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2010.11.19

卵が壁の言葉を話す時

Qaeda-linked group threatens Israelis, in Hebrew - アルカイダ系の組織がヘブライ語でイスラエルに対して警告を与える音声メッセージを公開したという話です。 Jemaa Ansar al-Sunna (スンナ支持者集団)と名乗るグループだそうです。

最近イスラエルの攻撃によって殺されたガザのゲリラたちの復讐のために、侵略者ユダヤ人に対して、パレスチナの地を出ていくまで攻撃を加えると宣言しているというのがその内容です。今までアルカイダ系のグループが、より広くメッセージを伝えて義勇兵を募るためにアラビア語以外でビデオなどを公開したことはあるけれど、ヘブライ語が使われるのは初めてだとのこと。イスラエル人たちに「危険が近くまで迫っているのを感じさせるため」にそうしたのだろうという分析を記事は紹介しています。

Israel Day 1 by izahorskyメッセージの中では「エルサレム」の代わりに、先住民であるパレスチナの人たちが使う呼び名であるアラビア語の「アルクッズ」という語が使われていると書いてありました。私はふだん「アルクッズ(エルサレム)」みたいに表記することが多いので、「アルクッズと言っている」と書かれているのを見て、「だからどうした」と思ったのですが、他が全部ヘブライ語なのに、そこだけアラビア語なのが変だということなのかなあ。

「残念なことに」と言うことができると思いますが、パレスチナの人たちによる占領者イスラエルに対する武力的な抵抗は、短期的、中期的に終息することはないと思われます。その状況の中で、あえてイスラエルに商業的に参入していくということがどういう意味を持つのか、進出を考えている企業には、よく考えていただきたいと思います。抑圧の実態のあるところに行き、横暴な振舞いをする側に寄り添うことは、無印のままではできないことだと私は思います。

アルクッズ(エルサレム)への標識の写真は izahorsky さんが CC-by-nc-nd で公開しているものです。一行目がヘブライ語、二行目の括弧の中が「アルクッズ」です。

追記:私がこの記事を書いた後、2010年12月1日に良品計画はイスラエルへの出店計画中止を発表しました。ボイコットを呼びかけた私たちの声を聞いてくれたのだと思います。イスラエルに行かないでくれてありがとう、無印良品。

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2010年 11月 19日 午前 12:04 | | この月のアーカイブへ

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コメント

村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチにひっかけたタイトル、ナイスです。現在、地球上で最も残忍な占領支配が40年以上も続けられているパレスチナを語る際にも、このような機転の効いた視点を持てるセンスは勉強になります。

イスラエル(と米国による)パレスチナ占領に関してコメントし始めると長くなってしまうので、今日のところはやめておきます。

投稿: jabberwocky | 2010/11/19 3:44:16

jabberwocky さん、

村上春樹さんの言葉を使ったことについて、優しいコメントをいただけて、うれしいです。パレスチナの問題について考えている人たちの多くは、たぶん、村上さんの言葉が弱すぎる、中途半端なものだと考えていると思いますから。

話を変な方向に持って行ってしまいますが、ブログのアクセスを増やすコツみたいなことを伝授してくれるサイトとかには、必ずと言っていいほど、「気取ったタイトルはやめて、単刀直入のタイトルを」という教訓が書いてあります。ごもっともと思うんですが、鼻持ちならないタイトルを考える悪い癖を治せません(苦笑)。

投稿: うに | 2010/11/20 2:28:07

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