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2012.11.30

三つのジェノサイド

Israel court says Bosnian Serb can be extradited over Srebrenica - イスラエルからジェノサイド加害者が引き渡されます。

by Mikel_Oibarボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァで1995年に起こったセルビア人によるムスリムの大虐殺。8千人が殺され、第二次世界大戦後のヨーロッパにおける最大の惨事と呼ばれています。

この大虐殺に関与したセルビア兵がボスニア・ヘルツェゴビナの求めに応じて送還されることを、イスラエル最高裁が認めました。ユダヤ人女性と結婚して、イスラエル国籍を取得していた人物です。下級審でも送還が命じられていましたが、上告し、最高裁で争われていました。

虐殺の時の詳しい模様がイスラエルのエルサレム・ポスト紙の記事("Court: Extradite Serb-Israeli wanted for genocide")に紹介されています。バスで次々と運ばれてくる市民を畑に連行し、銃殺。8人の兵士が6時間で1,000人から1,200人ぐらいを殺したとされています。

過去のホロコースト、現在のパレスチナ攻撃、そしていまだ同時代のスレブレニツァの大虐殺。それらの焦点が重なって、眩暈が…

写真は Mikel_Oibar さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 30日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.29

チベットの闘いの新段階

Tibetan protests against Chinese rule in new phase - チベットでの反体制運動の現状を伝えるAP電。

Free Tibet! by Almita Ayon11月に入って、ほとんど毎日、焼身自殺者が出たことなどを受けて、抵抗運動が「新たな段階に入った」としています。最近の傾向としては、当局の厳しい監視下におかれている僧や尼僧ではなく、僧籍にない一般市民が抗議の焼身自殺を行なう例が増えていることが指摘されています。

また、26日には、約千人の大学生がツォロ(Tsolho、青海省海南チベット人自治州)でデモを行ないました。厳しい当局による弾圧にあったもようです。デモで掲げられたのは、言語の自由などだったとのこと。言語の自由は中国の憲法で守られているはずのもので、こういう当局が文句を付けにくい(はずの)問題をスローガンに運動が行なわれることが増えてきたと記事は書いています。

新しい段階。何に向かう新段階なのかは、まだだれにも分からないのかもしれません。願わくば、それが強打による徹底的な抑圧へのステップではなく、自由と尊厳に向かう道のりでありますように。

は Almita Ayon さんが CC-by で公開しているもの。2人のお坊さんばかりに目が行った人は、壁も見てください。

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2012年 11月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.28

チェルノブイリの屋根

First section of new shelter for Chernobyl ready - 27日、チェルノブイリ原発が大きな節目を迎えました。

Chernobyl Monument and Reactor (Explore #185) by Roads Less Traveled Photography事故の起こった4号炉は、現在、「石棺」に覆われていますが、それをさらに覆う巨大な屋根の最初の部分ができたのです。かまぼこ屋根のようなと言うか、虹のような大きなアーチは、石棺の横で組み立てられ、レールに乗せられて移動されます。全体が完成するのには、あと3年ぐらいかかるはずです。そうしたら、その屋根の下で、廃炉作業が始まります。

事故から26年。何かを取り戻そうとする営みは続きます。私たちは何を取り戻すのでしょう…

写真は Roads Less Traveled Photography さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 11月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.27

シリアのクラスター弾

Syrian children 'killed by cluster bombs' - シリアのアサド政権軍がクラスター弾を使い、子どもたちが犠牲になったというニュース。

The Great Umayyed Mosque of Damascus, Syria by james_gordon_losangeles問題の爆撃は25日にダマスカスから12キロほど離れた Deir al-Asafir という村で起こりました。爆撃がいったん止んだために子どもたちが外に遊びに出たところだったそうです。10人の子どもが死にました。爆弾がクラスター弾であったかの確認などは難しいものの、公表された写真やビデオは強く心を揺さぶるものだと伝えられています。残された人々の心の平安を祈ります。

記事は、シリアでの蜂起以来、これまでに3万8千人の死者が出ていて、そのうちの3千人が子どもだと指摘しています。クラスター弾(アサド政権のシリアはアメリカ、イスラエルなどとともに禁止条約に署名していません)だから悪い、ほかの武器ならいいというわけではないですね。

写真は james_gordon_losangeles さんが CC-by-nc で公開しているもの。ダマスカスのウマイヤド・モスクで撮影。私も昔、ダマスカスでこういう数珠を買ったのですが、昨年、ほどけてしまいました。

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2012年 11月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.26

隣の国の旗

Macedonia: Minority marks Albanian independence - バルカン半島のマケドニアから。

by RufiOsmaniマケドニアの隣のアルバニアは今、ちょうど独立100周年を祝っているところ。マケドニアではアルバニア系の市民が人口の4分の1を占めるそうで、彼らもアルバニアの国旗を掲げてお祝いをしています。アルバニア系市民を基盤とする政党の一つは連立与党の一角をなしていて、その手前、首相(この人はアルバニア系ではない)は保守だけど、祝賀に加わっているのだそうです。

で、社会民主党という野党が、他国の旗を掲げての祝賀は民族間対立をあおるものだとして批判しているという話。

保守と左派の役割分担が逆のような気がするので、調べてみたのですが、マケドニアは私たちの国以上の小党乱立状態みたいで、よく分かりませんでした。

隣の国の旗を振ると対立が悪化するところというのも、いただけませんが、少数民族の国籍を剥奪するような国よりましだと思います。

アルバニア系マケドニア市民の政治集会の写真は RufiOsmani さんが CC-by-nc で公開しているもの。赤い旗は、真ん中に黒い双頭の鷲が描かれているアルバニア国旗です。

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2012年 11月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.25

最終処分場予定地

Now, Kudankulam project fuels protests in Karnataka; Kolar residents oppose possible use of abandoned goldfields to dump nuclear waste - 稼働目前と言われるインド最南部のクダンクラム原発への反対運動がカルナータカ州に飛び火しました。

mining wheel by vinod.sankar抗議運動は、クダンクラム原発で出る放射性廃棄物の処分地としてカルナータカ州のコラール(Kolar)が検討されているという報道がきっかけで起こりました。コラールには金鉱の跡地があり、それを廃棄物の処分場として使うという噂が広まったのです。

原子力エネルギー委員会関係者は、クダンクラムから出たゴミの処分場というのは間違いで、インド全土の核施設から出たゴミが対象になること、コラールは検討の対象になってはいないこと、しかし他の場所の廃坑は検討の対象となっていることを指摘しています。

私たちの国で言う高レベル放射性廃棄物の地層処理にあたるのだと思います。何万年も管理しなくてはならないから大変です(というか、無理だと思います)。古い坑道を使おうなんて、いい加減な気がしますが、考えてみれば、新しく穴を掘れば安全になるというものでもないのかもしれません。

コラールの旧金鉱施設の写真は vinod.sankar さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.24

歯ブラシ

Biodegradable toothbrush company starts in Detroit - 生分解性の歯ブラシが売り出されます。

279/366 by randii2015アメリカはデトロイト生まれの Bogobrush は、絵の部分が竹で、毛の部分が生分解性の合成繊維でできているそうです。作った人たちは環境問題だけでなく社会的責任全般について考えている人たちのようで、売り上げ1本ごとに1本が困っている人たちに寄付される仕組みです。

私は買わなかったのですが、私たちの国からでも注文できます。1本10ドル(約800円)+送料5ドル(約400円)はちょっと高すぎると思って… プラスチックな安い文化に毒されてしまっているかな、私。

普通の歯ブラシの写真は randii2015 さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.23

溶けゆく国境

Government nods to Czechs travelling outside EU with ID card - チェコ共和国市民に、パスポートなしで旅行できる国が増えたという話題。

Czech Republic: stamps by Sem Paradeiroチェコは EU 加盟国なので、これまでも、EU 諸国に行く際はパスポートが必要ありませんでした。今回、EU にはまだ加盟していないクロアチアがパスポートなしでチェコ市民の入国を認めることになり、チェコの閣議で、同国へのパスポートなしでの渡航を認めることが決まったのだそうです。クロアチアに行くチェコ人は、代わりに国の発行する身分証明書を携帯すればよいことになります。

少し前の時代なら、ビザなしの渡航というのも考えにくかったのだと思いますが、少し先の時代には、パスポートなしの渡航が当たり前になるのかなあ。なんか想像が付かないです。国境というものがどんどん無意味になっていくんですね。

写真は Sem Paradeiro さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 11月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.22

死刑を続ける国々

US sides with Iran and N. Korea in record UN vote over the death penalty - 国連でアメリカ、イラン、北朝鮮、日本などが異色の連合。

Rally in Missouri for Reggie Clemons by amnestyinternational_usa20日に第3委員会(人権)で行なわれた採決での出来事です。死刑制度の存続国に執行停止を求める決議でのことでした。110か国が賛成で採択されました。棄権が36か国。反対は日本など39か国にとどまりました。反対には、冒頭にあげた4国のほか、中国、エジプト、エチオピア、インド、イラク、リビア、マレーシア、ビルマ(ミャンマー)、パキスタン、サウジアラビア、シリア、スーダン、ウガンダ、ジンバブエなどが含まれています(一覧表、PDF)。

記事によれば、死刑制度廃止決議の賛成国は2年前より3か国増えたとのこと。何の根拠もない単純計算ですが、その割合で死刑存続国が減少していくと仮定すれば、世界から死刑がなくなるのは26年後、2038年ごろ。全世界については分かりませんが、私たちの国では、確実にそれより前に廃止またはモラトリアムが行なわれていることでしょう。この点については自信をもって言えます。

写真amnestyinternational_usa が CC-by-nc で公開しているもの。アメリカで、裁判の過程で十分な弁論ができなかった死刑囚の執行停止を求める集会にて。

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2012年 11月 22日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.21

ハマスの時代に

After seven days of Pillar of Defense, Hamas is scoring diplomatic points - イスラエルがガザ攻撃を開始して1週間の総括をするイスラエルのハアレツ紙記事。

viva palestina by Il Naso precario記事は、今のところ、ハマスが外交上の勝者になっていると指摘しています。その理由は、パレスチナの人々にイスラエルに対する武力対立路線の正しさを信じさせることができたこと、アッバス大統領率いるファタハを蚊帳の外の存在にしてしまったこと、アラブ各国の支援を取り付けたこと、イスラエルに地上戦を思いとどまらせることに成功していること、そして何より、イスラエルの交渉相手として自らを確立したことです。もし近く停戦が実現すれば、それも戦果となるでしょう。

極右のネタニヤフ政権をくさすための記事だとは思いますが、しかし、何となくこれからはハマスの時代だなという気は私もします。仮にイスラエルがハマスとのやり取りを拒んだら、より宗教原理主義的な勢力が台頭するでしょうから、このまま地上戦なしで停戦にこぎつけられたら、イスラエルにとっても賢明な選択ができたと言えるのでしょう。まあ、私のは軍事も政治もど素人の戯言ですが。

こういうことを書いている自分が嫌いです。本当は、亡くなった一人ひとりの名前を指でたどりたい。でも、なんか心が麻痺してしまって。

写真は Il Naso precario さんが CC-by-nd で公開しているもの。昨年3月の撮影。

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2012年 11月 21日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2012.11.20

イラクの丘に平和あれ

Iraq: from the terraces to parliament, country prepares to sing a new anthem - イラクで新しい国歌が決まりつつあるというニュース。

Babylon and surrounding landscape (present day Al Hillah), Babylon Province, Iraq by james_gordon_losangelesフセイン政権崩壊後、ずっと国会で新たな国歌の制定について話し合われてきました。しかし、議論は民族間の対立によって、なかなか進まなかったそうです。最終的には、少数民族の代表からも高く評価されている Muhammad al-Jawahiri という国民的詩人(1997年没)の詩をアラビア語で歌った後、クルド語、トゥルクメン語、アッシリア語で「イラク万歳」を繰り返すという形に落ち着いたようです。

「歌詞が4言語で4番まであるというのはあり得ない。だれも歌えなくなってしまう。しかし、いくつかの単語を入れるというのであれば、新生イラクがすべての文化を尊重し、すべての文化がこの国の一部であろうとしていることのよい象徴になる」と、制定を進めている国会の委員長が語っています。

「イラクの丘に、二つの川に、川岸と川のうねりに平和あれ。シュロの木に、そして光を放つ高き山々に平和あれ」という歌詞だそうです。

私も、平和と多様性を尊重した繁栄を祈ります。イラクのために。また、今はパレスチナのために。そしてもちろん、私たちの国のためにも。

イラク東部の美しい風景の写真は tj.blackwell さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 11月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.19

ダルフールで黄熱病が流行

Death toll from yellow fever in Sudan's Darfur region jumps to 150: report - スーダン西部のダルフール地方で黄熱病が流行していることを伝える新華社電。

The yellow fever mosquito, Aedes aegypti by jwinfred死者が150人、それ以外にも感染者が400人に上っているとのこと。幸いなことに、大量のワクチンがスーダンに到着し、今週の末には接種が始められるようになるそうです。

ダルフールは、言うまでもなく、内戦で混乱した地域です。しかし、感染症は敵味方を選びません。予防接種や治療が分け隔てなく行なわれること、必要とする人が医療に安全にたどり着けることを祈ります。

黄熱は野口英世が研究に携わったことで、私たちの国にとっては、いわば、ご縁のある病気です。何か私たちにできることがあるかもしれません。

黄熱を媒介するネッタイシマカの写真は jwinfred さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.18

戦時下の海岸で

In Tel Aviv, missiles matter, but so does a tan - イスラエルのハアレツ紙より、テルアビブの様子。

Tel Aviv beach girls by llee_wuイスラエルによるガザの大規模攻撃の傍らで、ガザの武装勢力によるイスラエルへのロケット攻撃も細々と続けられています。記事は、ロケットが到達したテルアビブで、警報のサイレンが鳴り、爆発音が響いた時は緊張が走ったものの、すぐ生活は日常を取り戻したことを伝えています。

ある旅行客。「何も起こっていないかのように食べ続けている人もいましたよ。英語で情報が回って来ないのは困ります。怖いですねえ。心配です。でも、帰るまでに少し日焼けしたいですから」と語り、海岸に戻っていきます。

だれもがそんなふうではないと思いますが、考えてみれば、テルアビブの人は、逃げようと思えばどこにでも行けます。ガザの人はガザから出ることができません。イスラエルの人は、けがをしたならば治療を受けることができます。ガザでは病院も十分に機能していません。状況は、私たちが想像できる以上に不均衡、非対称だと思います。

ガザで医療や教育の活動をしている国連の組織 UNRWA が緊急募金要請を行なっています。私たちに侵略を止める力がないのであれば、せめて倒れた人を救おうではありませんか。

テルアビブの海の写真は  llee_wu さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 18日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (2)

2012.11.17

ガザへの連帯

Egypt's Mursi says Cairo 'will not leave Gaza on its own' - 私もガザの人々への連帯を表明します。

15/11/12 by Thien V冒頭に挙げた記事は、エジプトのムルシ大統領の発言。イスラエルによるガザ攻撃は「人道へのあからさまな侵略であり」、エジプトは「ガザを一人ぼっちにはしておかない」。「今日のエジプトは昨日のエジプトではなく、今日のアラブも昨日のアラブではない」。

私たちも今日の世界は昨日の世界ではないと言えるかどうか。いや、言えるようにならなくてはいけないのでしょう。

تضامن = タダモン(連帯)!

15日夜にカナダで開かれた抗議集会の写真は Thien V さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。「パレスチナに連帯するユダヤ人です。正義のみが平和をもたらします」。

追記: P-navi info: 「ガザで殺人を行っているのは誰か」ーーノーム・チョムスキーらによる報道への呼びかけにリンクを張ります。

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2012年 11月 17日 午前 12:00 | | コメント (5) | トラックバック (0)

2012.11.16

ドイツが戦後補償を増額

Germany expanding compensation for Nazi victims - ドイツがホロコースト幸存者への補償額を引き上げるというニュースです。

Tourist by Giant Ginkgoドイツは、1952年に賠償条約を結んで以来、ナチスにより迫害を受けたユダヤ人などの人たちに対して補償を行なってきました。累積額は700億ユーロ(約7兆3千億円)に上ります。幸存者たちが高齢になったことによって、医療などの負担が大きくなってきたことに鑑み、旧東欧圏に居住する人への補償月額を最大5割引き上げました。また、ドイツ侵攻直前に避難した人たちへの賠償もはじめて行ないました。

補償に関しては、対ドイツ請求会議(Conference on Jewish Material Claims Against Germany)という団体がドイツ政府と定期的に交渉して決められるようです。その会議の交渉役の Stuart Eizenstat さんが記事の終わりのほうで、「これは自分たちの責任を認識するという点において日本がやってきたことと鋭い対比をなします。非常に印象的です」と語っています。

写真は Giant Ginkgo さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。ベルリンのホロコースト記念碑。

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2012年 11月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.15

帰る脱北者

Returning to N.K.: Defectors double back - 北朝鮮から「脱北」して韓国に定住した人たちの中に、北朝鮮に帰っていく人たちがいるという話。

by KWOrtega韓国には来たものの、社会の底辺から這い上がることができず、それが嫌になって帰って行った人が、わずかですが、いるようです。

8千人以上の脱北者の収入を見ると、30%以上が100万ウォン(約7万4千円)を稼いでいる一方、失業率は12.1%と、国内平均の3倍以上です。

どんな気持ちで国境を越えていくのか、聞いてみたいですね。

写真は KWOrtega さんが CC-by-nc で公開しているもの。ピョンヤンの風景だと思います。

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2012年 11月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.14

放送されなかったホロコースト

Could the BBC have done more to help Hungarian Jews? - イギリスの BBC がホロコーストの実情についてもっと積極的に報道していたら、被害は少しは抑えられたかもしれないという話です。

Shoes on the Danube by skittledog当時、英国政府のプロパガンダ放送だった BBC (今はどうなんだよ、とか突っ込まれそうですが)は、ユダヤ人の大量虐殺が起こっていることを知っていながら、ナチスが1944年にハンガリーに侵攻するまで、そのことを放送で扱わなかったのだそうです。

もしポーランドで起こっていることなどを報道していたら、ハンガリーのユダヤ人たちはある程度自分の身を守ることができただろうという推測が成り立ちます。特に、英国のプロパガンダは、ナチスのハンガリー侵攻を挑発していたのだそうで、そうなると、責任の一端すらあると言えるかもしれません。

なぜユダヤ人に警告を与えるような放送をしなかったかと言うと、親ユダヤ的だと思われると、その他のハンガリー人から反発を食らうかもしれないと恐れていたからだとのこと。ここまで来ると、かなり怒りがこみ上げてきます。

写真は skittledog さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。ドナウ川で射殺されたユダヤ人たちをしのぶ靴のモニュメントです。以前にも書いたことがあります。

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2012年 11月 14日 午前 12:06 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.13

イタリアも富裕税導入を検討中

Italian govt wants to introduce wealth tax, says Monti - 富裕税を導入する国がまた1つ増えるかもしれません。

Austerity by sdhaddowイタリアのモンティ首相が12日、富裕層への課税強化(年ごとの収入ではなく、資産全体に対する課税)を検討していることを明らかにしました。しかし、資本の流出を起こさないためにはどうしたらいいか決めかねているようで、あまり歯切れがよくありません。緊縮策で貧困層や中間所得層に痛みを与えているところなので、批判をかわすために言っているだけなのかもしれません。

私たちの国では、所得税と相続税の最高税率の引き上げに自民党と公明党が反対しているみたいですね。選挙が近づいているみたいですけど、これは争点にはならないんでしょうかねえ。

ボローニャの写真は sdhaddow さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 11月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2012.11.12

終戦のもたらした水不足

War's End Threatens Water Supply in Northern Sri Lanka - スリランカの水不足の話題。

Fisher man's Boy by Balavasakanスリランカでは、20年以上にわたって続いた内戦が3年前に終わりました。タミール・イーラム解放のトラ(LTTE)が掌握していた北部の都市ジャフナでは、内戦終結後、人口の流入、開発などにより、地下水位が急速に低下しているそうです。このままでは、海水が入り込み、飲めなくなってしまうとのこと。また、LTTE のもとでは禁止されていた化学肥料や農薬を用いた農業が復活したため、それらの地下水への混入も増しています。現地の飲料水の中の硝酸肥料成分含有量とがん罹患率の上昇に関連が見られるという研究が紹介されています。

戦争は悲惨ですが、ただそれが終わっただけでは積極的な平和は訪れないということを語る話だと思いました。そして、力強い意味での平和をいかに築くかという問題への答えは人によって異なる—ある人は、絶えず進歩することだと言い、またある人は、満ち足りて生きることを学ぶことだと言う—のでしょう。人の生きることの業のようなものを考えさせられ、悲観的な気持ちになってしまいました。

ジャフナで水を運ぶ子どもの写真は Balavasakan さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 11月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.11

パキスタンが謝罪を拒む

Dhaka seeks Pak apology for genocide - バングラデシュがパキスタンに対し独立戦争当時の大量虐殺について謝罪を要求しました。

I've walked and I've crawled on six crooked highways by bbcworldserviceバングラデシュは1971年に独立戦争を戦い、パキスタンから分離独立しました。この解放戦争およびそれに先立つ軍事的な抑圧の中で、300万人にも及ぶベンガル人がパキスタン軍やその共謀者によって虐殺されたと見られています。

このジェノサイドについて、バングラデシュの  Dipu Moni 外相は、9日、ダッカを訪れたパキスタンの Hina Rabbani Khar 外相に対し、パキスタンが無条件で謝罪するように求めました。

これに対し、ラバニ外相は、パキスタンは過去に何回もさまざまな形で遺憾の意を示してきたとし、「過去を離れてともに未来に踏み出すべきである」と述べたそうです。

被害者と加害者の思いの違いは、ここにも。

写真は bbcworldservice が CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 11月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.10

モザンビークの平和芸術

In Mozambique, transforming guns into art - 内戦で使われた兵器を彫刻などの美術品に変えます。

Peace Bird by kevingessnerアフリカのモザンビーク。内戦は終結して20年が経ちましたが、貧富の格差や鉱物資源など、紛争の火種は多くあります。そんな中、内戦終結後も残された銃などを自転車、農具、ミシンなどと交換して回収し、集まった兵器を切ったりつないだりして、美術品が作られています。作品の中には、大阪に展示されているものもあると書かれています(たぶん国立民族学博物館のことだろうと思うのですが、電話で確認したところ、常設展示はないそうです)。

ワシントン・ポストの記事によれば、この取り組みはモザンビークキリスト教協議会(Conselho Cristao de Mocambique)によるもの。日本の NGO が資金提供の大きな部分を担っているそうです。えひめグローバルネットワークのことだと思われます。現地事務所のブログで平和アートの作成のもようを読むことができます。

この取り組みのテーマとなったのは、旧約聖書イザヤ書第2章第4節だそうです。新共同訳を掲げます。

主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。

そう言えば、6年前にこんな記事を書きました。エスコペタラへのリンク、まだ生きています。

写真は kevingessner さんが CC-by で公開しているもの。アムステルダムで展示されている「平和の鳥」。

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2012年 11月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.09

女性のいない執行部

Women shut out of Syria's opposition leadership (1, 2) - シリア国民評議会(SNC)の執行部に女性が1人も選ばれなかったという話題。

A woman displays a victory sign during an anti-government demonstration in Idlib, north Syria, Friday, March 9, 2012. by FreedomHouse亡命シリア人を中心に組織された反体制派組織 SNC はカタールのドーハで総会を開いていましたが、8日に発表された執行部41人には、1人の女性も選ばれませんでした。これに抗議して女性の代議員が声を上げ、SNC の Abdelbaset Sieda 代表は、女性4名を追加で任命することを発表したそうです。

そのような特別措置で女性が追加されても、「民主的」な互選で女性が選ばれなかったという体質的な問題は解決されないだろうという冷ややかな見かたも出ています。

シリア国内の反体制運動では、女性は大きな役割を占めてきたことは間違いなく、国外の SNC が国内の現実から遊離しているということもあるのかもしれません。AP の記事には、また、イスラム原理主義の影響かもしれないという指摘もありました。

さて、ちょっと悪趣味ですが、「私たちの国の成熟した民主主義では考えられないことですね」みたいな「上から」の物言いができる日は来るのでしょうか(笑)。こっちも期待薄…

写真は FreedomHouse が CC-by で公開しているもの。

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2012年 11月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.08

米二州で大麻が合法化

Voters approve I-502 legalizing marijuana - アメリカのワシントン州とコロラド州で、嗜好品としてのマリファナが合法化されました。

Chicago Pot Farm by WCHI Newsこれら2州では、大統領選などとともに行なわれた住民投票で合法化が可決されました。ワシントン州では12月5日以降、21歳以上の市民が1オンス(約30グラム)以下の大麻を所持することが違法ではなくなります。当然のことながら、アルコールと同様、マリファナを吸いながらや吸った後の自動車運転などが禁止されます。今後、販売許可の与えかた、税率などが決められることになります。

4年前の今日、マサチューセッツ州でマリファナ所持が非刑事罰化されたことを知りました。その後、私は「2014年までに大麻を合法化する州が出る」と予想を立てましたが、現実は私の予想より速く動いているようです。

と言っても、雪崩を打つように多くの州が合法化に向かうとも思えません。合法化を推進する勢力にそれほどお金がない(と思う)からです。今回の選挙戦でも、同じく合法化が住民投票に載ったオレゴン州では、資金不足のために否決されました。少しずつ合法州が増えていくのだと思います。

もう一点、注目すべきは連邦政府の動きです。たぶん、当分の間はマリファナ栽培、販売などの検挙を続けるだろうと思います。2010年代の終わりまでにそれをやめる、つまり「運用」のレベルで非刑事罰化されることは明白ですが、「制度」として合法化ができるかどうかは、まだ断言できないでしょう。

いずれにせよ、1世紀近く続いた「常識」が覆されていくのを見るのは、どちらの立場に立つ人間であれ、興味深いと思います。

写真は WCHI News が CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 11月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.07

お札の顔

South Africa banknotes launched with Mandela image - 南アフリカの紙幣が新しくなりました。

Nelson by tonyhall新しいお札の顔は、ネルソン・マンデラ元大統領です。生きている人物がお札になるのは、封建制(王制)の場合か、独裁制の場合か、みたいな印象がありますが、マンデラ元大統領の場合は、素直に喜んでいいですよね。

写真は tonyhall さんが CC-by-nd で公開しているもの。ロンドンにある銅像だそうです。これは獄中にあったころの顔だと思いますが、お札になったのは、大統領だったころというか、もっと好々爺になってからの図柄のようです。目元がほほえんでいます

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2012年 11月 7日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.11.06

巨大ダムの建設迫る

昨日、今日と、ビエンチャンで ASEM 首脳会議が開かれていますが、明日もラオスでは注目すべき動きがあります。

Woman repairs a fishing net. by International Rivers"Laos to start building Xayaburi dam" - サイヤブリ・ダムの建設開始の祝賀行事が予定されているのです。

サイヤブリ・ダムはメコン川本流に造られる巨大ダムで、そこで作られる電力のほとんどは隣国のタイに輸出されます。巨大ダムだけに、川とその流域の生態系への影響が懸念されており、下流のカンボジア、ベトナムの市民などから反対の声があげられてきました。

たぶん、一度壊してしまったら、取り返すことのできない規模で、環境が失われようとしています。悲しいことです。

サイヤブリ・ダムについては、メコン・ウォッチのサイトに、この一年半の経緯が詳しく記されています。

写真International Rivers が CC-by-nc-sa で公開しているもの。メコン川の漁民。

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2012年 11月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.05

ガザの箱船

"Gaza Ark" To Sail From Gaza - 今回は内からの突破を目指します。

Al-Shati camp/Beach camp by ~ Magneつい先月にエステル号がイスラエルによるガザ封鎖に阻まれたばかりですが、来年早々、今度はガザから外に向かって封鎖を破る試みが行なわれます。「ガザの箱船」計画です。

連帯のために各国から来た活動家のほか、ガザの芸術家や業者などを乗せ、地中海のさまざまな港でガザ産の物品を販売する予定です。イスラエルによる禁輸措置により輸出の道を絶たれ衰退するガザの産業を救うことを目的としています。

パレスチナの海は、イスラエル軍によって沖合い3海里(約5.5km)にまでしか出ることができません。また、その3海里以内でも、漁船が軍から銃撃を受けるなどの事案が頻発しています。箱船はその状況を打破することができるでしょうか。

Gaza's Ark のサイトで船を買う資金などのための募金が行なわれています。

ガザの子どもたちの写真は ~ Magne さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.04

西サハラでデモの弾圧

Moroccan occupying forces repress pro-self-determination peaceful demonstrations in occupied El Aaiun - 西サハラのエル・アイウンで、モロッコからの独立を求めるデモが警察による弾圧にあっています。

Proud. by Michele Benericetti国連特使の来訪に合わせて、エル・アイウンでは1日からサハラウィによる平和的なデモが行なわれていますが、占領当局による強圧的な取り締まりにより、約40名が負傷しました。今に始まったことではないと思いますが、それでも、記事は「かつてないほどの厳戒態勢がしかれている」と伝えていますす。

ひとえに恥じ入らなければならないのですが、夏に行った時、私はそれほどまでの緊張を感じ取ることはできませんでした。寄り添うことを旨とする者として、自分のふがいなさを悔しく思うしかありません。

写真は Michele Benericetti さんが CC-by-sa で公開しているもの。アルジェリアにあるサハラウィの難民キャンプで独立の旗を掲げる青年。

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2012年 11月 4日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2012.11.03

貧者の病院と金儲け社会

Hospital banned from providing free medical care to the poor - 貧しい人々に無償で医療を提供してきた病院が、無料診療できなくなったというニュースです。

어느 날, 병문안을 가서 by michael-kayソウルのウンピョン(恩平)区にあるドティ記念病院(도티기념병원、George E. Doty Memorial Hospital)は、過去30年、保険のない人に無料で、収入の少ない人には医療費の自己負担分を免除で診療を行なってきました。カトリックの女子修道会によって運営されている慈善病院です。

しかし、近隣の別の病院から、無料診療は違法で競争を阻害するとして訴えられ、市の保健当局の指導により、無料診療の継続を断念したとのことです。

「施し」ということの善し悪しは措くとしても、私の頭の中では、医療は無償なのが理想です。行き過ぎた資本主義の競争原理がそれを破壊している現場を見る思いです。

写真は michael-kay さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 3日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.02

投票年齢の引き下げ

Argentina voting age lowered from 18 to 16 - 南米のアルゼンチンが投票年齢を16歳にまで引き下げました。

El voto preso by CateIncBAフェルナンデス大統領が再選を狙っての選挙改革のようで、野党の多くが欠席する中、投票が行なわれたようです。

南米では、今回のアルゼンチンの他に、ブラジル、エクアドル、ニカラグアで16歳から選挙権が認められていると書いてありました。また、アルゼンチンでは投票は義務になっているが、新たに選挙に参加することになる16、7歳に関しては義務化しないそうです。

いやはや、世界には見知らぬことばかり。年齢は、婚姻、自動車運転、飲酒、喫煙の年齢などと並べて見てみたいですね。義務化は… あ、そうだ、それよりまず1票の格差を何とかしてくださいよ!

写真は CateIncBA さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。アルゼンチンの刑務所内での投票のようす。刑務所の外でも、似たように頼りない段ボール箱が使われているようです。

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2012年 11月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.11.01

黒猫の悲運

Black cats have bad luck getting adopted - アメリカのアニマルシェルターでは、ネコの中で、黒猫が一番引き取られずに残ってしまうという話です。

This Cat is Black by Farhan Shaheen茶猫やシャム猫はすぐ引き取り手が見つかるのに、黒猫は引き取り手が見つからない… 黒猫は縁起が悪いという迷信が今も生きているのでしょうか。

アンケートしたところ、茶猫は「人なつっこい」、三毛猫は「頑固で打ち解けない」、白猫は「おとなしくて恥ずかしがり屋」というイメージを持つ人が多いことが分かりました。一方、黒猫については、印象がないか、悪いイメージを持つ人が多いとのこと。

シェルターでは、「黒は何にでも合う」などのキャッチコピーで、引き取り手探しに躍起なのだそうです。

私たちの国では、アニメ映画の「魔女の宅急便」とか、歌謡曲の「黒ネコのタンゴ」(かなり古いか)とかがあって、かなり親しまれているように思うのですが、どうでしょう。

最初に先入観みたいなものがあっても、いろいろなネコと付き合うと、ステレオタイプを打ち破るようなネコに出会ったりしますけどね。

写真は Farhan Shaheen さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 11月 1日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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