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2012.07.31

不起立が不起訴

Judiciary affirms that not standing is no crime - 国歌が演奏される時に起立しなかった人が起訴されないことになりました。

Don't mess with Bhumibol ! by screenpunk舞台は不敬罪のあるタイで、ここでは4年前に書いた話の結末です。起立しなかった人と、それを咎めて殴りかかった人の間で告訴合戦になって、暴力をふるわれたという訴えは早々と退けられていましたが、不起立が王室の侮辱になるか否かの判断に関しては、検察は、実に事件から5年近くの時間を要しました。

記事の中で、 Asian Human Rights Commission は、裁判までの長い時間が実質的な処罰になっているとして抗議しています。

4年前の記事をまた読んでみて、やっぱり私たちの国も旗だの歌だのを崇める方向に少し動いてしまったような気がします。

写真は screenpunk さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 7月 31日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.30

正装

Oxford University changes dress code to meet needs of transgender students - イギリスのオックスフォード大学では、式典の時はもとより、試験を受ける時も、正装をしなくてはならないのだそうです。

Matriculation Day I by Lawrence OPこのほど、その規則(subfusc)が変わりました。これまでは、男性は白いシャツ、白い蝶ネクタイ、黒いスーツ。女性は白いブラウス、白いパンツまたはスカート、などとなっていました。

今回の規則改正は、性別への言及を撤廃したこと。これにより、生物学的な性と自分のアイデンティティとしての性が異なる人(というまとめでいいのかな、トランスジェンダーの人のことです)が、安心して試験を受けられるようになりました。

伝統と、時代とともに明らかになってきた人権とを、うまく両立させた形でしょうか。

写真は Lawrence OP さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 7月 30日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.29

五輪の横の労働運動

London train cleaners protest for Olympic bonus, other benefits - 開会式の前、ロンドンのオリンピック・スタジアムの外で、労働組合の抗議行動が行なわれました。

by tompagenetプラカードや笛を持って集まったのは、ロンドン地下鉄の清掃員の組合員たち。オリンピックで乗客が増えたぶん労働強化になったのに手当がでないことに抗議するとともに、さまざまな待遇改善を要求しました。

要求の中で、これはひどいと思ったのは、パスの支給です。清掃員の人たちは、車両の清掃をするために、自前で切符を買わなければならないのだそうです。運転手や車掌などがパスを支給されているのと比べて、極めて差別的な待遇だと言わざるを得ません。

華やかな祭典の裏に隠れた労働者の運動を支持します。

ロンドン地下鉄を掃除している写真は tompagenet さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2012年 7月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.28

復興と死者

US report says Iraq 'rebuilders' died by hundreds - アメリカ政府がイラクの復興事業に携わる中で死んだ人の数の推計を発表しました。

Peace by tj.blackwell719人。うち、アメリカ人が318人、イラク人民間人が271人、その他国籍が111人、国籍不明が19人。アメリカ人は兵隊が264人、民間人が54人だそうです。

もとより実際の数がこれよりもずっと多いだろうというのは、発表したアメリカ政府も承知しているとのこと。ただ、インフラ整備、訓練、通訳など復興事業に関わっていたと断定できるものがこれだけ、とのことです。

そもそもが長年の経済制裁と戦争によって打ち壊した社会の「復興」です。どこまでも歯切れの悪さを拭えません。

写真は tj.blackwell さんが CC-by-nc で公開しているもの。「イラク」で写真を探しても、兵隊の写真とかばっかりで、すてきな写真はほんのわずかです。いつになったら、まともな日は来るのでしょう。

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2012年 7月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.27

昨日のオリンピック

Victims of Bhopal gas leak hold protest Olympics to shame London Games sponsor Dow - ロンドン・オリンピックの開幕を前に、26日、インドで小さなオリンピックが開かれました。

Thirsty for Justice by Joe Athialy場所はマディア・プラデシュ州のボパール。今は操業されていない工場の裏手にある競技場でした。そう、1984年12月に大規模な毒ガス事故を起こしたあの工場です。毒ガス事故で先天的な障碍をおった子どもたちが徒競走などに挑みました。

事故を起こしたユニオン・カーバイド社を後日買収したダウ社が賠償責任や環境の復旧に関する責任を果たしていないとして、同社がロンドン・オリンピックのスポンサーであることに抗議して開かれた大会です。

インドの新聞の記事によれば、このオリンピックには「東インド会社からダウ・ケミカル社まで」というテーマが設定され、開会式では、イギリスがインドに対して行なった不当な行為の数々が紹介されたそうです。

祭典が始まる前から、華やいだニュースに食傷しています。私の小さな記事があなたの胃もたれに効きますように。

ボパールの写真は Joe Athialy さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 7月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.26

そこに僕らは居合わせた

そこに僕らは居合わせた』は、ナチス・ドイツの中で、ごく普通の人々(大人も子どもも)が何を信じ、どうやって生きていたかを教えてくれる短編小説集です。

Hitler_Youth_Cutout by Floyd Brown作者は、『みえない雲』のグードルン・パウゼヴァングさん。敗戦当時17歳だったパウゼヴァングさんは、ヒトラーを信奉する愛国少女だったそうです。この本に出てくるほとんどのドイツ人も、パウゼヴァングさん同様、無邪気なまでにナチスの思想を信じて生きていました。

「そこに僕らは居合わせた」にあたる言葉は、本の中で2回出てきます。「居合わせる」という偶然性を装う動詞ではありますが、この語が使われている文脈は、もっと主体的に「自分はその出来事の一部であった」みたいな感じです(戦線に派遣されることを望む少年たちが口にします)。この短編集の登場人物はほとんどすべて(もちろん、排斥されていくユダヤ人を除いて)、あの時代の構成に参与した人々であったわけで(ショル兄妹のように体制に敢然と立ち向かった人たちは登場しません)、主体性の強弱はあれ、だれもが少なからず罪をおっているのだということをこの題名は主張しているのかもしれません。

この本に出てくる多くの人は、何らかの気づきを迎え、あのころのことを批判的に見るようになります。それがこの本が私たちに与える救いの感覚だと思います。現実の世界はどうなのか。気づくこともなく、古く間違った考えを持ち続けている人も多いかもしれません。

日本語でこの本を手にすることができるようになった私たちは、もちろん、遠い国の過去の話としてこれを読むのではなく、私たちの国のこととして捉えていくことが求められています。暗い時代はどのように支えられたのか。果たして人々は戦後、気づきを得ることはできたのか。そしてそれは語り伝えられたのか。

できれば、十代の若い人たちに読んでもらいたい本です。そして、おばあちゃん、おじいちゃんと、この国はどうだったのか、語り合ってもらいたい。

著者のパウゼヴァングさんならびに翻訳の労を執られた高田ゆみ子さんに敬意を表します。

写真は Floyd Brown さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。当時のポスターからの切り抜き。

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2012年 7月 26日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2012.07.25

アフリカの地熱発電

Ambitious geothermal power plant kicks off - ケニアで、世界最大級の地熱発電所の完成が近づいてきました。

lots of geothermal energy by Joy of SethOlkaria 発電所は、2014年の完成を目指しています。280メガワットの出力を有する、単一の発電所としては世界最大のものとなります。オルカリア発電所が稼働すれば、ケニアの地熱による発電量は現在のほぼ3倍となります。

発電所の建設には、JICA の資金援助や、豊田通商と韓国の現代の合弁会社の参加もあることが記事では紹介されています。

ケニアは、現在は水力発電が主体ですが、2030年をめどに、地熱や風力といった再生可能エネルギーへの転換を図る政策を進めているようです。

私たちの国は、比べものにならないほど電力消費量が多いので、しかたないかもしれませんが、もっと大胆にエネルギー政策を見直さないと、「恐竜」とか「化石」とか呼ばれるようになってしまうと思います。

写真は Joy of Seth さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。ケニアの豊富な地熱資源。

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2012年 7月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.24

入墨と音楽祭

Munich opera slams Bayreuth over Nazi tattoo row - バイロイト音楽祭をめぐる混乱。

Bayreuth. by paolagospoリヒャルト・ワグナーが創始したバイロイト音楽祭で、ロシアの新進のバス・バリトンがデビューする予定でしたが、直前になって降板が決まりました。その歌手は若いころ、ヘビーメタルバンドをやっていて、腕に鍵十字の入れ墨をしていました。今は、その周りに他の入れ墨を彫って、ほとんど見えなくなっています。

歌手は、全く政治性を考えずに入れた入れ墨だと言い、反省していると言うのですが、バイロイト音楽祭の主催者側は、許されないことだと判断して、降板を決めました。

しかし、記事は、ミュンヘン・オペラの監督の言葉を引用して、そうやってナチスに厳しい態度をとっているように見せるバイロイト音楽祭自身が自らの過去を総括していないではないかと指摘しています。ヒトラーと懇意であったことの反省の弁は聞かれたことがないと。

だれの言い分がもっともであるかについて私には判断できかねますが、ナチスの時代と一線を画そうという努力が重層的に見られることには注目したいと思います。それに比べて、私たちの国では、旗にせよ紋にせよ、それらが象徴する体制にせよ、なぜそのまま残ることが許されているのでしょう。

バイロイトの街の写真は paolagospo さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 7月 24日 午前 01:41 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.23

語り継ぐ70年

City at heart of Jewish deportations confronts past - ナチス占領下のフランスで行なわれたユダヤ人の移送。それが始まったのはちょうど70年前の7月のことでした。

by pennstatelive東欧の絶滅収容所に向かう列車の出発点だったパリ郊外の Drancy では、昨日、式典が行なわれました。「この犯罪は、フランスの中で、フランスによって行なわれた。それはまた、フランスに対する犯罪で、その価値観への裏切りであった」とオランド大統領が語っています。占領下とはいえ、フランス警察がユダヤ人の殺戮に手を貸したことを強く反省した言葉です。

記事は、ユダヤ人虐殺の詳細がフランスの市民に忘れ去られていっていることを示す数字、それにも関わらず、実際に移送を体験した幸存者たちが語り部として学校などで話した場合は、子どもたち若者たちの心に強く印象を残していることなどを記しています。

私たちの国の場合は、侵略戦争だったので、多くの惨事が国の外で起こりました。そこに生きた人々と容易に触れ合うことができないのは、私たちが歴史を伝えていく上での弱点かもしれません。

さて、私も買ったばかりで、まだ読み終わっていないのですが、「あの時代」を描く新しい本が出版されたことをご紹介しましょう。『そこに僕らは居合わせた 語り伝える、ナチス・ドイツ下の記憶』。著者は、『みえない雲』のグードルン・パウゼバングさん。日本語への訳は、同じく『みえない雲』の高田ゆみ子さんです。

ドランシーの祈念公園に置かれた貨車の写真は pennstatelive さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 7月 23日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.07.22

銃規制

Aurora massacre 'an argument for more guns' says lobbyist - 米コロラド州の映画館で銃の乱射事件がありました。それが「銃規制の悪影響だ」という意見。

gun control by old account (katie dureault)銃の持ち込み禁止という映画館の方針にみんなが従って、だれも撃ち返さなかったから被害が拡大したのだという主張です。もちろん、こんなことを言っているのは、火器を所持する権利を主張する団体の人です。

同じコロラドで、車同士のトラブルから銃で人が撃たれる事件があったが、その時は、銃を持っていた別の人がすぐに犯人を射殺したので大きな問題にはならなかった、とか。

常々、銃とか兵器に異様に興味を示す人は考えかたが歪んでいると思うことが多かったのですが、やはりと言うか。

写真は old account (katie dureault) さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 7月 22日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.21

水圧破砕を認めない

France maintains shale gas ban: environment minister - フランスの環境相がシェールオイル採掘を認めないつもりであることを明らかにしました。

by Erie Rising私たちの国でも最近話題になっているシェールガス、シェールオイル。しかし、その採掘に使われる高圧力の水噴射によるシェール岩破砕(フラッキング = fracking、hydraulic fracturing)は、地下水系の汚染の危険など、環境面で大きな不安を抱えています。

ヨーロッパでも有数のシェール岩埋蔵量を持つフランスが、目先の経済的な利点よりも環境の保護を優先したことは、卓見だと思います。もっとも、そのフランスは核による発電に大きく依存しているわけですから、賞賛してばかりもいられませんが。

写真は Erie Rising さんが CC-by で公開しているもの。

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2012年 7月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.20

労働者の怒りと差別

スズキのインド合弁会社マルチ・スズキ(Maruti Suzuki)の工場での騒動については、共同電「インドのスズキ工場で暴動 1人死亡、邦人2人軽傷」などが伝えています。

Swift on the cloudy highway by Abhijith B.Raoニューデリー郊外ハリヤナ州 Gurgaon にあるマネサール(Manesar)工場で労働者側と経営者側の間で揉め事が起こり、工場に火が放たれて、1人が死亡、数十人が負傷しました。

私がこの記事を書いている時点(19日の夜)の共同電からは、最初に報じられた時には含まれていた、「暴動は従業員とインド人幹部とのトラブルが原因で、工場のインド人監督者が従業員に対し、同国の身分制度カーストに関する差別的な言動をしたことで広がった。この従業員が停職処分を受けたことが発端だったとの情報もある。」という部分が消えています。

インドでの報道でも、この点に触れているものと触れていないものがありますが、 NDTV の "Maruti plant violence: 99 people arrested; production stopped at factory" によれば、労働者たちは現場監督が「ダリット(不可触民)の工員に対する差別的(casteist)な発言をした」ことが原因だったと主張していることが分かります。インディアン・エクスプレス "Violence at Maruti Suzuki Manesar plant" によれば、労働組合(Maruti Suzuki Workers' Union)書記長の話として「被差別民(Scheduled Caste)である正社員1名に対して監督が差別的な発言をした。私たちがそれに異を唱えると、彼らの態度はさらに悪くなり、その職員を停職にすると言い出した」とあります。

親会社の地元である私たちの国で今後この事件が語られていく際に、この部分が忘れ去られぬよう、ここに記しておきます。

写真は Abhijith B.Rao さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 7月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.19

ナチス戦犯の逮捕

Alleged Nazi war criminal Csatary arrested in Hungary - ナチスの戦犯がまた一人逮捕されました。

Kosice by ketmonkeyラズロ・チャタリ(Laszlo Csatary)容疑者は、ハンガリー占領下のスロバキアで、コシツェ(Košice)という町の警察署長をしていました。1944年の春にコシツェから15,700人ものユダヤ人をアウシュビッツに移送した罪に問われています。

ハンガリー当局による逮捕に直接結びついたのは、イスラエルの Simon Wiesenthal Center が新たにまとめた証拠でした。第二次世界大戦が終わって67年。人道に対する罪への追究は依然として続いています。

コシツェの写真は ketmonkey さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2012年 7月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.18

水の上の街が消える

Lagos Makoko slums knocked down in Nigeria - ナイジェリア最大の都市ラゴスでマココというスラムの強制撤去が始まっています。

Makoko auf dem Wasser by boellstiftung興味深いのは、撤去対象となっているのが水上建築であること。ラゴス・ラグーンという海岸近くの湖(潟)のほとりにあるスラムがそのまま湖の上にも広がっていて、人々は高床式の建物に住み、船で移動するのだそうです。

いや、「したのだそうです」と書き換えなければならないということですね。約3万人が家を失うと言われています

2年前に BBC がマココのドキュメンタリーを作ったのですが(残念ながら私のいるところでは見られませんでした)、それに対してナイジェリア政府が「ナイジェリアを否定的に見せる内容だ」と強く反発したとされています。今回の撤去も「美化」が目的なのだろうと思います。

何か取り返しのつかないものが失われる予感がします。

写真は boellstiftung さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2012年 7月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.17

もっと図書館を

Seoul City plans to build 500 more libraries by 2030 - ソウル市のパク・ウォンスン(박원순、朴元淳)市長が2030年までに500の図書館を作ることを発表しました。

요즘 초중고딩들의 아지트가 .. by Seokzzang Yunソウル市には、すでに868の図書館があり、それを1,372にするというものです。限られた数の大きな図書館を作るのではなく、小さな図書館をたくさん作るということですね。

だれもが歩いて10分以内に図書館があるようにするのが目標。今は人口9万人に1図書館ですが、これをOECD平均の5万人に1図書館に近づけます(この部分、計算が合わないような気もしますが)。気軽に図書館に立ち寄れて、本を通じて一生学び続けられるようにという願いが込められています。

韓国に比べ、私たちの国は最近あまり元気がありません。こういう話を聞くと、力の入れどころも違うような気がしてきます。本気で心配です。

韓国の図書館の写真は Seokzzang Yun さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 7月 17日 午前 12:00 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2012.07.16

町長はネコ

Alaska town: Feline mayor is the cat's pajamas - 町長が猫の町がアラスカにあると言う。

アラスカ中部の Talkeetna という町で、かつて町長選の候補者にいい人がいなかったため、Stubbs という猫の名前を書き入れる運動が起こり(write-in candidate といって、アメリカではよく聞きます)、めでたくスタッブズくんが町長に選ばれたと言い伝えられています。

その話はまゆつばものですが、実際に名誉町長に任命されているらしく、彼を見に来る旅行者などもあり、人気は上々だとのこと。ちなみにスタッブズくんは15歳。うちの恩姫と同い年です(恩姫は公職の激務もなく、のんびりと暮らしています)。

アザラシに住民票を出したり、猫を駅長にしたりするのは私たちの国だけじゃないんですね。それでも言う。暮らす人すべてに等しく人権を。職よこせ。

調べたけど自分でも忘れそうなので書いておきます。元の記事の題名にある cat's pajamas とは「大物」の意味。

スタッブズ町長の写真は the queen of subtle さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 7月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.15

かつての敵とお茶を飲む

Walesa takes tea with former communist leader - ポーランドの歴史の主人公たちがお茶を一緒にしたというニュース。

Solidarity Lech Walesa Button by Mpls554081980年代初頭、独立労組「連帯」(Solidarność)の議長として活躍したレフ・ワレサさん(後の大統領)が、連帯を弾圧する側の頂点にいたヤルゼルスキ元首相を訪ねたそうです。ヤルゼルスキ元首相(彼も共産党政権最後に大統領を勤めました)の誘いに応じたもの。

「かつて、私たちは正反対の位置にいたが、今は自由なポーランドが実現され、私はあのころのことを章として閉じた。だから、時々会って、話をするのは有意義なことだ」とワレサ議長は語りました。今度は彼がヤルゼルスキ元首相を自宅に招待したそうです。

大人ですねえ。この人徳にあやかりたいものです。

ワレサ議長の写真をあしらった缶バッジの写真は Mpls55408 さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 7月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.14

被占領の連帯

Strategic solidarity of peoples under occupation - モロッコによって占領された西サハラと、他の被占領地の連携に関する記事。

Saharawi Refugees at Sunset by United Nations Photo西サハラの人たち(Saharawi)と似た境遇の人たちとして、チベット、クルド、パレスチナが挙げられています。しかし、被占領者の連帯への姿勢は異なっているようです。

チベットは連帯に積極的で、パレスチナに対しても、ダライ・ラマのベツレヘム訪問の受け入れを再三要請していますが、パレスチナ側がそれを認めていません。これは、中国がパレスチナに好意的な外交政策をとってきたので、その恩義によるのだと考えられます。

パレスチナは、モロッコとの友好関係を重視し、西サハラ問題についても冷淡な姿勢をとっているそうです。

被占領の民族の間の連携だけでなく、一つの社会の中に存在する運動の連携も、時にとても難しいのを見受けます。世の中、そう単純ではありませんからね。

西サハラ難民の写真は United Nations Photo が CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 7月 14日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2012.07.13

非刑事罰化への流れ

Brazil Launches Campaign to Decriminalise Drug Use - ブラジルで進められている麻薬の非刑事罰化を求める運動。

Cracolândia by Serjao Carvalho2006年に麻薬取り締まりが強化され、麻薬関連の受刑者は3倍に膨れ上がりました。その多くは少量の麻薬を所持していた使用者で、初犯者も多いようです。

その一方で、麻薬取り引きをめぐる犯罪組織による殺人などは減っていません。つまり、抑圧による麻薬管理は失敗であったというのがこの運動の立場です。商人と使用者を明確に線引きした法改正案を2013年の後半に国会に上程する予定だそうです。

記事はまた、マリファナを非刑事罰化したポルトガルで、大麻使用者が増えなかったばかりか、若い世代ではむしろ使用率が下がったことを紹介しています。

世界で、確実に薬物管理への基本的な姿勢が変わりつつあります。

写真は  Serjao Carvalho さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2012年 7月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.12

一人っ子政策

Xinhua Insight: Forced abortion family compensated amid law enforcement overhaul - 中国陕西省镇坪で強制的に妊娠中絶を受けさせられた家族が当局を訴えていた裁判で、和解が成立したそうです。

One child policy by Clarence Chin2人目の子どもを妊娠していて、一人っ子政策(计划生育政策)の罰金4万人民币(約50万円)を払えなかったため、妊娠7か月目で中絶を強制されました。和解では、70,600人民币(約88万円)が「補助金」として支払われ、今後も生活補助が行なわれるとしています。

新浪網の記事は、政策の実施が恣意的に行なわれてきた場合があることや、妊娠後期で中絶を強制するのは罪だと述べています。

これを機に、多くの同様の訴訟が起こされるということなのか、それとも、ちゃんと人道的に対処していますといううわべを作りたいだけなのかは分かりません。

写真は Clarence Chin さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 7月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.11

イラク選手団

Iraqi Olympians aim for medals, unity - ロンドン・オリンピックが近づいてきました。イラクから参加する選手たちに関する記事。

War is Kinda Sorta Over by jonathan mcintoshわずかに8名です。陸上2名、水泳、アーチェリー、射撃、ボクシング、重量挙げ、レスリング各1名。まだスポーツどころではないという感じの厳しい状況が綴られています。練習場を含む社会的インフラの不十分さや、宗派対立。

「メダルを取って、旗を揚げたい」「スポーツはみんなを団結させる。政治家にはできないことだ」等々の言葉が並んでいます。もちろん、あの旗は私の旗ではないと思う人もいると思うし、その旗を見て、その歌を歌う人たちの横で疎外を感じる人もいるでしょう。

それでも、応援したくはなる話でした。

写真は jonathan mcintosh さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。「戦争はある意味終わった!(だいたいのところ)」。

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2012年 7月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.10

エジプトが原発推進

Electricity ministry to hand report backing nuclear program to Morsy - エジプト政府の電力省が原子力発電を推進すべきという報告書をまとめました。

The Poles are mightier than the Palms by ~W~報告書は、今後の電力需要の拡大に対するもっとも経済的な答えが核による発電だとしています。また、発電所を置くのに最適なのは、従来から整備が進められてきた、カイロの西300キロにあるダバー(Dabaa)だとしています。

記事は、報告書がまとめられるにあたって、東電福島第一原発の惨事の教訓も取り入れられたとしています。

本当に学ばれるべき教訓は、原子力発電はやってはいけないというものだと思うのですが… 昨年の3月11日の後、私たちが毅然とした態度を取らなかったことが、また一つ惨事の種を蒔くことになってしまいました。

ぜひともエジプトには砂漠の灼熱の太陽を電気に変える先駆者になってほしいです。

エジプトの送電線の写真は ~W~ さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 7月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.09

ヒジュラの悲恋

Transgender romance movie a hit in Bangladesh - バングラデシュで初のトランスジェンダーが主役の映画の話。

by Rajiv Ashrafiヒジュラ(生まれた時は男性として扱われたトランスジェンダー)がヒンズー教徒の若い男性と恋に落ちるが、彼の家族に拒まれ、自殺するという話だと書いてあります。2週間ほど前に一部の劇場で公開され、非常に好評で、驚かれているそうです。

監督は Noman Robin さんという人で、ショッピングモールでヒジュラの人が女性用のトイレを使おうとして、袋だたきにあっているのを見かけて、トランスジェンダーの映画を作ろうと思い立ったと述べています。

記事では、映画の題名は "Common Gender" とされています。文法用語の「通性」(女性名詞としても男性名詞としても使える名詞)。

私はバングラデシュの映画を見たことがないのですが、聞くところによると、インド映画と同様、踊る場面があったり、雨の中を歩いたり、殴り合いがあったりと決まり事がいろいろとあるそうです。そういう決まりの枠内で、どのように、いわば枠の外にいるセクシャルマイノリティを描いているのか、興味があります。

バングラデシュのヒジュラの写真は Rajiv Ashrafi さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 7月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.08

コリ事故の原因

International inspectors find inadequate safty at Kori nuclear plant - 韓国釜山近郊のコリ(古里)原子力発電所に関してIAEAが厳しい評価を出していたことが明らかになりました。

by OneTheHuman韓国水力原子力(한국수력원자력、KHNP)のコリ原発1号炉は、今年の2月に電源喪失事故を起こし、つい先週、韓国政府が再稼働を認めたばかりですが、6月に査察を行なったIAEAは、事故の原因として、職員の自信過剰や上司に異を唱えにくい企業体質などが複合的に関連していると指摘したそうです。

決して他人事として見過ごすことはできないと思います。

コリ原発前での抗議行動の写真は OneTheHuman さんが CC-by で公開しているもの。

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2012年 7月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.07

官邸前の怒り

Tokyo No Nukes Rally, July 6, 2012

所用で東京。官邸前の脱原発デモに参加しました。

大飯原発3号炉が再稼働されてしまったからでしょうか、怒りが凄まじかったです。

大阪の関電前の抗議行動が、自分たちは大飯で作られる電力の消費地であって、自分たちの名の下に再稼働が行なわれるのは是としないという、ある意味、理詰めの怒りであるのに対して、東京の怒りは昨年3月に福島や関東の人たちが味わった恐怖をそのまま反映しているのかな、などと考えました。

写真は CC-by-nc で公開しています。撮るのが下手ですみません。警察の引いた線を突破して、全車線が解放されたところ。

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2012年 7月 7日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.07.06

踊り子の査証

Ottawa brings down curtain on foreign strippers - カナダ政府がストリッパーなど風俗業に携わる外国人への短期就労ビザの発給を停止します。

Crowd-Stripper by Joseph Knapp Photographyストリップ・クラブ、エスコート・サービス、マッサージ・パーラーなどの「性的な搾取の危険があると十分に考えられる産業に臨時外国人労働者を迎え入れ続けることは政府の良心が許さない」と Jason Kenney 移民相が語りました。

制度改定は、東欧やアジアからの人身売買を防ぐのが目的ですが、記事には、これによって、外国人はもっと地下に追いやられて、立場がより弱くなるのではないかとか、「性産業に関しては、女性を保護するためと称して、実はそこで働く人たちに差別意識を持つ人が業界をつぶしにかかろうとすることがよくある」などといった否定的な意見も紹介されています。

これらの意見を読んだ後、風俗業への外国人の就労がほぼ例外なく貿易としてアンフェアであるということ、性産業というものが女性蔑視と密接に結びついていることという2つを取り去った後にも、やはりまだ、セックス・ワークというものがありうるのだろうと漠然と思ったのだけど、よく分かりません。

写真は Joseph Knapp Photography さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。ポールダンスというやつですね。

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2012年 7月 6日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2012.07.05

アルジェリア独立50年

Algeria, France tussle over archives 50 yrs after split - 今日でアルジェリアは独立50周年だそうです。おめでとうございます!

La casbah de Argel by iñaki do campo gan1962年7月5日に独立するまで、アルジェリアは約130年間、フランスの植民地でした。当時の言いかたでは、フランスに「併合」されていました。

植民地支配の終焉にあたり、フランスは古文書、行政文書、骨董品などを多く持ち去りました。併合初期の抵抗運動の記憶や併合前の文化が消されてしまうとして、アルジェリアは返還を強く求めてきましたが、フランスは応じていません。

もちろん、アルジェリアが欲しているのは持ち去られた物の返還だけでなく、植民地支配下での奴隷的扱いや独立のために命を落とした人たちへの謝罪でもあります。

50年の節目に、真実の究明と和解が進みますように。その願いは、遠い地においてだけでなく、私たちに近いところでも。

アルジェの街の写真は iñaki do campo gan さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 7月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.04

ネオナチの見分けかた

New Brochure in Germany to Help Hoteliers Identify Neo-Nazis - ドイツのブランデンブルク州がネオナチの見分けかたのガイドを作ったという話題。

Bonn stellt sich quer - Weg mit dem braunen Dreck! by mjohn2101極右組織がホテルなどで集会の会場を予約しようとするのを防ぐためのものです。と言っても、ネオナチですと名乗りを上げて電話をかけてきたり、建物に入るなり「ハイル・ヒトラー!」とか挨拶したりするわけでもないので、なかなか難しい。

ほとんどのドイツ人は使わなくなった、古いシンボルでナチ的な意味合いがあるもの(Gaudreieck、黒い太陽、Triskele、お寺のまんじ、など)を示したり、ナチにとって意味合いのある日付に予約を取ろうとしてきたら気をつけろ、みたいなことが書いてあったりしているようです。

私たちの国の国粋主義者は、たいがい赤と白の旗を持っていますから、分かりやすいですね。ただ、公然と自分たちは差別団体である、憎悪団体であると誇示しているのに、それを許している業者とか役所が多いのが困ります。

写真は mjohn2101 さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。反ナチ行動の日の写真。「茶色い泥の道」かな? 間違っていたらごめんなさい。やっぱり間違っていました。「汚いやつらは去れ!」。

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2012年 7月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.07.03

オスプレイの危険性

Is Osprey safe? Depends on which stats are used - 米軍の準機関紙「星条旗」の記事。オスプレイの危険性について。

Osprey by swtaylor米軍の従来の主張は、オスプレイは安全だというものですが、その主張の弱点を2つ挙げています。1つは、今年に入って起こったモロッコの事故を算入すると、数字が著しく悪化すること。モロッコの事故以前は、飛行時間10万時間あたりに2百万ドル以上の修理費用等が発生するか兵隊から死者または障害者が出る事故(Class A mishap)を数えると、1.12件で、CH-46E の 1.14件よりわずかによい成績でしたが、モロッコの事故を算入すると1.93件に跳ね上がります。歴史の浅い機種が事故を起こすと数字が急に悪くなるので、本当はそんなに悪くないんだみたいな、しょうもないことが書いてありました。

もう1点は、上記の Class A 事象だけでなく、先日のフロリダの事故のように、より「軽い」事故(Class B と C)も含めると、「数字はもっと悪くなる」という点です。こちらについては、詳しいことは全く書いてありませんでした。また、記事からは、事故で巻き添えを食って兵隊以外の人だけが死んだ場合はこっちの分類になるように読めますが、よく分かりません。

私は詳しくないので、これらの数字を読み解いたりすることはできないのですが、アメリカ軍の周りでもオスプレイの安全性に疑問の声があるのは意外でした。

ましてや、それが自分にはどうしようもないものとして飛び回るかもしれない基地周辺の人たち、沖縄の人たちの心配のほどやいかに。強く、配備中止を求めます。

写真は swtaylor さんが CC-by-nc で公開しているもの。この鳥にちなんでいるのですね。

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2012年 7月 3日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (1)

2012.07.02

再稼働反対

Oi Nuclear Plant, July 1, 2012

昨夜9時、関西電力大飯「原電」3号炉が再稼働されたそうです。多くの市民の願いである脱原発に逆行するこの出来事をとても残念に思います。

昨日は午後に大飯ゲート前に行ってきました。絶え間なく響く打楽器の音。「再稼働反対」のコーラス。若い力に圧倒されました。そこにいた何百人もの人たちの多くは、私がこれを書いている今も現地に残って抗議を続けています。

「ありがとう」としか言いようがないです。私たちの思いを力強く伝えてくれている。

こういう力を、いろいろな問題にぶつけて行かなくてはなりませんね。米軍のオスプレイ配備とか。

写真は CC-by-nc で公開します。静止画だと全然分かりませんが、機動隊と対峙する最前線で踊る人たちです。すごく魅力的でした。

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2012年 7月 2日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.07.01

還る人、残る人

UN refugee status ends for Angolans - アフリカ南西部のアンゴラから近隣諸国に逃れた人たちが昨日をもって「難民」としての地位を失ったという短い記事。

by Nite_Owlアンゴラは半世紀前の1961年から独立闘争が始まり、1975年11月にようやくポルトガルから独立を果たしました。しかし、その後すぐに内戦状態に陥り、戦闘が終結したのは2002年3月のこと。

とりあえず平和が戻って今年で10年を迎え、ボツワナ、コンゴ、ナミビア、ザンビアに45万人いた難民は4万人程度にまで減りました。安全な帰還が可能であるとして、集団的な難民認定が取り消されることになりました。

残っている難民の一部は、今いるところにとどまるだろうと記事は書いています。

国の外で生まれ育ち、アンゴラに「祖国」という愛着を感じることができない人がいたとしても、だれがその人を責められるでしょうか。しかし、歴史は、そうやってとどまった者たちが往々にして冷たい扱いを受けることを教えてくれます。

写真は Nite_Owl さんが CC-by で公開しているもの。アンゴラの国内避難民だと思います。

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2012年 7月 1日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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