大臣就任を祝う
Susana Baca becomes Peru's first black government minister - 自分がかねてから応援していた人が大臣になるというのは、嬉しいことです。ペルーで文化大臣となったスサーナ・バカ(Susana Baca)さん、おめでとう!
右派のケイコ・フヒモリさんとの接戦を制した左派のオジャンタ・ウマラ(Ollanta Humala)さんがペルー大統領に就任しました。ウマラさんは今週はじめ、歌手のスサーナ・バカさんを文化大臣に指名しました。バカさんは長年、アフリカ系ペルー人の音楽の発掘を行なってきた人で、ペルーを代表する音楽家の一人と言えます。歌手になる前は教師をしていたと聞いたことがあります。彼女は、ペルー史上初の黒人大臣となります。
アンデスのインディヘナ、アマゾン川流域の先住民、ヨーロッパ系住民、アフリカ系住民、アジア系住民などが混在するペルーの文化大臣とは、決して華々しい職ではなく、日々、難しい判断を求められるのかもしれません。音楽から感じられる彼女の誠実さが、バカさんを導き、守りますように。
大臣になるということは、当分、新しいアルバムとかは出せないということでしょうかね。ちょっと寂しい。
写真は [ºjjº] さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。YouTube のビデオは彼女の歌う「カラクンデ」。
2011年 7月 29日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
私の若い建築家の友人の奥さんがペルー人で、夫婦共に建築の設計の仕事をしていて、リマでもいくつかの作品をものしています。それらを一度観て欲しいとずっと頼まれていて、いつかそんな遠い先ではなしにペルーに行きたいと思っています。
それにしても、うにさんの文章を読む限り、バカさんという言葉を何の拘りもなく読み通せましたし、以前、『チャングムの誓い』という異様に面白い韓国のドラマに夢中になったことがあるのですが、その主題歌『オナラ』というタイトルも、何の抵抗もなく受け入れられました。このドラマの大半のファンもそうだったように思います。この世界が、ほんの少しだけでもいい方向に向かっていることにも目を向けていきたいと思っています。
投稿: argon | 2011/07/29 0:28:06
argon さん、
スサーナ・バカさんの抜擢は、全く予想もしていなかったので、驚きでしたが、おっしゃるとおり、いい方向への歩みなのだと思います。
投稿: うに | 2011/07/30 1:04:12