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2010.06.30

公民権団体が大麻合法化を支持

California NAACP backing of pot legalization outrages minister - 11月の住民投票で嗜好品としての大麻の合法化が問われるカリフォルニアで、有力なマイノリティ人権団体である NAACP の州支部が合法化を支持する方針を決定しました。

Proposition 215 by Troy Holden大きな市民団体で合法化支持を表明したのは California NAACP がはじめてのようです。ただ、この推薦方針がどの程度の影響力を持つかは未知数。2008年の住民投票に際しては、NAACP は同性婚を支持していましたが、アフリカ系アメリカ人の過半数は同性婚に反対する票を投じたそうです。今回の支持方針に関しても、アフリカ系アメリカ人の教会関係者などからは批判の声が上がっています。

NAACP がマリファナ合法化支持の方針を決めたのは、マリファナの取り締まりにあたって、アフリカ系アメリカ人が不当に厳しく摘発されている現状を改善するのに有効であると考えたためだそうです。日本でも、折しも、ベトナムの人たちが大麻の栽培で検挙されたところですが、外国人狙いの捜査とかあるんでしょうか。考えたことなかった。

写真は Troy Holden さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。サンフランシスコで撮影。

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2010年 6月 30日 午前 01:42 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.29

警察の汚職、雑誌の買い占め

Latest edition of Tempo sold out - インドネシアのジャカルタ・ポスト紙によると、昨日発売された週刊誌 Tempo が、何者かによって買い占められ、店頭からすっかり消えてしまったようです。

Woodcut: Taring Padi by alimanderこの号の特集記事は “Rekening gendut perwira polisi” (お巡りさんの貯金箱は重い)というもので、警察幹部が巨額の銀行口座を持っていることを調査したものらしい。それが人々の目にとまるのを嫌って、昨日、早朝から「警官のような」男たちが手分けして買い漁っていったようだ。

雑誌を発行している会社は、増刷を決定したと言うし、問題の記事らしきものはネットでも読める: "Majalah Tempo Online: Aliran Janggal Rekening Jenderal " (インドネシア語。このサイトの記事は、わりと早く消える)。

警察による暴力を告発するインドネシアの版画の写真は alimander さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2010年 6月 29日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2010.06.28

ワールドカップと誇り

At the World Cup, We’re All Ghanaians - ナイジェリアの新聞で見つけた記事です。「ワールドカップでは、私たちはみんなガーナ人だ」。アフリカのだれもがガーナ・チームを誇りに思っていると。

Soccer...errr...Football Silhouette by Michael Mistrettaアフリカ勢として唯一、予選リーグを勝ち残ったガーナが決勝トーナメントでアメリカに勝ったことにアフリカ全土が湧いたと伝えています。ナイジェリアのラゴスで、ケニアのナイロビで、ガーナのアクラで、エジプトのカイロで。

なんかいいですよね、同じ大陸のきょうだいとしての連帯感。残念ながら、私たちのまわりでは、ちょっと少なめな気がします。もちろん、アフリカにも偏見や憎悪があることは、内戦がいろいろなところで起き続けていることなどを見れば明らかですが。

写真はサッカーをするザンビアの子どもたち。 Michael Mistretta さんが CC-by-nc で公開しています。

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2010年 6月 28日 午前 12:32 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2010.06.27

早熟な魚

Genetically Altered Salmon Set to Move Closer to Your Table - アメリカでは、今年中にも、遺伝子組換えを施されたサケが認可される可能性があるそうです。FDA において認可審査が大詰めに入ったのは AquaBounty Technologies 社の AquAdvantage Atlantic salmon という品種です。タイセイヨウサケが自然では持たない遺伝子を太平洋産のキングサーモン(Chinook salmon)や、サケの遠い親戚である ocean pout という魚から取って組み込むことにより、成長が2倍速くなったというもの。

Katmai Alaska 1722 by patrickmoodyタイセイヨウサケは寒い季節には成長ホルモンの分泌が止まるのですが、決め手となる遺伝子は、冷たい水の中でも成長ホルモンの分泌を促すのだそうです。これまでの養殖では市場に出せる大きさになるまでに3年かかっていましたが、遺伝子組換えによって1年半でそれと同じ大きさにまで育つようです。成魚の大きさは従来のものとは変わらない、つまり、どんどん巨大化するわけではないそうです。また、メスだけが生まれ、生殖能力も持たないとされています。

この鮭が認可されるとすると、その次は、排泄物のリン含有量を減らした「環境に優しいブタ」が候補になるだろうと紹介されています。他にも、狂牛病に耐性を持つ牛や、より健康的なベーコンが取れる豚などが開発されているようです。

消費者団体などは、警戒を強めているようです。

わたし的には、科学的に安全かどうかより前に、普通の2倍の速度で成長するってだけで尻込みしてしまいます。先日、口蹄疫のニュースで種牛というものがいて、「今日食べた肉も、先月食べた肉も、同じお父さん牛の子どもたちの肉なんだよ」という状況がごく普通にありえることを知り、腰を抜かしたくらいですから。

サケと来れば、やっぱりお約束で、このての写真でしょう。 Patrickmoody さんが CC-by-nc-nd で公開。昨年夏にアラスカで撮影されたものです。

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2010年 6月 27日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.06.26

再び戦争をする国になったドイツ

Germans question involvement in Afghanistan - これまでにも記事を紹介したことがありますが、ドイツではアフガニスタン派兵に対する世論の支持が非常に低くなっているという話です。今回はアメリカのロサンゼルス・タイムズ紙から。「平和維持活動」の名目で派兵が行なわれたものの、いつの間にか「戦争」に引き込まれてしまった国の苦悩が感じられます。

by Thomas Trueten7月には、ドイツのアフガニスタン駐留軍は総勢5,350人にもなります。これまでに42人が犠牲になりました。昨年9月、147人のアフガニスタン人が殺傷されたアメリカ軍による空襲にドイツ軍も関与していたことが明るみに出て、市民の不信が急速に高まり、先月 Horst Koehler 大統領がアフガン派兵は「国益のために必要だ」と述べたことで、自分たちが平和国家だと考えていたドイツ人の怒りに火がついたようです。ケーラー大統領はこの発言が原因で辞任しました。

「最初、アフガニスタンでドイツ兵は好かれていた。今ではそうではない」という言葉が紹介されています。

ここに書いた文章の一つひとつが、「ドイツ」を「日本」に置き換えても成り立ってしまいかねない時に私たちは立っています。戦争に反対することはもちろんですが、「平和維持」とか「人道援助」などという甘い言葉にも惑わされないようにしなければと、改めて思いました。

シュトゥットガルトでの反戦デモの写真は Thomas Trueten さんが CC-by-nd で公開しているものです。

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2010年 6月 26日 午前 02:07 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2010.06.25

私服警官が大学に潜入

Undercover RCMP officer spies on G20 protesters, refuses to leave Eyeopener office - カナダのトロントにある Ryerson University の学生新聞 The Eyeopener の記事。今日から日曜日までトロント近郊で開かれる G8/G20 を前に、カナダの連邦警察(RCMP)が大学構内に潜入していたことを伝えています。

by wyliepoon事件が発覚したのは一昨日の午後。学生会館内にある新聞編集部のオフィスに私服警官が入ってきて、10名ほどの G20 に反対する学生たちの議論のようすを伺っていたそうです。警官に気がついた編集部員が外に出るよう求めましたが、従わなかったため、大学の警備員が呼ばれ、強制的な排除が行なわれたようです。

警察の存在で治安が守られる面とかを全体的に見なくてはならないとは思いますが、私服警官が姿を偽って密かにキャンパスに入り、学生たちの政府に対する考えをさぐっている… かなり激しく忌むべきことだと思います。私たちの国でもこんなことが起こっているのでしょうか。

写真は一昨日トロントで行なわれた G20 反対デモです。 Wyliepoon さんが CC-by-nc-nd で公開しています。この大蛇のようなものは何なのでしょう。このデモは G20 だけでなく、アルバータ州などで行なわれている油砂採掘への反対も兼ねていたはずなので、そっちの関係のものかもしれません。

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2010年 6月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.24

イスラエルの荷物を拒否

Swedish dockers block Israeli cargo in Gaza protest - スウェーデンの港湾労働者が23日、イスラエル行き及びイスラエルからの船舶の積荷の取り扱いを拒否する1週間のストを始めました。ストは、港湾労働者が労働組合を結成しているすべての港で行なわれます。

ship to gaza demo by anna_t言うまでもなく、5月末にイスラエル軍がガザへの支援物資を積んだトルコ船籍の客船 Mavi Marmara を公海上で攻撃し、民間人ボランティアを殺害したことに抗議しての行動です。今週になってイスラエル政府はガザへの経済封鎖を若干弱めることを示唆しましたが、それでは全く不十分であると組合関係者は語っています。

日本の労働運動がマビ・マルマラ号の事件について、あるいはイスラエルの非人道的なパレスチナ占領について、どのような行動をとっているか私は知らないのですが、私たちの国でも、イスラエルに抗議する市民レベルの運動は存在します。私が最近気にしているのは、無印良品に対する働きかけです。無印良品の発表したイスラエルへの出店計画に対抗して、計画の変更を促す電話をかけたり、製品の購入を控えたりする運動が始まっています。

STOP! 無印良品キャンペーン

商品のボイコットはなかなか難しくて、私は、イスラエルとの結びつきが強いとして悪名高いインテルの CPU から脱却できずにいます。OS はほとんどマイクロソフトから Ubuntu Linux に移行できましたけど。また、私はいろいろ健康上の問題をかかえていて、薬もいろいろ飲んでいるのですが、イスラエルの会社が特許を持っているものもあるのだろうなあと思います(怖くて、調べられません)。それぞれ、できる範囲でやっていけばいいのかなと思っています。無印良品の服を買わないのもよし、買うなら買うで、店員さんに思いを伝えるだけでも、やる価値があるように思います。

写真はマビ・マルマラ号襲撃直後のストックホルムでの抗議集会のようすです。 Anna_t さんが CC-by-nc-sa で公開しています。無印良品に対するキャンペーンのロゴは P-navi info のビーさんにいただきました。私のブログの左欄に貼れるように、166px ぐらいのやつがあるといいなあ。今のだと、ちょっと大きすぎるんです。

追記:私がこの記事を書いた後、2010年12月1日に良品計画はイスラエルへの出店計画中止を発表しました。ボイコットを呼びかけた私たちの声を聞いてくれたのだと思います。イスラエルに行かないでくれてありがとう、無印良品。

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2010年 6月 24日 午前 12:00 | | コメント (11) | トラックバック (1)

2010.06.23

外国語を話して解雇

4 Pinoys lose US jobs for speaking in Tagalog - アメリカ東部ボルチモアの病院に勤務するフィリピン人の看護師や事務職員の人たちが、昼休み中に英語以外の言語をしゃべったことを咎められて、即刻解雇されたそうです。

photos from Shifa ICU Rafah by rafahkid外国出身の看護師も多いアメリカでは、緊急治療室(ER)内では、全員がお互いの言っていることを理解する必要があるため、英語の使用が義務付けられている病院も多いようです。この4人の勤務していた病院では「緊急治療従事時には英語を用いる」という誓約書を交わしていたものの、それが休憩時間内の言語使用までも制限するのはおかしいとして、移民の権利を守る Migrant Heritage Commission という団体が連邦政府の平等雇用機会委員会(EEOC = Equal Employment Opportunity Commission)に提訴しました。

解雇された看護師は、実際のところタガログ語で話し続けていたわけでもなく、人の名前とか料理の名前とかでタガログ語が混じっただけなのにそれが不適切とされたことに驚いているようです。英語をしゃべらなかったことで解雇された例はこれまでにもあるそうで、2005年にヒスパニックの病院従業員が帰り際に "Hasta la vista" と言ったことで首を切られたそうです。

「たったこんなことで」と思ってしまいますが、差別の小さな種を含んだ決まりというのは、こんなふうに残酷に適用されうるものだということなのでしょう。

緊迫した治療室の写真は rafahkid さんが CC-by で公開しているもの。2009年1月、イスラエルによる攻撃を受けていたガザの病院です。

あ、記事を書いてから、今日は沖縄のことを書こうと思っていたことを思い出しました。

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2010年 6月 23日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2010.06.22

兵士の詩

Father's WWII torment revealed decades later - アメリカ軍の機関誌 Stars and Stripes に、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線に従軍したアメリカ兵が書いた詩が紹介されています。書いたのは James Lenihan さん。陸軍第413歩兵連隊の軍曹だったそうです。レニアンさんは3年前に85歳で亡くなりました。

レニアンさんの詩の最初と最後は、以下のようなものです:

昨日、ぼくは一人の男を撃った
そして、驚いたことに、
思いもかけなかったことが自分に起こった
ぼくは泣き始めたのだ。
彼とともに、ぼくの一部が死んだ
死がやってきて、彼の眼を閉じた時。

The Wall That Heals by Scott*戦争だからしかたがないと思いつつも、自分の行為が殺人にほかならないことを見抜いた彼は、罪の意識に苦しみながらも、それをだれに語ることもないまま、死んでいきました。詩は、遺品の中から最近、遺族が見つけたそうです。

私には分からないのですが、戦争に行った人たちの多くがこのように戦争の悪を認識し、良心の呵責に悩まされて帰ってくるのでしょうか。だとしたら、声を上げ次の戦争を止めるために必要な勇気を彼らが持つことができますように。

そして、自らは銃を取りもせず、ただ口先だけで戦争を美化したり正当化したり、軍隊に幼稚で愚かな憧れを抱いたりする卑怯者たちに、せいいっぱいの憐れみを。

銃を構えたり、戦車の上に乗ったりしている写真は数多くあるのですが、やっぱり、ちょっとね。写真は Scott* さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。なんか、明日も似たような写真を載せそうな気もするけれど。

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2010年 6月 22日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2010.06.21

平和のマラソン

Kenyan tops first East Timor marathon - 昨日、東ティモールの首都ディリで、第1回ディリ・マラソンが開かれ、男子はケニアの Philemon Rotich 選手、女子はオーストラリアの Lucie Hardiman 選手が優勝しました。男子女子とも、2位、3位には東ティモールの選手(Augusto Ramos Soares さん、 Zeferino Guterres Magalhaes さん、 Juventina Napoleao さん、 Aguida Amaral さん)が入ったと記事は伝えています。

Stampede by Ruthie0001Dili Marathon はラモス・ホルタ大統領の発案によるもので、スポーツを通じて東ティモールに平和をもたらし、参加する国々、人々、そして民族との間に友愛を築くという理念を掲げ、「平和マラソン」と名乗っています。

インドネシアによる武力占領から抜け出し、再度独立を勝ち取って、まだ8年。復興は、まだまだ大変な段階だと思いますが、こういう明るいニュースも、ちらほら目にするようになってきたようにも思います。

写真はディリの道を走り回る子どもたち。 Ruthie0001 さんが CC-by-nc-nd で公開しています。いつかマラソンに出る人も、この中にいるのかもしれません。

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2010年 6月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.20

戦時下、戦後の強制労働

Court ruling casts doubt on Japanese compensation for forced mobilization - ハンギョレ英語版の記事。韓国には、日本による植民地統治下で強制的に労働に動員され、その賃金が未払いになっていた人たちやその遺族に対し、政府が代わりに支払いを行なう法律があるが、その規定が違憲だとする嘆願を受理して審理することをソウル行政裁判所が決めた、という記事です。

法律には1円を2,000ウォンとして換算すると記されているそうですが、もちろんそれでは終戦時に比べて93,000倍というインフレを考えれば、ほんの僅かな額にしかなりません。それが憲法による所有権の保障に反しているという訴えです。

23 Opera house Advert by Queen Esoterica日本でも、先日、歴代の自民党政権が頑なに拒んできたシベリア抑留者への特別給付金の交付が国会で決まりました(可決前の報道ですが、毎日新聞「シベリア特措法:超党派で今月国会提出へ 元抑留者の悲願に光」が詳しいです)。十分な措置であるとは言えないのでしょうけれど。

どちらも本来ならば人権侵害の加害者の責任がもっと問われなくてはならないのでしょうが、重い歴史の歯車がやっと少しずつ動いているのを感じます。

写真はウズベキスタンのタシケントにあるナボイ劇場。ソ連に抑留されていた日本兵たちの労働によって作られました。 Queen Esoterica さんが CC-by-nc-sa で公開。

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2010年 6月 20日 午前 12:36 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.06.19

新しい姉妹都市

Istanbul and Gaza to be 'sister cities' - トルコのイスタンブールの市議会がパレスチナのガザ市と姉妹都市関係を結ぶことを議決しました。

by John Steven Fernandez至福党(Saadet Partisi)の発案によるものです。CHP は反対に回ったそうです。至福党はイスラエルの都市との姉妹都市協定を撤廃することも提案しているとのこと。市長が署名すれば、ガザ市に対して姉妹都市縁組みを求めていくようです。

ウィキペディアによると、ガザ市は、フランスのダンケルク、イスラエルのテルアビブ、イタリアのトリノ、イランのタブリズ、ノルウェーのトロムソ、ポルトガルのカスカイス、スペインのバルセロナと姉妹都市みたいです。日本はまだどこも名乗りをあげていないようですね。

写真はガザ支援集会のようす。 John Steven Fernandez さんが CC-by で公開しているものです。

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2010年 6月 19日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.06.18

猫に紐

奇しくも6年前の昨日に全く同じテーマで記事を書いているのですが、アメリカで、猫を家の外に出す場合は紐に繋がなければならないという条例を審議している自治体があるそうです。

Spike At The Park by Louise - PaisleyProposed cat leash law in Vt. sparks hissing match - 今回は、北東部のバーモント州にあるバリ(Barre)という町。よその家の猫が庭をトイレ替わりに使って困るという苦情への対処として、動物に関する条例の改正を市議会で審議し始めたところ、予想通り、猛然と反対運動が起こったようです。反対派が「ネコではなく犯罪者を捕まえろ。この町にはネコを入れる拘置所を作る財政的余裕はあるのか」みたいなプラカードを持って議会を傍聴しに行っているそうです。

実は、審議の過程で、現行の条例でも、「動物はすべて紐に繋がなければならない」と定められていることが分かったそうです。ただ、そのように運用はされてこなかっただけ、ということのようです。確かに、施策として実行していくのは、けっこう大変な気がします。警察を呼んでも、おそらく警官が来る前に猫は立ち去ってしまうと思います。うーむ、だとすると、やっぱり鍵は「抑止力」か。

記事は、オハイオ州、コロラド州、メリーランド州、フロリダ州、ルイジアナ州などで同様の条例を定めている地域があるとも伝えています。また、愛鳥団体が、猫の犠牲になる鳥や小動物の数は無視できないとして「猫は室内飼いを」というキャンペーンを行なっているとも書かれています。

バリ市の関係者は、連絡先を書いた札を首輪から下げさせるとか、狂犬病の予防注射を義務付けるとかといった妥協点を探る構えのようです。

上の写真は、ウイルス性の病気にかかってしまった猫が他の猫に感染を広げないようにするため、紐に繋いで外に出したところだそうです。確かに、そういう配慮は必要な気がします。 Louise - Paisley さんが CC-by で公開している写真です。治る病気だといいのですが。

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2010年 6月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.17

落書き裁判

Not Teacher's Pet: German Teen in Court for Drawing Rabbits on Blackboard - ドイツのある町にウサギが大嫌いな先生がいて、生徒がそれを面白がって、黒板にウサギの絵を描いたら、その先生が怒って、生徒を告訴したという話です。高校生のいたずらに対して、大人げない、といった感じでしょうか。

I don't know who put this on my blackboard, but it’s a really good idea. by @superamit被告の生徒は、敗訴したら5,000ユーロ(約56万円)ぐらいの慰謝料を払うことになりそうです。被告は、自分はウサギの絵は描いておらず、同級生に「あの先生はウサギ恐怖症だよ」と教えただけだと主張しているそうです。

子どもを相手に裁判とは大げさなと思いますが、だれにもトラウマがあるかもしれませんから、笑い話にしてはいけないのかもしれません。そういえば、世の中には、「この名前で呼ばないでほしい」と言っているのに、わざわざその呼称を使う人とかがいますものね。まあ、そういう人たちもお子ちゃま並みと考えればいいということでしょうか。

「黒板」「うさぎ」で見つけた写真は、 @superamit さんが CC-by-nc で公開しているものです。

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2010年 6月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2010.06.16

翌朝に飲む薬

New morning-after pill effective and safe: FDA staff - アメリカで新しい緊急避妊薬(EC)が認可されそうです。食品医薬品局(FDA)が15日に公開した会議資料で、優れた効能、安全性などが論じられているとのこと。たぶんこのページにある PDF のことだと思います。

kreuzberg drybrush by La Entropista新しい薬と言っても、ヨーロッパでは既に使われているもので、私も1月に取り上げた Ulipristal Acetate という薬です。ヨーロッパでは ella とか ellaOne という名前で出回っているようです。性交後、5日以内に1錠飲めばよいとされています。副作用は吐き気、頭痛、腹痛以外にはなく、成功率が高いために避妊に失敗した場合の胎児や母体への影響については分からないとのことです。まあ、薬品ですから、体に悪い面がないわけがないとは思いますけれど。

厚生労働省のサイトを見る限り、依然として緊急避妊薬については真剣な議論がされているようすがありませんねえ。政権交代で、もっと女性の権利とか安全を考える政府になるのかと期待していたんだけどな。

写真は「次の朝」みたいな語句で検索して見つけました。 La Entropista さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。ここはベルリンのホテル。彼は今、シャワーを浴びているところ。私を覚えていてくれるように、写真を撮っています、とか書いてありました。色の飛ばしかたと言うのでしょうか、視覚効果に魅了されて、選びました。メガネがポイントではありません。

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2010年 6月 16日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.06.15

彼女が微笑むまで

樺美智子さんのことは、6年前の6月に書いたきりですが、もちろん、毎年思い出します。今年は特に。樺さんが亡くなって、今日でちょうど50年です。1960年、岸政権による日米新安保条約締結に抗議して国会議事堂周辺に集まった10万以上のデモ隊の中にいた彼女は、警察との衝突の中で死んでいきました。

No More Futenma! by thechrisdavis title=今年は、やすやすと「ご冥福を祈ります」なんて言えませんね。普天間基地をめぐる沖縄の人たちの怒りをあの世から見る彼女の顔に微笑みはないだろうと思います。表面だけを見て歴史書を書くならば、彼女たちが岸政権を倒したように、私たちの時代も政権を倒したことにはなるのでしょうが…

岸信介は自衛隊によるデモの鎮圧を画策したといいます。しかし、当時を含め、この半世紀にわたって、自衛隊は市民に銃口を向けることはありませんでした。私たちはそれを誇りに思っていいのだと思います。その一方で、日本に駐留するアメリカ軍は、私たちの近くの基地から飛び立ち、ベトナムで、イラクで、アフガニスタンで、多くの罪のない人々を殺してきました。私たちの平和と繁栄は、それら遠い国々の人々の犠牲の上に成り立っているのだと思います。そして、この両極端の中間ぐらいのところに、例えば沖縄国際大学にヘリコプターが墜落した際に見られた治外法権的なアメリカ軍の存在があるのかな。これら全部をひっくるめて考えた時に、私たちが歩んできた道はよい道だったと言えるのかどうか。

あえて国会議事堂の写真ではないものを掲げようと思います。写真は昨年11月に宜野湾市で開かれた反基地集会のようすです。 Thechrisdavis さんが CC-by-nc-sa で公開しています。米軍基地が過度に沖縄に集中しているのと同様、私たちみんなが感じなければならないはずの怒りも、もっぱら沖縄の人たちによって担われているような気がします。

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2010年 6月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.14

王女の結婚

Royal wedding triggers monarchy debate in Sweden - 中国の新浪網の記事。スウェーデンで、王位継承者のビクトリア王女の結婚を控えて、王制に関する議論が高まっているという内容です。

Stockholm, Princesses Victoria and Madeleine and Prince Carl Philip by Dirk Hartung王女が「平民」と結婚すること、王制に対する支持率が年々下がっていることなどを伝えています。王女の婚約が発表されて以来、共和制支持の団体の加入者が増えていることなどが紹介されています。王制支持の意見は、2003年には68%でしたが、現在は56%だとのこと。愛の詩を作るように依頼された詩人たちが王制に反対する詩を作った、などという逸話も。

「社会主義」体制の中国だけでなく、いろいろな国で王政という封建制の残滓を糾弾する観点から記事が書かれてもよさそうな気がしますが、なかなかお目にかかれませんねえ。この半世紀ぐらいで、世界は大きく後退したような気がします。

ちなみに、私、ある王女を教えたことがあります。いい人でしたが、別に他の学生と変わるところはありませんでした。生まれた家によって特別扱いする意味は全くないと思いました。

写真はスウェーデンの王女と王子だそうです。 Dirk Hartung さんが CC-by-sa で公開。

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2010年 6月 14日 午前 12:25 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.13

旅行者はこちら

Barcelona rebels against tourist invasion - スペインのバルセロナでは、増え続ける観光客に反発して、夜中のうちに歩道の真ん中に白線を引いて、「住民用」と「旅行者用」に区分けするという落書きが相次いで見つかっているそうです。

Improv Everywhere: The Tourist Lane by Laughing Squid落書きは市内のゴシック地区に集中していて、ピカソともゆかりの深い Ferran 通りと Avinyó 通りの交差点、Carrer del Call 通り、 Baixada de Sant Miquel 通りで見つかったそうです。

経済状態が悪い現在、観光客には来てもらわなくてはねえ、という声が強い一方、外国からの観光客の傍若無人な振舞いに不満を抱く人も多いようです。

歩道を「住民用」と「旅行者用」に勝手に分けてしまうというのは、ニューヨーク市で活動している Improv Everywhere というグループの手法をまねたものだと記事は指摘しています。上の写真はマンハッタンでの作業のようす。先月16日の撮影、Laughing Squid さんが CC-by-nc-nd で公開しています。こちらは白昼堂々やっていますね。

旅行者を茶化してやったら面白かろうというのは、京都にあふれる修学旅行生たちなどを見ながら私自身考えることですが、バルセロナの雰囲気はどんな感じなのでしょうね。この落書き、お茶目なように見えて、その実、外国人排斥の国粋主義者たちがやっているのかなあ。だったら嫌だなあ。日本でこれをやる人たちは、もっと露骨に差別語を使ったりするのかな、とか思ったり。

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2010年 6月 13日 午前 09:40 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.12

主人公と著者

Author Güler Sentenced on Behalf of Novel Characters - トルコで、出版された小説の登場人物の科白が反テロ法に違反するとして、著者が有罪判決を受けたというニュース。

Şanlıurfa by zz77『死よりも難しい選択』(Ölümden Zor Kararlar)という小説の中で、著者の Mehmet Güler さんはトルコ政府によりテロ組織と認定されている PKK (クルディスタン労働者党)の活動家を描いたのですが、その主人公らの発言が「違法組織のプロパガンダにあたる」として、10日、イスタンブール第十高等刑事裁判所はギュレルさんに一年三か月の有罪判決を下しました。

小説全体のテーマは記事からは分からないのですが、具体的に違法とされたのは、主人公が裁判中に「この法廷には私を裁く権利はない。私は自由のために闘う。私はこの法廷の権威を認めない」と叫んだ部分などとされています。これで有罪? それとも、もっと激しい部分はトルコ国内のメディアでは書けないのでしょうか。

ギュレルさんは、この判決がトルコの司法が落ちるところまで落ちたことを示しているとし、この秋には続編を出版し、ペンの力で闘い続けると語っています。

表現の自由は、難しいですね。小説だから何でも書けるというわけではなく、個人への名誉毀損はもとより、民族や人種、宗教などに関する悪意に満ちた記述などは制限されて当然だとも思います。問題は、今回のように、権力から遠い側ばかりが取り締まられて、のさばっている側はやりたい放題である場合が多いことかな。

写真はトルコ南部、クルド地域にあるシャンルウルファという街の風景です。店番をしながらコーランを読んでいますね。 Zz77 さんが CC-by-nc-nd で公開。

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2010年 6月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.11

大麻の合法化と商業化

California Pot Movement Adopts Glossier Approach - アメリカの公共放送 NPR が、マリファナ合法化の住民投票がこの秋に行なわれる見込みのカリフォルニアで、合法化を見越して、すでにマリファナの商業化が始まっているようすを伝えています。

Meridian Hill Park by light.collector現在、カリフォルニアでは医療目的での大麻の入手が可能になっていますが、どんな草を買ったらいいか解説した雑誌や本が出版されているとのこと。ここでは The Cannabible というシリーズが紹介されていました。お勧めは Blue Dreams、Super Diesel、Original Purple などと呼ばれる品種だそうです。どれも、昔から吸われてきた草に比べ、強いようです。

商業的な出版物に取り上げられることは、合法化の動きが社会で主流になってきたことを示していますが、多くの人は、マリファナ市場自体が大企業の手に落ちてしまうことを心配しています。実際の栽培よりも広告費などにお金を使う企業から買うようになるのがいいことだろうか、という不安です。関係者は、おそらく、素朴で低品質な草は今までどおりの方法で作られたり売られたりする一方、高級でおしゃれな製品が大企業から売りに出されるような二重市場になるだろうと予想しているようです。

最近の研究も紹介されています。ハイを作り出す主成分である THC の他に CBD という化学物質が大麻には含まれていますが、カリフォルニアで売られている大麻は、近年、この CBD の含有量が減っていることが分かったそうです。CBD は酔いの効果はもたらしませんが、鎮痛や食欲増進の効果があるそうで、今とは逆にこの成分の多い種を中心に栽培すれば、恍惚感を抑え、より医療品としての効果が期待できるマリファナが商品化できるだろう、などという話も出ていました。

写真は1か月前のワシントンDCでのデモのようす。プラカードは「戦争ではなく大麻を」「過剰な犯罪化ではなく合法化を」。 Light.collector さんが CC-by-nc で公開している写真です。女の子が写っているからではなく、メッセージで選びました。

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2010年 6月 11日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010.06.10

漁期の終わり

EU closes bluefin tuna fishing season early - 6月1日に解禁になった大西洋クロマグロの漁は、既に予定された捕獲量を捕り終えたとして、EUが9日、終了を宣言しました。当初は15日まで続く予定だったそうです。

Tsukiji tuna auction by fatcontrollerワカサギとか鯖と違い、マグロって、旬の概念が私にはなかったのですが、捕れる時期はほんのわずかなのですね。それでも絶滅しそうになるまで食べ尽くしてしまうって、すごい。

あ、漁が終わったと言っても、大量に捕獲する purse seine 漁法という巻き網漁が終了しただけで、他の漁法では続けてもいいのかもしれません。私には知識が無さすぎて、分かりませんでした。

築地市場でセリにかけられるマグロの写真は fatcontroller さんが CC-by-nc で公開しているものです。

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2010年 6月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.09

ある改宗

Leftist Tali Fahima converts to Islam - イスラエルの Ynetnews の記事。パレスチナ解放闘争を支持してきたユダヤ人のタリ・ファヒマさんがイスラムに改宗したことを伝えています。

Her 15 minutes are up? by ygurvitzTali Fahima さんは、もともと保守的なイスラエル人でしたが、パレスチナ人民兵組織アルアクサ旅団の指導者である Zakariya Zubeidi さんの生き方に共鳴し、イスラエル軍の攻撃を防ぐ「人間の盾」になりました。「テロリスト」を幇助した罪に問われ、収監されていたこともあります。最近、イスラムは世界にあるすべての悪に抵抗するための宗教なのだという聖職者の説得を受け、イスラムに入信したそうです。

自分が差別する側、抑圧する側にいるのだと自覚した人が心の平安を取り戻すのはとても難しいことだと思うので、差別される側、抑圧される側に自分を同化するというのは、一つの有力な選択肢であることは間違いないと思います。彼女の魂が安らぎを見出すことを祈ります。その一方で、もし彼女の改宗がユダヤ人であり続けながらアラブ人への連帯を貫くことができないということを示しているのであれば、多くのイスラエル人にとって、それはとても悲しいことであると思います。

写真は、収監中だったファヒマさんの釈放を呼びかけるポスターに加えられた、おそらく悪意の落書きです。 Ygurvitz さんが CC-by-nc-nd で公開しています。

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2010年 6月 9日 午前 12:01 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.08

四半世紀目の判決

1984年12月、インドのボパールで米ユニオンカーバイド社(その後ダウ・ケミカル社が買収)の工場から有毒ガスが漏れ出し、近隣の住民が多数、中毒死した事件を覚えていらっしゃるでしょうか。あの事件で初の判決申し渡しが7日、行なわれました。8人の被告(7人が存命)が有罪となりました。しかし、最長で2年の刑と数十万円程度の罰金が命じられただけです。四半世紀を経てたどり着く正義としては、非常に物足りないものだと言えるでしょう。

indian jewel by Ascanioこれを書いている時点で、日本の新聞での報道は共同通信の配信する「印地裁、米化学大手幹部に禁固刑 ガス事故、26年ぶり判決」だけのようです。当時、日本でも多くの人に衝撃を与えた事件ですから、ぜひとも朝刊には報道を載せてほしいと思います。

亡くなったかたがたには謹んでご冥福をお祈りし、今もなお後遺症に苦しむかたがたに何か支援をしていくことを心に決めながら、事件の本質ではない部分で少しばかりメモを取らせていただこうと思います。

共同通信の記事は、第1段落で「住民ら約2500人が死亡したとされる」と述べた上で、後ろから2つ目の段落で「事故を調査している非政府組織(NGO)は、約2500人とするインド政府の死者数の推計は過少と主張。死者は最大3万人で、何らかの身体的被害を受けた人は10万人以上としている」と補足説明しています。また、被告が控訴するだろうと伝えています。

タイムズ・オブ・インディア紙 "Bhopal gas tragedy: Bail granted to 7 convicts" は死者は「数千」とだけ述べ、事故の被害による死者は現在も増え続けていると書いています。こちらは、被害者や遺族が控訴する構えだとしています。また、有罪となった被告らが既に保釈金を払って保釈されたことを伝えています。

ニューヨーク・タイムズ紙 "Indian Court Convicts 7 in Bhopal Disaster" は、3,000人が即死、それに加え2,000人が死んだと思われるとし、被害を受けた人は578,000人にのぼるとしています。「世界最悪の事故が交通事故なみに扱われてしまった」という被害者側の弁護士の発言が引用されています。

AFP電 "Guilty verdicts 25 years after India's gas disaster" は、インド政府発表の事故後3日間の死者数が3,500であるのに対し、国営の保健機関が同じ時期の死者数を8,000ないし10,000、1994年までの累計死者数を25,000と見積もっていることを紹介しています。ロイター電 "Indian court convicts 8 in Bhopal gas disaster" も3,500と25,000という数字を紹介しています。

AP電 "Indian court convicts 7 in Bhopal gas tragedy" は、4,000人が即死し、合計15,000人が死んだとされる、と書いています。

私は5年前、アムネスティ・インターナショナルの挙げた数字を引用して、2万人が亡くなったと書きました。こうして見ると、具体的な数字を挙げるのは、ちょっと不用意だったかもしれません。率直なところ、死者を数えることがこんなに難しいのだというのは、私にとっても驚きでした。

ボパールの話とは関係ないので、あえて名指しはしませんが、「犠牲者数があてにならない」とか言って、自分たちの歴史に免罪符を与えている人たちも、この驚きを共有してくれればいいのですが。

ボパールの少女の写真は Ascanio さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。

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2010年 6月 8日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (1)

2010.06.07

鴨川の流れはガザにも通じているはず

昨日、京都市内で行なわれたガザ支援船へのイスラエルの武力行使に対する抗議行動に参加してきました。三条大橋という人通りの多い橋の上で、通りかかる人たちにビラを配ったのですが、受け取り率がとても高かったのに驚きました。こんなに受け取ってくれたのは、イラク開戦のころ以来じゃないかなあ。

多くの人が関心を示してくれるのはうれしいのですが、よく考えると、みんながショックを受けるようなひどいことが起こったからビラが受け取られるわけで、道行く人の反応がいいのは、実は悲しむべきことなのかもしれません。

Rachel Corrie ceremony completed by freegazaorg昨日はいろいろとやることが立て込んでいたのですが、必死に時間を作りました。一昨日に、今回の支援行動の2段目にあたるレイチェル・コリー号もイスラエル軍に拿捕されたのを知り、やっぱり何か声をあげなくては、自分がガザを見放したことになってしまうように感じたからです。これからも、できることを少しずつやっていこうと思います。

個人レベルで、あるいは団体レベルで、それぞれできることをやってパレスチナを支援していく上で、こんなのはどうでしょうか: "SAMWU Declares, Every Municipality an Apartheid Israel Free Zone!" - 南アフリカの地方公務員の労組 South African Municipal Workers' Union が、南アフリカ国内のすべての市町村がパレスチナ人へのアパルトヘイト政策を続けるイスラエルと商業的、文化的などの面で関係を断ち切り、「アパルトヘイトのない地域」になることを宣言しました。記事によると、南アフリカの交通、港湾などの分野の労働者を組織する South African Transport and Allied Workers Union も、港湾でのイスラエル製品の積み下ろしを拒否する取り組みを行なっているようです。

「アパルトヘイトのない地域」は、アパルトヘイトに苦しんだ南アフリカがやるから意義があるのかもしれませんが、私たちにもできることを見つけたいですね。

写真は先月中旬に行なわれたレイチェル・コリー号の命名式のようす。Freegaza.org が CC-by-sa で公開しています。

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2010年 6月 7日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (1)

2010.06.06

反娼婦的社会に抗議

Bad laws, not bad whores: sex workers - オーストラリアのシドニーでは、5日、数十人のセックスワーカーが風俗産業に従事する人々の権利の確立を求めてデモを行なったそうです。その職業ゆえに社会から爪弾きにする「反娼婦的」(whore-phobic)な風潮を糾弾し、不動産賃貸、金融機関からの融資、クレジットカードの加入などの際に見られる差別を改善するために法的な保護を求めるというのが主な主張のようです。

Gay Mardi Gras 09 by Halansシドニーのデモは、6月3日の国際売春婦デー(International Whores Day)の行事として開催されました。オーストラリアでセックスワーカーを支援する Scarlet Alliance (深紅の同盟)のサイトによると、この日は、1975年にフランスのリヨンで、自分たちが警察に通報しても何もしてもらえないことに怒りを覚えたセックスワーカーたちが教会を占拠する事件が起こったことを記念する日だそうです。似たような記念日に3月3日の国際セックスワーカー権利の日(International Sex Workers' Rights Day)というのもあるようです。こちらは2001年にインドのコルカタでセックスワーカーの大規模な会議が開かれたのを記念して作られた日だと書いてありました(Sex Workers Outreach Project)。

この日叫ばれた言葉やTシャツに書かれた言葉は「売春婦の権利は人権だ」、「悪い売春婦はいない。法律が悪いのだ」、「娼婦の力」(whore power)、「あばずれよ団結せよ」(sluts unite)など。私も応援します。

オーストラリアでは売春は合法なのだそうです。日本では国際的な人身売買の温床ともなっている売春ですが、合法化すると人権面での改善は望めるのでしょうか。私には全く分かりません。

ただ、この記事を書くにあたって、「売春婦」という言葉で検索をしたら、露骨に発言者の分布が右翼的な人に強く偏っているので、びっくりしました。そして、人を人とも思わないような侮蔑的な口調のものが多かったです。社会の「反娼婦的」な風潮という表現は、私たちの国にもよく当てはまるように思いました。

記事に、シドニーのデモの参加者が赤い傘をさして行進したとあったので、上の写真を選びました。昨年シドニーで撮られた写真で、Halans さんが CC-by-nc-sa で公開しています。傘には「セックスワーカーの権利を今!」と書かれています。ただし、撮影されたのは同性愛者のイベントでのようですから、傘の本当の使い方(と最近は言うのだそうです)をしているこの人の性は分かりません。

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2010年 6月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.05

新聞創刊

New Zim daily debuts in easing of media rules - ジンバブエで NewsDay というタブロイド紙が創刊されたそうです。ウェブサイトもあります。依然、ムガベ大統領の独裁が続くジンバブエですが、昨年、モーガン・ツァンギライ首相との連立政権となり、メディアへの締め付けが緩和されてきたことを示す象徴的な出来事だと報じられています。2003年に Daily News 紙が廃刊を命じられて以来7年ぶりの民間報道機関が誕生したことになります

Viva Network  by Book Aid Internationalムガベ政権のもと、報道記者は政府への登録制となり、また国外のメディアの記者については、長期的に国内に滞在することが禁じられてきたそうです。日本の省庁の記者クラブ制と比較したら… 怒られるでしょうね。すみません。

創刊号の社説には、「独立して30年、私たちの国のメディアは憎悪と分断を伝え、個人崇拝を作るために悪用されてきた」「本紙は、スローガンや憎むべきプロパガンダの騒音によって体系的にその声をかき消されてきたジンバブエの人々のためにニュースを伝えていくことに尽力する」と書いているそうです。

人々の大きな力となりますように。

写真は支援団体からジンバブエの学校に本が届けられたところ。 Book Aid International が CC-by-nc-nd で公開しているものです。先月上旬の撮影。

注: ジンバブエ関連の主なニュース源としては、The Herald がありますが、これは政府直属です。また、反体制派の The Zimbabwean は国外で編集されています。

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2010年 6月 5日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2010.06.04

だから何?

Photo raises issue of sexual orientation in softball - アメリカ連邦最高裁の次期判事としてオバマ大統領が指名し、これから議会上院で審査が行なわれる Elena Kagan さんについて、レズビアンではないかという噂が囁かれているそうです。その根拠となっているのが、一枚の写真。リンク先の記事に掲載されています。

softball photos 891 by tlharschあ、右の写真はケーガン判事ではありません。Tlharsch さんが CC-by-nc-sa で公開しているものです。しかし、問題のケーガン判事の写真も、打者としてソフトボールの試合に興じている場面です。

私は知らなかったのですが、アメリカでは、ソフトボールというのはレズビアンがやるスポーツだという先入観があるのだそうです。実際、70年代から80年代の話として、ソフトボール選手に同性愛者が多かったという話を記事は紹介しています。

ケーガン判事は、結婚しておらず、髪も短く、それに加えてソフトボールをやっていたというのだから、これは間違いなくレズビアンなのだろう、という話になっているとのこと。

だから何だって言うのよ? としか反応のしようがありませんが。

「バラク・オバマはイスラム教徒だ」と、まことしやかに囁かれていた2008年10月。コリン・パウエル元国務長官は "So what?" と問いました。今、アメリカでは、多くの人が、同じ言葉を発しているのでしょう。

私たちも、もっと大きな声で言わなくてはなりません。「あの人は元々、日本人ではないらしいよ。帰化したんだって」「だから何なのよ?」等々。場面はたくさんあるように思います。

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2010年 6月 4日 午前 12:17 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.03

ドイツが大幅な防衛費削減へ

German budget cuts could include troop reductions - ドイツでは、国家財政の健全化のため、防衛費の大幅削減が行なわれることになりそうです。今週末あたりに方向性が定まるようですが、出されている案は二つあって、一つは現在は義務的に課されている兵役をやめるか徴兵期間を短くすることによって節約を図ろうというもの。もう一つは、日本の自衛隊にあたる Bundeswehr (連邦衛隊)の兵員を半分ないし5分の3ぐらいにまで削減しようというものだそうです。

15.04.2010, Frankenberg, Afghanistan-Heimkehrer by dielinke_sachsenドイツは日本と同様、第二次世界大戦を引き起こした反省から、国防予算は経済規模のわりにかなり低めに抑えられてきました。また、これも日本と同様、近年、既に国防予算は縮小される傾向にありました。近くに軍事的に強大で必ずしも親密とは言えない国がある(ドイツの場合はロシア、日本の場合は中国)ことや、アメリカ軍の駐留を許し軍事的に緊密な関係にあるところも似ています。同じく赤字財政に悩む日本も、ドイツにならって、大胆に防衛費を減らすことを考えるといいと思います。

写真は今年4月にフランケンベルクという街で撮影されたもの。非常に不評なアフガニスタン派兵から部隊が帰ってきたところのようです。こっち側で敬礼している人は軍人だと思います(軍服とかに詳しいかた、間違っていたら指摘してください)。向こう側にいるのは、アフガン派兵に反対している左翼党(Die Linke)の人たちです。 Dielinke_sachsen (左翼党ザクセン州支部だと思います)が CC-by で公開しています。

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2010年 6月 3日 午前 12:00 | | コメント (12) | トラックバック (1)

2010.06.02

本当のリズム

Now artists want a boycott of World Cup concert - 南アフリカの旧黒人居住区ソウェトで発行されている新聞 Sowetan の記事です。来週木曜日にワールドカップの開会式に合わせて行なわれる FIFA 主催のコンサートのボイコットが呼びかけられています。

brenda fassie by Velileボイコットの理由の第一は、ブラック・アイド・ピーズやフアネスなどの国際的なスターを呼ぶかたわら、地元南アフリカのアーチストたちが冷遇されていること。地元の歌手も参加しますが、「南アフリカの真のリズムを伝えるアーチストが含まれていない」とされています。お呼びのかからなかった例として、日本でも有名な Ladysmith Black Mambazo の名前が挙げられています。

ボイコットのもう一つの理由はチケットが高価なことです。450ラント(約5,350円)など、労働者階級には到底出せない額だとされています。黒人の平均的な年間所得が12,000ラントぐらいのようですから、半月分の給与と同じぐらいということなのだと思います。

実際に会場周辺でピケを張るかどうかなどはまだ不明なようです。呼びかけているのは CWUSA (Creative Workers Union of South Africa)、南アフリカサッカー選手組合などです。

上のは2004年に亡くなったアフリカン・ポップの女王 Brenda Fassie さんです。私が大好きな歌手の一人です。南アフリカに行った時、CD をいろいろと見ていたら、店の人が「ブレンダはすごくいいから、絶対買って行け」と勧めてくれました。生きていたら、文句なく、ステージに立っていたことでしょう。絵は Velile さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2010年 6月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010.06.01

また行こう、自由になるまで

報道されているように、Free Gaza Movement がイスラエルによる封鎖で困窮するガザに向けて進めていた船団が31日の現地時間未明、イスラエル軍によって公海上で銃撃を受け、乗っていた民間人十数人が殺害されました。

FromtheAir by freegazaorg私はかねてから学校図書館に収める本とか復興用の資材とかをガザ自由船団に託してきたので、彼らの命が失われたことは、私の命の一部が失われたように感じます。イスラエルによる妨害は予想していましたし、キプロスで荷積み中に一隻の船が怪しい状況下で故障したなどとも聞き、不吉な予感もしていたのですが、まさかこんなことになるとは…

私たちは歴史を受け継ぐ中で、侵略する強者が尊大かつ残虐にふるまうこと、そしてそれが実はほんの僅かな抵抗の兆しにも過敏に反応してしまう疾しい臆病な心の裏返しであることを学びました。今回のイスラエルの行ないも、そんな心理の現われなのだと思ってしまいます。

「心」の問題としてとらえてしまうと、余計、解決が遠のくのかなあ。相手が一人ならともかく、何百万人もの人の心を変えさせることなんかできませんものね。

それでも、私は、亡くなったトルコのかたがた、またしても自分たちの置かれた不条理を見せつけられたパレスチナの人たちのみならず、この虐殺事件のことを知って良心の疼きを感じずにはいられないイスラエルの友人たちのためにも祈りたいです。そして、私はガザを見放しません。

船団に加わった客船の写真は freegazaorg が CC-by-sa で公開しているものです。5月22日撮影。

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2010年 6月 1日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (3)

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