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2010.02.14

イスラエルのきょうだいたちへ

"Isolated and battered, Israeli doves hold protest" (AP電)、"The new McCarthyism sweeping Israel" (英インディペンデント紙)。イスラエルでは一年前のガザ侵攻を契機に著しい右傾化が進んだようだ。

A Sheikh Jarrah childhood, by ISM Palestineアラブ系市民の強制退去が行なわれているアルクッズ(エルサレム)の Sheikh Jarrah 地区では、毎週金曜日、平和団体などによる抗議行動が続けられている(YouTube を参照)。84歳のホロコースト幸存者、デモは人生はじめてという青年。アナキスト、世俗的イスラエルを認めない急進派の聖職者など、さまざまな背景を持つ2、3百人が家を奪われるアラブ人たちとの連帯を訴える。

しかし、かつて数万人のデモを組織することができたイスラエル左翼の面影はここにはない。オスロ合意とその崩壊以降、イスラエル社会は不寛容さを増し、右派が牛耳る政府の方針への批判は「裏切り」と評されるようになった。

ガザ侵攻の犯罪性を糾弾した国連のゴールドストーン報告書に対する不満の声は強く、報告書作成にあたって意見聴取に応じた NGO などへの激しい攻撃が行なわれている。特に矢面に立たされているのは、イスラエル国内の人権団体に対して資金援助を行なっている New Israel Fund という国際組織や、元クネセト議員で新聞のコラムニストだった Naomi Chazan さんだ。彼女は、右翼団体の Im Tirtzu (中道団体と自称している)などの攻撃により、筆を折らねばならぬはめに陥った。

あたかも、マッカーシズムが吹き荒れているかのようだ。ハザンさんは、「今日はナオミ・ハザンが標的になっているが、明日は、自分の意見を表明しようとする市民だれもが標的になるだろう」と語った。

私たちの国では、すぐ「反日」とか言う人が、ここ1、2年でだいぶ減ったような気がする(いや、私のまわりの困った君が減っただけなのかもしれない)。イスラエルの良心とも言うべき人々に想いを馳せる。私たちはあなたたちのそばにいる。

「シェイク・ジャラの子ども時代」と題された写真は International Solidarity Movement が CC-by で公開しているもの。今月2日の撮影。

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2010年 2月 14日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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コメント

つかぬことを伺いますが、イスラエルって二重国籍を認めていて、アメリカ国籍を持っているユダヤ人も多いという話を聞いたことがあるんですけど、ほんとかしら。
イスラエル国籍って、どういう風に決まったのかなあと思って。昔からあった国じゃないし。

投稿: kuroneko | 2010/02/14 0:17:08

kuroneko さん、コメントありがとうございます。返事が遅くなってすみません。

イスラエルは移住者を多く獲得したいですから、二重国籍を認めていると思います。

まあ、イスラエルが特殊ということではなく、世界の半分ぐらいでは二重国籍が可能になっていると思います。

投稿: うに | 2010/02/15 7:51:27

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