« 体制に抗う | トップページ | 脱北者の向かった先 »

2011.02.06

平和なやり取り

Gazans feed hungry Egyptian troops - ガザとエジプトとの間の国境の下を潜る「密輸」トンネルは、ここ5年余り、イスラエルの経済封鎖で物資の不足にあえぐガザの人たちにとって、食料などを得るために欠かすことのできない存在でした。ところが、ここ数日間、ガザからエジプトに向けて食料などが運び出されているという話。

Chanting for regime change الشعب يريد إسقاط النظام by 3arabawy - صَحـَـفي مِصـْـريムバラク大統領の退陣を求める「怒りの革命」が始まって以来、シナイ半島で遊牧をするベドウィン人もそれに同調してエジプト軍の車両を通さないため、国境警備にあたっているエジプト兵の食料が尽きてしまったそうで、見かねたガザの人たちがエジプト兵に食べ物を渡しているのだそうです。

記事はイラン国営の Press TV のもの。イスラエルのハアレツ紙の報道によれば、として伝えています。

ガザの人たちにすれば、「密輸」を見逃してもらう賄賂のようなものなのかもしれないし、イスラエルの報道機関としては、「ガザは食料危機に瀕しているわけではない」という印象を形作りたいのかもしれないし、現実はどろどろしているのかもしれません。でも、腹をすかした人に当然のように食べ物を分け与えたり、敵対し合っているはずの国の新聞からでも気軽に「いい話」を引用して来たり、本当はこんなふうにみんなが生きられればいいのに、と思ってしまうような話だと思いました。

タフリール(「解放」)広場の写真は 3arabawy - صَحـَـفي مِصـْـري さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。2月4日撮影。

このブログで

2011年 2月 6日 午前 12:56 | | この月のアーカイブへ

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12988/50787596

この記事へのトラックバック一覧です: 平和なやり取り:

コメント

そういう事があったのですか。エジプトの「怒りの革命」はそのものですね。デモ中には危機的なことや目を背けることもあって、みているほうもしんどいのですが、その中にもユーモアのある写真や心打たれる写真があって、なんだか救われます。事態は持久戦の模様ですが、エジプトの人たちの粘りには驚嘆します。
(ムスリムの祈りを手をつないで守るキリスト教の人たちの写真をみかけたもので)

投稿: tae | 2011/02/06 2:42:18

tae さん、

本当にタフリール広場に陣取っている人たちの粘りはすごいですね。まあ、それを言うなら、ムバラク大統領の粘り腰もすごいですが。モロヘイヤがいいんでしょうかねえ。

とにかく、平和的に民主化が進むことを祈るばかりです。

投稿: うに | 2011/02/06 23:25:49

コメントを書く