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2009.12.07

イラクの水不足

Drought hits Iraq - エジプトのアルアフラム紙週刊英語版の記事。チグリス川とユーフラテス川に囲まれ、かつては「肥沃な三日月地帯」と称されたメソポタミア、つまり今のイラクにおける水不足の深刻さに関して。

イラクでは3年続いて雨不足で、飲料水が不足し、塩分濃度の高い水を飲むために起こる下痢に苦しむ人が多くいるほか、農業用水も逼迫している。灌漑設備が十分でないため、耕作自体が不可能になる土地も多く、土地利用率も50%未満に下がってしまった。かつては緑だった土地が褐色の広がりになっていることが飛行機の窓からも確認できる。今年の農業生産高は昨年と同じく、平年の55%程度にとどまる見込み。既に50%超の農民が農村を離れて都市に流入している。野菜と果物の自給率は40%を切った。食料全体の自給率は20%未満。生産高の減少により税収も減り、政府の行政にも影響を及ぼしている。

水不足は降雨の少なさだけによるわけではない。チグリスもユーフラテスも源流はトルコにあるが、そこでダムが建設されて取水されているために川の流量が減っているのだ。同じ流域にあるシリアやイランのダムの影響もある。川の水位の低下に伴い、湿地帯の面積も激減した。

イラクの水問題の解決、ひいてはイラクの安定は、これら隣国との協調が鍵となる。「地政学」という言葉がぴったりかもしれない。

独り言:クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されているイラクの川の写真を探したのだけど、アメリカ軍関係者が撮ったものばかりだった。毎日、写真とか載せて、華やかな感じにしようと思っていたのだけど、早くも挫折。

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2009年 12月 7日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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