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2013.01.02

徴兵のない社会

All-volunteer military may desensitize U.S. to war, some fear - アメリカが徴兵制を廃止したのが1973年。今年でちょうど40年になります。

March for peace (Washington, D.C.): I won't fight in Vietnam (1965) by Penn State Special Collections Libraryマクラチーの記事は、身近に兵隊になった人がいなくなると(記事のグラフによれば、今でも第二次世界大戦前よりもかなり多くの人が軍に入っているようですが)、社会が戦争に無感覚になるかもしれないという心配があると書いています。無感覚になるとは、軍部の戦争努力への支持が弱まるということにもなりうるし、逆に、自分には危険が及ばないと思って、かえって国民が好戦的になるということもあるだろうとされています(軍事のことに嬉々としている人たちを見ると、確かに心配になります)。

また、現在の兵隊の57%は兵隊の子どもだということが指摘されていて、このままでは「兵隊階級」ができてしまうかもしれないという危惧が述べられています。

いずれにせよ、今のアメリカでは国民皆兵とか徴兵制復活とかは無理だと書かれています。これは私たちの国でもそうでしょう。

しかたがないと言えばしかたがないのですが、記事には「戦争はいいことなのか」とか「不正義の戦争を支持することはいいことなのか」みたいな視点はまったくありません。

そう言えば、私たちの国のことも書いてありました。「侍」という兵隊階級があった国として。思わず吹き出した後で、「取り戻す」とか「維新」とか言ってるうちに、そこまで逆戻りしてしまったらどうしようと、少し動揺。

写真は Penn State Special Collections Library が CC-by-nc-sa で公開しているもの。1965年の撮影。

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2013年 1月 2日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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コメント

>兵隊階級

そういえば、インドのクシャトリアって戦士階級と注記されることがあるけど、未だにどんなものだかよくわかりません。
 他の民族でも戦士の階級ってありそうな……。

 軍事がビルトインされている社会の危うさって、もう少し深く考えられてもいいと思うのですけどね。どうしても軍事行動が必要だというならなおさら。

投稿: kuroneko | 2013/01/02 15:01:16

kuroneko さん、

記事には、中世ヨーロッパの騎士と、アステカ文明の例が挙がっていました。インドのカーストは出ていなかったなあ。

>軍事がビルトインされている社会の危うさ
私もそう思います。まじめな人は考えているのでしょうが、オタクな人は騒いでいるだけみたいですね。

投稿: うに | 2013/01/03 22:50:55

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