大麻所持は交通違反並み
State downgrades pot possession to infraction - カリフォルニア州のシュワルツネガー知事が少量のマリファナ所持を「スピード違反並み」の扱いとする法律(SB 1449)に署名しました。これにより、州内で1オンス(約28グラム)以下の大麻を所持していることを警察により摘発されても、最大100ドル(約8,550円)の罰金を払うだけになり、犯罪歴や、逮捕歴すらも残らないことになります。マサチューセッツ州などいくつかの州における状態と同等ということだと思います。
保守派の知事がこのように大麻の非犯罪化に同意したのは、一つには、州の財政事情が非常に厳しいため、これまでのように刑事事件として処理するのは裁判などの費用がかかりすぎるという判断があります。もう一つ、1か月後に迫った住民投票でマリファナの完全合法化をめざす第19案(Proposition 19)を阻止する意図もあるのだと思います。非刑法犯罪化したのだから、完全合法化までやらなくていいじゃないかという彼なりの妥協点を提示したのでしょう。
世論調査では、大麻の合法化に賛成する意見は49%(反対42%に対して7%リード)から52%(反対41%に対して11%リード)とされており、わずかな差で第19案が可決される見込みだと言われていますが、まだ誤差の範囲内というか、どちらにでも転ぶ余地のあるところだろうと思います(一応、「ほら、気持よくなっちゃっていて投票に行かない人がいるかもしれないじゃないですか」みたいな冗談を入れておきます)。今回はダメじゃないかなあ、と私は思っているのですが。
住民投票で賛成票を投じることを呼びかけるポスターの写真は jvoves さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。
2010年 10月 3日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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