが建設されようとしています。

インガ・ダム。完成時の最大出力は4万メガワットで、アフリカ大陸の電力需要の半分をまかなえるとのこと。現在世界最大の中国三峡ダムの倍に近い発電量です。

2年後に着工の予定。中国の企業、スペインの企業、そして韓国とカナダの合弁企業が入札に参加する見込みだそうです。

大きなダムができるということは、自然が失われ、また生活が壊されるということだと思いますが、大丈夫でしょうか。

写真International Rivers が CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2013.05.19

楽観的

Most Germans optimistic about the future - ドイツ人の過半数は将来に対して楽観的。

Happiness by DigitalArtBerlinビルト誌の調査だそうです:"Die Deutschen blicken optimistisch in die Zukunft"。

現状に楽観しているのは48%ですが、将来がよりよくなると考えている人は53%。また、悲観主義者は40%で、前回調査(いつ行なわれたかは書いてありません)より5%減ったそうです。

支持政党別に見ると、最大与党のキリスト教民主同盟支持者は80%が、同じく与党の自由民主党支持者は66%が楽観的。野党側では、緑の党が65%、社会民主党が59%ですが、左翼党は33%、ドイツの別の選択(Alternative für Deutschland)は19%にとどまっています。

私たちの国ではどうでしょうか。私の場合、自分の将来についてと、社会の将来についてで、微妙に答えが異なるような…

写真は DigitalArtBerlin さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.18

法律から消える「人種」

No such thing as 'race', say French lawmakers - フランスの法律から「人種」という言葉が消されました。

Hémicycle de l'Assemblée Nationale by Parti socialiste「人種」という概念は学術的な正当性を持たず、ただ差別の温床となっているとして、与党社会党などが提案した法改正案が16日に可決され、刑法などに出現する「人種」という単語がすべて削除されることになりました。

憲法にも一か所、「人種」という言葉が出てきますが(もちろん、「〜によって差別されない」という文脈です)、この改正には両院の5分の3の議員の賛成が必要なので、無理だと言われています。

議場の写真は Parti socialiste が CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.17

旗の政治利用に厳罰を

Bahrain demonstrator jailed for flag 'insult' - 旗の話題に気がついた時は、できるだけメモしています。

Flag of Bahrain by Pricey中東のバーレーンでは、2年前から「アラブの春」の流れをくんだ抗議行動が起きていますが、その取り締まりを目的として、最近、あの赤と白の旗の扱いの罰則が強化されたそうです。

記事は、その法改正以後、初めて出た判決で、2011年の抗議行動の際にトラックに旗を掲げたことへの罰として、禁固3か月と罰金100ディナール(約2万7千円)の刑が言い渡されたことを伝えています。

私たちの国でも、旗の政治利用は禁止したほうがいいように思います。

写真は Pricey さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.16

ベトナムがまもなく死刑執行を再開

Vietnam changes law to get around EU execution ban - ベトナムで、しばらく中止されていた死刑執行が近々、再開されそうだという話。

Hoa Lo Prison by onbangladeshベトナムは2011年に死刑の際の殺しかたを銃殺から毒物の注射に変更しましたが、死刑に反対するヨーロッパ各国が毒物の輸出を拒んだため、死刑執行ができなくなっていました。

法律の中に、殺すのに使用する薬品の名前が指定されていて、他に調達のあてがなかったために、事実上のモラトリアムになっていたのです。しかし、このほど、法律を変更し、薬品の名前への言及を削除しました。このため、自国内で生産できる薬品を使うことができるようになった、というわけです。

記事によれば、死刑が確定している囚人は530人以上だそうです。人道面での懸念の多い国であるだけに、心配です。

写真は onbangladesh さんが CC-by-nc で公開しているもの。ハノイにある刑務所跡地。

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2013年 5月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.15

あの人の言ったこと

今日、5月15日は、1972年に沖縄のアメリカ軍政が終わった日。

Comfort Women Wanted by nycstreets一昨日に始まった橋下発言騒動に、なんかとても疲れてしまいました。しかし、何も書かずにやり過ごしてしまうのにも良心が痛むところがあり、走り書きを残しておくことにします。

「慰安婦制度が必要だったのはだれにだってわかる」にいぶかっているうちに「もっと風俗業を活用してほしい」と沖縄の海兵隊司令官に言ったというのが流れてきて絶句。

「拉致の証拠がない」とか「敗戦国なので侵略と受け止めなければならない」も気になります。

人の(女性の、同胞の)尊厳を踏みにじるようなことをしてまで戦う必要性のほうが分かりません。何を護り、何を得ようというの?

客が踊るのでさえ風営法の許可がいると言いますから、踊りに来て欲しいという意味だったんでしょうかね。

「証言」というのは有効じゃないと言うのでしょうか。

負けたからいけないんで、次は勝って、好き勝手やってやるぞとでも言うのでしょうか。

終戦の日にしろ、憲法ができた日にしろ、サンフランシスコ講和条約の日にしろ、沖縄復帰の日にしろ、「さあ、これからの世界は、新しい考えによって構成されていくのだ」という清々しい希望があっただろうと思います。新しい世紀になって、こんなに古くさい政治家たちがのさばっているなどと、だれが予想したでしょうか。

写真は nycstreets さんが CC-by-nd で公開しているもの。Chang-Jin Lee さんの「慰安婦募集」インスタレーション。

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2013年 5月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.14

バングラデシュに労働組合が来る

Bangladesh to allow unions for garment workers - 縫製工場崩壊の後のバングラデシュの労働行政。

Court-1 by dblackadder政府が労働組合結成の自由化を認めました。これまでは、組合を作る前に雇用主の許可が必要だったらしいのですが、今後、そのような許可なしで組合を組織することができるようになります。具体的には2006年の労働法を修正するということだそうです。縫製業の経営者たちは特に組合を認めない傾向があったとのこと。明るいニュースのようですが、労働運動の人たちは慎重な見かたをしていて、脅しなどの手法が根絶されるのでなければ、喜べないとしています。

政府はまた、最低賃金を決める委員会を設置することを発表しました。委員会は経営、労働、政府の代表からなり、最低賃金案を政府に答申という形になるそうです。

かの地の人々が闘うごとく、私たちも。

写真は dblackadder さんが CC-by-sa で公開しているもの。2005年に、やはり工場が倒壊して76人が亡くなった時のデモ。

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2013年 5月 14日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2013.05.13

ラサを救おう

'Lhasa on the verge of destruction,' writes Woeser - チベットのラサの都市保全をウーセル(唯色)さんが訴えています。

Tibetans around the Jokhang by 10b travellingラサでは、現在、旧市街を取り壊してショッピング・モールを建設する計画がすすんでいるそうです。これができてしまうと、トゥルナン寺(Jokhang)の周りの巡礼者がたどる道などが原形をとどめなくなってしまうようです。

「近代化」の名の下に、チベットの伝統が破壊されていくことに抗議し、ユネスコに介入を求める署名が行なわれています。ウーセルさんの呼びかけは「看不见的西藏~唯色: 我们的拉萨快被毁了!救救拉萨吧!!」。日本語訳をなさっているかたもいます:「チベットNOW@ルンタ:ウーセル・ブログ 改訂版「私たちのラサがもうすぐ壊されます!ラサを救ってください!」」。

写真は 10b travelling さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.12

スペインで学校スト

Second school strike hits Spain - スペインでは先週、全国的な学校のストライキが行なわれました。

Escuela pública y de calidad by Fermín Grodira保守の国民党政権下で、教育予算の圧縮が続けられており、それによって1クラスあたりの生徒数が増やされるなど教育の質の低下が起こっていること、また大学の学費値上げが行なわれていることに抗議するものです。教職員、大学生、生徒らによって各地で行なわれたストは概ね平和的だったようです。

政府の「教育改革」への批判として、エリートを選抜して貧しい生徒と隔離する、「公教育」の概念を崩壊させるものだという意見が紹介されていました。

写真は Fermín Grodira さんが CC-by で公開しているもの。9日撮影。

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2013年 5月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.11

工場で死んだ一千人

Savar toll crosses 1000 - バングラデシュのダッカ近郊サバールで先月24日に起こったビルの倒壊事故。犠牲者がついに1,000人を超えました。

Nipon watches over the rescue efforts clutching a photo of Rita - his sister. She worked in the garment factory and they haven't found her. by uncultured報じられているように、崩壊したビルは縫製工場でした。元々、工場として用いられるはずではなかった建物で安全を無視して営まれていたそうです。作られた縫製品はベネトンなどの大企業によって全世界で売られています。

もっと多くの人々の命が自然災害や戦争などで失われることもありますが、1,000人もが工場で死んだというのは、工業の歴史の、そして資本主義経済の歴史の、一つの大きな汚点として記憶される事件となるのでしょう。

亡くなったかたがたのご冥福と遺された人々の心の平安を祈ります。そして、昨日、事故から17日ぶりに助かったという人に祝福を。このようなことを繰り返さないために、私たちは何をすればいいのでしょうか。

写真は uncultured さんが CC -by-nc-sa で公開しているもの。事故直後、現場近くで行方不明の姉妹を探す人です。

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2013年 5月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.10

ナムプラーに潜む危険

Most fish sauces have 'unsafe' levels of preservatives - タイの保健省医科学局によるナムプラーの調査。

Fish sauce, 2 sizes | רוטב דגים, 2 מידות by Thai Food Blog調査によれば、現在、タイで売られているフィッシュソース(魚醤)の多くが安全基準を満たしていないことが分かりました。品質は価格とは比例しないらしく、高価なものでも安価なものでも、保存料が入りすぎているなどの問題があるようです。挙げられていた問題点は、グルタミン酸の含有量が多すぎる、もしくは少なすぎるというもの、そしてベンゼン系の保存料が基準を超えて含有されているというものの2つでした。具体的な銘柄は載っていませんでした。

記事の記述をよく理解できておらず、いつもにまして短い記事になってしまいました。私たちの国にも輸入されている食材ですから、もう少し詳しい話が知りたいですね。

写真は Thai Food Blog さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.09

ホーキング博士のボイコット

Stephen Hawking 'backs Israel boycott' - 天文物理学者のスティーブン・ホーキングさんがイスラエルで開かれる会議の出席を辞退しました。

Professor Stephen Hawking in Cambridge by @Doug88888勤め先のケンブリッジ大学は、欠席が健康上の理由によるとしながらも、それが事実上のイスラエル・ボイコットであるという解釈を否定していません。British Committee for Universities for Palestine が発した、「自らの知識と、パレスチナの同僚たちの一致した意見に基づいてボイコットを支持するもの」という声明がホーキングさん自身が承認したものであることを認めたのです。

会議を主催するイスラエル側は、「イスラエルは民主的で、だれもが何についてであっても意見を述べることができる社会だ。ボイコットの決定は、開かれた民主的な言説と相容れない」と抗議を表明しています。

ふと、現実を直視して、「イスラエルは暴力的な占領という問題を抱えた弱い社会だ。だからこそ出席して力を貸して欲しい」となぜ言えないのだろうと思いました。これは私たちの国についても同じで、暗い過去を封印して「自由と民主主義を広げてきた国だ」などと都合のいいことばかり言って許されると考えているのも不思議です。優等生面などせず、自分の悪いところも認めて、もっと素直に、そのままの姿で生きていきましょうよ。

写真は @Doug88888 さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.08

今日も同じ服

Teacher wears same outfit to work every day as anti-bullying statement - ニューヨーク州のある高校で教えるフェイスさんは、毎日同じ服装で出勤します。

Bullying by greystone heights school彼女のクラスにいる貧しい家の子どもが2日続けて同じ服を着てきたことでクラスメートにからかわれるのを見たからです。いじめをやめさせるための彼女なりのメッセージです。

アメリカの高校はもうすぐ学年が終わって夏休みに入りますが、秋からも一着の服で通そうとフェイスさんは考えているそうです。

写真は greystone heights school が CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 8日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.05.07

新しい王

The Orange land: A republic with a new king - かつての植民地インドネシアの記者 Aboeprijadi Santoso さんが見たオランダの国王即位。

King of the Netherlands by HereIsTomまず、オランダが君主制をとっていると言っても、同じ君主制のイギリスやスペインと比べても象徴的、儀礼的に過ぎないと言えると述べています。

それにも関わらず、女王の退位、新国王の即位にあたっては、国じゅうがオラニエ家の色であるオレンジ色に染まりました。

王制を廃止し共和制にしようという Nieuw Republikeins Genootschap などのグループが集会を行ないましたが、ほとんど報道されませんでした。

植民地統治や独立闘争のころの責任については、つい10年ほど前まで、退役兵の団体が牛耳っていたため、女王から謝罪の言葉を聞くこともありませんでした。また、新国王の配偶者の父親はアルゼンチンの軍政下で「汚い戦争」と呼ばれる反体制派の弾圧に関わったと推察されていますが、それに対する批判も公にされることがありません。

そのような負の歴史を抱えながらも、新国王はインドネシアの植民地支配を知らない初めての君主であるのだから、ある程度の期待は持てる、という趣旨でした。

遠い国のことのようであり、私たちの国を鏡の中に見るようでもあり。

写真は HereIsTom さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.06

ホワイトハウスの前で

Connie Picciotto has kept vigil near the White House for 32 years. Why, and at what cost? - ワシントン・ポスト紙の記事です。

Steet Sense | Photo by Laura Lindskov Jensen by StreetSense_DCアメリカ、ワシントン DC のホワイトハウスの真ん前にテントを張って平和を訴えている女性がいます。コニーさん。1981年から座り込みを始め、今年で32年になります。毎日ここに通って来ては、ビラを配ったり、道行く人と話したりします。

大統領が替わるたびに(レーガン、ブッシュ、クリントン、ブッシュ、オバマ)、今度の大統領は会いに出てきてくれるだろうかと考えますが、まだ彼女の核兵器廃絶に関する話を聞きに来た大統領はいません。

77歳のコニーさん。数週間前にタクシーにはねられてけがを負いました。これまでのように座り込みを続けていくことは難しくなるかもしれません。

私たちの国でも、省庁の前でテント村を作ったり、座ったりする人たちがいます。それらの人たちへの声援として、コニーさんの話を紹介しました。

写真は StreetSense_DC さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.05

ニューヨーク帰り

The Met Plans to Return Statues to Cambodia - ニューヨークのメトロポリタン美術館からカンボジアに石像が返還されます。

Kneeling Male Attendant (One Of A Pair) (Khmer style of Koh Ker), The Metropolitan Museum of Art, New York by Pigalle返されることになったのは「ひざまずく召使い」と呼ばれる10世紀作の2組の石像で、美術館の東南アジアギャラリーの入り口に置かれていた、いわばメトロポリタンの看板のような美術品です。

カンボジア西部の Koh Ker 寺院遺跡で、石像が外された台座が見つかり、さらに、1970年ごろまで石像がそこにあったこと、1975年ごろにはそれがなくなっていたことなどの証言が得られたことから、石像が違法に国外に持ち出されたことが確実になり、美術館側にも、寄贈にさかのぼる入手経路の履歴を示す資料がなかったため、カンボジア政府の求めに応じて返還が決まったようです。

写真は Pigalle さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.04

無神論者の靴

Atheist shoes go missing in god-fearing US - アメリカで起こっている靴の神隠し。

Ich Bin Atheist shoe, Redchurch Street, Hackney, London, UK by gruntzookiドイツに Atheist (無神論者)というブランドの靴の会社があり、昨年から海外への発送を始めました。ところがアメリカに向かった少なからぬ靴が、発送の過程で行方不明になってしまったり、配達に多大な時間がかかってしまうという事案が発生しています。

箱に大きく「無神論者」と書かれていることが原因だと推測した同社は、同じ人に同時に「無神論者」と書かれた箱と書かれていない箱を発送して、追跡調査しました。やっぱり「無神論者」と書かれた箱がなくなります。また、ブランド名が入った箱は入っていない箱に比べ、平均3日到着が遅くなりました。

原理主義者の多いアメリカならではという感じはしますが(もちろん、他の国であからさまに禁輸措置をとられることだってあるかもしれませんが)、実際に何が起こっているのかは、「神のみぞ知る」だそうです。

写真は gruntzooki さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2013年 5月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.03

空気中の二酸化炭素濃度が大台に

Earth's greenhouse gas approaches milestone level - 空気中の二酸化炭素濃度の上昇が今月、一里塚を迎えます。

keeling by Vancouver Island University二酸化炭素の濃度はハワイのマウナ・ロア山で1958年から継続的に測定されていて、それが基準とされているようです。

二酸化炭素の値は徐々に上昇してきました(グラフでは、一年の間で初夏が一番高く、冬に低くなるという、小さな波を描きながら、増加が続きます)。観測を始めた時点では 316 ppm だったのが、今月 400 ppm に達すると考えられています。人々が化石燃料を燃やし始めた産業革命のころには 280 ppm 程度であっただろうと推定されています。

人類の歴史が始まってから、400 ppm を越したことはありませんでした。最後に地球の大気がこのレベルにあったのは500万年前から250万年前にかけてのころ。海面も高く、今、土地であるところのいたるところが海の底であった時代です。

最新の値は Scripps Institution of Oceanographyこのページで知ることができます。

グラフは Vancouver Island University が CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 5月 3日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.02

メーデーの教皇

Pope Francis calls for 'social justice' against unemployment - 昨日、メーデーにカトリック教会のフランシスコ教皇が発したメッセージ。

Pope Francis gives a thumbs up by Christus Vincit社会正義の枠を外れた利己的な利益追求に基づく経済的な考えかたにより、多くの人が失業に追い込まれている、と語っています。

一人でも多くの人が、労働によって尊厳を回復することができますように。私も祈ります。

写真は Christus Vincit さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2013年 5月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.05.01

お金で幸せを買う

Finally: Proof That Money Buys Happiness (Sort Of) - お金があればあるほど、幸せになれるそうです。

One Percent by the great 8所得と幸福度の間に相関があることは当然知られていましたが、これまでは、飽和点のようなものがあって、所得がそこに達すると、幸福度がもう上がらなくなる、つまりグラフは「右肩上がり」ではなくなると考えられてきました。この考えは Easterlin Paradox と呼ばれるそうです。

しかし、ミシガン大学の Betsy Stevenson さんと Justin Wolfers さんという経済学者が最近発表した論文("Subjective Well-Being and Income: Is There Any Evidence of Satiation?")によれば、いろいろな国のデータを合わせて調査しても、飽和点は見つからなかったそうです。つまり、お金があればあるほど、幸せも増すという結果です。

もちろん、貧しい人にとって1ドルがもたらす幸せとお金持ちにとって1ドルがもたらす幸せとは違います。普通にグラフを描くと、どんどん右に行くとなだらかになってしまう。だから、グラフの傾きを一定に保つコツは、横軸(所得)を対数的に表わすこと。添えられたグラフを見る限り、非常に大雑把に言って、所得が半分の人に同じ額のお金がもたらす幸せの大きさはおよそ2倍ということみたいです。

最高税率の決めかたや累進制とか、もっと大きく言って、所得の再分配の必要性とか、いろいろなことに含意を持つ研究なのかもしれません。でも、個人的には、「お金持ちになったって幸せになれない」という思い込みをただされて、ちょっとショックです。まあ、自分ががむしゃらに金儲けに走るとも思えませんが。

写真は the great 8 さんが CC-by で公開しているもの。

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2013年 5月 1日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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