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2012.12.31

トルコの大学が燃えている

Student severely injured due to police gas bomb -   トルコの大学でこの2週間、学生の運動が非常に活発になっています。

odtü öğrencileri by sontilki12月18日に、中国のロケットがトルコの人工衛星 Göktürk 2 を打ち上げた際、衛星の開発に関わった中東技術大学(ODTÜ/METU = Orta Doğu Teknik Üniversitesi/Middle East Technical University)をエルドアン首相が訪問しました。首相の訪問に反対する学生を機動隊が催涙弾で阻止し、重傷者が出ました。ODTÜ では警察の介入に抗議して教員が授業をボイコットしました。

その後、国立大学の学長らが ODTÜ の学生を非難する共同声明を出し、各地の大学で学生たちがそれに反発する動きを見せています("Turkish universities are heating up")。

大学教員の間でも、首相や共同声明を出した学長らに抗議する声明が出されました。一部を抜粋引用します("Academicians Launch Campaign Against PM, University Presidents")。

私は、もし今日、警察の横暴に反対する声を上げなかったならば、将来起こることに責任を負うことになることを知っている。

私は、もし平和的な抗議行動は言論の自由な環境の一部であるという事実を表明しなかったならば、将来の反民主的な圧力に抗する勇気を見つけることができなくなることを知っている。

私は、もし今日、黙するならば、もし自分の民主的な権利を守ろうとしないならば、これらの迫害が続き、私たちすべてにとって手遅れになってしまうことを知っている。

私も叱咤されるような気持ちで、読みました。

写真は sontilki さんが CC-by-nc で公開しているもの。2010年に労働争議に連帯のデモをする ODTÜ の学生たち。

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2012年 12月 31日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2012.12.30

新しい歌を殺したのはだれだ

Blow to Impunity, Trial of Victor Jara's Murderers - ビクトル・ハラの虐殺に直接に関わったと考えられる人々が特定されました。

Victor by Acusticoz1973年9月11日に起こったチリのクーデターで、音楽家のビクトル・ハラは軍部によって暗殺されました。今回、サンチアゴ高裁が8人の将兵に逮捕状を出し、7人が既に逮捕されました。残り1名はアメリカ在住。米政府が国際指名手配を無視せず、速やかに容疑者の身柄をチリの司法当局に引き渡すことを望みます。

3年前、私は当時の捜査について「彼の死の真実が、36年の時を経て、明らかになるかもしれない」と書きました。ゆっくりとですが、歴史の歯車が回り、真相解明が近づいたのを感じます。

写真は Acusticoz さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。2009年12月、検死のために掘り出された遺体が再び埋葬される際に行なわれた「葬儀」にて。

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2012年 12月 30日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.12.29

戦犯の国籍を剥奪

88-year-old accused war criminal again stripped of Canadian citizenship - カナダがナチスの戦犯を強制送還することになりそうです。

El último judío (Vinnitsa, 1941) by Recuerdos de Pandora88歳のドイツ系ウクライナ人は1960年にカナダに移住しましたが、その後、彼が Einsatzgruppen D という部隊に属していたことが分かり、90年代から送還をめぐる裁判が続けられてきました。Einsatzgruppen D は1941、42年にウクライナで約10万人のユダヤ人を殺したとされています。容疑者側は、ユダヤ人の殺戮を行なった部隊に属していたとしても通訳としてであり、自ら手を下していないこと、そして徴兵に応じただけであることをあげ、送還に異議を唱えていました。しかし、このたび、カナダ政府は、応召した際、何ら抵抗した形跡が見られないことなどを根拠に、国籍を剥奪しました。

70年前の戦争犯罪を決して遠い過去のこととして見て見ぬ振りをしなかった人々に敬意を表します。

Einsatzgruppen 兵の所持品から応酬されたという写真は Recuerdos de Pandora さんが CC-by-sa で公開しているもの。ウクライナの「ヴィーンヌィツャ市最後のユダヤ人」と裏に書かれていたそうです。

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2012年 12月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.28

除雪の順番

Sweden's bike paths neglected after snowfall - スウェーデンでは、自転車レーンの除雪が後回しにされているという記事。

Bicycles_01 by Barbro_Uppsala専門家の話として、10センチの積雪の中では、車より自転車のほうが走りにくいので、自転車レーンの除雪を先にすべきだとされています。専用レーンが除雪されていないと、自転車に乗る人は車道を走ることになり、だれにとっても危険が増す、とのこと。

それでも、すでに41%の自治体は自転車レーンの除雪を優先するようになっていて、この数字は年々増えているのだそうです。

うーむ、どこらへんから羨ましがればいいのか、分かりません。とりあえず、自転車レーンが整備されているあたりから?

スウェーデンの冬の写真は Barbro_Uppsala さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 12月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.27

クリケットと政治

Tamil protesters urge Sri Lanka cricket boycott - オーストラリアでは、毎年、12月26日(ボクシング・デー)に来豪中のナショナル・チームとクリケットの試合が行なわれるのが慣例だそうです。

Beach cricket, Nilaveli, Sri Lanka by james_gordon_losangeles今年の対戦相手はスリランカ。メルボルンのクリケット場(MCG)の外では、少数民族のタミル系スリランカ人の団体が試合のボイコットを呼びかけました。

タミル・イーラム解放の虎(LTTE)の壊滅によってスリランカには平和が戻ったとラジャパクサ政権は言いますが、実態は軍事独裁政権による人権侵害が続いており、戦争犯罪についての国際的な調査を受け入れるまではクリケットによる交流を行なうべきではないというのが抗議行動を行なった人たちの主張です。

スポーツに政治を持ち込むべきではないという、予想される反論に対しては、クリケットのナショナル・チームの運営に介入し、政治に利用しているのは政権側だと反駁しています。

浜辺でクリケットに興ずるスリランカの人たちの写真は james_gordon_losangeles さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 12月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.26

領土争いは神が調停

Churches to intervene on Nyasa row - 先日書いたタンザニアとマラウイの間の領土紛争の続報。

Fishermen at a small fishing village, Senga Bay, Lake Malawi, 2012 by eriktorner両国の間にあるニアサ湖の領有について、マラウイは1890年に当時の宗主国だったイギリスとドイツの間で結ばれた Heligoland 条約に基づき、すべての湖面が自国のものだとし、タンザニアは国際法上の慣例に基づき、等距離のところに国境線を引くべきだと主張しています。

両国は、アフリカ元首経験者フォーラムの議長であるモザンビークの Joaquim Chissano 前大統領に仲裁を依頼しましたが、これでは、調停が不調に終わった場合、武力衝突にもなりかねないとして、両国のキリスト教会が仲介に乗り出しました。

「両国の民は主イエス・キリストのもとに一つであり」「現状に鑑み、教会は平和的な解決に向け神が時宜にかなった働きを見せてくれることを祈る」といった書翰が両国のキリスト教協議会の間で行き来しているようです。

神が救いの手を差し伸べるかどうかは分かりませんが、あくまでも平和を求める人たちがそこにいることは、心強いことです。

写真は eriktorner さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 12月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.25

女性のための緊急ダイヤル

DoT announces women helpline number '167' - インドで女性向けの緊急ダイヤルができることになりました。

Silent Protest at India Gate by ramesh_lalwani1週間前にデリーで走行中のバスの中で女性が集団暴行を受け、車外に放り出され、瀕死の重傷を負ったことに抗議の声が上げられています。各地でデモなどが行なわれ、機動隊との激しい衝突も起こっています。

首相府は「危ない目に遭っている女性のためのヘルプライン」を設けることを発表し、通信省が即時に3桁の電話番号「167」を割り当てたとのことです。

危ない目に遭っていて電話する余裕はあるのだろうかとか、だれに繋がるのだろうか、何をしてもらえるのだろうかとかは分かりません。

女性の人権の軽視は社会全体の問題であり、電話1本で変えられるものとは思えませんが、何かよいものが生まれるきっかけになることを祈ります。

私たちの国では、「女性の人権ホットライン」というものがあるようです。番号は0570-070-810。平日8時30分から5時15分まで。最寄りの法務局につながるそうです。

写真は ramesh_lalwani さんが CC-by-nc で公開しているもの。まだ警察による介入もなく穏やかだった21日の抗議行動。

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2012年 12月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.24

原発と税

Garoña nuclear plant begins gradual shutdown - 1週間ほど前の記事なのですが、スペインで一番古い原発が稼働をやめたというニュース。

el-sol-es-energia-lo-vuestro-porqueria by nattydreadddバスク地方にあるガローニャ原発(la central nuclear de Santa María de Garoña)は、福島第一原発と同い年で、同じ沸騰水型です。政府からは稼働の延長許可が出ていましたが、予定を早めて運転を中止することになり、年内の完全停止を目指して作業に入りました。1月から新たにエネルギー税が導入されることになり、使用済みウラン1キロあたり2,190ユーロ(約24 万円)が課税されます。採算が取れなくなるとして事業主のヌクレノル社が廃止を決定しました。

現地の環境団体は、脱原発の運動の勝利だとして、30日にビルバオの街でフラッシュモブを企画しています(Bilbo: Flasmob cierre de Garoña)。ちなみに、スペインで稼働中の原発はあと7つ、計画もしくは建設途中でモラトリアムのかかった原発が9つ。

緊縮財政の中で導入されるエネルギー税は、核エネルギーだけでなく、太陽光などの再生可能エネルギーにも適用されます(発電によって得られた収入に7%の課税)。あまり手放しで喜べないような気もします。

ガローニャ原発閉鎖を求めるデモの写真は nattydreaddd さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 12月 24日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.12.23

領土争いは隣人が調停

Tanzania, Malawi ask Mozambican ex-leader to mediate Lake Niassa dispute - タンザニアとマラウイの間に横たわるニアサ湖(マラウイ湖)の領土争い。

Mumbo Island Sunset by skuaruaニアサ湖は、双方が自国の領土だと主張しており、最近、マラウイが資源の試掘を始めようとして、争いが顕在化しました。直接交渉が4回にわたって行なわれましたが不調に終わりました。

記事は、調停を求めて、両国の外務大臣が共通の隣国であるモザンビークに出向き、Joaquim Chissano 前大統領に申し入れを行なったことを伝えています。両国は、シサノ前大統領による調停が無理であれば、国際司法裁判所に訴える予定だそうです。

同じ領土紛争でも、自分の都合のいい時だけ「領土問題は存在しない」と白を切り、絶えず「その土地は我が国の固有の領土だ」と言い張るどこかの国々に比べて、なんと大人なのでしょう。アフリカの国境線自体が侵略者たちによって恣意的に決められたもので、「固有」云々という神話を持たないからでしょうか。

ニアサ湖の日の入りの写真は skuarua さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 12月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.22

競技場の旗

Syrian footballer raises revolution flag in official match - サッカーのシリア代表チームのメンバーが反体制派の旗を振ったというニュース。

Syria Independence Flag by FreedomHouse2シリアはクウェートで行なわれた西アジアカップ最終戦でイラクを下し、優勝しました。試合後、フォワードの Omar al-Soma 選手が観客席に向けて「革命の旗」を掲げて示したのだそうです。「この勝利と優勝をシリアの人民に捧げる。悲しみにある人々に幸せをもたらすことができて、神に感謝する」と語りました。

この選手が当局から弾圧を受けるのが心配です。そういう心配をしなくてもいいところまで政権が弱体化しているとは、まだ思えないのですが…

写真は FreedomHouse2 が CC-by で公開しているもの。

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2012年 12月 22日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.12.21

謝罪せず

Hollande recognises Algeria's 'suffering' under French rule - フランスのオランド大統領は、アルジェリアに対する「残虐で不公正な」植民地支配で人々が「苦しめられた」ことを認めました。

Hollande flou by Mypoussそのような歴史認識を示しつつも、オランド大統領は「謝罪」は行ないませんでした。AFP 電によれば、現地のアラビア語メディアは、謝罪の欠如を半ば冷ややかに伝えているようです。

フランスが併合していたアルジェリアに「真実を、史実を語りに来た」としながら「悔悟のため、言い訳をするために来たのではない」と謝罪を拒んだオランド大統領(アルジェリアのエショルク紙英語版)。私は彼が間違った選択をしたと思います。

オランド大統領の写真は Mypouss さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2012年 12月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.20

謝罪の日

Hollande faces France’s bitter colonial past in Algeria - フランスのオランド大統領がかつての植民地アルジェリアを訪問中です。

by Amine Ghrabiおそらくオランド大統領は植民地支配と独立戦争時の暴力について謝罪をすると考えられていて、それがどのような言葉になるのかが注目されます。フランス24の記事は、これまでのフランスの謝罪の欠如をブーテフリカ大統領らが政治的に利用してきたと考えられること、街の声ではフランスとの関係は良好で、みな「象徴的な意味」での謝罪に期待していることなどが紹介されています。

謝罪は、今日の議会での演説か、その後に予定されているブーテフリカ大統領の出身地 Tlemcen への訪問で行なわれると見られています。

記事にある「両国は、今まで完全に和解することなく来た」という表現は、私たちの国のことにも当てはまると思いました。

アルジェリアとフランスの話とは全然関係ありませんが、今日は、オーストラリアでも、過去の不正義についての政府の謝罪が行なわれることが予定されています。

写真は Amine Ghrabi さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 12月 20日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.12.19

いたわる骨

Ancient Bones That Tell a Story of Compassion - 遺跡から出土した骨に見る思いやり。

dis-covered by Incognita Nom de Plumeベトナム北部で見つかったある人骨は、生まれつきの脊椎の病気で腰から下が麻痺していたようですが、いっしょに埋葬されていた他の人々の支えで大人になるまで生き続けたことが分かります。

重い病気だったり、けがを負ったりした人が介護を受けていたことを示す人骨の例は、ほかにもあるそうです。原始人は野蛮だったに違いないと思われがちですが、実は、体にハンディキャップのある人や慢性的な病気を持つ人を助け、支える、やさしさを持ち合わせていたことが分かる、とのことです。

私は、いろいろな点でむしろ現代人のほうが野蛮なのかもしれないと考えるので、驚きはしませんでした。現代の私たちの生活が遺跡となって見つかった時、何千年後、何万年後の発見者は、私たちの思いやりを信じてくれるでしょうか。

旧石器時代の人骨の写真は  Incognita Nom de Plume さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。ここで書いた骨とは無関係です。

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2012年 12月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.18

男女格差と経済成長

Trim gender gap to boost economies, OECD says - 経済をよくしようとするなら、男女間の格差解消が役に立つ、という OECD の報告書が出たそうです。

MIND THE GAP by sarahstierch女性と男性の間の労働参入の格差を50%解消するだけで、1人あたりGDPが0.3%上昇するのだそうです。特に重要なのは、安い保育が受けられること。

「経済のために女性をだしに使うのか」みたいな印象を生んだらすみません。私の書きかたが悪いのでしょう。とても重要な問題だと思います。次の内閣にもあまり期待できないことではありますが…

報告書("Closing the Gender Gap: Act Now")は、全体の要約が無料で読める他、私たちの国に関する部分の要約もあります(PDF)。

写真は sarahstierch さんが CC-by で公開しているもの。「隙間に気をつけろ」。

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2012年 12月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.17

銃と家族

Adam Lanza's Mother Was a Gun Enthusiast, Friends Say - 米コネチカット州 Newtown で起こった銃の乱射。小学校で20人の子どもを含む26人が亡くなりました。アメリカでは、銃を用いた犯罪は常日頃起こっていることだと思いますし、世界のいろいろなところで毎日多くの人が殺されているとはいえ、これがとても痛ましい出来事であることは変わりません。

MoveOn Newtown candlelight vigil at Dolores Park playground in San Francisco by Steve Rhodes容疑者の母親が銃愛好家で、少なくとも5挺の銃を所有していたことが広く報道されています。強力な拳銃2挺、狩猟用ライフル2挺、戦闘用の自動小銃1挺。自分の子どもたちを連れて野外射撃に行ったりもしていたそうです。容疑者はそれらの銃を持って、小学校に向かいました。

親が子どもに与える悪い影響というものを考えさせられます。そういう暴力的な考えを、どれだけ学校教育で中和することができるか…

今回の犯罪は、もしかすると「規律ある民兵団は、自由な国家の安全にとって必要であるから、国民が武器を保有し携行する権利は、 侵してはならない」という合衆国憲法修正第2条の古びた呪文を覆す力を持っているかもしれません。ちょっと考えが甘いでしょうか。

でも、何事からも、微かな希望を見つけないと。

写真は Steve Rhodes さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 12月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.16

留学生の必修科目

たぶん、私以外のだれの興味もひかない小さなニュース。

BEL120 by AsyrafnazBasic BM made compulsory pass for foreign students - マレーシア政府高等教育省の発表によると、マレーシアの大学で学ぶ留学生に、基礎的なマレー語(Bahasa Melayu)が必修になるそうです。正確に言うと、基礎的なマレー語の試験に合格することが必要に。留学生にマレーシアの文化を理解してもらうため、と説明されています。

私たちの国では、留学生を増やすために、日本語を知らなくてもいいようにする努力、具体的には英語で授業を受けられるようにする努力が続けられています。今回のマレーシア政府の発表は、いわば、それとは反対向きの方針ですね。

マレーシアの大学の写真は Asyrafnaz さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 12月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.15

テレビの音

Oh, the relief: TV advertisers told to find volume control, and use it - アメリカのテレビが静かになるという話。

Television by Medhiテレビ放送が始まった当時から、「コマーシャルになると音量が大きくなる」という苦情が出ていたそうですが、それがついに解決されました。去年制定された CALM (Commercial Advertisement Loudness Mitigation、商業広告音量緩和)法という法律が施行されたのです。これにより、コマーシャルは、番組本体を越えた音量では放送できなくなります。

法律で規制するほどのことなのかという気もしますが、考えてみれば、自由競争に任せておくと、資本は何でもやりますからね。

写真は Medhi さんが CC-by で公開しているもの。

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2012年 12月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.14

イタリアがトービン税導入へ

Italy set to introduce anti-speculation Tobin Tax - イタリアが本格的にトービン税導入に動き出しました。

Tobin Tax Now by nouspique金融取引にごく少額の税を課すトービン税(金融取引税)。来年3月から頻繁な取り引きを対象に課税を始めることを議会下院が承認しました。上院が同意すれば、投機的な金融取引に0.02%の税が課されることになります。

私たちの国でも、ぜひ消費税増税の前にトービン税を。

写真は nouspique さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。オキュバイ・トロントの風景。

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2012年 12月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.13

ウクライナでも極右が台頭

Ukrainians veer toward right-wing nationalism - ウクライナでも国粋主義が勢力を増してきているそうです。

スボボダ(Svoboda、自由)党という国粋主義政党が反与党共闘によってはじめて国会に議席を得たそうです。極右勢力の間からは、現大統領、現与党が「反ウクライナ的」であるという言説が出ているそうで、私たちの国とよく似ていると思いました。

スボボダ党は、数年前まで、ナチスの鍵十字を紋章に使っていたとのこと。「ウクライナの国粋主義者たちが第二次世界大戦時、民族浄化や反ユダヤ的、人種差別的な憎悪に関与したことは、再び否定の対象となるだろう」と歴史家が述べています。

私はこの記事を衆議院選の前に暗い気持ちで書いています。

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2012年 12月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.12

平衡錘の国

日本の再軍備「強く歓迎」 フィリピン外相、中国を意識」 - 見出しがいい要約になっていると思います。

1942 Philippine (10, Front) by Peat Bakke元はフィナンシャル・タイムズがフィリピンの Albert del Rosario 外相に行なったインタビュー。記事はこちらです: "Philippines backs rearming of Japan"。憲法を変えることにも賛意を表明しているように読めます。

マニラ・ブレティンの "Philippines Backs Rearmed Japan" の記事では、日本が3年間にわたってフィリピンを占領したこと、戦争によって100万人の市民が死んだことが付け加えられています。おそらく、デル・ロサリオ外相の発言に対する地元の受け止めは、戸惑いを含んだものだということでしょう。

フィリピンやその他の国が抱える中国との緊張に、日本をより武装化することで対応しようというのは、褒められた話ではないと思います。だれかが軍縮を言い出さなくてはならない。私は、私たちの国にこそ、その役を担ってほしいと思います。

写真は Peat Bakke さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。占領中に日本が発行した紙幣だそうです。

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2012年 12月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.11

アサド大統領への手紙

Orhan Pamuk to send threatening letter to Bashar al-Assad - トルコの文学者でノーベル文学賞受賞者のオルハン・パムクさんらがシリアのアサド大統領に手紙を書いたというニュース。

Orhan Pamuk by David Shankbone 2009 NYC by david_shankbone強い警告がその内容です。中国、ロシアから援助を受けるのをやめること。そして、自ら大統領を辞任して国を離れること。さもなくば、サダム・フセインやムアンマル・カダフィのように死が待ち受けているであろう。あるいは、人道に対する罪に問われてハーグの独房で一生を終わるかだ。

自分の国の人権問題に関しても厳しい態度を取ってきた人の言葉だけに、強く響くように思います。しかし、バッシャール・アサドに敬意を持って読まれるかどうか…

パムクさんの写真は david_shankbone さんが CC-by で公開しているもの。

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2012年 12月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.10

知り合いが逮捕された

19世紀フランスの社会学者デュルケームは、犯罪を「ある種の集合感情を害する行為」と定義しました。有名な「われわれは、それが犯罪だから非難するのではなく、われわれが非難するから犯罪なのである」という考えかたです。そして、デュルケームは、正常な社会は一定数の犯罪を内部に併せ持っていること、反作用が強すぎる社会では過剰に犯罪が生み出されることを解き明かしてくれました。

121018-A-SC231-228 by U.S. Department of Defense Current Photos昨日、私の知人が大阪府警に逮捕されたことを知りました。2か月ほど前に、安全性に疑問のある瓦礫の焼却に反対するシュプレヒコールを上げながら大阪駅のコンコースを通ったことで「威力業務妨害」と「不退去」の容疑に問われたものです。

彼とは、それぞれのブログを通じて8年ぐらい前に知り合いました。最近は、共通の友人の引き合わせで、何回か街頭活動などでいっしょになったこともあります。意見がすべて同じわけではありませんが、彼の身に起こったことは私にも向けられた暴力だと認識します。

デュルケームが言ったことはもう一つ、犯罪が社会を変える潜在的な力を持っているということ。今回の逮捕について、私もその過剰への抗議の声を上げ、社会を正常なものに変える努力を惜しまないことにします。

以下、関連リンクをいくつか書いておきます:

写真は U.S. Department of Defense Current Photos が CC-by-nc-nd で公開しているもの。コソボでの練習風景だそうです。私たちの国の近未来から来た写真かと思いました。

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2012年 12月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.09

軍拡と食糧費

North Korea’s rocket costs as much as a year’s worth of food - 北朝鮮のロケット打ち上げには、国全体の1年ぶんの食料費用がかかっているという韓国政府統一部の試算を伝えるハンギョレ新聞。

Namp'o by mardruck統一部によれば、今年4月の打ち上げと今回予定されている打ち上げにかかる費用は、打ち上げ施設の建設費4億ドルを含めて13億ドルあまりです(国防部の試算ではその2倍ぐらいの額がかかったとされています)。

これに対し、北朝鮮が1年に必要とする食料は、トウモロコシに換算して530万トン。市場価格で約15億ドルだそうです。つまり、ロケット打ち上げをやめさえすれば、国民の食事をほぼ1年間まかなえるというわけです。

記事はとてもバランスよく書かれていて、この試算は北朝鮮政府の「非道徳性」を印象づけるためのものであるが、同じ言説は韓国にも当てはまるとして、次期戦闘機購入を諦めれば子どもの保育がすべて無償化できることを指摘しています。また、北朝鮮のロケット開発が北東アジアの軍事緊張から生まれたものであって、北朝鮮だけにその緊張関係を無視することを求めるのには無理があると論じています。

私たちの国も東アジア軍事緊張の悪化の一因となっています。私たちの国は過去10年の間にかなりの軍拡を行ないました。2003年の国防予算は4兆9千億円余りでした。円ベースで考えると2012年予算の4兆5千億円は微減ですが、この間の為替相場の変化(119円から81円に)を考えれば、これは411億ドルから570億ドルへとほぼ4割も増えたことになります(円ではなくドルで計算することに抵抗があるかもしれません。でも、少なくとも国の外からはそう見えるわけです)。なんとかしたいものです。

写真は mardruck さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。北朝鮮のナンポというところだそうです。

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2012年 12月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.08

ローマの猫の受難

Cat Fight In Rome: Beloved Shelter Faces Closure - ローマの遺跡に住むネコたちが危機に瀕しているそうです。

largo di torre argentina 3.15.10 - 43 by laura padgettトッレ・アルジェンティーナ(Torre Argentina)という広場は、シーザーがブルータスに殺された場所と言われている神殿の跡地ですが、野良猫の避難所として有名なのだそうです。広場にいる猫は200匹ぐらい。神殿の地下に Associazione Culturale Colonia Felina di Torre Argentina という猫のためのシェルターがあり、その団体が食べ物をあげるだけでなく、予防接種をしたり、避妊や去勢をしたりして、世話をしているとのこと。

この団体はローマ市の協力を得て、この場所で運営されてきましたが、最近になって、国の考古学局が立ち退きを求めて来ました。これに対し、ローマ中のネコを支持する市民が反対の署名活動などをして抵抗しているそうです。

ネット上でも、PayPal を使って募金ができます。ユーロ建てです。

トッレ・アルジェンティーナの写真は laura padgett さんが CC-by-nd で公開しているもの。ネコがいるんですけど、見えますか?

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2012年 12月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.07

原発住民投票のその後

Lithuanians split on what to do next with nuclear project - リトアニアで10月に行なわれた住民投票のその後。

Nuclear Power Plant Ignalina in Lithuania by Radio Nederland Wereldomroep住民投票では、新たな原発建設の可否が問われましたが、投票結果に拘束力はありませんでした。そこで、今後どのような道が相応しいかを聞いたところ、

  • 政治家が決めるべき(28.5%)
  • 拘束力のある住民投票を行なうべき(28.1%)
  • ラトビア、エストニアも参加した住民投票を行なうべき(18.9%)
  • わからない(16%)

という結果でした。

私たちの国では、住民投票も行なっていません。もしかして、もっとごちゃごちゃの意志決定が待っているのでしょうか。

リトアニアの停止中の原発の写真は Radio Nederland Wereldomroep が CC-by-nd で公開しているもの。

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2012年 12月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.06

樹と詩

Writers hang poems in trees in bid to save Langley land parcel - カナダのバンクーバー近郊での自然を守る闘い。

by Jeff Summersラングリーの町は、新たな町営施設を建設する資金を捻出するため、10ヘクタールほどの森を売りに出しています。このままなら、開発業者が買い、森は失われることになるでしょう。

森を惜しんで、カナダ全国から詩が寄せられ、木から吊されているそうです。1,000年以上前の中国の詩人、寒山(森鴎外の「寒山拾得」に出てくる)や、20世紀初頭のアメリカの詩人 Joyce Kilmer の「木」の詩なども見られるそうです。

しかし、森を買い取って保存するための基金には、まだ必要な額の何十分の一しか集まっていません。おそらく、木は切り倒されていくのでしょう。たぶん、詩を身にまとったまま。

写真がラングリーの森。 Jeff Summers さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 12月 6日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.12.05

ドイツが極右政党の非合法化を検討

Germany to Move Closer This Week to Banning Far Right NPD - ドイツの極右政党を非合法化するか否かが今日決まるようです。

"kein leben ohne freiheit" antifa demo wismar 20 oktober 2012 by KamiSilenceActionドイツ国家民主党(NPD)は地方議会などに勢力を持つ極右政党です。移民などへの嫌がらせを行なっているネオナチ組織と結びつきがあるとされ、政府の報告書では、その傾向は「反ユダヤ的、人種差別的、排外主義的」で、ナチズム(国家社会主義)と「関連がある」と指摘されています。

今日、連邦各州の内務相を集めた会議で非合法化案が提出され、木曜日の知事会議を経て、14日の連邦上院(Bundesrat)で審議される予定ですが、過去に非合法化が頓挫したこともあり、今回も予断を許しません。

私たちの国にもかなり排外的な政治家がいますが、非合法化はされそうにないですよね。選挙で落とさなくては。

写真は KamiSilenceAction さんが CC-by-nc で公開しているもの。10月に行なわれた反ファシズム(antifa)デモ。

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2012年 12月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.04

オブザーバー国家の希望

Saharawi students demand UN observer status for Western Sahara - 西サハラで小学生たちがロウソク集会。

Inocencia_B&W by sergio.rivcam西サハラはモロッコに軍事占領されている地です。その中心都市エル・アイウン(モロッコではラユーンと呼ばれます)で、Al-Khansaa 小学校の子どもたちが、パレスチナに与えられたような国連のオブザーバー国家としての扱いと民族自決のための住民投票の実施を求めて、集会を開きました。集会は、占領当局によって暴力的に解散させられたとのことです。

パレスチナに関する国連総会の議決は、短期的には、パレスチナに何もいいことをもたらさないかもしれません(現に、イスラエル政府はパレスチナ自治政府への支払いを停止しました)。しかし、それでも、同じように虐げられた人々に希望の光を与えているようです。

エル・アイウンの子どもたちの写真は sergio.rivcam さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。残念ながら私には、この子たちがサハラウィなのかモロッコ人なのか分かりません。

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2012年 12月 4日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.12.03

見えない障がい者

NZ made disabled people 'invisible' - ニュージーランドの社会は障がい者を「見えない存在」にしてしまっているという批判。

Accessibility win! by faultlesspajamaCCS Disability ActionDonald Beasley Institute という障碍者団体が行なった調査で、障碍者が主に生まれた家に引きこもりがちになっている実態が明らかになったということです。これは、ニュージーランドも加盟している国連障害者の権利条約(Convention on the Rights of Persons with Disabilities、外務省の和訳)第19条に定められた、障碍者が自立して生活し社会参加できるようにするという規定の違反にあたるというのが結論です。政策の根本的な見直しが呼びかけられています。

ニュージーランドのことは全く分からないのですが、条約のことを調べていて、私たちの国は署名はしているけど、批准はしていないことを知りました。政府や国会は、そして有権者の私たちは、一体何をしてきたのでしょうか。

ニュージーランドの首都ウェリントンの写真は faultlesspajama さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 12月 3日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.02

パレスチナの変わらぬ日常

Israeli navy detains 13 Gaza fishermen off coast - 1日、ガザ沖でパレスチナの漁船がイスラエル海軍に拿捕されました。

The Sea at Gaza by PalFest漁船は、ガザ停戦合意でイスラエルが経済制裁緩和の一環として認めた6海里以内の海域にいたと見られます。

国連総会でパレスチナのオブザーバー国家としての資格が承認されましたが、占領された国家としての日常には、何ら変化はないようです。

写真は PalFest さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。旗はパレスチナのものとエジプトのものですね。

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2012年 12月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.12.01

旗を燃やして逮捕起訴

Man arrested for torching Serbian flag - セルビアで、国旗を燃やした人が逮捕起訴されました。

Serbia, Oh Serbia  by Fraser Lewry事件は先週セルビア南西部のノヴィ・パザルという都市で起こりました。赤十字の建物の前に掲揚されていたセルビア国旗をある男性が降ろし、火を付けました。警察は、「セルビアの評判を傷つけた」容疑で男性を逮捕、起訴したそうです。

他人の物を勝手に燃やしたことは罪に問われて当然だと思いますが、なぜ国の評判がどうのこうのという話になるのか。かえって、その国の民族的自意識にやましいところがあるのだろうかと勘ぐってしまいます。

調べてみると、ノヴィ・パザルはボスニア系住民が多く住んでいるところだそうです。今回の事件も、国の中核的な民族と周縁的な民族の間の緊張の表われなのでしょう。

昨日のジェノサイドの件のすぐ後にセルビアの話が続きましたが、他意はありません。

セルビア国旗の写真は Fraser Lewry さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。煙が見えますが、これは旗を燃やしているのではなく、国威発揚にまんまと乗せられている普通の人たちだと思います。

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2012年 12月 1日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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