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2010.08.18

生神女就寝祭

Peace marks historic mass at Sümela Monastery - トルコ北東部、黒海沿岸の都市トラブゾンで、15日、正教会(東方教会)の歴史的なミサ(聖体礼儀)が催されました。かつて正教会の僧院であったスメラ(Sümela)に数十年ぶりに信者たちが戻ったのです。

Sumela (8) by GoGap1923年にトルコ共和国が生まれた後、トルコとギリシャの間で住民の「交換」が行なわれ、キリスト教徒たちがトラブゾンから去っていったため、スメラ僧院も宗教施設として使われることがなくなり、もっぱら観光名所として存在してきました。

この日、イスタンブールを座とする正教会のコンスタンディヌーポリ総主教ヴァルソロメオス1世(Fener Greek Patriarch Bartholomew)が司り、生神女就寝祭しょうしんじょしゅうしんさい(神の母マリアの亡くなった日の祝い。カトリックの聖母被昇天に相当。 Feast of the Dormition of the Theotokos)が祝われました。昨年まで、トルコ政府はスメラ僧院の使用を認めてきませんでしたが、少数者の保護を含む民主化政策の一環として、今年は奉神礼を行なうことが許可されました。

右翼の国粋主義者たちの妨害が懸念されていましたが、無事に祝祭が執り行われたようです。総主教が説教の中で、そしてエルドアン首相も報道陣へのコメントの中で、寛容の精神の必要性を語っています("Turkish, Greek PMs issue messages of fraternity after Mass")。

多様性を尊重し、少数者をしっかりと支える文化がトルコに、そして私たちの国にも強く根付きますように。

スメラ僧院の写真は GoGap さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。

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2010年 8月 18日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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