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2013.03.31

レーニンの化石

Russian Scientists Name Fossil Reptile After Lenin - イクチオサウルス(魚竜)という古生物の話。

Ichthyosaur by cole007イクチオサウルス(ichthyosaur)は1億2千万年ほど前の海に棲息していた爬虫類で、イルカのような形をしていました。ロシアのウリヤノフスク(Ульяновск)州から出土した化石が、新種であったことが分かり、このほど、その名前が定められました。

Leninia stellans、「輝けるレーニン」だそうです。

記事にはそれ以上説明がありませんでしたが、なぜレーニンなのだろうと思ったら、ウリヤノフスクはレーニンの生地なのですね。書いておいてよ。ロシアの読者には周知の事柄なのかな。ひょっとすると、左翼でも常識? 私もかなり左寄りの考えかたをする人間ですが、知りませんでした。

イクチオサウルスの化石の写真は cole007 さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 3月 31日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.03.30

ヘイトスピーチを許さない

新大久保の反韓デモ、救済申し立て 「身に危険の恐れ」」 - 弁護士有志12人の行動。

新大久保 by philippe.charles9ヘイトスピーチのデモの横行に関して、東京弁護士会に人権救済を申し立て、同時に警視庁に対しても住民の安全確保を申し入れたそうです。

関西でも、先週末に同様なデモがありました。規模は小さかったですが、こういうのを許してはいけないと思いました。

明日31日もまたレイシストの集会が大阪であるそうなので、対抗行動に行って来ようと考えています。

写真は philippe.charles9 さんが CC-by で公開しているもの。

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2013年 3月 30日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.29

併合された土地から

'Collective grief' leads to dream of freedom - インドネシアに併合されているニューギニア島西部をジャカルタ・ポストがルポ。

IMG_3153 by ManogamoUP4B (Unit Percepatan Pembangunan Papua dan Papua Barat、パプア及び西パプアの迅速な開発のための特別庁)の展開する援助にも関わらず、パプアの人々の不満はくすぶり続けています。

「食べるものがあるか飲める水があるかが問題ではないんです。福祉が問題ではない。どれだけの子どもたち、どれだけの家族、どれだけの人々が撃ち殺されたのか。それが問題なのです」。

「人を撃ち殺しても、その人のイデオロギーを殺すことはできません。他の人がいるから。その人の子どもたちは、パプアのために自分の親は殺されたと考え続けるのです」。一つひとつの悲しみを越えて、「集団的な悲しみの記憶」が土地を覆っていると言います。

人々は、もう暗殺には驚かなくなっているといいます。「人を撃ち殺すのは、ここパプアではふつうのことです。私たち先住民にとっては、これが初めて見せられることではないわけですから」。

同時代に進行する侵略、占領、併合、植民地化。耳を澄ましても、なかなかその声は聞こえてきません。しかし、過去に思いを馳せるためにも、今を生きる人々の言葉を聞くことが必要だと思い、抜き書きしました。

写真は Manogamo さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2013年 3月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.28

消えゆくベルリンの壁

Developer removes segments of Berlin Wall at East Side Gallery - ベルリンの壁の撤去作業のニュース。

SAM_1255 by cooperman13東西冷戦の象徴、ベルリンの壁も、おおかた取り払われてしまったようですが、27日早朝、また5メートルほどが壊されました。1.3キロほどの長さで残っている、East Side Gallery という壁の一部です。

イーストサイド・ギャラリーは、ストリート・アートというか、グラフィティがいっぱいのようです。都市開発によって撤去されようとするのを、今月初めぐらいから、多くの人が集まって、止めてきました。不意打ちで工事が行なわれたようです。

写真は cooperman13 さんが CC-by で公開しているもの。

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2013年 3月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.27

焼身自殺についてダライ・ラマが語る

Dalai Lama talks about self-immolation - ダライ・ラマが焼身自殺について語りました。私は見ていないのですが、ビデオがあります。

HHDL_2024 by westconn中国国内で相次ぐ占領されたチベット人による焼身自殺。2009年以降、抗議の焼身自殺を図ったチベット人は111人に上ります。

ダライ・ラマは、「自殺というのは基本的には暴力的なものだ。しかし、それがよいか悪いかという問題は、実のところ、動機や目的にかかってくる。この人たちはアル中でもなければ家庭内に問題を抱えているわけでもない。ブッダの法のために、そしてチベットの益のためにしているわけだ。究極的には、一人ひとりの動機の問題だ。もし動機が怒りや憎しみによって占められていれば、それは負だ。しかし、もし動機が思いやり深い穏やかな精神であれば、これらの行動は正になりうる。これは厳密な仏教の見かたから言えることだ。暴力的であるか非暴力的であるかは、究極的には動機によるのだ」と話しています。

思いやり深い穏やかな精神を、私も自分のものにしたいです。時に、とてつもなく難しそうだけど。

写真は westconn さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2013年 3月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.26

幸せな介入なのか

'Francophile fever' sweeps liberated Mali - マリはフランス軍による「解放」に沸いているという AFP 電。

Father and Daughter by erh1103三色旗やオランド仏大統領の写真、「フランスよ、ありがとう」と書かれたTシャツが売れている、生まれた子に「オランド」という名前を付ける親がいる、等々。

マリはずっと親フランスだったわけではなく、特に独立直後は非常に厳しい意見が主流だったそうです。そして、現在の介入歓迎の雰囲気を複雑な思いで見ている人もいるとのこと(Manthia Diawara さんによる考察)。

ここから、例えば大失敗だったイラク戦争と同じようになっていくのか、それとも、これは幸せな思い出としてみんなの心に残っていくのか…

マリの親子の写真は erh1103 さんが CC-by-sa で公開しているもの。首都バマコで昨年撮影。

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2013年 3月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.25

ビーバーの帰還

Beaver boom benefits German rivers - ドイツの川にビーバーが戻ってきました。

Die Printzessin und der Biber by printzessin.ch一時は絶滅するかと思われたビーバーは、環境保護運動の成果で、今では2万匹以上いると考えられるそうです。田舎だけでなく、フランクフルトやベルリンなどの都市周辺でも見られるようです。

環境団体の人たちは、ビーバーが帰ってきたことを川の蘇生の象徴としてとらえていて、多様な生態系が回復されていくことを期待しています。

いや、本当は昨日私も参加した、排外主義に対する抗議行動について書こうと思っていたのですが、つい、可愛い動物のほうに心を許してしまいました(だって、あっちは全然可愛くない)。

写真は printzessin.ch さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2013年 3月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.24

抗議するパンダ

More than 200 arrests as police put quick end to anniversary of Montreal student protests - カナダのケベック州、モントリオールでの集会のようす。

L'anarchopanda by Alexis Gravel学費値上げに反対する学生のデモは依然として続いていますが、数千人が参加した勢いは今はなく、22日の集会の参加者は数百人だったようです。

警察は取り締まりを強化させてきていて、この日は約200人が拘束されました。数百人のうちの200人とは、かなり大規模な検挙だと思います。道路占有に関する条例違反容疑のようです。近くで見ていた人の中にも、隔離地帯(kettle)に入れられた人がいるそうです。主催者らはこれらの動きが「弾圧」であるとして抗議しています。なんか、遠い国で起こっている出来事のような気がしません。

…という感じで、意気の上がる内容ではないのですが、ここで取り上げたのは、記事にも紹介されている非公式マスコット anarchopanda (アナキスト・パンダ)の写真を見つけたからです。写真は Alexis Gravel さんが CC-by-nd で公開しているもの。22日の行動では、このアナルコパンダも隔離地帯に入れられたそうです。

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2013年 3月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.23

目指せ、トイレの惑星

UN: Finding a phone easier than finding a toilet - 携帯電話を持っている人のほうが、まともなトイレを使える人よりも多いそうです。

Important by James Broad世界の約70億人のうち、家でまともなトイレが使えるのは45億人だけ。国連のミレニアム目標では、2015年までに、トイレが使えない人を半分にする計画でしたが、これは進捗が遅れていて、今のペースでは目標達成が2075年になってしまうそうです。そこで、新たな運動が展開されるそうです。

また、人口の15%にあたる11億人が、今は外で用を足しています。新たな目標はこれを2025年までになくすことです。

考えてみると、例えば中世には、家にトイレがあることというのは、普遍的な権利だとは考えられなかったと思います。しかし、私たちが生きる21世紀には、トイレは基本的な人権と言えるでしょう。持って生まれた人権と私たちがとらえるものが、時代によって変わることを、トイレは明確に示していると言えます。

以下の提案は、皮肉だと思われると困るのですが、私は、過敏な腸を持つことを自他共に認めている安倍首相がこの国際的な目標推進に向けて、先頭に立つといいと思います。首相、お願いします。

お約束のデュシャンの「泉」の写真は James Broad さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2013年 3月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.22

ネオンを消す条例

Paramus merchants hit with $200 fines for having signs lighted after 11 p.m. - 夜の11時にはネオンを消さなければならない街の話。

crescent moons by roccocellアメリカ、ニュージャージー州のパラマスという街では、店を11時以降開けておくことができず、また、ネオンなどの照明も11時には消さなくてはなりません。住宅地としての資産価値を守るための条例だそうです。

条例自体はもう何十年も前からあったそうなのですが、昨年から、厳しく取り締まることになりました。前は罰金を払うだけでしたが、今は、まず裁判所へ出頭しなくてはなりません。灯りが消えていない店があると、近隣の住民から警察に通報があるそうです。

これ以外にも、パラマスには、生活の質を守るためのさまざまな条例があると記事は書いています。うーむ、ほかにどんなことを考えて暮らしているのだろう。

パラマスのショッピング・モールの写真は roccocell さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。茶色の屋根の右に細い三日月が見えるでしょうか。「電気がついてるじゃないか!」と思ったら、9時57分の撮影でした。

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2013年 3月 22日 午前 12:05 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.21

ラ・マルセイエーズを歌わない

Benzema's anthem snub riles National Front - サッカーのフランス代表、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)選手は試合前に国歌を歌いません。

OLivier's Dream by julien `インタビューで、「歌ったこともないし、これからも歌うつもりはない」と語ったところ、極右政党の国民戦線が、彼の態度はフランス代表のユニフォームへの侮辱であるとして、彼を代表から外すことを要求する声明を出しました。

ベンゼマ選手はフランス生まれですが、両親は旧植民地アルジェリアの出身。同じくアルジェリアの血を引くジネディーヌ・ジダン選手もマルセイエーズを歌わなかったとベンゼマ選手は言っています。また、代表チームのキャプテンだったセネガル出身のパトリック・ヴィエラ選手も歌いませんでした。

「ラ・マルセイエーズを歌ったからって、ハットトリックができるわけでもない。なぜこれが問題になるのか分からない。(かつて代表だった)リリアン・テュラム選手は歌っていたが、だからって彼のほうが私よりフランスをより愛していたことにはならない」。

ナショナルチームという場だけでなく、さまざまな状況で、ベンゼマ選手と同じことを言いたい仲間がいると思います。フランスに、そして私たちの国にも。がんばれ。

ベンゼマ選手をあしらった看板の写真は julien ` さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 3月 21日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.03.20

イラク戦争10年

Iraq, a decade later: The invasion's heavy toll in lives and treasure - 今日でアメリカなどによるイラク侵略が始まって10年。

Al-Rashid Street, Baghdad, Iraq, 2006 by james_gordon_losangeles戦争が火をつけてしまった宗派対立は収まる気配を見せません。イラクでの世論調査では、ほとんどの市民がアメリカなどの軍の駐留は悪い影響のほうが大きく、早く出て行ってほしいと答えているようです。

「復興」のために行なわれた多くの事業も、市民の意向聴取などをせずに進められたため、全く役に立たないものばかりだったとのこと。つぎ込まれたお金も、大半は治安確保のために使われただけだったほか、使途不明のものも多いとか。

全くもって、「武力で平和は作れない」と訴えた私たちの恐れたとおりになってしまいました。

この戦争から教訓が学ばれるには、まだまだ時間がかかりそうです。経験が忘れられないよう、しっかりと伝えていかなくてはと思います。

バグダッドの写真は james_gordon_losangeles さんが CC-by-nc で公開しているもの。2006年の撮影だそうです。

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2013年 3月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.19

武器貿易条約会議始まる

Nations gather for final U.N. arms trade treaty negotiations - 国連で約150か国による武器貿易条約(ATT = Arms Trade Treaty)会議が始まりました。

RIP by amnestystudentすべての通常兵器の国境を越えた取り引きを厳正に管理し、兵器が内戦や海賊行為、政府による弾圧などに使われないようにするための条約を世界規模で締結しようという動きは、去年、アメリカ、ロシア、中国などの慎重姿勢により、足踏みをしてしまいました。

私たちの国は武器輸出三原則を掲げる国であり、ATT の締結に向けた議論に積極的に関わってきたと聞いています。ぜひ、今回の会議でも主導的な立場を発揮してほしいところです。

アメリカの銃愛好者団体が条約に反対していることを記事は伝えています。本当にしょうがない人たちですねえ。

写真は amnestystudent さんが CC-by で公開しているもの。地球上では、毎分、だれかが武器によって殺されているとのこと。武器によって護られるものもあるのでしょうけれど、失ってしまうもののほうがはるかに多いように思えます。だから私は ATT を応援します。

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2013年 3月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.18

兵隊と犯罪

Soldiers more likely to be convicted of violent offences, report reveals - 兵隊は犯罪をおかしやすいというイギリスの研究。

A British soldier aims a Browning 9mm pistol on a shooting range at Basra, Iraq by Defence Images軍部の個人データと警察の個人データが付き合わされたのは、今回が初めてとのことです。13,856人の兵隊、元兵隊をふつうの人と比べたところ、ハラスメントや殺人などの暴力犯罪(家庭内暴力は含まず)に問われる率がふつうの人では6.7%であるのに対し、兵隊、元兵隊では20.6%にものぼることが分かりました。もちろん、残りの8割の人は暴力犯罪をおかさないわけですから、「兵隊帰り」をみんな潜在的な犯罪者のように見るのはよくない、と記事はしています。

さらに、前線で戦闘を経験したかどうかを調べると、前線経験者はその他の兵隊より53%犯罪率が高くなったそうです。複数回、戦闘を経験した兵隊の犯罪率はもっと高くなりました。

戦闘経験による PTSD が犯罪の遠因になっていると考えられますが、イギリス軍では、攻撃的な性格の人ほど前線に送られる傾向があるため、軍隊に行ったから犯罪率が上がるのか、もともと攻撃的で犯罪を起こしやすい人が兵隊となる(その結果、誘発要因にさらされる)のかは分からないようです。

医学誌ランセットに掲載された論文は  Deirdre MacManus さん他の "Violent offending by UK military personnel deployed to Iraq and Afghanistan: a data linkage cohort study" です。ユーザー登録があれば、無料で読めます。

イギリス兵の演習風景の写真Defence Images が CC-by-nc-nd で公開しているもの。イラクのバスラで撮影。趣味の悪い写真ですみません。

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2013年 3月 18日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.03.17

ポートマン議員の心変わり

Rob Portman commentary: Gay couples also deserve chance to get married - アメリカ、オハイオ州選出の上院議員、ロブ・ポートマンさんが結婚の平等に対する立場を変えました。

USTR Rob Portman, Press Briefing at the U.S. Mission by US Mission Geneva共和党所属のポートマン議員は、これまで、同性愛は聖書の教えに反すると信じ、同性婚には反対でしたが、上に挙げた論評記事において、自分が今後、結婚の平等賛成の立場に立つことを表明しました。

「心変わり」の原因は、自分の子どもがゲイであることを彼に告げたこと。それは2年前のことだったそうです。彼は子どもの勇気と誠実さを誇りに思うとともに、自分の子どもの幸せを願う1人の父親として、同性婚の問題を新たな視点から考えるようになったと言います。そして、その結果が、今回の立場表明でした。

ロナルド・レーガンの言葉として、「アメリカの改革はいつも食卓から始まる」という言葉を引用しています。家庭内での会話から社会全体の価値観の転換が始まるのだという意味です。まさに、彼の家庭はそれを経験しました(私自身は、変化は路上や職場から始まるものだと考えていますが)。

「保守だからこそ結婚の平等に賛成する」とも言っています。なぜなら、真の保守は、政府の干渉を嫌い個人の自由を尊重するから。このへんは私たちの国の「保守」勢力と大きく異なる点だと思いました。いや、アメリカの保守にもいろいろな人がいることでしょう。

いろいろと書きたいことがあるのですが、論点が多すぎ、散漫になるので、一つだけ、当たり前すぎるかもしれませんが、「身近に当事者がいることが偏見を是正し寛容を育むことにつながる可能性を持つ」という点のみ、文字にして確認しておこうと思います。もちろん、これは性的少数者についてだけではなく、民族差別等についても一般的に言えることだろうと思います。

ポートマン議員の写真は US Mission Geneva が CC-by-nd で公開しているもの。

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2013年 3月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.16

天使じゃないのよ、子どもは

Babies Prefer Individuals Who Harm Those That Aren't Like Them - 小さい子どもの心に宿る差別の芽。

Eliza Self Pic 3 by bradleygee9か月児と14か月児に、自分と同じお菓子が好きな人形 A、違うお菓子が好きな人形 B を見せた後、A、B それぞれに優しくする人形(C、D)、意地悪にする人形(E、F)を見せます。

すると、A に優しくする人形 C と同じくらい、B に意地悪をする人形 F のことを好むという反応が出たそうです(ちょっと省略しすぎたかな)。

つまり、自分に似ている人にはやさしく、自分とは似ていない人には冷たく(苦しんでいるのを見て喜ぶ = Schadenfreude)という心理が、言葉も分からない時期に身についており、そういう区別意識というのは世界から学ばれるのではなく、人間に生得的であるのだろう、という研究です。

ほら見ろ、差別や排外主義的な「愛国心」は人間として当たり前のことなんだよ、と思った人。あなたは間違っています。あるいは、あなたはまだ、幼児で、おむつをはいて、這って歩いているわけですね。

写真は bradleygee さんが CC-by で公開しているもの。赤ちゃんの「自分撮り」の写真だそうです。

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2013年 3月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.15

先住民の州首相

Australia gets first Aboriginal government leader - 昨日はオーストラリアの先住民にとって、歴史的な日だったようです。

'Blazin' Orange', Australia, Northern Territory, Alice Springs, Uluru-Katja Tjuta National Park, Ayers Rock by WanderingtheWorld (www.LostManProject.com)北部準州(Northern Territory)の首相(Chief Minister)に、アボリジニーの Adam Giles さんが就任しました。州首相に先住民がなるのは、これが初めてだそうです。

記事によれば、オーストラリアは人口2千3百万で、そのうちの60万が先住民。しかし、北部準州は人口の30%が先住民だそうです。

ガイルズさんは保守派の地方自由党(Country Liberal Party)の州議会議員。党内の権力争いの末、州首相に選出されたようで、前途は多難かもしれません。

私は、具体的な政策とか何も知りませんから、喜びも憂いもできませんが、いまだ閉じない植民地主義の歴史としては、一つの画期だと思います。

ウルルの写真は WanderingtheWorld (www.LostManProject.com) さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2013年 3月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.14

気候変動と花粉症の未来

As CO2 Emissions Rise, So Will Pollen Counts And Asthma Attacks - 今年になって取り上げた中で一番憂うつな話題です。

Just After the Sneeze by  listentothemountains気候変動が続くと、2040年には春の花粉の量が今の倍以上になってしまうそうです。1立方メートルあたり、花粉1,500個でも「非常に多い」とされるところを、2000年には8,455個だった花粉が21,735個になると予想されています。ああ…

気温の上昇だけでなく、空気中の二酸化炭素の濃度も、より大量な花粉の産出に結びついているとのこと。さらに、二酸化炭素濃度の高いところでできた花粉はアレルギー性が高いという研究もあるそうです。にわかに信じがたいものの、将来への希望が萎みます。

でも、「じゃあ、化石燃料の代わりに核を使いましょう」みたいな不毛な二択はごめんですからね!

写真は listentothemountains さんが CC-by-nc-nd-sa で公開しているもの。

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2013年 3月 14日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.03.13

非武装地帯

South to withdraw troops from border with Sudan by April 5 - 南スーダンとスーダンの間の兵力引き離しが始まりました。

O dia a dia dos refugiados em região remota do Sudão do Sul by AcnurLasAméricas8日に両国の間で国境線沿いに非武装地帯を作ることの合意ができ、南スーダン軍は国境線から10キロの位置まで撤退を既に始めたことを明らかにしました。南スーダン側の移動は4月5日までに完了します。

スーダン側の新聞の見出しを斜め読みしたところでは、スーダン側の動きについては、記事を見つけられませんでした。

私たちの国のすぐ近くでも、休戦協定を破棄するなどという話が出ていますよね。もちろん、そちらもとても心配しています。

写真は AcnurLasAméricas さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2013年 3月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.12

不誠実な謝罪

Doubts cast over B.C. Liberals' apology for Japanese internment camps - カナダ、ブリティッシュコロンビア州が昨年行なった日系人強制収容に関する謝罪をめぐる残念なニュース。

Minidoka Japanese Internment Camp by rocbolt第二次世界大戦当時の日系市民の強制収容について、ブリティッシュコロンビア州は与野党で合意のもと、昨年5月、正式に謝罪しました。

ところが、先月末に、昨年1月付けの与党自由党の「多文化戦略的働きかけ案」(Multicultural Strategic Outreach Plan)という党内文書が外部に漏洩されました。その中には、マイノリティからの支持拡大のために「簡単にできること」として「歴史的な不正を見つけ、それを正す」という記述があります("How the Liberals schemed to woo ethnic vote with quick-win apologies")。つまり、謝罪も、単なる集票戦術として行なわれたとも考えられるわけです。

謝罪の誠実さが疑わしくなり、そして同案で州政府と党の境界が不明瞭であることが問題となって、クラーク州首相は窮地に立たされています。

振り返って、私たちの国では、「簡単にできること」であるはずの謝罪すらなかなか難しくて、誠意よりも、とにかく謝罪すること(謝罪させること、後退を許さないこと)自体に意義を付しがちだな、と悲しく思いました。

写真は rocbolt さんが CC-by-nc で公開しているもの。アメリカの日系人収容所跡。カナダのものではありません。

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2013年 3月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.11

霊を鎮める

Haunted by trauma, tsunami survivors in Japan turn to exorcists - 震災と大津波、そして原発事故から2年経ちました。

瓦礫に咲く花 by gnta記事は、生き残った人たちの中に、幽霊を見たり感じたりする人、霊能師に助けを求める人が少なからずいると伝えています。

トラウマ、恐怖の反映であったり、自分だけが生き残ったことの居心地の悪さだったりするのかもしれません。

生活を立て直すことなしには消えない傷。しかし、ハコモノを作るだけでは癒やせない傷でもあるでしょう。

笑い飛ばさずに、向き合ってくれる人、手を差し伸べてくれる仕組みが必要だと思います。

亡くなったかたがたのご冥福と、遺された人々の心の平和を祈ります。

写真は gnta さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。昨年の春、瓦礫に咲いた花。

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2013年 3月 11日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2013.03.10

景気回復

US household wealth regains pre-recession peak - アメリカでは株価が上昇を続けており、私たちの国の株価にも影響を与えていますが、普通の人々に対してこれがどういう意味を持っているかという AP 電。もちろん体制側の報道ですので、いろいろと差し引いて考えなくてはならないのかもしれません。

Occupy Wall Street #82, Zuccotti Park, 1 Liberty Plaza, New York, New York, USA by lumierefl株のほぼ8割を所有しているのは、所得の一番高い1割の人たちだそうで、最近の株高による儲けのほとんどはこの1割の人たちの懐に流れ込んだと記事は指摘しています。

それに対し、中間所得層の資産のほとんどは持ち家などによるもので、不動産価格の上昇は株価をはるかに下回っているため、景気の回復の恩恵は中流層にはまだまだあまり届いていないというのが記事の分析です。

で、株も家も持たない人たちのことは何も書かれていません。

私たちの国でも、経済の見通しは明るいみたいなことを最近よく聞きますが、本当はどうなんでしょうね。

写真は lumierefl さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。2011年秋のオキュパイ・ウォールストリート。

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2013年 3月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.09

花作戦

Lahad Datu: Fighting fire with flowers at Philippine Embassy - フィリピンの武装勢力がサバ州に上陸したことに関するマレーシア国内の反応の1つ。

沙巴胡姬 Sabah Orchids by Tianyakeおそらく、社会全体としては、隣国への怒りを発散する国粋主義的な動きが多いのだろうと思いますが、この記事が取り上げているのは、そういうのとは異なり、フィリピン大使館前などに花を置いてくる運動。「花作戦」(Ops Bunga)という呼びかけです。

衝突によって亡くなった兵隊たちに弔意を表わすとか、上陸を批判したフィリピン政府に感謝するとか、マレーシアに暮らすフィリピン人たちに友情を示すとか、いろいろな意味が込められています。そしてもちろん、平和を求めていることを伝えるための行動。

献花の日は昨日8日。記事はその前に書かれたものですが、ツイッター(#OpsBunga)で、いろいろなところに実際に花が置かれているのを確認できました。

私たちの国とそのまわりでも、花作戦が必要になりそうですね。

花の写真は Tianyake さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。サバ州サンダカンのランだそうです。

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2013年 3月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.08

手書きの壁新聞が伝えたもの

Japan journos deliver news in handwriting - あの日からもうすぐ2年。

Hand written newspaper at Newseum by davysims震災・大津波の後、石巻日日新聞が手書きの壁新聞を発行したことを伝えるジャカルタ・ポストの記事です。

被害の悲惨な状況のことよりも、ボランティアの到着など希望に結びつくニュースを目立つ位置に書いたという話と、避難所に壁新聞を貼り出すのを見た人が「既に働き始めた人がいることに勇気づけられた」と言ったという話が印象に残りました。

私は読む人に希望も勇気もあげられませんでした。素直に反省します。

3月12日の新聞の写真は  davysimsさんが CC-by-nc で公開しているもの。アメリカのワシントン DC にある Newseum での展示。

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2013年 3月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.07

ハミ事件

Quang Nam war massacre marked commemorated in Quang Nam - ベトナム戦争当時の虐殺事件。

会安 越南 by GIS@Sam1968年、旧暦の1月24日(テト攻勢の3週間後。米軍によるソンミ村虐殺事件の2週間前)。ベトナム中部クアンナム省ハミ(Hà Mỹ)村で、アメリカとともに参戦していた韓国軍により、135名の村民が殺されました。

旧暦でこの日にあたる5日、ダナン近郊のこの村で、事件の45周年の式典が行なわれました。列席した韓国の平和博物館(평화박물관)の館長は、「何が起こったのかを知るまでに10年以上かかった。反省し、恥ずかしく思い、ベトナムに対し頭を垂れて謝ることしかできない」と語りました。

記事は、「事件が残した痛みは、それを目撃した人たちにとっては消えていないが、記念行事は、ハミ村の人たちを平和の精神で韓国の兵隊を赦すことに一歩近づけた」と結んでいます。国営メディアらしい、気持ちの伝わって来ない書きかたですが、文字通りであることを祈ります。

それにしても、私たちの国がベトナム戦争に直接参加(派兵)しないで済んだのは憲法9条のおかげだと、改めて思いました。これからも、この「平和の精神」を護っていけますように。

写真は GIS@Sam さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。Quang Nam 省の風景。

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2013年 3月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.06

奴隷解放

Bill would posthumously grant freedom to NH slaves - アメリカ、ニューハンプシャー州の議会が230年以上前に出された請願に応えようとしているという話。

Bicentennial Monument, Nashua, NH by jcbwalshアメリカの独立戦争に参加した黒人奴隷20名が1779年に州議会に対して奴隷身分からの解放を願い出ましたが、当時の議会は何もしませんでした。今回、議会にこの請願を認めようという動きがあるようです。

請願者たちが自らの独立戦争での功績とともに、「人はだれもが生まれながらにして自由である」ことを認めるよう求めていた点に記事は注目しています。奴隷であった彼らの精神にはこのことが自明であり、マジョリティにはそれが見えていなかったというわけです。

写真は jcbwalsh さんが CC-by-nc で公開しているもの。独立戦争200周年の祈念碑に刻まれた「自由に生きられないならば死を」はニューハンプシャー州の標語。いかに彼の地の自由をめぐる言説がマイノリティを視野に入れずに行なわれてきたかを考えさせられます。私たちのいろいろな議論についても、同じことが言えるのかもしれません。

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2013年 3月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.05

京都に戻りました

People Power Monument

冬の京都に戻りました。

おかげさまで、留守番だった恩姫ちゃんも元気です。

写真はピープル・パワー祈念碑。1986年にマルコス独裁政権を人民が倒したことを記念する像です。マニラの東側を走る EDSA 通り沿いにあります。

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2013年 3月 5日 午前 12:37 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.03

マニラにて

Smokey Mountain

マニラのスラム街、トンド地区、通称スモーキー・マウンテンに行ってきました。Smokey Mountain Tours という団体にガイドをお願いしました。

これまで、南アフリカインドブラジルのスラムに行きましたが、今回が一番印象が強烈でした。

この地区の経済は、マニラ市のゴミの中からプラスチックなどを選り分け、リサイクルすることによって成り立っているそうです。なぜ「スモーキー」と呼ばれるかと言うと、選り分けられた廃材の材木で炭焼きをするため、煙がもうもうと立ち込めるからです(正確には、かつてスモーキー・マウンテンと呼ばれたごみ埋め立て地の小高い丘は既に閉鎖され、現在のスラム街は入り江を挟んだ南側の平坦な場所にあります)。ものすごい煙で、目も喉も辛かったです。

ここに住む人たちは、進歩や発展から取り残された人たちだと言えます。犬儒的な人からは冷たく笑われると思いますが、率直な気持ちとして、この人たちを置き去りにして、私たちが自分たちだけの進歩や発展を追い求めるのは間違っていると思いました。

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2013年 3月 3日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2013.03.01

ビガンにて

Vigan Cathedral

写真はビガン(Vigan)の教会の前に建てられていた看板です。「ヌエバ・セゴビア大司教区は神の統治と創造の完全性を確認し、環境への恥じらいのない冒涜を糾弾します。私たちは南イロコス州での油砂の採掘に反対します」。

ビガンは植民地時代初期のスペイン風建築が数多く残る美しい街です(植民地的なものを美しいと言ってしまうことの不道徳性は別に議論するとして)。

この街の小さな博物館を見ていたら、日本人だと気づいた博物館の人に話し掛けられました。

「日本の占領下でも、司令官の愛人と子どもたちがここに住んでいたから、この街は破壊されなかった。ありがとう。」

「ありがとう」に面食らって、侵略を詫び損なってしまいました。本当に申し訳ありませんでした。

彼女はこの街が例外であったことについて「ありがとう」と言っているわけですが、こういった言葉が誤解されて、「日本は感謝されている」みたいな思い違いが生まれているのかもしれないと思いました。

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2013年 3月 1日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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