« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011.06.30

南米との自由貿易協定

Japan interested in closer links with Mercosur attends summit in Paraguay - 日本の松本剛明外相が Mercosur (南米南部共同市場)の首脳会議に出席するため、パラグアイを訪れています。

PRESIDENTE RAFAEL CORREA ARRIBA A PARAGUAY by Presidencia de la República del Ecuadorメルコスールはブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイからなる共同体で、ベネズエラも近い未来に参加すると見られています。イスラエル、エジプトと自由貿易協定(FTA)を結んでいるほか、韓国とも FTA に合意しており、 EU、ヨルダン、トルコ、湾岸協力会議諸国、南アフリカとも交渉中です。松本外相の訪問の(長期的な)ねらいも、 FTA だと思います。

メルコプレスの記事は、日本の工業セクターは、ブラジルの工業製品、例えば自動車部品などを自由に調達するために FTA を望んでいるが、農業セクターは、大規模な農業輸出国であるアルゼンチンとウルグアイを警戒して、 FTA 締結に反対している、と伝えています。

日本の新聞を検索しても、読売新聞「松本外相、南米南部共同市場首脳会合に初出席へ」と時事通信「パラグアイ、ブラジルを歴訪=松本外相」ぐらいしか記事が見つかりませんでしたし、どちらの記事にも FTA の文字はありませんでした。まだまだ展望を描く時期ではないということなのかもしれませんが、 TPP もまさに寝耳に水のように始まったことですし、メルコスールとの FTA が望ましいのかどうか、もっとちゃんと議論したほうがいいように思いました。

写真はエクアドル大統領府(Presidencia de la República del Ecuador)が CC-by-nc-sa で公開しているもの。先ほどパラグアイに到着したエクアドルのコレア大統領です。うーむ、男性ばかりですね。

このブログで

2011年 6月 30日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.29

消え行く言語、新しい器

Hip-hop, texting may help save world's languages - ヒップホップのようなポップカルチャー、そして携帯メールや YouTube などの情報通信技術が絶滅の危機に瀕する言語を蘇らせる力になるかもしれないという記事です。

Pauline by studio_juan情報通信技術の発展によって、強者の文化や言語が覇権を確立し、小さなコミュニティの文化、話者の少ない言語などは跡形もなく消し去られてしまうのではないかという考えが有力でしたが、少数コミュニティの若者たちが自分たちの言語でメールを書いたり、ヒップホップの歌を作ったりするというのが、各地で観察されているそうです。チリで、フィリピンで、メキシコで。

専門家によれば、マイノリティの多くは、6歳から20ないし25歳までの時期に、自分たちの言語を捨ててしまう傾向にあります。なので、そういう若者の間で、新技術と古い言語をかけ合わせたスタイルが「かっこいい」と認識されれば、その言語は生き延びる確率が高くなるというのです。

日本語で、電子化によって古い漢字が復権したなどということもありますから、十分あり得る話だと思うのですが、こういう復活の奇跡を見ることもなく、消えていく言語も数多いのではないかと思います。

記事に紹介されていた URL: http://www.youtube.com/user/EnduringVoices にいろいろな希少言語の動画があります。

写真は studio_juan さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。フィリピンの Kapampangan 語の話者だと思います。

このブログで

2011年 6月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.28

世界音楽の日なんて聞いたことなかった

World Music Day: Okoroji calls for posthumous national honour for Fela - 先週の火曜日、6月21日はワールド・ミュージック・デーだったそうなのですが、ご存知でしたか? 1980年代にフランスで始まり、現在では20か国余りで祝われており、無料コンサートなどが開かれるのだそうです。私たちの国でも何かあったのでしょうか。来年から注意しておこう、っと。

Fela Kuti Birthday Tribute by urban-lightナイジェリアでは、この日、故フェラ・クティ(Fela Anikulapo Kuti)に対して国として栄誉を授けるべきだという提案がなされたとナイジェリアの新聞デイリー・インディペンデントは伝えています。ナイジェリアの著作権協会の会長が、フェラ・クティに代表されるアフロビート音楽、ショインカなどの文学、そして映画(いわゆる「ノリウッド」ですね)の分野でナイジェリアは世界的な知名度を誇っているとし、芸術を産業として重点化すべきであるとの提言を行ないました。フェラ・クティに関しては、「彼の生き方に賛成しない人でも、彼が音楽の巨人であったことは認めざるを得ないだろう」と述べ、彼にゆかりのある地を国の史跡に指定するように求めています。

音楽は常に興味はあるのですが、なかなか守備範囲が広げられません。若いころはコンサートとかたくさん行ったのだけど、最近はさっぱり。自分の世界が狭くなってきているなあ。私が好きそうな音楽があったら、教えてくださいね。

そうだ、メモ代わりにここに書いておこう。最近、ルワンダ人から聞いた名前、 Lucky Dube - 南アフリカのレゲエの人だそうです。

フェラ・クティに捧げられたコンサートの写真は urban-light さんが CC-by-nd で公開しているもの。ここに混ざって聴きたいです。

このブログで

2011年 6月 28日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2011.06.27

葬式の英雄

Actor helps Myanmar poor on final journey - ビルマ(ミャンマー)で人気映画俳優だったチョースー(Kyaw Thu)さんは、貧しくて家族の葬式を出せない人たちを助ける仕事をしています。

by lakareutangranser無料で棺桶(記事の写真では、ガラス張りなので、何回も使うのだと思います)を提供し、火葬場まで運ぶという仕事。そのための慈善団体 Free Funeral Services Society (無償葬儀組合)を率いています。仏教の信仰が篤く、新たな世界への旅立ちを重んじるけれど、軍事政権下の不自由な社会で十分に稼ぐこともできない人々にとっては、救いの神のような存在だそうです。なにせ、火葬の費用が35,000チャット(記事によれば約3,500円。私は普段はその日の為替レートを調べて日本円でいくらになるか書くのですが、公式レートだと、なんと44万円にもなるようです)もかかり、これは10日分の賃金に相当するのですから。

葬式には自然と人々が集まること、無償葬儀組合に募金を寄せる人たちがいることなどから、チョースーさんは軍事政権から目をつけられていて、映画の仕事はできなくなり、無償葬儀組合のことも報道規制の対象となっているようです。

「英雄」という言葉はあまりいい印象ではありませんが、ビルマには、チョースーさんのような、語られない民衆の英雄が何人もいるのでしょう。

嵐で家を失った子どもたちの写真は lakareutangranser さんが CC-by-sa で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.26

占領と出店

Hello Kitty arrives in Israel - サンリオがイスラエルにハローキティーの店を出すのだそうです。昨年、無印良品がイスラエル進出を画策した際は、占領地パレスチナに対して非人道的な政策を実施するイスラエルに加担することを憂慮する市民の声でそれが白紙に戻されましたが、今回は残念ながらもう止まらないところまで来てしまっているような気がします。

Hello Kitty by jlmaralイスラエル国内では Leader Brands という会社がフランチャイズとなり、今月末にテルアビブの Givatayim Mall というショッピングセンターに1号店を出店します。 Azrieli Malls という会社の運営するモールに今年中に8から10店舗を出店。全部で18店作る計画です。1号店の規模はかなり小さく、30平方メートルぐらい。その後展開される店舗は50から80平方メートルになるようです。

実はサンリオがイスラエルに進出するのは今回が初めてではなく、2001年に Kitland という会社をフランチャイズにしてテルアビブの Ramat Aviv Mall に出店したが、頓挫したと記事は伝えています。

無印の時は、「私も買うのをやめるから、みんなも考えてよ」みたいな形で、声を上げやすかったのですが、相手がハローキティーだとねえ。できることが限られるなあ。街で子どもたちに、「キティーちゃんが、今、悪い人たちの仲間にされそうなんだよ」とか声を掛けるんでしょうか。怪しい人物が町内に出没とか言われそうだなあ。

パレスチナの平和を考える会の出店に関する公開質問書にリンクを張ります。

写真は jlmaral さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。スペインの街の風景です。

このブログで

2011年 6月 26日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.25

米下院に大麻の合法化法案提出

Reps. Frank, Paul want to end federal ban on pot - アメリカの連邦議会下院にマリファナ合法化の法案が提出されました。現議会で可決される可能性はゼロに等しいですが、歴史的な一里塚だと評価できるだろうと思います。

Maryjane 420 background by Modern Scribe Photography™法案を提出したのは民主党の Barney Frank 議員と共和党の Ron Paul 議員。議会の最左翼と最右翼で、個人的な人気が高い人たちです。賛同者には John Conyers 議員、 Barbara Lee 議員などの名前も見えます。

司法委員会の議長は審議すらするつもりがないと言っていて、それが今日の現実だと思いますが、6、7年後には何らかの合法化が通るのも確実だろうと思います。その中で、この時期に法案を出すのには、どういう駆け引きが込められているのでしょう。私には政治はさっぱり分かりません。

写真は Modern Scribe Photography™ さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。背景の「420」はマリファナの隠語。麻の葉の下には、かつての禁酒法のごとき大麻の禁止令に終止符を打て。

このブログで

2011年 6月 25日 午前 12:31 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.24

平和のための映画祭

'Peacebuilding on Screen' film series highlights human dignity, compassion, and courage in the face of conflict - アメリカのメリーランド州で Silverdocs Documentary Film Festival という映画祭が開かれているという記事。そこで “Peacebuilding on Screen” (映画による平和構築)というテーマのもとに出品された作品5編が紹介されています。

2008 Filmmaking by Peace it Together「戦時の愛」(Love During Wartime)は、パレスチナ人の男性とユダヤ系イスラエル人の女性の生活を追ったもの。イスラエル政府の政策により、いっしょに住むことが違法とされている夫婦の人間性を描いているそうです。「チーム」(The Team)は、数年前の暴動で露呈した民族対立がナショナル・チームの中で克服されていく様子を描いたもの。「救世主」(The Rescuers)はナチスからユダヤ人を救った12人の外交官に関するドキュメンタリー。「日記」(Diary)は、この春、リビアで死んだジャーナリストに関する作品。「緑の波」(The Green Wave)はイランの緑色革命をアニメ、ニュース映像、インタビューなどで構成したもの。

どれも興味深い主題です。もしかすると、日本の「脱原発」も、数年後にこういうドキュメンタリーとして記録に残されるかもしれませんね。

写真は Peace It together が CC-by-nc-nd で公開しているもの。この映画祭とは関係ありませんが、パレスチナ・イスラエル間の問題を映画にしようとしている若者たちです。

このブログで

2011年 6月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.23

後始末の費用

Ukraine needs additional $215mln to build new sarcophagus in Chernobyl - 25年前に大規模な放射能漏れ事故を起こしたウクライナのチェルノブイリ原子力発電所4号炉を新たな「石棺」で覆うのにかかる莫大な費用について、ウクライナの Viktor Yanukovych 大統領が G8 に支援を求めています。

Reactor Number 4 #Chernobyl by thejaymoウクライナは既に1億ユーロ(約115億円)の資金を確保していますが、更に1億5千万ユーロ(約173億円)が必要とされるとのこと。4年後の完成を目標としているそうです。

私たちの国の福島第一原発では、東京電力が6月13日付の社内文書で、汚染水を溜めるための地下ダムを作るには1,000億円かかると試算していたことが明らかになりました(毎日新聞「地下ダム計画文書 東電が作成を認める」)。直接比較するわけにはいかない数字ですが、なんか、同じレベル7と言っても、福島はチェルノブイリを大きく超える事故だったような気もしてきます。放射能を浴びて死んだ人がいないのが奇跡のように思えます。もし奇跡なら、このままそれが続きますように。もし必死に働いている人たちの努力によるのなら、どうかその人たちに力が与えられますように。

写真は thejaymo さんが CC-by-sa で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 23日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.22

党派と成績

Can politics affect classroom grading? - アメリカのある有名大学で、教員の支持政党と成績の出しかたとの間に関係があるかを調べたのだそうです。もうすぐアメリカ経済学会の学会誌に掲載される Talia Bar さんと Asaf Zussman さんというイスラエルの研究家による "Partisan Grading" という論文です(リンク先はイスラエルの大学のサイト。ボイコットをしているかたはご注意ください)。

by OhioStateEngineering二人の調査によると、民主党支持の教員は、成績の中間層、下位層に手厚い成績を出すのに対し、共和党支持の教員は優秀な学生を高く評価する傾向が見られたとのこと。ただし、紹介記事を書いている Frances Wooley さんが述べるように、共和党支持の教員自体がすごく少ないので統計のサンプルとしては小さすぎると思われるなど、そのまま受け入れていいものか分からない感じです。

論文は読んでいないのですが、ぱらぱら見ると、白人学生に関しては民主党支持の教員も共和党支持の教員も同じような成績を付けているのに対し、黒人学生やヒスパニックの学生では、両党支持者の間で、付けた成績に大きな差があることを示すようなグラフがあり、ちょっと考えさせられます。

私には、共和党も民主党も、日本の自民党と民主党と同じで、似たようなものに思えるのですが。

今は卒業式のシーズン。幸せそうな写真は James D. DeCamp さん撮影、 OhioStateEngineering が CC-by で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 22日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.21

鯨が絡まぬように

Hearings set for fishing rules to protect whales - アメリカの東海岸で盛んな魚やロブスターのわな漁、刺し網漁でクジラが糸に絡まってしまう問題を解決するための新たな規制作りに向けて、順次、公聴会が開かれるというニュースです。

Humpback whale in Holkham Bay by roy.luckホッキョククジラ、ザトウクジラ、ナガスクジラを守るために、2014年までにルールを整備するもので、国家海洋漁業局(National Marine Fisheries Service)が主催しています。大西洋大型鯨類捕獲削減計画(Atlantic Large Whale Take Reduction Plan)と呼ばれるようです。

くじらの話になると、日本の捕鯨と環境団体の衝突ばかりが取り上げられますが、本当はそうではなくて、こうやって地道にくじらを守る取り組みがいろいろなところで行なわれているのだということを確認しました。

ザトウクジラの写真は roy.luck さんが CC-by で公開しているもの。大西洋ではなく、太平洋岸です。

このブログで

2011年 6月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.20

路上で売られて十五年

Big Issue has a big impact over 15 years - オーストラリアでは、『ビッグ・イシュー』が販売されるようになって、ちょうど15年経ったそうで、19日、メルボルンで記念のパーティーが行なわれたそうです。

The Big Issue by claytonjayscott.comホームレスが売る雑誌『ビッグ・イシュー』が生まれたのは、さらに5年前の1991年、イギリスで。日本に来たのは2003年のこと。私はその年の暮れに出た第3号から全部持っているはずです。オーストラリアと南アフリカのやつも何冊か持っています。ははは、自慢を書いてしまいました。

オーストラリアで最初のころに『ビッグ・イシュー』の販売員をやっていた人で、麻薬常習からも立ち直り、今では定職を持ち、家の購入を計画中だという人のことが紹介されていました。街を行き交う人々のいい面も悪い面もたくさん見てきたと言います。

日本の街で売っている人たちは、今は梅雨時で大変だと思います。どうかお体にお気をつけて。

オーストラリアの販売員の写真は claytonjayscott.com さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 20日 午前 12:16 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2011.06.19

枯葉剤の除去

Vietnam Agent Orange cleanup starts US - ベトナム戦争当時、アメリカ軍が大量に(8千万リットルと言われます)散布した枯葉剤エージェント・オレンジ。そのダイオキシンの除染にアメリカが資金提供を始めました。

AO  35 - Manif Paris 1er mai 2009 by pixiducベトナム政府によれば、300万人のベトナム人がエージェント・オレンジの害を受け、そのうち40万人が死んだとされています。ベトナムとアメリカの政府はダイオキシンの有毒性について争ってきましたが、アメリカ政府も責任を認めるようになり、このたび、除染作業という形で協力が実りました。

枯葉剤が撒かれるようになって50年、使用中止になって40年。アメリカが戦争に負けて36年、国交が回復されて16年。苦しんでいる人たちにとっては長すぎる月日だったのだと思います。それでも、国が過ちを認めるのには、長い長い時間がかかるものなのでしょう。

パリで行なわれたデモの写真は pixiduc さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 19日 午前 12:03 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.18

運転する女たち

Saudi women hit the road in defiance of driving ban - 1か月ほど前、実質的に車の運転が禁止されているサウジアラビアの女性たちが実力行使で一斉に車を運転するという企画が進んでいるという話を紹介しました。

Manal Al-Sharif by gianlucacostantiniその決起日だった17日、首都リヤド近辺では、何十人かの女性が車を運転しているのが目撃されたようです。警察も自制したようで、拘束者は出ていないもようです。警官たちの目の前を走り抜けていく姿も見られたそうです。

預言者ムハンマドの妻たちは、当時の交通手段であったラクダに自由に乗っていたのだから、車に乗る権利を奪う現代のサウジの宗教学者たちはイスラムの教えに反しているという意見もあります。

選挙権すら持たないサウジの女性たち。彼女たちの地位向上を私たちは同時代的に見ていくことができそうです。

「女が運転」の呼びかけ人 Manal Al-Sharif さんの似顔絵は gianlucacostantini さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 18日 午前 01:49 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.17

女性に危険な国

The World's five Most Dangerous Countries for Women - 女性にとって危険な国ワースト5.TrustLaw という団体が独自の調査をもとにまとめたものです。

GB.AFG.11.0135 by Basetrack5位:ソマリア。95%が女性器切除を受ける。国会の女性議員比率は7.5%。病院などで出産することのできる女性は9%。

4位:インド。1億人の女性が人身売買の対象となっている。44.5%の女性が18歳までに結婚を強制されている。5千万人の女性が出生後に殺されたり、堕胎されたりしている。

3位:パキスタン。90%の女性が生涯に一度はDVを受ける。女性の所得は男性より82%も低い。1,000人以上が毎年、名誉殺人で殺される。

2位:コンゴ民主共和国。57%の妊婦が貧血状態。毎日平均1152人の女性がレイプされる。妻が夫の同意なしに法的な文書に署名などをすることができない。

1位:アフガニスタン。87%の女性が非識字。出産時に妊婦が死ぬ確率は11人に1人。70%から80%の女性が望まない結婚を強制される。

とのことです。

アフガニスタンの女性たちの写真は Basetrack さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。食料の配給を待っているところだそうです。今年の2月14日撮影。

このブログで

2011年 6月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.16

蚊を狂わせる

Natural chemicals 'blind' mosquitoes to humans - 蚊は、人間などの動物が呼吸で発する二酸化炭素を嗅ぎつけて、刺しに来ることはよく知られていますが、このほど、蚊を二酸化炭素が嗅ぎ分けられなくする実験に成功したという記事です。

Mosquito coil by rananim26nNature 誌に掲載された Stephanie Lynn Turner さんらによる "Ultra-prolonged activation of CO2-sensing neurons disorients mosquitoes" というのがその論文。まず、ハエは二酸化炭素を嫌うのに、二酸化炭素を発する熟した果物にはどうして寄ってくるのかという疑問から、熟した果物の香りにはハエの神経の二酸化炭素受容体を混乱させる成分が含まれていることが突き止められました。そして、二酸化炭素を入れた容器と、二酸化炭素とその問題の撹乱成分を混ぜて入れた容器を用意して、蚊がどちらに行くかを見たら、二酸化炭素だけのほうに2倍多く蚊が集まっていたとのこと。蚊除け薬の成分などに比べて安価に生産でき、成分も天然由来のものなので、マラリアやデング熱などの予防に期待ができそうだとのことです。

重大な伝染病を引き起こすわけではないけど、日本の蚊にも効くといいな。

蚊取り線香の写真は rananim26n さんが CC-by で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 16日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.15

米仏で同性婚に関する議決

French parliament votes on gay marriage bill - フランス議会は間もなく同性婚に関する法案の審議に入り、与党 UMP の反対により否決する見込み。最高裁で同性婚が認められないのは違憲とされたが、残念ながら法律を変えることは出来なかったようだ。

LESBIAN & GAY PRIDE LILLE 2011 by Gregory Palmer世論調査では、同性婚に賛成するフランス人は58%で、5年前より10%以上増えている。反対する人は35%。

一方、アメリカのニューヨーク州では、これまで同性婚に反対してきた共和党の議員数名が賛成に回ることを明らかにした。可決まであと2票("4 N.Y. Senators Switch to Favor Gay Marriage Bill")。

写真はフランスのリールで先週開かれたプライド・マーチのようす。 Gregory Palmer さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.14

遠くからの義援金

先月末、ケニアが震災と東電福島第一原発の惨事へのお見舞いとして、100万ドル(約8千万円)を日本に贈りました。ありがたいことだと思います。しかし、それをめぐり、ケニアでは賛否両論が出ているようです。

How are you? by The Advocacy Project復興のためにかかるお金は膨大なので、8千万円なんて雀の涙なのではないかという意見。日本政府は義捐金はいらないと表明していたのであるし、ケニア政府が格好をつけたいだけなのではないかという感想。ハイチには義捐金を出さなかったじゃないかという指摘("Kenya’s donation to Japan a revolting publicity stunt " 1, 2, 3)。

一方で、大切なのは気持ちであるはずだ。隣人に不幸があった時、隣人のほうが裕福だからといって香典を出さないなどということがあるだろうか。今年最悪の災害だったのだから、当然じゃないか、といった意見もあります("$1 million donation to Japan a genuine expression of sympathy from Kenyans" 1, 2)。

「本当に日本を助けたいのなら、ケニアへの日本の ODA が無駄な政府のプロジェクトではなく真に役に立つことに使われるように監視すべきなのではないか」という言葉がとても印象に残りました。これは、私たちがケニアに対する感謝を表わす方法をも示唆しているように思えます。

ケニアの子どもたちの写真The Advocacy Project が CC-by-nc で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.13

罪人と洪水

Qld denies convicted rapist a flood award - オーストラリア東部のクイーンズランド州は昨年12月から今年の1月にかけて大洪水に見舞われました。その時にボランティアとして大活躍した人が、いったんは州から表彰を受けることになっていながら、服役の過去が知られるようになって、受賞を取り消されたというニュースです。

Flood rubbish by David Busch Aus彼は1997年にレイプを、1999年に強盗をして、12年間服役しました。昨年の9月に出所したばかり。ブリズベン近郊のグドナ(Goodna)という街で、再出発しようと買ったトラックを使って、泥まみれのがれきの撤去と運搬、食料の配送などに休まず携わりました。

「私は15年前の私ではない。先週54歳になった。もうあんなふうになってはいけないとよく分かっている。私が間違いを犯したことは確かだ。私はそれを隠そうとなどしてはいないが、常にそのツケを払わされている。社会に何かを返そうとしたのだけれど、腹を蹴って返されたような感じだ。でも生まれて初めて、自分のことを誇りに思っている」。

罪を犯し、更生した人たちが世界中で味わっていることなのだと思います。地震と津波の被災地にもそんな人がいるのかも。

グドナの街の運び出されたがれきの山の写真は David Busch Aus さんが CC-by-nc で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 13日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2011.06.12

まさか原発の瓦礫を輸出しないよね

Bill on proper disposal of radioactive waste approved - フィリピン議会下院の環境委員会で、有害ごみ及び放射性廃棄物の処理に関する法案が審議されており、来月可決される見通しだそうです。

collectors items by ubo_pakes議案の詳しい内容は報じられていないので分かりません。 HB 4812 “Philippine Hazardous and Radioactive Wastes Management Act of 2011” という名前で、与党議員から提出され、委員会の仮採決では全会一致の賛同を得ているようです。国立核研究所、厚生省、環境天然資源省などの権限を強化し、市民の健康や環境に悪影響を及ぼす廃棄物処理を行なう者を罰することができるようにするもの、とされています。

日本との経済連携協定(JPEPA)で産業廃棄物などがフィリピンに輸出されるのではないかという懸念が出ていましたが、それと関連があるのでしょうか。使用済み核燃料や福島第一原発のがれきの輸出とかがあったら、許せません。

フィリピンのゴミ処理場の写真は ubo_pakes さんが CC-by で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 12日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.11

長く短い三か月

Fukushima: les conseils de l'institut de sûreté aux résidents français du Japon - 東電福島第一原発での惨事にあたり、フランス政府の原子力安全機関(ISRN = Institut de radioprotection et de sûreté nucléaire)は、日本に滞在しているフランス人に対して情報提供を行なってきましたが、日本に関する通信の定期的な発行は今週出されたものが最後になるそうです。

Japan Apocalypse DDC_4952 by Abode of Chaos専門的な意見にも大きな幅があるので、どれを信頼するか悩むところですが、ISRN によれば、現在、一番大きな危険は食物の摂取による内部被曝で、特に葉野菜や海産物に関して監視が必要だとのこと。安全が確認できない限り、福島と宮城で採れた葉野菜、きのこ、魚、たけのこ、山菜、牛乳は避けるように。ただ、許容量を少しぐらい上回る程度なら、時に口にしても健康には問題がないとも書いてあります。

3か月、心配の連続でしたが、 ISRN の通信の終刊は、状況が安定してきているということを意味していると考えていいのでしょうか。心からそうは思えないのですが、ぜひそうであってほしいと思います。

原発を多く持つフランスの道路の落書き。写真は Abode of Chaos さんが CC-by で公開しているもの。「フランスで福島が起こる確率は2分の1」と書かれています。

このブログで

2011年 6月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.10

原発を消していく国

Swiss Bid Disputed Goodbye to Nuclear Energy - スイスは、福島の惨事以降、劇的な方針転換を遂げました。今年のはじめまでは、新しい原子力発電所の建設が真剣に論議されていましたが、今は、中長期的に原子力発電を停止することが国会審議で決まりました。

Centrale nucleare di Gösgen / Gösgen Nuclear Power Plant by Luigi Rosaスイスの脱原発政策は、現在稼働中の原発の延長を認めないというもので、現在、原子力に電力の39%を頼っているスイスの原発は、一番早いもので2019年に、最後のものが2034年に運転停止を迎えます。この段階的撤退とともに、政府は「エネルギー方略2050」を策定し、エネルギー消費の抑制と再生可能なエネルギーの導入を提唱しています。そして、その分野で投資が見込まれるというのがスイス政府の見解です。

もちろん、経済界は脱原発に反対していますし、エネルギー産業から献金を受けている右翼政党の国民党や自由党も政府の方針に反対していますが、議会ではこれらは少数意見のようです。国民もまた、3分の2が、「電気代が上がっても脱原発」という選択肢を支持しているそうです。

私たちの国では、市民一人ひとりの声を積算すれば、脱原発が過半数だと思いますが、選挙をすれば、原発容認の議員のほうが多くなるだろうと思います。市民の声で議員の考えを動かしていくことや、議員たちがどんなところから献金を受けているかを地道に調べていくことが大切なのだろうと思います。

スイスの Gösgen 原子力発電所の写真は Luigi Rosa さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.09

広がる基地の汚染

U.S. bases blamed for oil-tainted groundwater in S. Korea - 韓国の米軍基地における環境汚染が問題になっているという話を2週間ほど前に書きましたが、その後も問題は拡大しているようです。

by Julie Facine米軍の星条旗紙の記事は、ソウル中央部に位置する龍山アメリカ陸軍駐屯地(US Army Garrison Yongsan)及びその近郊のキャンプ・キム(Camp Kim)から燃料用の油が漏れ出て、土壌を汚染し、さらには地下水系にも油が混入していると見られることを伝えています。地位協定(SOFA)によると、この土壌、地下水の汚染の対策費用は韓国政府が負担することになっており、過去10年で340万ドル(約2億7千万円)が使われたそうです。汚染物質の除去作業は今も続いていて、地下水はポンプで汲み出され、車で下水処理場まで運ばれるようです。

基地の報道官は、「近隣住民の健康と安全は我々も最も気になる問題だ」とし、「SOFAに基づいて解決に協力する」と語っていますが、その一方で、「基地内で油漏れが起こっているかについては十分な情報がない」とも言っており、なんとなく、いまだに油の流出が放置されているような気もしてしまいます。

私は今、冒頭に掲げた星条旗紙の記事をもとに書いています。加害者側の言い分のみをこうやって伝えることの不公正は心得ているつもりです。ぜひ、遠からず、他の視点に基づいて続報をお届けしたいと思います。

龍山基地のフェンスの写真は Julie Facine さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.08

いじめっ子には惚れるなよ

Schoolyard bullies more likely to abuse partners - 小学校や中学校の時、いじめっ子だった男性は、後に、妻や恋人に暴力をふるう確率が高いという研究結果が出たそうです。

Bullies by nicola.albertiniArchives of Pediatrics & Adolescent Medicine という学会誌に掲載された Kathryn L. Falb さんらによる "School Bullying Perpetration and Other Childhood Risk Factors as Predictors of Adult Intimate Partner Violence Perpetration" という論文についてです。子どものころ少しでもいじめに関わった人は、全くいじめに関わったことのない人に比べ1.53倍DVを起こしやすく、よくいじめをしていた人は、全くいじめをしたことのない人に比べ3.82倍DV加害者になる確率が上がるそうです。この相関は、子どものころ自分がいじめられていたといった要因よりも強いことが分かったそうです。

この相関がどういうメカニズムで生まれるのかについては更なる研究が必要だとのことですが、まあ、悪ガキがそう簡単に善人に変わるわけでもないし、当たり前と言えば当たり前の結果のような気もします。

凄みの効いた目でこちらを見ているいじめっ子たちの写真は nicola.albertini さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 8日 午前 12:09 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.07

禁煙の街

Malacca becomes Malaysia's first smoking-free city - マレーシアでは、今月の15日から、ある街全体が禁煙エリアになるそうです。ムラカ(マラッカ)の街ですが、 AFP の記事によると4.2平方キロとのことですから、市全体ではなく、世界遺産に指定されている部分ということだろうと思います。

Smoke gets in your eyes by Glenn R Carter違反者に対する罰金は300リンギット(約8千円)から5,000リンギット(約13万3千円)。健康的でたばこの煙の臭いのしない街を作り、観光を活性化するというのが目的に掲げられています。記事からでは、例えば自宅の中やホテルの部屋の中でなら吸っていいのかとかは分かりません。喫煙したい旅行客を遠ざけてしまうという考え方をとっていないのは注目に値する気がします。

観光客はまだしも、そこに住んでいる人たちについて考えると、たばこを吸う人の多くはニコチンへの依存を患っているわけで、その治療を安く提供するなどの措置なしに、紙切れ一枚で「来週からあなたの街は全面禁煙」としてしまうというのは、ちょっとひどいと思いました。

たばこを吸うムラカの人の写真は Glenn R Carter さんが CC-by-nd で公開しているものです。「あたしゃ、吸い続けますよ」とかいう声が聞こえて来そうです。

このブログで

2011年 6月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.06

海外に基地

Canada to set up military base in Jamaica - カナダが「国際協力のための部隊派遣を迅速に行なえるようにするため」として、7または8か国に軍事基地を作る計画を進めています。

National War Memorial by daniellelorenzすでにドイツとジャマイカとは話し合いが終わっており、クウェート、セネガル、ケニアまたはタンザニア、シンガポール、韓国との交渉が続けられているそうです。基地の建設ないし調達は、支援拠点ネットワーク(Operational Support Hubs Network)と呼ばれています。

そういえば、先週、ジブチに日本の自衛隊が「初の海外活動拠点」を設置しました。マクロの視点で言えば、列強が国外に基地をどんどん作る時代になったということですか? ミクロの視点では、どうか基地の周りの人たちに迷惑をかけないでほしいと祈るばかりです。

オタワの戦争紀念碑の写真は daniellelorenz さんが CC-by で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 6日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.05

忘却の代償

Sobibor museum shuts on fund shortage ナチス・ドイツがポーランド東部に建造したソビボル絶滅収容所は、戦後、史跡として保存されてきましたが、資金不足のため、一時閉鎖になりました。

Sobibór by chdxx35万人に上るユダヤ人、ロマなどが殺されたソビボル(Sobibór)収容所。跡地の資料館は、地元の自治体やホロコーストの遺族などによって支えられてきました。来年からはポーランド政府が管理することになったそうですが、それまでの間の目処が付かないようです。維持には年間300万ズロティ(約8,900万円)かかるそうです。つい先日、この収容所で看守だったジョン・デミャニュクが戦犯として有罪になったばかりでもあるのに、歴史を記憶するために重要な施設がなくなってしまうのは残念だと、これまで管理にあたってきた人が述べています。「どんなにお金がかかろうとも、忘れることはもっと高くつくのに」。

「被害者の遺族の多大な努力で運営されてきたのに、加害者の子孫の姿が全く見えないのは道徳的に考えておかしいとも言える」とも。この言葉は、同じ戦争を別のところで戦った祖先を持つ私たちも考えなければならないことを言っていると思います。

私がイスラエルとパレスチナのことを知らなかったならば、なにがしかのお金を送っていたでしょう。いや、知った上でも、歴史から学ぶことの難しさを認識し、それを諦めない態度を示すために、手を差し伸べるべきなのでしょうか。

写真は chdxx さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 5日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.04

後ずさり

Palestinians to postpone Sunday’s march to border - 明日6月5日は1967年に第3次中東戦争が始まった日。イスラエルが宣戦布告もなく周辺のアラブ諸国に侵攻し、勝利したため、これ以後、パレスチナの西岸地区とガザはイスラエルの占領下に置かれました。

by mozzoomアラブの人々は、この日のことを「後退の日」(Naksa)と呼ぶのだそうです。そのナクサの日にレバノンにいるパレスチナ難民がイスラエル国境を目指して行進する予定だったのですが、レバノン政府からの圧力で行進が延期になったという記事。先月、ナクバ(イスラエルの建国)の日に同じくレバノン・イスラエル国境線付近でデモが行なわれ、11人の参加者がイスラエル軍によって射殺されたことを繰り返さないため、レバノン政府は国境線付近を軍事地域として立ち入り禁止にしたようです。

この夏から秋にかけては、パレスチナを国家として承認する国がいくつか出てくると思います。それに反比例して、難民にとっては、パレスチナの国境線は遠くなるかもしれない予感がします。

写真は mozzoom さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。

このブログで

2011年 6月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.03

たかが、旗

Perry veteran dies while changing flag - アメリカのオハイオ州で、朝鮮戦争(1950-3)に参戦した元兵士が、自宅の庭に掲げてある国旗が古くなったので、変えようと6メートル余りあるテレビアンテナ用の鉄塔に登ったところ、持病の心臓病で亡くなったという話です。

05.30.11 by colemamaメモリアル・デー(戦没将兵追悼記念日)のことでした。朝鮮戦争に行った人ですから、お年寄りで、83歳でした。これまでも毎年1、2回は鉄塔に登っていたそうです。旗を大切にしていたのでしょうから、本望な死にかただったと言えるのかもしれません。

たかが、旗。私にはその面ばかりが見えるので、旗に敬意を示して立ち上がるとか、旗のために死ぬとか、阿呆らしいことにしか思えないのですが、されど、旗。それこそが大切だという人もいるのだなあと考えさせられるニュースでした。

星条旗の赤、白、青に美しく映える草花の写真は colemama さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 3日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.02

原発と住民投票

Green light for referendum on nuclear power - イタリアでは、破棄院(最高裁判所、 la Corte di Cassazione)が原子力発電を推進するか否かに関する住民投票を行なうべきであるという判決を出しました。

Nucleare!!! Meglio morire che lasciarlo ai nostri figli by Marco Menuイタリアではチェルノブイリの翌年に住民投票によって原子力発電にモラトリアムがかけられました。ベルルスコーニ政権は、このモラトリアムを「人々の恐怖心が収まるまでの暫定措置」だったとして、住民投票なし、政策判断のみで原発の再導入を狙ってきました。それに反対した脱原発の運動家たちが住民投票の実施を求めて提訴していたもので、破棄院は今月の12、13日に投票を行なうという決定を下しました。脱原発団体らは、この決定を「民主主義の勝利」として歓迎しています。

私たちの国には住民投票が大きく位置づけられてはいないので、羨望の眼差しを送るばかりですが、福島の原発事故を起こした当事者であるのにも関わらず、国会でまともに脱原発の議論もされているようすがないのは、どうしたことでしょう。苛立たしいです。

ローマの脱原発デモの写真は Marco Menu さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。「核! 子どもたちにそれを負わせるよりも死んだほうがましだ」。

このブログで

2011年 6月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.01

学生が本部棟を占拠

SNU students occupy main building - 韓国のソウル大学(서울대학교、Seoul National University)で、法人化に反対して、学生たちが本部棟を占拠しています。

Inside Seoul National University by jgmarcelino占拠は30日(月曜日)の夜遅く、500名ほどの学生によって行なわれ、150名以上が建物内で一夜を明かし、火曜日も座り込みを続けたようです。入り口は封鎖され、外壁には法人化阻止を訴える垂れ幕などが掛けられているようです。学生たちは、政府が法人化案を撤回するまで占拠を続けるとしています。

ソウル大学の法人化は既に昨年末から移行期間に入っていますが、学生たちは移行委員会の解散などを求めているようです。教員らも法人化の撤回を呼びかけていると記事は伝えています。

韓国も日本と同様、教育への国の予算の拠出が少ない国ですが、市場原理の導入を謳いつつ、中長期的には大学への支出をもっと減らすつもりなのだろうと思います。一足先に法人化された日本の国立大学からは、何か教訓を導き出せるでしょうか。また、学生による反対運動に火のつくことのなかった日本は、ソウル大の闘いから何かを引き出せるでしょうか。

平穏なソウル大構内の写真は jgmarcelinoさんが CC-by で公開しているもの。

このブログで

2011年 6月 1日 午前 12:06 | | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »