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2012.02.27

原発稼働の危機迫る

Kudankulam nuclear power plant set to roll in six weeks - インド南部のタミル・ナドゥ州に建設中のクダンクラム原発をめぐる事態が急展開しています。

Nuclear-Debate-in-India_narrow by Truthout.org去年の暮れに私が現地を訪れた際は、原発に反対する住民たちの力に加え、州政府が慎重姿勢をとっているため、稼働阻止のこう着状態が続くだろうと思ったのですが、どうも州政府が稼働容認に方向転換したようです。

事態が動いたのは、中央政府のマンモハン・シン首相がアメリカの科学誌 Science のインタビュー(リンクは購読者のみ閲覧可能)の中で、原発に反対している NGO のほとんどはアメリカを活動の拠点にしていると語ったことに端を発します("Manmohan criticises NGOs for protests in Kudankulam")。この発言は事実無根だとして、 People's Movement against Nuclear Energy 側は提訴も検討しています("Anti-nuclear plant NGO threatens to sue PM")。

しかし、今回注目を集めたのはタミル・ナドゥ州政府の動きです。これまでは中央政府の原発推進姿勢にことごとく異論を唱えてきた州政府が、今回は反論をしなかったのです。これについて、州政府が中央政府に歩調を合わせたためだとする見かたが(新聞を見る限り)広まっています。

原発を運営する Nuclear Power Corporation of India は、クダンクラム原発はほぼ完成しており、稼働が決定されれば、6週間から8週間で出力を開始できると語っています。

州政府の安全調査委員会が立ち上がったのが今月の半ばなので("TN govt. panel on Kudankulam to meet tomorrow")、まだその答申が出るまでには時間がかかるかもしれませんが、どうやら5月ごろの稼働を目指して動いているようです。

東電福島第一原発の事故の後で新たに動き出す原発の最初のものになる可能性が大だと思います。もちろん、今作られている原発だから、40年近く前に作られた福島第一よりは安全なのだろうと思いますが、私たちの国で起こった核災害から世界が教訓を学べるように私たちがちゃんと総括してきたかも問われるように思います。

インドの旗と原子炉のコラージュは Truthout.org が CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 27日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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