« こんな幼稚園に行きたかった | トップページ | 溢れる難民、亡くなる子どもたち »

2011.07.10

差別と教育

Anti-racism campaigns increase bias: study - 人種差別をめぐる教育効果についてカナダで行なわれた研究が紹介されていました。

UT Peace Party, 9/10/10 by Wyoming_Jackrabbit差別は悪いことであり、よい人間は差別的であってはならないということを権威主義的に述べた教科書と、自分の周りの多様性に寛容であることはあなた自身にとっても有利に働くのだということを強調した教科書をそれぞれ別のグループに読ませた上でテストをした結果、権威主義的な反差別の教科書を読んだグループは多様性のよい面を自分自身の選択として選びとるよう促す教科書を読んだグループより、そしてどちらの教科書も読まなかったグループよりも、マイノリティに対する偏見を多く持っていることが分かりました。

偏見や差別を自ら排するという、自由を尊重することが効果的だというのがこの研究の結論です。いろいろと再検証をするべきだとは思いますが、直感的には納得のいく結論です。

この研究が差別を解消しようとしている人たち多くの目に留まるといいと思いました。 Psychological Science 誌に近日掲載されるそうです。著者は Lisa Legault、 Jennifer Gutsell と Michael Inzlicht。 "Ironic Effects of Anti-Prejudice Messages" という紹介文が出ています。

写真は Wyoming_Jackrabbit さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2011年 7月 10日 午後 10:22 | | この月のアーカイブへ

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 差別と教育:

» 民主主義の押し付け トラックバック みんななかよく
ひとのことはいいんだよ さんの エントリー 30年前ぐらいになるなあ。母親の友だちがカウンセリングの勉強をしていて、そのつてで1、2シリーズ、講座をうけたことがあります。講座と言っても黒板に書いて講義というのではなく、指導するひとはいるんだけど、みんなで... 続きを読む

受信: 2011/07/10 23:42:11

» 教育と行政での差別に思う トラックバック 村野瀬玲奈の秘書課広報室
   「反差別教育」とはどのようなものがよいかということについて考えさせられた、うにさんの記事をまず。 ●壊れる前に… 差別と教育 http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-bada.html...... 続きを読む

受信: 2011/07/28 23:54:29

» 人の絆とユーモアが差別をなくすことを願って... トラックバック 村野瀬玲奈の秘書課広報室
   前の記事、「教育と行政での差別に思う」で、差別という思想や行為や現象について、差別をしないようにという目的であっても、「よい人間は差別的であってはならない」という権威主義的な教え込みによ...... 続きを読む

受信: 2011/07/30 11:48:32

コメント

旧エントリーをTBしました。

いろんな運動に、「上から説教」モードはありそうです。

投稿: kuroneko | 2011/07/11 7:03:43

kuroneko さん、トラックバックとコメント、ありがとうございます。

トラックバック元の記事の話、深読みすると、廊下に出されても、そこで抗議行動をする自由があるのだと気づかせるための言葉だったのでは… ないですね。

投稿: うに | 2011/07/11 21:11:22

この記事へのコメントは終了しました。