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2010.09.07

学ぶ権利を奪いたい人たちがいる

Law on free education referred to Constitution Bench - インドでは昨年、「子どもの無償義務教育を受ける権利法」(The Right of Children to Free and Compulsory Education Act、画像PDF)が制定されました。この「教育を受ける権利法」とそれに関連する憲法(テキストPDF)の修正が違憲であるという訴訟が相次いで起こされており、それについて、最高裁が大法廷で審理することを決めたという記事です。

India  Children  :  leaving school  Nimaj (Rajasthan) by Vincent Desjardins 問題となっているのは、憲法第21条Aにある6歳から14歳の子どもが無償で義務教育を受ける権利があるとした部分、憲法第15 条(5)にある下層カースト及び少数民族に対して政府は特例措置を設けることができるとした部分、権利法の第12条にある学校定員の25%を社会の中の弱く不利な階層に割り当てるとした規定です。特に私立学校に対してこれらの定めが適用されるのは、憲法第19条が定める職業選択の自由に抵触するという訴えのようです。

言うまでもなく、ダリットなどの被差別階級に属する子どもたちが他の子どもたちに混じって学校に通うのを快く思わない人たちが起こした裁判でしょう。もっともらしい理屈を付けて自分たちの行なう差別を正当化し、不平等な社会の構造を維持しようとする、えげつない人たち。どこの社会にでもいるものだと、改めて思います。

ところで、この権利法を読んでいたら、小学校は30人学級、中学校は35人学級にすると定めてありました。私たちの国では、自民党政権が教育を全く顧みなかったため、今でも40人学級という劣悪な状態が基本となっています。先月、文科省が来年度予算でインド並みの学級編制を可能にする教員増員を概算要求することを発表しました(新たな教職員定数改善計画(案)の策定について平成23年度予算 概算要求)。私は民主党政権の支持者ではないのですが、これだけでも政権交代をする意義はあったようにも思います。

インドの子どもたちの写真は Vincent Desjardins さんが CC-by で公開しているものです。

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2010年 9月 7日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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