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2010.09.23

怒る教師たち

Angry teachers plan eight more strikes - ニュージーランドでは中学校、高等学校の先生たちが先週、一日のストライキを行ないました。10月半ばから12月初頭にかけて、さらに8回のストが計画されています。組合の投票では、95%もの組合員の圧倒的な賛成でストライキ権が確立されました。

ppta rally in auckland by macmanusg今回、争議に臨んでいるのは、中等教育の教員労組 PPTA です。4%の賃金引き上げや、1クラスあたりの生徒数の上限の堅持を要求して教育省と交渉してきましたが、決裂し、ストに訴えることになりました。「教育は政府にとって優先事項となっていないことは明らかだ」と政府の姿勢を批判しています。

私たちの国でも、教育が国の優先事項になっているとは思えません。自民党政権の間もずっとそうでした。民主党政権になって、教員免許更新制度の撤回が方針として打ち出されましたが、どうやらずるずると更新制度が施行されてしまいそうです。また、教員の大幅増員が来年度の概算要求に盛り込まれましたが、これも野党自民党の抵抗に遭って、潰されてしまいかねません。私たちも、政府に、そして与野党に向けて、強く主張を述べるべきだと思います。

教員のストは「学ぶ権利」の侵害だという反対意見がありますが、それはとても偏った考え方だと私は思います。教育に予算を回さず、ほかのことにお金を回してしまう政府(や私学の経営者)の擁護のためにそういう言い方が悪用されていることに眼をつぶってはいけないと思います。

7月にオークランドで催された PPTA のデモの写真は macmanusg さんが CC-by で公開しているものです。真ん中や右端の黒い丸が気になると思いますが、他の写真を見ると、裏側に「教育を重視せよ」と書かれているようです。

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2010年 9月 23日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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コメント

ヨーロッパやカナダの人によく「そんなに待遇が悪くてどうしてストライキをやらないんだ?」と尋ねられます。・・・・とここまで書いてさらなる無力感におそわれました。原子爆弾を落とされるまで長いものには巻かれていて、まだ(喜んで)その精神を引きずっているのが日本の「B層」なのですから。

投稿: tabby | 2010/09/24 6:28:33

戦前から引きずっている精神構造もあるとは思うのですが、それでも1970年代前半ぐらいまではストライキなども行なわれていたので、それ以降に起こった何かが私たちを飼い慣らしてしまったのかな、と思います。それが何なのかは、私には全く分からないのですが。

投稿: うに | 2010/09/25 0:55:40

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