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2013.02.05

21世紀のハンセン病

New focus on leprosy - ナイジェリアのデイリー・トラスト紙の論説記事。

Gerhard Henrik Armauer Hansen (1841 - 1912) by Trondheim Byarkiv私たちはハンセン病をもう過去の事柄(効果的な治療法が存在して完治が可能であり、新たに罹患する人が少ない。医学的に大きな問題では既になく、今は元患者の人たちの人権問題が主に残っている)として考えがちですが、ナイジェリアでは昨年も3,623人の新規罹患者が出たそうです。患者の発生を人口1万人に1人以下に抑えようという目標の達成のためには、官民を挙げてもっと努力が必要だと論じています。

記事によれば、世界保健機関(WHO)はハンセン病の治療のために患者の負担なしに多剤療法を提供していますが、ナイジェリアの田舎では、実際のところ薬が足りていないし、市民に情報も行きわたっていないようです。

感染者は、今でもコロニーに隔離されたり、ひどい場合には深い森に置き去りにされたりするとのこと。依然として差別があるようです。

私はインドで、ハンセン病患者のための施設の近くを通りかかったことが1度ならずあります。なんでこんなに多いのだろうと不思議に思ったのですが、ナイジェリアやインドでは、“今もある”病気なのですね。

この記事のはじめに「私たちはハンセン病をもう過去の事柄として考えがち」と書きましたが、そんなふうに書くと、「俺といっしょにするな」と言われるかもしれません。そう考えがちだったのは私にほかならないことを明らかにしておきます。

写真は Trondheim Byarkiv が CC-by で公開しているもの。19世紀にレプラ菌を発見したノルウェーの医師 Gerhard Armauer Hansen です。今は21世紀です。

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2013年 2月 5日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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