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2013.01.04

野鳩の死

Uighur writer's death in prison bitter blow - 獄中のウイグル人作家の死が伝えられました。

Uighur Children by  · · · — — — · · ·ヌルムハメット・ヤシン(Nurmemet Yasin、Nurmuhemmet と綴られることも)さんは、2004年に「野鳩」(Wild Pigeon、Yawa Kepter)という短編小説を発表し、それが中国によるウイグル侵略の寓話であると解釈されたためでしょう、「国家分裂を提唱した」として禁固10年の刑に処されていました。ヤシンさんの死が明らかになったのはこの年末年始ですが、彼は2011年に、つまり1年以上前に獄死していたようです。アムネスティ・インターナショナルが、彼の死が事実であるか、事実であればそれはどのようなものだったのかを中国当局に明らかにするように迫っています。私も、真相が明らかになることを強く望みます。

「野鳩」は、野生のハトが「魂」をなくしたハト(つまりヒトに飼われているハト)に裏切られて、ヒトに捕まり、囚われの中で自分の尊厳の喪失を嘆いて自殺するという物語で、自らの命を絶つことによって主人公の魂が解放されるところで話が終わります。

中国による占領の不当性を問うだけでなく、それに迎合する同胞への警戒も描いた、とても心を打つ作品です。著者の意図とは別に、超大国の属国になって魂を失っている民にも耳の痛い話かもしれません。

「野鳩」の英訳へのリンクは イングランドの PEN のサイトにあります。中国語訳と英語訳から日本語に訳しているブログや、ヤシンさんの略歴などを訳しているブログもあります。

ウイグルの子どもたちの写真は · · · — — — · · · さんが CC-by-nc-nd-sa で公開しているもの。

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2013年 1月 4日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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