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2010.02.17

事故とストライキ

ベルギーのハレという町で15日の朝のラッシュ時に2台の電車が正面衝突し、少なくとも18人が亡くなりました。こう聞いただけで、心が締め付けられるようでした。亡くなった人たちのご冥福と、家族や友人たちの心の平安を祈ります。

Break EMU in Gent Sint Pieters, by LHOON片方の電車が赤信号で停止しなかったとか、片方の電車には ATS 装置が取り付けられていなかったとか、報じられています。確定的なことはまだ何も分からないというのが本当のところでしょう。

AFP の "Belgian rail drivers strike after fatal collision" という記事によれば、この事故を受けて、ベルギー国営鉄道(SNCB)の運転手たちは、自主的にストライキに入りました。このためベルギーのみならず西欧全域で多くの運休や遅延が発生しているようです。ストライキを行なっている労働者は、近年、SNCB では労働条件が悪化しており、それが今回の事故の一因になったかもしれないと主張しています。組合はこのストライキには関与していませんが、参加者たちの心情は理解できるというコメントを出しているそうです。

私は今、関西に住んでいるので、鉄道事故と言えば、5年前のJR福知山線脱線事故を思い出します。新しい安全装置の設置が遅れていたとか、安全性より輸送効率を優先した無理なダイヤで運転させていたとか、経営の姿勢が強く問われる事件でした。

しかし、日本では運転手のストライキは行なわれませんでした。また、先回りして言えば、ストライキが行なわれていたら、それに対する非難の声は大きかっただろうとも思えます。

資本対労働という階級意識ではなく組織の構成員としての一体感が優先される職場の雰囲気であるとか、異議申し立てという仕組みが私たちの思考や行動に根付いていないこととか、落ち度があると思えば無残なほどまでに叩く最近の風潮であるとか、二つの事故の後に起こったこと、起こらなかったことはいろいろな点で象徴的かもしれません。

ベルギーの鉄道の写真は LHOON さんが CC-by-sa で公開しているものです。電車の塗装の色とか、落書きとか、似ているので選んだのですが、鉄ヲタの人に言わせれば、全然違うのかもしれません。今回の事故現場の写真は、上記記事と同様、France 24 のサイトにあります。

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2010年 2月 17日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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