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2010.08.03

引き取るという解決法

Report: Kibbutz Movement offers to absorb children of foreign workers set for deportation - イスラエルでは、近年、低賃金の肉体労働などの多くを外国人労働者に頼ってきましたが、右翼のネタニヤフ政権になって、ユダヤ人国家への志向が強まり、外国人労働者の追い出しが始まりました。不法滞在者の強制送還は、イスラエルで生まれ育った幼い子どもがいる場合、子どもの権利の侵害にあたるとして、国際的な非難をあびてきました。

Kibbutz kids by michalska1 日曜日に、5歳以下の子どもは強制送還する(一方、小学校に就学している年齢の子どもは滞在を認める)方針が法務省から発表されたのですが、それに対し、キブツ(集団農場)運動の指導者が強制送還される約400人の子どもたちをキブツで引き取り(「吸収する」と表現されていました)、育てていきたいと申し出たことを記事は伝えています。

キブツ運動のことをあまりよく知らないのですが(キブツで育ったイスラエル人やキブツに入って働いていたユダヤ系アメリカ人の知り合いはいたのですが、あまり話を聞くことがありませんでした。惜しいことをしました)、この申し出には、ちょっと考えさせられるものがあると思います。引き取られれば、子どもたちは親とはばらばらになるのだから、残酷な面もありますが、その反面、村全体で子どもを育てようという気持ちは大切なように思います。

いつものことながら、大したことが書けませんね、私には。情けないです。

パレスチナのことを考えながらこの記事を書いているのは事実です。こういう優しさが、なぜパレスチナの人たちには向けられないのだろう、みたいに思います(キブツにしたって、パレスチナの人たちから奪った土地の上に成り立っていることでしょう)。いや、イスラエルの中にも、優しい人たちがいるのだけれど、それを負かしてしまうような大きな声の人たちがいるということなのでしょう。

もう一つ。一年半ほど前まで蕨市に住んでいた家族のことを暗示していると思われるかもしれませんが、そのことは考えてはいませんでした。むしろ、ごく最近ニュースになった、二人の子どもの世話をやめてしまった大阪の若いシングルマザーや、スーパーのトイレで出産した神戸の高校生のことを考えていました。「引き取って育てる」というのが、もっと普通のことになるといい。「血のつながり」という呪縛から私たちがもっと自由になるといい、みたいなことを漠然と考えました。

キブツの子どもたちの写真は michalska1 さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。

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2010年 8月 3日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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