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2012.02.29

評価報告書提出される

Panel submits Kudankulam report to Jayalalithaa - 一昨日、インドで建設中のクダンクラム原子力発電所について、タミル・ナドゥ州政府の諮問委員会が招集されたのはついこの間のことだから、答申が出るまでにはまだ時間がかかるだろうということを書いたのですが、なんと、報告書が昨日、早くも提出されてしまいました。

by UweHikschS. Iniyan 委員長、M R Srinivasan 委員らの最近の発言から察して、報告書はクダンクラム原発の稼働を認めるものであろうと記事は分析しています。後は J. Jayalalithaa 知事の政治判断ということでしょうか。

昨日はまた、クダンクラム原発反対運動に資金を提供した疑いでドイツ人が国外退去になりました(Kudankulam protests: German deported for raising funds, activist cries foul)。行く日が違っていたら、自分がその立場にあったかもしれないと思ってしまいます。

…というわけでではないですが、ドイツの写真。 UweHiksch さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。大きな横断幕は「福島は脱原発への警鐘だ」。その左右に日本語ののぼりが見えます。

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2012年 2月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.28

バスケットとヨーグルト

北米プロバスケットリーグ(NBA)に彗星のごとく現れたニューヨーク・ニックスの新人、ジェレミー・リン(Jeremy Lin、林書豪)選手。名字の Lin と「狂乱」を意味する insanity を掛け合わせた Linsanity という言葉が新聞第1面を飾るなど、圧倒的な人気を誇っています。

316/365 November 12 - How Fortunate by Sharon Drummondハーバード大学出身のリン選手を讃えて、有名なアイスクリーム会社 Ben and Jerry のハーバード大前店が Linsanity の名のフローズン・ヨーグルトを発売したのですが、批判を浴びたようです。

リン選手が台湾系移民だということで、ヨーグルトの中にフォーチュン・クッキーのかけらを入れたのがまずかったみたい。アメリカでは中華料理店で必ず食後に出るフォーチュン・クッキー(真ん中で割ると中におみくじが入っている)ですが、これは本場中国や台湾にはない習慣です(ここまでは知っていました)。

実は、フォーチュン・クッキーは日系の移民が広めたものだとか。これは知りませんでした。

経緯のどの部分が論議の焦点になったかは記事からは定かではありませんが、いずれにせよ、間違ったステレオタイプに基づき、それを助長するものだとして、批判が起こり、ベン・アンド・ジェリー社は謝罪しました。

間違ったステレオタイプ、私もたくさん持っていると思います。とても心配です。

写真は Sharon Drummond さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.27

原発稼働の危機迫る

Kudankulam nuclear power plant set to roll in six weeks - インド南部のタミル・ナドゥ州に建設中のクダンクラム原発をめぐる事態が急展開しています。

Nuclear-Debate-in-India_narrow by Truthout.org去年の暮れに私が現地を訪れた際は、原発に反対する住民たちの力に加え、州政府が慎重姿勢をとっているため、稼働阻止のこう着状態が続くだろうと思ったのですが、どうも州政府が稼働容認に方向転換したようです。

事態が動いたのは、中央政府のマンモハン・シン首相がアメリカの科学誌 Science のインタビュー(リンクは購読者のみ閲覧可能)の中で、原発に反対している NGO のほとんどはアメリカを活動の拠点にしていると語ったことに端を発します("Manmohan criticises NGOs for protests in Kudankulam")。この発言は事実無根だとして、 People's Movement against Nuclear Energy 側は提訴も検討しています("Anti-nuclear plant NGO threatens to sue PM")。

しかし、今回注目を集めたのはタミル・ナドゥ州政府の動きです。これまでは中央政府の原発推進姿勢にことごとく異論を唱えてきた州政府が、今回は反論をしなかったのです。これについて、州政府が中央政府に歩調を合わせたためだとする見かたが(新聞を見る限り)広まっています。

原発を運営する Nuclear Power Corporation of India は、クダンクラム原発はほぼ完成しており、稼働が決定されれば、6週間から8週間で出力を開始できると語っています。

州政府の安全調査委員会が立ち上がったのが今月の半ばなので("TN govt. panel on Kudankulam to meet tomorrow")、まだその答申が出るまでには時間がかかるかもしれませんが、どうやら5月ごろの稼働を目指して動いているようです。

東電福島第一原発の事故の後で新たに動き出す原発の最初のものになる可能性が大だと思います。もちろん、今作られている原発だから、40年近く前に作られた福島第一よりは安全なのだろうと思いますが、私たちの国で起こった核災害から世界が教訓を学べるように私たちがちゃんと総括してきたかも問われるように思います。

インドの旗と原子炉のコラージュは Truthout.org が CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.26

選挙の日

Youssou N'Dour: Senegal's Saviour? - 西アフリカのセネガルでは、今日、大統領選挙が行なわれます。

Youssou n'Dour at the Nice Jazz Festival 2009 2 by Guillaume Laurent現行の憲法が大統領の3選を禁じているにも関わらず、その憲法が制定されたのが自分の2期目の途中だったからと言って強引に3期目を目指す Abdoulaye Wade 大統領が当選するだろうと思います。反政府側は候補を全く統一できず、13人が立候補しているとのこと。

昨年、政界への転身を発表した人気歌手の Youssou N'Dour さんは、書類不備とされて立候補資格を奪われました。それだけ体制側は彼のことを恐れていたということかもしれません。選挙期間中は、特定の候補を応援することなく、ワド大統領の3選阻止を訴え続けました。

記事は、ユッスー・ンドゥールさんが政治の場で自分の場所を見つけられずにいるみたいであるとか、周りの人たちも彼の突然の政界進出宣言に驚いているとか、書いています。難しい政治状況の中で方向性を定めかねているのは理解できますが、彼の政治への関わりが突発的であるというのはおかしいと思います。アフリカ連合が長く模索しているアフリカ合州国ができた折にはその初代大統領に立候補することを彼は5年前に明らかにしていましたから。

とまれ、今日の選挙が不本意な、そしておそらく不当な結果に終わったとしても、セネガルの人々の心に届く彼の愛の力で、無駄に血が流されることを防いでほしい。そう祈ります。

写真は Guillaume Laurent さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.25

私たちのゲルニカ

Picasso's "Guernica" undergoes medical check - 描かれて今年で75年を迎えるピカソの「ゲルニカ」が健康診断を受けるという話題。

MADRID_060317_MXALX_065 by PromoMadrid極めて高性能な機械で赤外線や紫外線を当てて、痛み具合を見るそうで、通常ならば美術館から研究所に移して行なう作業を、マドリードのソフィア女王美術館(Museo Reina Sofia)で展示したまま実施するのだそうです。毎日、閉館後に作業するとのこと。人々が見られる状態に保たれるのは、ありがたいことです(私には、見に行く予定はありませんが)。

共和国となったスペイン北部の都市ゲルニカに対し、反動的なフランコ将軍による内戦を支援する枢軸国が1937年4月26日に行なった空爆。その暴力性を描いた「ゲルニカ」は、全体主義との闘いの象徴であり、私たちみんなの宝です。「スペインに民主主義が戻るまでは国外に」というピカソの遺志でニューヨークに長く留め置かれた「ゲルニカ」がスペインに帰ったのは1981年のことでした。

私たちの国では、ここ数週間で、人気取りの上手な国粋主義者の首長たちが反動的な言動を繰り返して、すっかりファシズム前夜の雰囲気になってしまいました。私たちのゲルニカが描かれねばならぬ日が近くなってきたのかもしれません。

写真は PromoMadrid さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.24

王制打倒への長い道のり

MP: Anti-royalists active in 9 provinces - バンコク・ポスト紙に出ていた、タイの反王制派の活動状況です。

Thailand 2011 - June 24 - The King is Moved at Saint Joseph Academy, Kalasin City by Marshall Astor - Food Fetishist議会で国家安全小委員会の議長を務める民主党の議員が明らかにしたところによると、チェンマイ、チェンライ、パヤオ、ナコンサワン、ウドンタニ、ノンブアランプ、ルイ、ソンクラ、そして首都バンコクの合計9県で王制打倒を目指す運動が見られるそうです。国家情報機関(NIA)の情報とのこと。NIA は、また、依然として王制打倒運動の拠点は国外にあると見ているようです。

タイの行政区分ではバンコクも含めて77県あるそうですから、9県というのは、12%に過ぎません。そこでも反王制派はごくごく少数でしょうから、たぶん、私はタイが共和制に移行するのをこの目で見ることができないと思います。

私たちの国はどうでしょうか。私の感じでは、4、5%ぐらいの人は天皇制をやめていいと思っていると思うのですが、それは一人ひとりがそう考えているだけで、「運動」はほとんどないように思います。新左翼とかで、テーゼの一つに掲げているところはあるでしょうが、試しに先月に出た公安調査庁の「内外情勢の回顧と展望」を見てみましたが、「天皇」の文字すらありませんでした。

こちらも、死ぬまでこのままお付き合いかなあ。

プミボン国王の写真は Marshall Astor - Food Fetishist さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.23

山椒魚の仲人

Bucket Brigade Gives a Lift So Salamanders Can Live to Mate - アメリカのミシシッピ州でサンショウウオの保護をしている人たちの話。

Spotted Salamander (Ambystoma maculatum), front by DaveHuth交尾期に高速道路の反対側にある池に行こうとするサンショウウオを捕まえ、車に轢かれないよう、バケツに入れて道を渡るのだそうです。サンショウウオの行動様式に合わせるので、雨の夜に行動します。生態系に悪影響を与えるかもしれないと言って、虫除けスプレーを避ける人もいるとか。献身的です。

その街では、繁殖期になると、高速道路の制限速度が80キロから50キロに落とされるそうです。全面通行禁止にするわけにはいかないので、これが現実的な解決策になります。もちろん、速度を落としてもサンショウウオを轢いてしまうことも多く、ある夜は120匹を無事に運べた一方で、20 匹が交通事故の犠牲になったそうです。

記事にも出てきますが、私の住んでいた街では、道路の下にサンショウウオ用の通り道が作られたりしていました。でも、全体的には、大きな動物の保護に比べ、小さな生き物には関心が集りにくいのだそうです。

あと、最近出版された子ども向けの本で Big Night for Salamanders というのが紹介されていました。

最近、憂鬱なニュースが多いので(個人的に一番つらかったのは、過労で自殺した女性の手記。私は過労ではなかったけれど、彼女の言葉の一つひとつが、あのころの私から出てもおかしくないものでした。どうか安らかに)、明るい話題をと思ったのですが、いかんせん、サンショウウオは夜行性です。

写真DaveHuth さんが CC-by で公開しているもの。ニューヨーク・タイムズの記事に載っていた写真と同じ種類のやつだと思います。

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2012年 2月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.22

原発に関する仏大臣の発言

France minister tours Japan's crippled atomic plant - 来日中のフランスの Éric Besson 産業エネルギー相が東電福島第一原発で作業員の人たちを激励したというニュースです。

eG8/OFF by Ophelia Noorベッソン大臣は「私は電力の大半を核エネルギーから作る国から来た。私たちはまだ可能な限り安全に運用される民間の核エネルギー利用を信じている。その分野を蘇らせるのはあたたがたの肩にかかっている」と述べたそうです。

この国が原子力への依存に再度向かわなかったとしても、福島第一原発で行なわれている作業は極めて重要ですし、そこで働いている人たちの努力は貴重だと思います。だから、「核を使い続けるために重要だ」みたいな言いかたは、現場の意義を矮小化するものだと思います(例えば、火事のデパートの消火にあたっている消防の人に、ここは一等地で、またいい店を建てなければならない。だからがんばれ、みたいに言うでしょうか)。

フィガロ紙が「この発言は挑発ともとらえられかねない」と書いています。挑発なのか思慮が足りないのか分かりませんが、私も場違いな発言のように思いました。

ベッソン大臣の写真は Ophelia Noor さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 22日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.02.21

原子炉の眠る夜

Takahama Nuclear Plant

高浜発電所の3号炉が停止し、関西電力のすべての原子力発電所が止まりました。関電の原子炉が全部止まったのは、スリーマイル島原発での事故の時(1979年)以来初めてだそうです。

出力が0%になった11時過ぎに、この部屋のあかりには原子力由来のものは入っていないのだということをかみしめ、お茶で乾杯しました。福井のみなさん、しばしの心の平安、おめでとう。そして、脱原発してもなんとかなるということをみんなが納得できる冬になりますように!

国によっては、家庭ごとにどの電力会社から電気を買うか選べるところもあるそうです(ニュージーランドの例)。もしそうなったら、核エネルギーを使わない会社から買いますから、関西電力もこれを機に原発なしでがんばってください(こんな甘っちょろいことを言うと、関電前でピケを張っている人たちに怒られるかもしれません)。

高浜原発の写真は  CC-by-nc で公開しています。去年の5月の連休に撮ったものです。手前の円筒形のが1、2号炉、遠くの白くて丸っこいのが3号炉(全部見えているほう)と4号炉(半分隠れているほう)です。

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2012年 2月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.20

ティモール侵攻から70年

Battle of Timor forged bonds: Gusmao - 70年前の今日、1942年2月20日、日本軍がティモールを侵攻しました。グスマン首相は昨日、オーストラリアのシドニーで行なわれた式典に出席し、5万人と言われる第二次世界大戦下でのティモール人犠牲者を追悼しました。

Mobile Clinic Provides Health Services in Timorese Village by United Nations Photoこの日に合わせ、私たちの国では、東ティモール全国協議会が外務大臣に提出する「日本軍占領期における「慰安婦」問題の早期解決を求める要請書」への賛同者を募っています。うっかりして、広く回していいのか聞き忘れてしまったのですが、要請書および賛同のお願いの文書はこちらで読むことができます

東ティモールがインドネシアによる不法占領から解放され、独立を回復して10年になりますが、悲劇的に貧しいこの国の歩みは危なっかしいものでした。はるか昔になりつつある戦争や占領について言揚げしている余力は東ティモールの政府にないのかもしれません。だからと言って、私たちの国の政府がだんまりを決め込むことが許されるわけではないと思います。ぜひ、自らの手で、戦争責任の問題に決着をつけてほしい。そう思って、私も賛同しました。

東ティモールの親子の写真は United Nations Photo が CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.19

傷だらけの海豹

Scientists find no radiation in sick ringed seals - 一番気になるところを最初に書いてしまうと、放射線の影響だとは考えられないそうです。

2010-08-17 at 22-56-04 Ring seal by oh contraire昨年の7月から11月にかけて、アラスカ沿岸で、異常なワモンアザラシ(ゴマフアザラシの一種)が多数発見されました。口の中に傷ができていたり、ひれに大きな傷ができていたり、耳や鼻の周りの毛がなくなっているものもいました。生きている個体も元気がなく、ヒトが近寄るのを遮ろうともしませんでした。解剖すると、肺に水がたまっているほか、肝臓に病変が認められたり、脳に腫瘍ができたりしていました。病気のアザラシは60頭、死んだアザラシは75頭にも上りました。

アメリカの海洋大気局(NOAA)は17日、「これらの症状を直接引き起こすレベルの放射線量は観察されなかった」「被曝が症状や死の主な原因とは考えられない」と発表しました。セシウム134、セシウム137の量および比率から導き出された結論です。その一方で、福島の「事故現場の近くにいた海洋動物や魚は影響を受けた」とも書かれていて、私たちには心配なところでもあります。

さて、あざらしたちを苦しめているのは何なのでしょう。気候変動でしょうか。原発を使い続けることは言語道断ですが、私たちの課題はそれのみにあらず、ですね。

ワモンアザラシの写真は oh contraire さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.18

ベトナムからチベットに連帯

Your struggle is our struggle: Detained Vietnamese leader’s message to Tibetans - ベトナム仏教界の有力な指導者がチベットの人々への連帯のメッセージを発表しました。

Thích Quảng Đức by Steve.D.Hammond.非合法化されているベトナム統一仏教会(Unified Buddhist Church of Vietnam = Giáo hội Phật giáo Việt Nam Thống nhất)の指導者 Thích Quảng Độ さんは1月に焼身自殺したチベットの僧 Sopa Tulku さんの「私は闇を追い払い、人々を苦しみから解放するために我が身を捧げる」という言葉を引用し、自分の体を慈しみのたいまつとする究極的な決断に理解を示しました。「チベットの人々による生き残りのための勇敢な闘いに心から賛同し、自由と生命の権利を望む人々の気持ちを共有する。あなたがたの苦しみは私たちの苦しみだ。あなたがたの闘いは私たちの闘いだ」。

Thich Quang Do さんは、さらに、世界各国の指導者が即時に行動をとり、暴力の停止を要求し、相次ぐ焼身自殺について独立した国際的な組織が調査を行なうよう呼びかけました。

焼身自殺は何かの訴えかけであるというのはだれもが共有する直感だと思います。私も、チベットの人たちに何が起こっているかをもっとよく知りたいと考え、私たちの国の政府に行動を求めます。

ベトナム戦争当時サイゴンで焼身自殺を遂げた僧 Thích Quảng Đức さんのは Steve.D.Hammond. さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.17

大麻をめぐる大新聞の社説

Timely letter from ex-attorneys-general in B.C. about need to legalize marijuana - グローブ・アンド・メール紙はカナダで購読者数第2位の新聞です。今週、マリファナ合法化を呼びかける社説を掲載しました。

Celebrations on Robson by Vaska037カナダ西海岸、ブリティッシュ・コロンビア州の歴代の法務長官4人が今週、州知事にあてて、大麻の取り締まりには全く意味がないとする書簡を送りました。大麻の取り締まりはアメリカの禁酒法時代のようなもので、使用の抑制に効がないばかりか、組織暴力をのさばらせるだけになっている、というのがその主張です。

非刑法犯罪化が望ましいのか、合法化(規制と課税)が望ましいのかなど、論じなければならない点は多く残されていますが、今のままではいけないという世論は、既に主流になった観があります。

カナダでのマリファナ合法化推進集会の写真は Vaska037 さんが CC-by で公開しているもの。

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2012年 2月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.16

初登壇

Mojo Mathers Gives Maiden Speech In Parliament - 昨年の11月に、ニュージーランドの選挙で初の聴覚障碍を持った議員が誕生するかもしれないという話を書きました。緑の党の比例候補だったモージョー・メイサーズさんです。投票日の夜の開票では、緑の党の獲得議席は13で、メイサーズさんはあと一歩及ばなかったのですが、12月に行なわれた数え直しで緑の党の議席が1つ増え、晴れてメイサーズさんは国会議員となりました。

The Beehive and Richard. J. Seddon monument by Velvet Android昨日、メイサーズ議員に初めての発言の機会が訪れました。口話もできるメイサーズ議員は英語で発言し、傍聴席では、見守る聴覚障害者たちのために手話通訳が付きました(記事からは、これが彼女が望んだ形だったのかどうかは分かりませんでした。ニュージーランド手話は、一応、公用語の1つになっているので、手話での発言も可能なはずだと思います)。

彼女の議員としての道のりは平坦なものではありません。他の議員の発言を理解するためには、筆記援助(ノートテーカー)に頼らなければなりません。しかし、議長は筆記者の人件費を出すことを渋っており、議員本人か党が出すべきだとしています。仮に車いすの議員がいたとして、スロープとかが必要となったなら、その設置費用はその議員が出すことになるのでしょうか…

議事堂の写真は Velvet Android さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.15

議事堂前で口づけ

Gays hold public kissing outside of Italian Parliament - バレンタインデーだった昨日、ローマの議会前で、多くの人が集って、いっせいにキスをするイベントが開かれました。

Pride Milano 2011 by zio Paolino参加したのは同性愛者の人たち。イタリアでは同性愛のカップルが何ら権利を持たないことを訴えました。モンティ首相をはじめとする閣僚らにも、チョコレートとカードが届けられたそうです。

私たちの国でも、同性婚が認められていません。ただ、同性婚を法制化するには憲法を変える必要があるのが大きな問題ですね(第24条「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し…」)。

古くは第9条の扱いから始まって、首相公選制だの参議院の廃止だの、改憲しなければできないような改革を提唱しながら、第24条については何も語ろうとしない輩は、少数者の人権を顧みない、民主主義の社会には不適合な人たちだと思います。

写真は zio Paolino さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。昨年、ミラノで開かれたプライドイベントでの写真。「私はこの人と結婚したいです」。

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2012年 2月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.14

本と缶詰

Food for library fines - ボストンの南にあるプリマス市(メイフラワー号が来て、最初の植民地を作った場所)の図書館では、来週一週間、保存の効く食料品を持って来ることで延滞金の代わりにすることができるそうです(過去の延滞金がすべて帳消しになるわけではないようです)。

Check out by StrupeyPlymouth Public Library では、「食べ物で罰金を」と名付けた取り組みを一年半前に始め、とてもうまくいっているとのことです。集った缶詰や保存食は、地域の貧困者に食料を援助する施設(food pantry)に寄付されます。

図書館が本を借りるためだけの場所ではなくて、社会の網の目からすり抜けてしまいそうな人たちと手をつなぐ場所にもなっているのが素晴らしいと思いました。

写真は Strupey さんが CC-by-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.13

大阪の茶色の朝

大阪市:職員の政治活動調査を開始 組合側、反発」 - 毎日新聞のサイトの一昨日の記事です。紙の新聞だと、昨日朝刊に「大阪市アンケは「不当労働行為」」というもっと長い記事が載っています。

by eopathこれらの記事のタイトルどおりで、このアンケート(アンケートと言うと聞こえがいいですが、全職員に回答を強制していて、従わない場合は処分するとしています)は、組合への参加を阻害する意図が明白であり、公務員を含め労働者に保証されている団結権を踏みにじる乱暴な行為です。私は、断固として市にこのアンケートを撤回させるべきだと思います。

紙の新聞の記事は橋下市長による「思想には踏み込んでいない」という弁解を載せていますが、「組合活動に参加したことがありますか」という問いに対する選択肢の一つの「誘われていないが、自分の意思で参加した」とか、「あなたは、組合に加入することによるメリットをどのように感じています(ました)か」「あなたは、組合にはどのような力があると思いますか」などは、十分に「思想」の域の問題だと思います。

同じ働く者として、大阪市の組合員のかたがたに連帯し、権力を笠に着た者の横暴を糾弾する取り組みに力を添えたいと思います。

薔薇、または陽だまりの猫」ブログの「思想・良心の自由、労働基本権を侵害するアンケート調査の即時中止を!/民主法律協会」という記事や「杉浦 ひとみの瞳」ブログの「・橋下大阪市長職員アンケート」という記事に論点が分かりやすくまとめられています。

大阪の街の写真は eopath さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 13日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (2)

2012.02.12

未来に向けて蹴る

South Sudan becomes world's newest soccer nation - 昨年独立を果たした南スーダンが10日、アフリカ・サッカー連盟(CAF)に加盟しました。

Boys playing soccer by sidelifeこれによって、世界で一番新しいナショナルチームが誕生したことになります。5月に開かれる FIFA 総会で FIFA への加盟も認められる見込みです。

同国サッカー連盟の Oliver Benjamin 会長は、ナショナルチームのプロの監督を募集中だと語りました。しかし、南スーダンが国際試合をしたりトーナメントに出たりするには、まずボールやユニフォームなどが十分にない現状をなんとかしなくてはなりません。「戦争が終わったばかりの国だから」。ボールの代わりにくつ下に古着を詰めて練習に使っている人たちもいるとのこと。「それほどサッカーが好きなのです」。

有り合わせのもので作ったボールを蹴っている人は、きっといろいろな国にいるのでしょう。何か届けたいですね。

写真は sidelife さんが CC-by-nd で公開しているもの。南スーダンで昨年9月に撮影。

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2012年 2月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.11

臨戦状態

Tibet officials 'prepare for war' - 中国政府がチベット情勢を「臨戦状態(临战状态)」と呼んでいます。政府系英字紙 The Global Times の報道です。

sera monestary 2827 by Kate McKennaチベットの新年(2月22日)と4年前に大規模な抗議行動が起こった3月中旬を前に、厳戒態勢をとるようにという命令が出たという話は10日ほど前にも読んだのですが(新華社電)、「戦争に備えよ」はひどいと思います。中国共産党西蔵地区委員会の陳全国(Chen Quanguo)書記の発言のようです。

グローバル・タイムズの記事は、チベット自治区だけでなく、青海、甘粛、四川、雲南のチベット民族居住地域にも不穏な空気が広まっていること、焼身自殺が相次いでいること(しかし現地の当局者は「そういう事実は承知していない」と語っていること)を記しています。

ただならぬ雰囲気です。チベットに正義と平和を。

写真は Kate McKenna さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 11日 午前 12:41 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.10

留学生が来る国

61,601 Foreigners Studying In PH - フィリピンで学んでいる留学生は6万人を超えるそうです。大学等で長期に学ぶ人が19,654人、18歳未満または1年未満の短期滞在の人が41,497人。

Youth Protest Against Education Budget Cuts (Sept. 24, '10) by Bikoy教育の質の高さと、学校で英語が使われていることが評価されたものと政府関係者は語っています。

日本に来ている留学生は最新の統計で138,075人。フィリピンのざっと2倍です。1人あたりの GDP だと20倍、GDP の素の数字だと30倍ですから、留学生数でももっと差がついてもいいような気がしますが、今さらながら、留学生を引き寄せる魅力は経済的な指標では測れないのだなあと思いました(物価とかを掛け合わせれば、もう少し現実的な比較になるのだとは思いますが)。

自公政権の終末期に定められ、政権交代後も中途半端な形で引きずられている「留学生30万人計画」みたいな数値目標、そしてその取り組みの内容は妥当なのでしょうか。多くの大学がこの政府方針から外れないように、かなり無理をしてきているように思います。

写真は Bikoy さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。政府の教育予算削減に抗議するマニラの大学生たちです。ひょっとして、こういう元気のよさも魅力の一部? まあ、それは冗談にしても、大学生が政治的に活発だから留学生が来なくなるということはなさそうですね。

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2012年 2月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.09

幼稚な落書き

Sikh house of worship in Sterling Heights vandalized with anti-Muslim graffiti - ミシガン州デトロイト郊外の Sterling Heights という都市で、建設中のシーク教の寺院(Gurdwara)に悪質な落書きが行なわれたというニュースです。リンク先の記事に現場の写真があります。

Orissa by francis deport十字架と思われる図柄が描かれていること、「モハメド」と読める文字があることなどから、反イスラムのヘイトクライム(憎悪犯罪)だろうと思われます。

シーク教徒の団体だけでなく、ムスリムの団体、ユダヤ教徒の団体が抗議の声明を発表しています。

頭に被り物をして、ヒゲをのばすので、欧米ではシーク教徒はムスリムに間違えられることがあると記事も指摘していますが、ごっちゃにされていい迷惑でしょう(ムスリムを悪く言っているわけではありません)。と言うか、両者の区別を付ける必要を感じないほど粗雑な憎悪を患っている人たちのやったことなのでしょう。

それにしても綴りの間違いがひどいですが… わざとなのかなあ。それとも、最近話題になった「知能の低さと政治的な保守傾向と偏見の強さの間には相関がある」という話のことが、ふと、思い浮かびました。

男性シーク教徒の写真は francis deport さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。耳まで隠れていることが特徴かな。こうやって考えると、女性のシーク教徒の特徴って全然分かりません。

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2012年 2月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.08

買い物袋を禁止する

S.F. mayor backs stricter ban on plastic bags - サンフランシスコでレジ袋がほぼ全面的に禁止になります。

liberato by Photographic Consortium, Ltd.5年前にサンフランシスコのスーパーマーケットなどでポリ袋が禁止になったことを書きましたが、今回はそれが小さな小売店などにも適用されるようになります。また、ビニール以外の袋を提供する場合も、10セント(約8円)を課さなければならなくなります。

条例は今日、市議会で採択され、10月に施行されるようです。条例案は昨年、上程されましたが、商店主などの反対により、採決が延期されていました。最終的には環境への配慮がまさったようです。

前の記事を書いてからもう5年も経っていることにびっくりしました。私の周りでは、袋が要らないと言えば店のカードにポイントを付けてくれるところが増えましたが、あまり大きな変化はなかったような気がします。さて、5年後は?

写真は Photographic Consortium, Ltd. さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 8日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.02.07

歴史修正主義に捜査が入った

Swiss investigate Turkish minister for denying 'Armenian genocide' - スイスの検察当局がオスマントルコ帝国によるアルメニア人のジェノサイドを否定したトルコの大臣の発言の捜査を始めました。

94th Anniversary of the Armenian Genocide at the desert of Der Zor (Syria) 17-18 April 2009 by Ashnag捜査の対象となっているのは、EU 問題担当の Egemen Bağış 大臣。先週、スイスのチューリッヒで、「アルメニア人のジェノサイドは存在しない。逮捕できるのなら逮捕してみろ」と語りました。

検察は、バーイッシュ大臣が本当にその発言を行なったのか、その発言に違法性があるか、大臣が免責されるような外交官特権を有しているかについて調査を行なっており、その結果次第で起訴する予定です。

発言当時の報道によれば、スイスの刑法ではレイシズムは違法とされており、ジェノサイドの否定もその対象となるそうです。移民に対する右翼の暴力を取り締まるために20年ほど前に制定されたそうです。

私たちの国では、どうして歴史修正主義の言論を取り締まらないのでしょうか。両刃の剣だとは思いますが…

写真は Ashnag さんが CC-by-sa で公開しているもの。シリアのアレッポ付近にあるジェノサイド犠牲者の埋葬地だそうです。見せているのは人骨だと思います。

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2012年 2月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.06

偽りの条約記念日

Waitangi: PM rues lost opportunity - 今日2月6日は1840年にニュージーランドの先住民マオリ民族がイギリスとの間でワイタンギ条約を締結した記念日。昨日開かれたその記念行事で、ケイ首相が野次られて追い返されたというニュースです。

Waitangi Day 13 by Cle0patraそもそも私は Waitangi Day というのを今年初めて知った(毎年買っているアメリカ製の猫の絵のカレンダーが今年から日本とニュージーランドの祝日を記すようになった)のですが、抗議行動は恒例行事のようです。マオリ民族は条約によって自分たちがイギリスの保護を受けるようになったと考え、イギリス人とその子孫たち(Pakeha)は自分たちが植民地統治権を得たと考えているとのこと。

抗議行動をした人たちは、植民地化の不当性だけでなく、より今日的な問題である沿岸での石油採掘や外国企業による土地の買収(最近、中国の会社が広大な牧場を買ったという話があったと思います)などに異議を唱えたそうです。ビデオでは「私たちの土地(Aotearoa)は売り物ではない」というシュプレヒコールが聞こえました。

植民地化という歴史的な問題、先住民の地位、環境、グローバリゼーション、そして直接行動という異議申し立ての手法。そういう重要な要素を含んだニュースは、おそらく、毎日、世界のどこかで起こっているのでしょう。もっと知りたい。そして、もっと私も声を添えたい。

写真は Cle0patra さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。右側がマオリ民族の旗(Tino Rangatiratanga)です。

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2012年 2月 6日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.02.05

専用の駐車場

Jerusalem's Armenians outraged as city approves Jews-only parking lot in Old City - アルクッズ(エルサレム)の旧市街の「ユダヤ人専用」駐車場に関するニュースです。

Traffic by erikgstewart件の駐車場は旧市街のアルメニア人地区とユダヤ人地区の境目にあり、以前はだれでも契約することができました。しかし、2年ほど前から「アルメニア人お断り」になったのだそうです。

敷地の一部はアルメニア系教会の土地を借りたものであり、また、都市計画上は公共スペースということになっているのですが、駐車場の所有者が市に公共用地指定からの免除を申請し、市の委員会がそれを認めた(つまり、ユダヤ人専用駐車場という状態が恒久化する)ため、アルメニア系の市民は非常に怒っている、というのが記事の主な内容です。

あ、だれでも使えたころにも、アルメニア系市民よりもユダヤ系市民のほうが料金が安く設定されていたとも書いてありました。

そもそも「ユダヤ人専用」みたいな排除がどういう仕組みで許されるのかは書いてありませんでした。こういうのを見ると、イスラエルが公正で民主的な国だとは全く思えません。

写真は旧市街の道路事情。 Erikgstewart さんが CC-by-nc で公開しているもの。まあ、駐車する場所の確保に躍起になるわけは分かります。

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2012年 2月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.04

ただちに死ぬことはない

Kyrgyz Schools Used Radioactive Coal for Heating - キルギス北部の学校や幼稚園で暖房のために使われていた石炭から高い放射線量が検出されました。

Kyrgyzstan Winter Diaries 2008 by HelpAgeキルギス政府厚生省によると通常の26倍もの放射線が計測されたということですが、具体的な数値(ベクレルとかシーベルトとか)は書かれていませんでした。問題の石炭は、隣国カザフスタンの南部にある Kulansky 炭坑で産出され、輸入されたものだそうです。

記事は、輸入業者が生態系破壊(ecocide)の容疑で逮捕されたこと、首相を訴追すべきだという声も上がっていること、科学者たちの見解として、線量は通常をはるかに上回るものの致死的ではないこと、などを報じています。

「致死的ではない」って、逆に怖いですね。どれぐらいなんでしょう。私たちの国だと、「ただちに影響はない」とか教えてくれて、安心ですけど。

キルギスの冬の写真HelpAge International が CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2012年 2月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.03

追い出す社会

Kathmandu orders mass eviction of 'river squatters' - ネパールの首都カトマンズで、大規模なスラムの強制撤去が行なわれようとしています。

Bagmati Slum Child by The Advocacy Projectスラム街はカトマンズを流れる Bagmati 川沿いに作られたもので、経済発展に伴って20年ほど前から人が住み始め、今では1万人以上が住んでいると言います。12月に裁判所で強制代執行の許可が出されたそうで、周辺に重機が集められているほか、数千人規模の警官隊がいつでも動員できる態勢になっています。

住人は地方から出てきた貧しい労働者で、不可触民(ダリット)も多いようです。帰る場所があるわけでもなく、代替の住居が用意されなければ文字通り路上に迷うことになります。

どうして彼らが排除されるかと言うと、緑地帯を造るためなのだそうです。バグマティ川はユネスコの世界遺産にも登録されているそうで、「美化」が目的なのだろうと思います。

日本でも、今、東京の江東区竪川河川敷公園から野宿者が排除されようとしていると聞きます。荒川でも(「山谷ブログ」にリンクを張ります)。

カトマンズにしても東京にしても、これらの人たちを「社会の仕組みからはみ出した人たち」と考えることはできないと思います。彼らを中に含んだ形でしか社会は存在していないのですから。そして、法律なり行政なりは、すべての人にフェアでなければならないと思います。

バグマティの写真The Advocacy Project が CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2012年 2月 3日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012.02.02

凍てつく日々

Homeless hard hit in Eastern Europe cold spell - 東欧で、豪雪と厳寒のためホームレスの凍死者が多く出ているというニュース。

Kiev in snow by Taras Kalapun特にウクライナが大変らしく、マイナス28度に達した先週、30人近くが路上で死んで発見されたようです。これは近隣諸国と比べても(ポーランドで5人、ルーマニアで2人、ロシアのモスクワで1人と報じられています)多いです。

ウクライナで野宿者の凍死が多いことについて、現地のシンクタンク Razumkov Centre の研究員の話として、「ホームレスはアルコール中毒者か薬物依存者か怠け者で、救いの手を差し伸べるべき相手ではなく罰せられるべき相手だ」と見るソビエト時代の考えかたをウクライナの当局がいまだに引きずっているという分析を記事は紹介しています。

私たちの国でも同じような考えの人が結構多いような気がします。だから、問題は共産主義ではないと思うのですが、いずれにせよ、そういう考えが時代遅れで間違っていることには変わりありません。

この手のひらのぬくもりが無駄になりませぬように。みなさまも、雪と寒さにお気をつけください。

ウクライナの首都キエフの冬の写真は Taras Kalapun さんが CC-by で公開しているもの。先月20日撮影。

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2012年 2月 2日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2012.02.01

軍艦が近づく

Falklands row: Royal Navy sends new warship to islands - アルゼンチン沖でイギリスが実行支配しているマルビナス諸島(フォークランド諸島)近海にイギリス海軍が最新鋭の艦艇を派遣するようです。

King Penguins by rwoan今年はいわゆるフォークランド紛争から30年目。アルゼンチン、イギリス両国の間で政治家の発言が過激になったりしていて、心配ですが、英海軍は関係悪化に伴う派遣ではないと説明しています。

英キャメロン首相が、領有権を主張するアルゼンチンのことを「植民地主義的だ」と述べたのにはびっくりしました。もう少し慎み深くあってほしいものです。

まあ、戦争になる可能性としては、イスラエルとイランのほうが大きいでしょうかねえ。どちらも平和が保たれますように。

前もマルビナスの話題の時はペンギンの写真だったのですが、今回も。 Rwoan さんが CC-by-nc で公開している写真です。

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2012年 2月 1日 午前 12:23 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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