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2011.07.31

立っていると逮捕

Belarus Law Prohibits People From Standing and Doing Nothing - 反体制派への厳しい弾圧の続くベラルーシでは、街角で寄り合って、何もせずに立っているだけでも逮捕できるような法律が作られつつあるという記事です。

Мінск by bsktcase「あらかじめ計画された、公なあるいは政治的な感情の表現や抗議である行動ないし非行動をとることを目的として、あらかじめ決められた、野外を含む公共の場所に、予定を合わせて大勢で集まること」が禁じられるようです。逮捕された人には最高15日間の刑が課されます。

このほか、ロシアのビクトル・ツォイ(Виктор Цой)という人の「変化がほしい」(Мы ждем перемен)という歌が反体制活動の愛唱歌になっていて、放送禁止になったということが書いてありました(リンク先は YouTube のビデオ)。

日本でも、道に立っているだけで道路交通法違反で検挙されることがありますから、あまりびっくりしないほうがいいのかもしれません。

写真は bsktcase さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。ベラルーシの首都ミンスクの銅像群。

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2011年 7月 31日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.30

凧に託す願い

Gaza children break kite-flying world record - ガザの子どもたちが世界記録を樹立。8,000人の子どもたちが海岸で4,000の凧を揚げ、ギネスブック記録を塗り替えました。

Kites in the air off the Gaza coast by proisraeli凧はすべて手作り。パレスチナの国旗の色をまとい、平和を願うメッセージをのせて空を舞ったそうです。去年、そして確か一昨年も、ガザの凧揚げのニュースを見た記憶があります。自己ベストを更新しているのか、他のどこかと競争しているのかは、記事からは分かりませんでした。

どうか、子どもたちの団結が平和と正義をもたらしますように。

凧揚げはガザの子どもたちに許された数少ない遊びなのでしょうか。海岸で凧揚げをしている写真がありました。 proisraeli さん(イスラエル支持者?)が CC-by-sa で公開しているもの。

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2011年 7月 30日 午前 12:25 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.29

大臣就任を祝う

Susana Baca becomes Peru's first black government minister - 自分がかねてから応援していた人が大臣になるというのは、嬉しいことです。ペルーで文化大臣となったスサーナ・バカ(Susana Baca)さん、おめでとう!

Putumayo Festival  /  Susana Baca by [ºjjº]右派のケイコ・フヒモリさんとの接戦を制した左派のオジャンタ・ウマラ(Ollanta Humala)さんがペルー大統領に就任しました。ウマラさんは今週はじめ、歌手のスサーナ・バカさんを文化大臣に指名しました。バカさんは長年、アフリカ系ペルー人の音楽の発掘を行なってきた人で、ペルーを代表する音楽家の一人と言えます。歌手になる前は教師をしていたと聞いたことがあります。彼女は、ペルー史上初の黒人大臣となります。

アンデスのインディヘナ、アマゾン川流域の先住民、ヨーロッパ系住民、アフリカ系住民、アジア系住民などが混在するペルーの文化大臣とは、決して華々しい職ではなく、日々、難しい判断を求められるのかもしれません。音楽から感じられる彼女の誠実さが、バカさんを導き、守りますように。

大臣になるということは、当分、新しいアルバムとかは出せないということでしょうかね。ちょっと寂しい。

写真は [ºjjº] さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。YouTube のビデオは彼女の歌う「カラクンデ」。

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2011年 7月 29日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.07.28

ある映画の勝利

Troops lose suit against Bakri - イスラエル国籍のアラブ人俳優として著名なムハンマド・バクリさんが訴えられていた裁判。27日、イスラエル最高裁でバクリさん勝訴の判決が出ました。

downtown Jenin by moroccanmaryバクリさんが監督した映画「ジェニン・ジェニン」は、2002年のイスラエル軍による西岸地区への軍事侵攻、「防御の盾作戦」(Operation Defensive Shield)を描いたものですが、その中にある住民をむやみやたらに殺すシーンなどが名誉毀損にあたるとして、イスラエル軍の兵士らが訴えていました。原告らは2008年に高等裁判所で敗訴した後、元司法長官からの資金援助を受けて上告。今回、最高裁は、映画は特定の個人を名指ししたものではないから、名誉毀損にはあたらないという判断をしました。

バクリさん勝訴確定を記念して、どこかで上映会をやらないでしょうか。私、まだ「ジェニン・ジェニン」は見ていないのです。

ジェニンの街の写真は moroccanmary さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2011年 7月 28日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2011.07.27

恋のスーパーマーケット

Israeli grocery store keeps Arab baggers and Jewish cashiers apart - ヨルダン川西岸地区に違法に建設された入植地の一つ、グッシュ・エツィオン(Gush Etzion)は、人口5万人以上の大きな入植地です。グッシュ・エツィオンの近くの高速道路沿いにグッシュ・エツィオン・ジャンクションというショッピング・モールがあり、その中にラミ・レビ(Rami Levi Shivuk Hashikma)というスーパーマーケットのチェーン店があるそうです。

Enfant du camp de réfugiés d'Al-Arroub :-) by afps14そのスーパーは入植地の外にあるため、パレスチナ人も来ることができ、ユダヤ人にもパレスチナ人にも人気があるそうです。一年前に開店して以来、パレスチナと入植地が「共存」できることを証明するものだとして、メディアに取り上げられたりもしてきました。レジには主に入植地の女の子たちが雇われていて、棚に並べたり、客の買った物を袋に詰めたり、配送したりするのには現地のパレスチナ人が雇われているそうです。

で、レジの少女と袋詰め係の少年が恋に落ち、それを入植地の右翼が咎め、スーパーに圧力をかけて、少年を解雇させ、さらに、非常に混み合う時間帯以外は袋詰め係を廃止することにさせたそうです。右翼を代表して交渉にあたったユダヤ教の聖職者は、「店ができた時から心配していたことの一つがこれだ。こういうことが起こった時には、過ちを二度と繰り返さないように、鞭をもってでも、人々に教えこまねばならない」と語ったそうです。

「クビにした」というのは右翼の側が言っていることで、スーパーの社長(「同化政策」には反対だそうです)は、少年も少女も自分から辞めたと言っています。さらには、二人が付き合っているという噂はあったが、それは本当ではなかった、とも。「平和のためのスーパーなのに、極端な人たちは気に入らないらしい」と嘆いています。

最近、政治的なことを考える気力が萎えているため、単純に、自分が気に入らない人と付き合わされたくないのは分かるが、他の人がだれと恋をしようと勝手じゃないか、なんでそんなことにまで口を出すんだろう、と不思議に思いました。

グッシュ・エツィオン近辺の難民の子どもの写真は afps14 さんが CC-by で公開しているもの。

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2011年 7月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.26

ゆううつな世界

India named world's most depressed nation - 英インディペンデント紙の短報。インドが世界で一番、うつ病になっている人の比率が多いという調査結果です。

Homeless in Kolkata by huwowenthomas世界保健機関(WHO)が89,000人に対して行なった調査で、 BMC Medicine という学会誌に掲載された論文のようですが、まだ調べていません。一般的には裕福な国ほどうつ病も多いという傾向があるが(フランス、オランダ、アメリカでは人口の30%以上が、生涯に一度はうつ状態になる。一方、中国では12%)、インドはそれに反し、36%もの人がうつ病を経験するそうです。社会が急速に変化している結果だろうと書かれています。

インドと一くくりにしないで、地域とか階層などを見たい気もします。論文ではそういう変数にも言及されているのかな。他にも、知りたいと思う点が多数。

全世界では、うつ病患者は1億2千万人という数字も示されていました。緩やかに連帯を表明します。

写真は huwowenthomas さんが CC-by で公開しているもの。

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2011年 7月 26日 午前 09:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2011.07.25

二十年ぶりの大飢饉

Aid groups can't reach 2 million drought-hit Somalis - 飢饉にあえぐソマリアでは、約220万人に未だに全く食糧援助が届いていないと見られます。餓死の危険に瀕している人は370万人にのぼると見られています。

Wet Feeding in Mogadishu by Danish Refugee Councilソマリア政府は首都モガディシオにしか影響力を持っておらず、反政府組織アルシャバーブ(al Shabaab)が支配している地域では、国際援助団体の多くが立ち入りを許されていません。飢饉の深刻な地域はアルシャバーブ支配下にありますが、アルシャバーブは国外の勢力が政治的な目的で飢饉の状況を現実よりひどく吹聴しているとし、援助を拒否しているようです。世界食糧計画(WFP)などは、しかし、8月はじめを目途に、空中からの食糧の投下を始める予定です。

アフガニスタンやパキスタンの辺境やリビアには勝手に国境を越えて攻撃をしたりするので、招かれないでもずけずけと入っていける国はいくつもあると思うのですが、やっぱり殺すよりも救うのはずっと難しいのでしょうか。戦争はなくせるけど飢饉はおそらくなくせないので、こういう事態への対処こそ、ふだんから学んでおかねばならないように思います。

モガディシオの写真は Danish Refugee Council が CC-by-nd で公開しているもの。言わずもがなですが、ここは食糧援助が届いている地域です。

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2011年 7月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.24

ワインの香り

Shiraz Spill Sinks Winemaker’s American Dream, For Now - オーストラリアのワイン工場での惨事。一面赤く染まって、思わず目を覆うような光景だったそうです。

Mollydooker HDR by nywriter21南オーストラリア、アデレードの近郊にある Mollydooker Wines というワイナリーがアメリカ市場への進出をかけて出荷しようとしていたワインのコンテナがフォークリフトから滑り落ちて、1本200ドル(約15,700円)するシラー・ワインが462ケースも割れてしまったそうです。保険はかけてあったそうですが、今年のアメリカ・デビューはできなくなりました。失われたワインは、このワイナリーの1年の生産高の3分の1にあたるそうです。大打撃としか言いようがありません。

それでも、ワイナリーのオーナーは感慨深げに「すばらしい香りだった」と言ったとか。

たぶん安い銘柄のボトルですが、モリドゥカのワインの写真は nywriter21 さんが CC-by で公開しているもの。

ノルウェーでの右翼テロとか、日本の警察の不祥事とか、そしてもちろん放射能汚染の拡大とか、気の塞ぐニュースばかりで… この記事は逃避に他なりません。テロに遭われたかたがたには、心より哀悼の意を表します。また、それを遥かに上回る数の人々が日々ソマリアの飢饉で亡くなっているだろうことは想像に難くなく、何もしていない自分を不甲斐なく思います。

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2011年 7月 24日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.07.23

過去から逃げる不名誉

Mau Mau torture claim Kenyans win right to sue British government - 木曜日、イギリスの裁判所が画期的な決定を出しました。3か月ほど前に「植民地でやったことの責任」という記事で触れた裁判で、被告のイギリス政府の主張を退け、マウマウ団幸存者の訴訟が続けられることになったのです。

0716-419 Outspan Hotel - Kikuyu people.jpg by Andy Davy原告は1950年代、ケニアの独立闘争の中で、イギリスの総督府による取り調べの中でひどい拷問を受けた人たちです。英政府は、しかし、拷問があったとしてもイギリス国外で行なわれたことと、独立によって総督府が行なったことの責任はケニア政府に受け継がれたと考えるべき前例があることを挙げ、訴訟を棄却せよと論じていました。

この英政府の姿勢に対し、裁判長は、国が植民地統治時代の責任を逃れようとし、裁判所がそれを赦したとしたら、それは不名誉なことだと述べたそうです。

その一方で、組織的な拷問が実際に行なわれたかどうかに関しては、証拠からその蓋然性が高いと察せられるものの、時効になっていないかという問題と合わせ、今後の審理で明らかにされるべきであると述べました。正義への道のりは、未だ遠いようです。

ガーディアン紙の記事には、原告の4人のかたがたの写真が載っています。ケニアのデイリー・ネーション紙の記事には、訴えを起こした当時の原告たちの写真が。5人います。去られた Gitu wa Kahengeri さんのご冥福とともに、今も闘っている4人のかたたち― Wambugu Wa Nyingi さん、 Paulo Muoka Nzili さん、 Ndiku Mutwiwa Mutua さん、 Jane Muthoni Mara さん―に一日でも早く正義が訪れるよう祈ります。

上の写真は Andy Davy さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。マウマウ団を構成していたキクユ民族の伝統的ないでたちをホテルで披露している人たちだと思います。

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2011年 7月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.22

いびき警察

No more sleepless nights: Hotel uses 'snore patrols' - イギリスの某ホテルでは、静粛区画という部屋があって、そこに泊まっている人が大きないびきをかくと、パトロールの人が回ってきて、ドアをノックし、「静かにしてください」と注意するのだそうです。

Softly snoring little pillow friend by liquidnightいや、それだけの記事です。隣の部屋の人がうるさいという場合には、こういうのが役に立つと思いますが、二人部屋で困っているのであれば、同じ部屋の人が枕を顔に押し付けて黙らせればいいだけのことのような気がします。部屋のアメニティーとして耳栓を置いておくだけでいいじゃないか、という意見も載っています。

何回も警告を受けると、静粛区画にはいられなくなり、静粛区画からは遠い部屋にしか泊まらせてもらえなくなるそうです。

写真は liquidnight さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。なぜか「いびき」で検索したら、猫や犬の写真ばかり…

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2011年 7月 22日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.07.21

この国にあなたのための場所はない

Read Gita in school or leave India: Karnataka education minister - インド南部のカルナタカ州の教育相が「『バガヴァッド・ギーター』に敬意を払うのはすべてのインド人の義務だ。もしそれに敬意を払うことができない人がいれば、インドにはその人のための場所はないと私は強く思う」と発言し、批判を浴びています。

Lil' Krishna by Kuntal Gupta『バガヴァッド・ギーター』はヒンドゥー教の聖典ですが、もちろんインドにはヒンドゥー教以外の宗教を持つ人もいます。Vishweshwar Hegde Kageri 教育相は極右の BJP の議員。左翼の Janata Dal (Secular) の幹部の談話として、「インドは宗教国家ではない。教育相はそのことが分かるまで、100回でも憲法を読むべきだ。全くこの人たちは学ぶことを知らない」という言葉が紹介されていました。

教育相は、今月上旬にも、学校で毎日1時間『バガヴァッド・ギーター』を教えること、という通達を出し、現在、その差し止めの訴えが州の最高裁に起こされているそうです。

私たちも、懲りない知事などがいて、ため息ばかりが出てしまいますが、まあ、どこの国も同じようなものだと思って諦めましょうかね。

うそです。諦めません。

写真は Kuntal Gupta さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。

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2011年 7月 21日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.07.20

遠い仏像

Buddha statue found near Kyrgyz capital - 中央アジア、キルギス共和国の首都ビシュケク近郊で、仏像が出土しました。

Bishkek, Krgyzstan by 350.orgキルギス科学アカデミーとロシア、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が共同で発掘にあたっている、ビシュケクから35キロほど離れた Krasnaya Rechka という村での発見です。2メートル近い坐像だそうです。まだ完全に発掘が終わっておらず、いつの時代のものかは明らかになっていませんが、8世紀から10世紀ごろのものだろうと推察されています。キルギスの山間部では仏教遺跡はめずらしいそうです。

ブッダのどんな教えを信じる証しとして人々はこの仏像に手を合わせたのでしょうか。それは歴代のモンゴル高原の王朝によって征服されたキルギスの人々の自由への祈りだったのか、それとも征服者たちが持ち込んだ偶像だったのか。

ビシュケクの写真は環境団体 350.org が CC-by-nc-sa で公開しているものです。

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2011年 7月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.19

真珠湾で茶会

Pearl Harbor memorial to host Japan tea ceremony - 今日、ハワイのパールハーバーで、初めて日本の茶道のお点前が披露されるそうです。

Hawaii11_131 by Katie Morrow場所は、宣戦布告なしに行なわれた日本軍の奇襲攻撃によって沈没した戦艦アリゾナの上の祈念館。裏千家の千玄室前家元が茶をたてるそうで、企画をしている人たちは、これがアメリカと日本の和解の象徴となってほしいと考えているそうです。

記事は、パールハーバーの奇襲攻撃を受けた米兵の中には、まだ日本のことを許していない人たちもいると書いています。

「和解」よりも「解決」が必要な問題がアメリカと日本の間に、特に沖縄に色濃く、残っていることも改めて噛み締めたいと思いました。

祈念館の写真は Katie Morrow さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。

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2011年 7月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.18

誇りをもって歩く

Troops march in San Diego's gay pride parade - 土曜日にサンディエゴで行なわれたゲイ・プライド・パレードに多数の現役兵が参加したことを伝える米軍の星条旗紙の記事です。パレードのようすや、米軍における LGBT の置かれた状況に関しては、 AP 電が詳しいです。

Proudly Served by San Diego Shooterパレードには約200人の現役兵、退役兵が参加しました。自分のいる部隊の名称が書かれた T シャツを着ていたそうです。ゲイ、レズビアンの兵士のこれだけ組織的なデモ参加は初めてのことだろうと言われています。多くの人が、軍の同性愛者排除をやめるべき時が来たから参加したと語りました。

たぶん、来年は、解き放たれた喜びに跳びはねながら行進ができるのだと思います。

パレードの写真は San Diego Shooter さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。「9年間、誇りをもって海軍に勤務しましたが、自分のことは黙って過ごさざるを得ませんでした」。

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2011年 7月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.17

音楽のある非日常

German jazz orchestra holds rare concert in Gaza - 喫茶店で開かれるジャズのコンサート。演奏するのは12人の女性たち。他の場所ならば、それほど不思議な光景ではないかもしれませんが、ここはガザです。

Keys of Return by AJTalkEngドイツからの女性ジャズ・オーケストラが中東ツアーの一歩として、ガザにやってきました。ハマスが政権をとってからは、このようなコンサートは初めてとのこと。イスラエルからの攻撃と、いつまでも続く経済封鎖によって抑圧された人々の心に、音楽はしっかりと届いたようです。

「ガザで女性によるジャズのコンサートが開けるということを示したかった」とバンドのリーダーは語ります。「私たちは音楽の大使で、音楽とは心に届くことであり、伝え合うことであり、自由のことであり、自分の道を選んでいくことです」とも。

「帰還の鍵盤」と題されたは AJTalkEng さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。

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2011年 7月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.16

住所と選挙権

Kentucky GOP candidate files ethics complaint over voter registration of homeless - アメリカのケンタッキー州では先月末に、ホームレスの人にも選挙権があることが州政府の通達で確認されました。それに対して共和党の州務長官候補が無効を申し立てているそうです。

Cart by Sabot Images選挙管理委員会の決定は、有権者が住居を持たない場合、選挙人名簿の住所欄に「ホームレス」もしくは「住所不定」(place to place)と記してもいいというものでした。これに対し、共和党の候補は、「ホームレスも他のすべてのアメリカ人と同様、投票する権利を持つ」としながらも、有権者登録をする人はみな「居住要件を満たさなければならない」と述べています。不正投票を防ぐためというのが主張の根拠ですが、なんか詭弁のようにも見えます。

11月に行なわれる選挙を前に、この問題について審議するのは倫理委員会で、答えは9月19日に出されるそうです。それまで、ホームレスの選挙権は暑い夏の選挙戦の争点になるのでしょうか。

ケンタッキーの街のホームレスの写真は Sabot Images さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。

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2011年 7月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.15

校則はいつも不思議

Harrison Cerami banned by Ribblesdale High School, Blackburn, for sporting a beard - イングランド北部のブラックバーンという街で、15歳の少年がヒゲを伸ばそうとしたら、学校から怒られたというニュースです。記事に載っている写真を見ると、無精でヒゲを剃らないというより、おしゃれにヒゲを生やそうとしたように見えます。

Leeds & Liverpool Canal, Blackburn by Tim Green aka atoach学則にはヒゲに関する規定はないものの、「髪型は清潔を旨とし、極端に走らないこととする」という項目が適用されたようです。本人も、親も、たかがヒゲで大事になったことに腹を立てているようです。

メトロ紙の記事の写真を見ると、少年は耳にピアスをしているみたいですが、そっちはお咎めなしなのですね。何とも不思議。

この一件がニュースになったのは、ヒゲを咎める高校が他にはないからなのか、それとも、イギリスにはヒゲを生やそうという高校生が他には一人もいないからなのかは分かりません。服装とか装飾品と違って、長髪やヒゲはお金をかけずに自分らしさを出せる方法だから、尊重してほしいと思います。いや、そうやって自分探しばかりしてほしくないから、校則で禁じているのでしょうけれど。

ブラックバーンの街の運河の写真は Tim Green aka atoach さんが CC-by で公開しているもの。

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2011年 7月 15日 午前 12:00 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2011.07.14

白熱灯の夕暮れ

Bill to repeal light-bulb standards falls short in House - 来年度から白熱電球が段階的に廃止されることになっているアメリカでは、最近になってこの法律に反対する共和党議員らが、廃止を定めた法律を撤廃する法案を提案し、火曜日にその議決が行なわれました。

Incandescent by f2point8野党共和党が多数を占める下院での投票結果は233対193。必要とされていた3分の2に届かなかったため、 Better Use of Light Bulbs Act は成立しませんでした。これで、当初の予定通り、2014年度までにほとんどの白熱灯が生産を終え、2020年までには現在のものよりも60%から70%効率のよい電灯のみが販売されるようになります。

白熱電灯の存続を求める人たちが掲げるのは「自由」。白熱灯を選ぶ自由を政府が奪うのはおかしい、という主張を繰り広げてきました。そして、市場の自由に任せろ、とも。

あと、蛍光灯型の新型電球は水銀を使っているのでよくない、というのも挙げられていました。これについては気をつけていく必要があると思います。というか、蛍光灯にはみんな水銀が入っているのかな。一応、別立てでゴミに出しているのですが、なんとなく、一緒くたに持って行かれているような気が… うーむ。

写真は f2point8 さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2011年 7月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.13

戦争の博物館

'German History Isn't Beautiful': Dresden Museum Seeks to Tell Truth about War, A Radical Break with the Existing Building, Visitors Need a Strong Stomach - ドイツのドレスデンにこの10月半ば、新たな戦争博物館が開館します。国軍(Bundeswehr)によって作られる軍事歴史博物館(Militärhistorischen Museum)。 なかなか見応えのあるものになりそうです。

corner by thost戦争博物館といえば、どこの国に行っても、武器だの戦闘機だのが飾ってあり、英雄譚が語られ、愛国心の鼓舞を目的とした表層的なものがあるだけでした。しかし、このドレスデンの博物館は、暴力というものがどこから来るのか、人間は悪なのか、正義の戦いなどというものはあるのかといった根源的な問いを発するものになるようです。

そのため、かつてドイツが行なった戦争の悪の面、占領地での大量虐殺や強制収容所でのジェノサイドなどにも向き合った展示が見られるようになるそうです。「歴史は決して美しいものではない」と、展示の指揮を執る歴史学者の Gorch Pieken さんは言います(この言葉は、Daniel Libeskind さんによる前衛的な建築デザインについての文脈で出てきていました)。

記事によれば、このピーケンさんは49歳。第2次世界大戦について言えば、戦争を直接知っている世代ではなく、歴史として見てきた世代ががんばっているということに心を強くしました。

写真は thost さんが CC-by-sa で公開しているもの。建物内部の模型のようです。

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2011年 7月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.12

拒み続ける

Left launches public campaign against new Israeli law banning boycotts - イスラエルでは月曜日に議会(クネセト)で、イスラエルまたはその入植地の産物をボイコットする自由を奪う法律が可決されました。野党である左翼陣営や市民運動団体はこれに強く反発しています。

Boycott : Communiqué de soutien aux 5 militants mulhousiens convoqué au tribunal by afps14法律は、ボイコットの対象となった企業などが、実際に被害を受けたかどうかを証明する必要なしに、ボイコットを提唱した人たちを訴えることができるようにするものです。右翼政権の占領政策への反対運動を萎縮させることを狙ったものです。

Peace Now、Solidarity Sheikh Jarrah などの団体は、この法律が反民主的であるとして、ネット上などで新たなボイコットを呼びかけ、数時間のうちに数千人がそれに賛同したことを記事は伝えています。

これらの良識ある人々に強く連帯を表明します。

写真は afps14 さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2011年 7月 12日 午後 09:53 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.11

溢れる難民、亡くなる子どもたち

"We're in a crisis right now": World's biggest refugee camp sees alarming spike in child deaths - ケニアのダダーブ(Dadaab)という地方に、40万人を収容する巨大な難民キャンプがあり、そこが危機的な状況に陥っているようです。

Dadaab by Mobilephotos@heidenstromダダーブに逃げて来るのは、隣国ソマリアの人たち。戦乱を逃れるため、何週間も歩いてやってきます。ダダーブのキャンプは Dagahaley、 Hagadera、 Ifo という地区から成り立っているのですが、それらの地区からはみ出して人が住み始めているとのこと。そして、特に5歳以下の幼児の死亡率が昨年に比べ3倍から6倍に急増しているようです。

アフリカ東部は旱魃にも直面しており、グテレス国連難民高等弁務官は、「ソマリアは世界最大の人道危機だ」と述べています。

世界の国々が軍隊を持ち続けるのであれば、こういう時にこそ物資の空輸や住居の整備などで活躍してもらいたいと思います。アフガニスタンでの人殺しよりずっと意味のあることだと思います。

写真は Mobilephotos@heidenstrom さんが CC-by で公開しているもの。

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2011年 7月 11日 午後 09:02 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.10

差別と教育

Anti-racism campaigns increase bias: study - 人種差別をめぐる教育効果についてカナダで行なわれた研究が紹介されていました。

UT Peace Party, 9/10/10 by Wyoming_Jackrabbit差別は悪いことであり、よい人間は差別的であってはならないということを権威主義的に述べた教科書と、自分の周りの多様性に寛容であることはあなた自身にとっても有利に働くのだということを強調した教科書をそれぞれ別のグループに読ませた上でテストをした結果、権威主義的な反差別の教科書を読んだグループは多様性のよい面を自分自身の選択として選びとるよう促す教科書を読んだグループより、そしてどちらの教科書も読まなかったグループよりも、マイノリティに対する偏見を多く持っていることが分かりました。

偏見や差別を自ら排するという、自由を尊重することが効果的だというのがこの研究の結論です。いろいろと再検証をするべきだとは思いますが、直感的には納得のいく結論です。

この研究が差別を解消しようとしている人たち多くの目に留まるといいと思いました。 Psychological Science 誌に近日掲載されるそうです。著者は Lisa Legault、 Jennifer Gutsell と Michael Inzlicht。 "Ironic Effects of Anti-Prejudice Messages" という紹介文が出ています。

写真は Wyoming_Jackrabbit さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2011年 7月 10日 午後 10:22 | | コメント (2) | トラックバック (3)

2011.07.09

こんな幼稚園に行きたかった

Sweden's 'gender-neutral' pre-school - スウェーデンのある幼稚園で、園児たちを性別に基づく社会的な期待から解き放とうという試みがなされているそうです。

Kindergarten under the cherrytrees by Per Ola Wiberg ~ Powiスウェーデン語と日本語では言語の体系が違うので、ちょっと分かりづらい話ではありますが、園児たちのことを話すのに「彼」とか「彼女」という言葉を使わず、「お友だち」と呼んだり、隣国のフィンランド語から性別のない "hen" という代名詞を借りてきて、それを使ったりするそうです。

絵本も注意深く選ばれていて、「眠れる森の美女」や「シンデレラ」は本棚には見ることができません。そのかわりに、捨てられていたワニの赤ちゃんを育てることにした2匹のキリンの絵本が置いてあると紹介されています。おもちゃは、女の子が好みそうなものも男の子が好みそうなものも、混ぜて置いてあるそうです。

この春、テレビを見ていたら、津波で開催が遅れた卒園式というのが映りました。オルガンに合わせて入場する子どもたち。最初に男の子たち、その後に女の子たち。大混乱の中で人々が必死に取り戻そうとしている「秩序」や「日常」がそういうものであることに、とても驚きました。それをなぜか思い出してしまいました。

写真は Per Ola Wiberg ~ Powi さんが CC-by で公開しているもの。ストックホルムに咲く日本の桜の下の幼稚園児たち。

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2011年 7月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.08

悪しき旅人、良き旅人

“Air Flotilla” successful in exposing Israeli blockade of West Bank - イスラエルの独立系メディア +972 の記事です。「パレスチナに行こう」キャンペーンが既に勝利したとの判断を下しています。

Ben Gurion upon Arrival by otzbergガザに向けた船団がギリシアから出港阻止の措置を受けたりイスラエル側の諜報部員によって船がサボタージュされたりするのを尻目に、 Welcome to Palestine キャンペーンは好調に滑り出しました。「空中船団」とも呼ばれるこのキャンペーンは、イスラエルのベングリオン空港を経由してヨルダン川西岸地区に行こうという観光キャンペーンです。ヨーロッパ各地から、三々五々、西岸地区を目指す旅行者が既にイスラエルに着き始めています。最終的には1,000人近くが参加するだろうと言われています。

イスラエル政府は空港に特殊部隊を配置したり、主立った参加者を国外退去処分にしたり、自らの過剰反応でパニック状態になっているようです。国内の新聞でも大きく取り上げられているとのこと。まさに平和的な抵抗運動で、蜂の巣をつついたような状態を作り上げてしまいました。

パレスチナに行こうとする旅行者を阻止することによって、図らずも、西岸地区もまたイスラエルによって封鎖されているのだということを政府は露呈させてしまったと記事は書いています。そして、観光相自ら、パレスチナではなくイスラエルに来た「良い旅行者」には空港で花を贈呈するという愚行を演じたことによって、イスラエル企業のボイコットを呼びかけている人たちの言うように「イスラエルと関わることは政治的な行為である」ということを証明してしまったという重要な指摘をしています。

追い返されるだけのためにイスラエルに行くのはちょっともったいない気がしたのですが、こうやってみると、私も参加すればよかったと後悔します。

ベングリオン空港到着ターミナルの写真は otzberg さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2011年 7月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.07

歴史の中の性的少数者

Assembly OKs bill to add LGBT figures to textbooks - カリフォルニア州議会の上下両院で、公立学校で使われる歴史教科書の中に歴史上の LGBT の人たちの社会への貢献を記すことを定める法案が可決されました。

Pride Fest Cheer For Life by friedmanlynn性的マイノリティの子どもたちの自尊心を高めて自殺を防止したり、彼らへの無理解によるいじめなどをなくすことに効果が期待されているそうです。反面、反対意見として、政治が教育の内容に細かく口をはさみすぎているのではないかとか、過去の LGBT の人たちの多くはカムアウトしていなかったわけで、憶測に基づいて教えるのか、などの発言が紹介されています。

自分たちの中にある多様性に気づくきっかけになることは間違いないと思うのですが、やっぱりある程度の教師の力量が問われる場面かなあと思います。頭の中で、私たちの国の歴史の授業に置き換えてみたり、「被差別部落出身者」といった別の言葉に置き換えてみたりしながら、考えてみます。

サンフランシスコで行なわれたプライド・イベントの写真は friedmanlynn さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。市役所ということは、映画「ミルク」に出てきた建物だということですね。

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2011年 7月 7日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.07.06

煙草は薬

What a drag … Iceland considers prescription-only cigarettes - アイスランドの国会では、病院の処方箋がなければタバコを買えなくする法案が審議されているそうです。

Hafbitinn by Étienne Ljóni Poisson喫煙はタバコ(ニコチン)の依存性によるものなので、若者がタバコを買い始めるのを防げば、喫煙人口は減るという考えです。最初は20歳以上の人には自由に処方することができるようにし、段階的に、医学的な許可証(中毒者の証明書でしょうか)を持っている人にしか処方することができないようにする予定だそうです。当然、普通の店では買うことはできなくなり、薬局で購入することになります。

タバコの値段も引き上げる計画で、現在は1箱1,000クローナ(約710円)で売られていますが、喫煙によって引き起こされる病気や死によってかかるコストなどを計算に入れれば、3倍程度に引き上げるのが妥当だろうとされています。

タバコが吸えなくなろうが、マリファナが吸えるようになろうが、私にはほとんど関係がないのですが、今まで絶対的だと思っていた決まりが変えられていくのには、目を見張らされます。

アイスランドでタバコを吸っている人の写真は Étienne Ljóni Poisson さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2011年 7月 6日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.07.05

虐殺の記憶

65th anniversary of Kielce pogrom commemorated today - ポーランドでは昨日、かつて南部のキエルツェという街で起こったユダヤ人の大量虐殺(ポグロム)の犠牲者を追悼する行事が行なわれたそうです。

droga na Kielce by Hodowcaキエルツェ・ポグロムが起こったのは1946年7月。1945年9月に日本が降伏文書に調印し、第2次世界大戦が終わって10か月後のことです。42人が虐殺され、危機感をいだいた何万ものユダヤ人がパレスチナに移住、入植していきました(その地で、今度は自分たちが迫害する側に回り、アラブ人たちを追い出すという悲劇を演じたのは、よく知られているとおりです)。

虐殺について、専門家は、人々の心がナチス・ドイツの支配で荒廃していたのだと言います。ユダヤ人を密告して、殺して、その財産を奪うことに慣れてしまっていたのだと。強制収容所に送り込んで、ユダヤ人を絶滅させるのだと言っていたのに、戦争が終わって、まだ自分たちの周りにユダヤ人が残っていることが許せなかったのだと。

ポーランドには、国民の記憶研究機関(Institute of National Remembrance)というものが10年前から政府によって設置されていて、このような負の歴史も含めて研究し、資料を保存し、教育に生かしているのだそうです。当たり前のように私たちの国にもほしい機関だと思いますが、これまでの政府の歴史調査の不甲斐なさを考えると、あっても無駄でしょうか。

キエルツェに向かう道の写真は Hadowca さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2011年 7月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.04

徴兵されて

Last Vietnam-era draftee decides to retire - ベトナム戦争当時、徴兵されて軍に入った人のうち最後の一人がアメリカ陸軍を退役になるそうです。

A Lasting Message by brmurrayほとんどの応召兵は2年の任期が来ると軍を辞めていきましたが、この人は39年間を軍隊で過ごしました。兵隊であることが好きだった、兵隊といっしょにいるのが好きだったからと語っています。

1972年、19歳の彼のもとに届いた手紙の差出人はニクソン大統領、住所はホワイトハウスでした。「彼の友人や隣人たちが、代表として彼を軍に送ることを推薦した」と書かれていたと言います(私、召集令状って、もっと素っ気ないものだと思っていました)。入隊式では、「私はもう仕事があるので、軍に入る必要がないのですが」と申し出たとのこと。なんか、フォレスト・ガンプを彷彿とさせる、純粋な心の持ち主のようにも見えます。

記事には、アメリカが行なった数多くの軍事侵攻の中で彼はだれかを殺したのかとか、そういうことは書いてありませんでした。

写真は brmurray さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。この「徴兵反対」の落書きも、おそらくベトナム戦争のころから残ってきたのでしょう。

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2011年 7月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.03

言語と兵隊

Japanese, Korean, 4 others cut from Navy foreign language pay list - アメリカ海軍では、外国語を話すことができると、その能力に応じて手当が加算されるのですが、日本語については、もう十分、使える人がいるとして、手当加算がなくなるのだそうです。

Sailor teaches the months of the year in English to Japanese elementary students by Official U.S. Navy ImageryForeign Language Proficiency Pay から外されるのは、日本語、韓国語、ハイチ・クレオール、ベトナム語、広東語、閩南語(アモイの中国語)。これらの言語は「安定的」(enduring)とされ、作戦実施にあたって十分な人数の兵員が確保できると考えられているそうです。ヨーロッパ言語のいくつかや、アジアではタイ語がこの範疇に入っているとのこと。

「安定的」以外の範疇は「緊急」(immediate)と「新興」(emerging)で、アフリカ、中東、アジアの諸語ですが、「東アジアの言語は一つも入っていない」と書いてあります。ということは、中国語(北京語)も「安定的」なのかな。それとも反対にこれら3つの範疇以外の「最重要」(crucial)に入るんでしょうか。よく分かりません。間違っていれば、軍事に詳しい人たちが教えてくれるでしょう。

私たちの国にこれからもとどまるのなら、手当が出なくなっても、言葉を学んでくれるといいですね。

写真はアメリカ海軍(Official U.S. Navy Imagery)が CC-by で公開しているもの。先月、綾瀬市の小学校で英語を教える兵隊。

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2011年 7月 3日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.07.02

死刑の薬、ふたたび

Danish firm Lundbeck to stop US jails using drug for lethal injections - デンマークの製薬会社 Lundbeck が、自社の薬がアメリカで死刑執行に用いられることを禁じる措置を講じました。

2006_09_12__12_58_10 by freedryk問題となっている薬は pentobarbital というもので、同社のカンザス工場で作られています。 Pentobarbital はジョージア、アラバマ、オハイオ、オクラホマで死刑執行に用いられてきました。今後は、この薬を買うには、刑務所等に転売しないという誓約書に署名しなくてはならなくなります。この薬はイギリスからも輸入されていましたが、イギリス政府は4月に禁輸措置をとりました。

記事によれば、ペントバルビタールはてんかんの薬だそうです。チオペンタルナトリウムが入手困難になったため、死刑執行に用いられるようになったのだと思います。

私たちの国では、これらの薬の使用に比べて、もっとずっと苦痛を伴うやりかたで死刑が執行されてきました(最後の執行は昨年7月28日)。死刑自体の是非とは別に、このことも考えさせられます。

動物の安楽死用ペントバルビタールの容器の写真は freedryk さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2011年 7月 2日 午前 01:41 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.07.01

想像できなかった

Lennon was a closet Republican: Assistant - 元ビートルズの一人、ジョン・レノンは、ベトナム反戦運動への関わりで知られていますが、1980年に暗殺されたころには、実は彼は思想的に保守化していたという話を、当時のアシスタントが明かしています。「ビートルズ・ストーリーズ」という新しいドキュメンタリーのためのインタビューで分かったことです。

Imagine by araquebelagua「隠れ共和党員であった」と記事の見出しは書いていますが、それは、ジョンが当時のジミー・カーター大統領が嫌いで、「自分がアメリカ人だったら、ロナルド・レーガンに投票する」と語っていたという逸話に基づくものです。レーガンとは、70年代に直接、会ったことがあるらしく、おそらくその人柄に惹かれたのでしょう。レーガンがカリフォルニア州知事時代に学生の反戦デモ鎮圧のために州兵を投入したことを、ジョンは忘れてしまっていたのだろう、と記事は書いています。

かなり悲しい感じがしますが、一人の人間が一生涯、同じ政治的傾向を持つということを期待してはいけないのかもしれません。

ニューヨーク、セントラルパークの「イマジン」の碑の写真は araquebelagua さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2011年 7月 1日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

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