欧州から消える遺伝子組換え作物
Genetically modified crop area in ČR down a quarter in 2010 - チェコでは遺伝子組換え作物の作付け面積が激減しているそうです。2009年には6,480ヘクタールだったものが昨年は4,680ヘクタールに。約28%の減少です。
この数値は ISAAA (International Service for the Acquisition of Agri-biotech Application、国際アグリバイオ事業団)の集計によるもので、ヨーロッパ全体では13%の落ち込み。最も作付け面積の減少が顕著だったのはルーマニアで、前年比で75%も減ったそうです。ヨーロッパでは遺伝子組換え作物離れの方向性が確定的になったということでしょう。
しかし、世界的には、ブラジルでの19%増が大きかったのか、10%増だったとのこと("10 percent global rise in biotech crops: study")。遺伝子組換え作物の商業的な栽培が行なわれているのは29か国、そのうち、アメリカ、ブラジル、アルゼンチンが群を抜き、次いでインド、カナダ、中国などが並んでいます。ヨーロッパで失われた市場を他の地で取り返そうという圧力が今後、一層強くなるのでしょうね。
Amflora という遺伝子組換えジャガイモの写真は BASFPlantScience が CC-by で公開しているものです。食用ではなく、紙や繊維の原料になるようです。
2011年 2月 24日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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