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2012.03.06

彼は国歌を歌わなかった

Anger and Compassion for Justice Who Stays Silent During Hymn - イスラエルで、最高裁判事が国歌斉唱に加わらなかったことが論議を呼んでいます。

Jews and Arabs refuse to be enemies by ygurvitz裁判長の引退の式典で、最高裁唯一のアラブ系判事である Salim Joubran 裁判官は、国歌 Hatikva (התקווה、希望)を歌わず、口を閉ざしたまま立っていました。それがテレビで映されると、極右政党からは「イスラエル国家につばを吐きかける行為だ」といった抗議の声が上がりました。

「ハティクバ」の歌詞はわりと平和的ですが、イスラエル建国を目指したシオニストが書いた詩で、「シオンの地エルサレムをユダヤ人の心は思いこがれる」と歌います。土地を奪われた歴史を持つアラブ人にとってみれば、喜んで歌えるものではありません。

大半の市民は、快く歌えない人が歌わないのは尊重していけばいいという考えのようですが、市民の多様性を反映した、みんなが歌える詩に変えようという声も出ています。

「ジュブラン判事が歌わなかったことで、イスラエルの民主主義がいかに薄っぺらいものであるかが明らかになった」という意見が紹介されています。私たちにとっても、耳の痛い言葉だと思います。

写真は ygurvitz さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。「ユダヤ人とアラブ人は敵であることを拒否する」。

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2012年 3月 6日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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