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2010.02.18

市民の勇気

Dresden's 'Civil Courage': A City Mobilizes Against Neo-Nazis - 去る2月13日、ドイツのドレスデンでネオナチがデモを行なおうとしたのを一万数千人もの市民と左翼勢力が阻止したことは日本でも大きく報じられました。在特会をはじめとする国粋主義者たちが跋扈している私たちの国にも無関係のことではありません。

シュピーゲル誌の記事によれば、この日、ドレスデンでは、ネオナチのデモのルートに一万人以上の市民が人間の鎖を築いてデモの前進を阻む準備をした他、数千人の左翼勢力がデモの出発点を取り囲んでデモの開始を阻止したそうです。左翼勢力は、投石を行なうことによって、仮にネオナチのデモが行なわれれば流血の惨事がまぬがれないことを警察に示し、警察は治安確保を理由にネオナチにデモの中止を命じざるを得なくなったようです。私たちも戦術的に学ぶべきところがあります。

過去数年間、ドレスデン空爆の追悼の日はネオナチたちに牛耳られてきました。それを勇気ある行動によって市民の手に取り返したことは、非常に意義深いことだと思います。

私たちもその勇気を受け継ぎましょう!

この日の模様の写真、1枚目、3枚目、5枚目は dielinke_sachsen さんの 13. Februar Naziaufmarsch in Dresden verhindert から。2枚目、4枚目、6枚目は realname さんの Dresden 13.Februar 2010 から。すべて CC-by で公開されています。

by dielinke_sachsen

Grüne Jugend, by realname

by dielinke_sachsen

Gewonnen!, by realname

by dielinke_sachsen

Menschenkette, by realname

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2010年 2月 18日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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コメント

公私ともに落ちこんで鬱陶しくなることばかりが続き、いま心がとても弱ってしまっているのですが、このニュースに接したときは、思わず涙が溢れてしまいました。いつになればこの国にもこのようなことが起きるようになるのでしょうか。

投稿: argon | 2010/02/18 2:36:47

argon さん、こんにちは。

イラク戦争のころには、反戦デモにいろいろな人が参加していましたし、先月末の沖縄の基地に反対する東京の集会もかなり大規模だったと聞いています。本当にあぶないと思った時には、私たちの国でも、しっかりと対応できるんじゃないかなあ。甘いでしょうか。

私もここのところ、精神的に苦しいです。お互い、のろのろと生き延びていきましょう!

投稿: うに | 2010/02/19 0:51:49

ほう。市民の力ですべてを解決せずに、警察を動かした事がむしろ「戦術」としてすばらしいのか。

公権力による抑圧でも、ネオナチが相手なら「正しい抑圧」か。

これを原爆投下の日に置き換えてみよう。
「永らくアカに牛耳られていた記念日を国民の手に取り戻すため、愛国者の力が警察を動かした」

ネオナチに加わった若者たちは、警察の裏切りをどうとらえるだろうか。単純なパワーポリティクスと割り切る?それとも腐った権力の横暴?萎縮か、先鋭化か。勝利した左翼はどう考える、これからも保守派の市長と協調して勢力を広げようと?

そもそも、ドレスデン空爆に対するネオナチの主張や行動は、本当に警察によって叩き潰されねばならない「邪悪」なものだったのか?

投稿: 東方不敗 | 2010/02/20 12:49:38

> 警察を動かした事がむしろ「戦術」としてすばらしいのか。

激しい衝突で流血の惨事になるより、はるかにいいと思います。

たぶん、あなたは運動に参加して街に出るようなことをせず、頭の中でこねくり回しているだけなので、このことが分からないのでしょう。

念のためですが、私は「すばらしい」とは言っていませんよ。自分に理解できる水準に引き下げるために私の言葉を単純化しないでください。

投稿: うに | 2010/02/20 21:31:01

わたしも、静かにしかし毅然と立っているおばちゃん達の姿を見て、不覚にも涙が出そうになった一人です。

投稿: まり | 2010/02/21 9:37:51

まりさん、

私もテレビとかで見ていたら、うるっと来ていたかもしれません。幸い、文字情報で接しました。それでも、かなり心を打たれるものがありました。

投稿: うに | 2010/02/21 22:34:01

>警察の裏切りをどうとらえるだろうか。

 上の文が前提とするのは、「警察がネオナチを裏切った」ということですね。裏切らなかった場合というのは、どういう場合なんでしょう?
 ネオナチに反対する運動は弾圧して、ネオナチを守ることなのかな?
 
 そもそも、日本の「民族派」、「保守派」は、3月10日の東京大空襲の日にアメリカ大使館にデモ一つかけたことないんじゃない?戦後60年にわたって。ネオナチさんもそんな日本のヘタレにシンパシーを持たれたくないんじゃないかと思うが・・・。
 

投稿: kuroneko | 2010/02/22 9:00:55

kuroneko さん、

20日に書き込んだ人には、私もいろいろと言いたいことがあるのですが、出入り禁止を申し渡しましたので、これ以上は何も言わないことにします。

投稿: うに | 2010/02/22 21:24:13

遅レスですみません。

私もドレスデンの人間の鎖に感動した一人です。
私たちも、歴史に向き合い、連帯した運動をすすめていけたらと思います。

投稿: 東行 哲 | 2010/03/11 18:16:05

東行さん、コメントありがとうございます。

ここへの書き込みを見ても分かるように、世の中、違う考えの人もいるみたいですが、市民として連帯できるところで連帯していきたいですね。本当に。

投稿: うに | 2010/03/12 0:24:09

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