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2011.01.11

密偵

Undercover officer spied on green activists - イギリスで先週、2年前の春に火力発電所に侵入を企てていたとして逮捕された環境活動家らに対する裁判中に、検察側が起訴を取り下げた。新たな情報により起訴事実が弱まったというのがその理由だ。

Ratcliffe by Night by wietse?新たな情報とは、環境団体に潜入していた私服警官の寝返りだった。この私服警官は、8年前から、名前を変え、環境運動に参加し、抗議行動の中心的な役割も担っていたらしい。受動的な囮りではなく、かなり能動的に、わざわざ法に触れるようなことを提案したりしていたようだ。最近になって、彼の本名が書かれた身分証明書を運動の仲間が見つけ、不審に思って調べたところ、彼が警官であることが分かった。問い詰められ、彼はすべてを白状し、公判で被告たちのために証言することを申し出た。それを受けて、検察は公判が維持できなくなったと判断したのだ。

Ratcliffe-on-Soar 発電所での抗議行動では、その前夜に114人もの活動家が一斉に検挙された。おそらく、その時点でだれもが密告者がいることに感づいただろうが、まさか私服警官が運動の中心部に潜入しているとは思わなかっただろう。

私たちの国では、憲法の第21条で、集会、結社の自由が保障されている。集会、結社の自由とは、国家権力が介入しないことだと思うので、よもや警察が身分を隠して市民運動や学生運動に忍びこむなどという卑劣なことはしていないと私は信じたい。

大量の二酸化炭素を夕空に放つラトクリフ発電所の写真は wietse? さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2011年 1月 11日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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イギリスで、環境アクティビストのグループに7年間も潜入してスパイ行為や違法行為の扇動のようなことまでしていたという警察官が良心の呵責に耐えかねて寝返ったため、裁判中にもかかわらず検察が逮捕された活動家達に対する起訴を取り下げたというニュースがありました。 リンク: 壊れる前に…: 密偵 Undercover officer spied on green activists またこの潜入捜査官(7年間ご苦労さまでした。)についてはukインディーメディアに結構前から情報が流れていたようです。... 続きを読む

受信: 2011/01/14 22:42:26

コメント

写真の煙のようなものは,冷却塔からの水蒸気(が凝結した霧)ですね.火力発電所が大量のCO2を出すのはもちろんですが,でもCO2自体は見えません.

投稿: yamamoto | 2011/01/12 17:14:27

yamamoto さん、ありがとうございます。

別に「もくもくと上がる二酸化炭素です」に類することを書いたつもりはなく、気候変動をめぐる抗議の標的としてこの発電所が選ばれたので「二酸化炭素」というキーワードをどこかに入れておこうと思っただけなのですが、書き方が悪かったですね。ご指摘、感謝します。

投稿: うに | 2011/01/12 20:11:49

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