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2009.12.31

海辺にて

海辺にて

ベンガル湾。私の背後にはチェンナイの近郊マハバリプラムの海岸寺院があります。7世紀に海沿いに7つの寺院が建立されましたが、今ある一つを残して、すべて海の下に沈んでしまったそうです。

長い目で見れば、私たちが引き起こしている気候変動も、地球の持つうねりの一部分なのかもしれないな、とも思いました。だからといって、私たちが責任を逃れられるわけではありませんけれど。

私、縁あって、3年続けて年の暮れをインドで迎えることになりました。どうか私たちみんなにとって、来る年が愛に満ちたものでありますように。

2009年 12月 31日 午後 06:19 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.30

寺の街

寺の街

ミナクシ寺院です。

南インドのドラヴィダ文化を色濃く反映した寺院です。北インドとの違いは素人の目にも明らかです。

寺院の本殿の前には「外国人はここから先は立ち入り禁止」「ヒンドゥー教徒のみ立ち入ることができる」といった看板が立てられています。おそらく同じ所から先は、ヒンドゥー教徒といえども不可触民ダリットの人は入ることができないのだと思います(新聞に、毎日、どこの寺院にダリットが入ったためカーストヒンドゥーがいろいろな嫌がらせをしているといった記事が出ています)。

そう考えると、足を踏みならして入り込んでやりたい気持ちが起こりますが、異邦人の私がそんなことをしても生産的ではないと思い直して、心を鎮めます。

次はガンジー博物館。50年前、マーティン・ルーサー・キング牧師が訪れ、非暴力の闘いを決意したところだと旅行ガイドに書いてありました。

2009年 12月 30日 午後 05:30 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.12.29

南へ

南へ

マドゥライに移動中です。南インドなので文字が丸っこい。

鳩山首相もインドに来ていたそうで、連日、新聞でかなり大きく取り上げられています。

ここ数日で、いくつもの空港を通り過ぎました。ターミナルのいすに腰掛けるたびに、成田空港でとどまっている馮正虎さんのことを思い出します。

2009年 12月 29日 午後 06:16 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.28

共産党の街

共産党の街

コルカタはずっと共産党市政だそうです。

上の写真のような、鎌とハンマーが壁に描かれているのを街のいたるところで見ます。

とは言え、私が共産主義に抱きがちな“統制がとれている”印象は全くありません。口の悪い言い方をすれば、インドにそれを期待することが無理なのかもしれません。

反対に、富の再分配が十分に行なわれた形跡もありません。野宿者が本当に多いです。

一口に共産主義と言っても、いろいろあるのでしょう。

2009年 12月 28日 午後 07:15 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.27

ネタジを訪ねて

ネタジを訪ねて

日本と結託してイギリスからの独立を目指したチャンドラ・ボースの家です。

「ボースはガンジーと並び立つ独立の英雄としてインドでは慕われているのだ」という(日本の人が書いた)話を読んだことがありました。実際、彼の銅像はインドのいろいろなところで目にしたし、コルカタの空港は彼の名前が付けられているので、期待して来たのですが、全然面白くありませんでした。展示も全く大したことありませんし、人もほとんど来ていませんでした。

名前は知られてはいるようですが、“偉大なボース”、“愛されるボース”像というのは、たぶんに日本の右翼が作り上げているだけのように思いました。だったら、ちゃんとお金を出して博物館の整備を手伝ってあげろよ、と右翼の人たちには言いたいです。

2009年 12月 27日 午後 07:09 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.26

インドより

インドより

コルカタに来ています。

写真は、マザー・テレサの修道会が運営している孤児院の前に立っていた標識です。建物の中は写真撮影は禁止とのことでした。

久しぶりに小さい子どもをたくさん抱き上げたりしていたら、腕が痛くなってしまいました。

孤児院では、日本人の修道女のかたも働いていらっしゃいました。インドに来て4年、今月になってやっとシスターのスカーフをかぶるようになったとおっしゃっていたかな。たいへんですよねと尋ねたら、とても楽しいですとおっしゃっていました。

若い彼女が神の愛によって護られますように。

2009年 12月 26日 午後 02:10 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.25

南アジアの第三の性

Pakistan moves towards eunuchs' rights - パキスタン最高裁がトランスジェンダーの人たちの公民権の十全な確立を行政府に命じたことを伝えるAFP電。

Hidra of Panscheel Park, New Delhi, India, 1994Iftikhar Muhammad Chaudhary 裁判長は、ヒジュラ(hijra、去勢者)が男性でも女性でもない別個の性であるとし、身分証明書の性別欄にその旨を記載する権利を認めた。また、警官らによって危害を加えられたりすることがないように手立てを講じること、遺産相続の権利を認めるように整備を行なうことを政府に求めた。

パキスタンのニューズ紙の記事 "SC advises govt to hire eunuchs for loan recovery" によれば、最高裁は、上記の他、ヒジュラを徴税人として雇うなどして雇用の安定を図ることなどを提案しているらしい。

これらの記事を読んで初めて知ったのだが、ヒジュラの人たちに対する「第三の性」の認定は、11月にお隣のインドでも公的なものとなった。選挙管理委員会が選挙人名簿の性別欄に「その他」と記すことを認める決定をしたのだ:11月13日のタイムズ・オブインディア紙 "Eunuchs can vote, contest as 'others'"。

ヒジュラの写真は rahuldlucca さんが CC-by で公開しているもの。インドのニューデリーで撮影。

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2009年 12月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.24

万引き

'Thou shalt shoplift' says priest - イギリスで、教会の牧師が「どうしようもなく弱い立場に置かれた人たちには、犯罪を犯す以外に選択肢がない場合もある」と説教で語り、反響を呼んでいます。

イングランド北部、ヨークの英国国教会司祭である Tim Jones さんは日曜日の礼拝で、そのような困難な状況にいる人たちに対する「私の牧師としてのアドバイスは、万引きをすることだ」と述べたそうです。「万引きがいいことだからとか、害がないからと考えてそう言っているのではない」、つまり、そういう人たちを救うためにまわりの人たちが今一度奮起することを願って言っているのだ、と彼は説明したのですが、彼の説教はあまり快く受け取られはしなかったようです。

「盗むなら、小さな家族経営の店から盗んではいけない。大きな、全国チェーンから盗め」「必要以上に、また必要ではない時に盗んではいけない」とも。

時節柄、ジャン・ヴァルジャンの物語を思い出してしまいましたよ。

Shoplifting is not a crime.

写真は dichohecho さんが CC-by で公開しているもの。京都で撮影した写真だそうです。右上の英文で選びました。司祭の話とはちょっと主張が違うかもしれません…

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2009年 12月 24日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.23

路上の王子

Prince William sleeps rough for a night - イギリス王室のウィリアム王子が先週の火曜の夜、ロンドンの路上でホームレス体験をした。彼がホームレスのための慈善団体 Centrepoint のレセプションに出席した際、自分自身で体験してみないかと誘われたらしい。

Prey, by garryknight 気温が零下4度まで下がる中、テムズ川にかかるブラックフライヤー橋のたもとで、段ボールを敷いて寝たそうだ。夜中に危うく路上清掃車に轢かれそうになったという。麻薬の売人や、買春の斡旋人や、野宿者に暴行を加えて遊ぼうとする人たちも寄ってきた。「一晩寝ただけでは、来る日も来る日も路上で夜を過ごさねばならない人たちの気持ちを分かった気にはなれない」と書いている。

ロンドンのホームレスの写真は garryknight さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2009年 12月 23日 午前 01:19 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.22

語られない言語

Unspoken language close to extinction - マレーシアのニュー・ストレート・タイムズ紙の記事。ペナンのジョージタウンで開かれた「マレーシアの絶滅言語」と題されたセミナーに出席したオランダの言語学者の話。

Rumah Adat Los Palos, Dili, East Timor, by yeowatzupライデン大学で言語学を教える Aone Van Engelenhoven さんは東チモール人の血を引いていて、チモール島東端近くの言語であるマクヴァ語(Makuva, Maku'a)を話す。マクヴァ語は、ユネスコの絶滅が心配される言語の調査では、母語話者が50名以下で「危機的な状態」に分類されている言語だ。

おそらくいいニュースということになると思うのだが、Van Engelenhoven さんの最近の現地調査で、マクヴァ語を話す約2千人のコミュニティーが新たに発見された。絶滅が危ぶまれることには変わりはないだろうが、50人と2千人では、消滅までに一世代以上の差があるだろう。

記事の書き方が悪いのか、私の異文化理解が至らないためか、この後の部分が今ひとつ分からない。彼がその村に行き、マクヴァ語を話したら、村の人たちはものすごく驚いたのだそうだ。よそ者が自分たちの言葉を話したからではなく、彼らにとっては、マクヴァ語は「話してはいけない」言葉だったからだ。村の人たちは、マクヴァ語で話すと不幸が訪れると信じていて、マクヴァ語を口にすることはない。だれもがファタルク(Fataluku)語との二言語併用話者で、みんなは必ずファタルク語で会話するのであった。

だれも口にしないのであれば、言語として伝承されるわけがないので、たぶん、「家の外で話してはいけない」とか「大人どうしで話してはいけない」とかいう場面条件が付いた禁忌があるのだろう。

セミナーでも、バンエンゲレンホーベンさんはマクヴァ語を一言も口にしなかった。村の人たちと「むやみにマクヴァ語を口にしない」という約束をしたからだと言う。

東ティモールの写真は yeowatzup さんが CC-by で公開しているもの。"Fataluku" でクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの写真の検索をして見つけたのだけれど、見当外れだったらすみません。ディリで撮影されたようだが、ロスパロスという村の伝統的な小屋らしい。Fataluku 語のサイトのロゴが似たような形をしている。このサイトの写真集の女の子のTシャツが必見。

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2009年 12月 22日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2009.12.21

スラムの画家

Kenya's Kibera slum overflows with street art - ケニアで2007年の暮れに大統領選挙の結果をめぐって大きな争乱が起こったことは私たちの記憶に新しい。少なくとも1,500人余りが死んだという。その後、キバキ大統領と野党指導者のライラ・オディンガが歩み寄り、挙国一致政権が誕生し、今に至っている。

Keep Peace Fellow Kenyan, by Solo7 争乱は首都ナイロビにあるアフリカ最大のスラム街キベラでも激しく戦われた。騒ぎの中で、白いペンキ缶を持って、命がけで街のいたるところに「平和を守ろう、同胞のケニヤ人よ」と書いて回った人がいた。Solo7 こと Solomon Muyundo さん。ロサンジェルス・タイムズ紙のロビン・ディクソンさんが彼を訪ねた。

ムユンドさんは画家。スラムで芸術家として生活していくのは大変だ。絵が売れなければ借金が増えるばかり。それでも彼は、自分はキベラの街で最も自由な人間の一人だと胸を張る。

ネット上でも彼の絵をいくつか見ることができる。鮮やかで、素敵だ。私、絵なんて買ったことないのだけど、問い合わせれば、売ってくれるみたい。

写真はムユンドさんが争乱の時にメッセージを残した壁の一つ。Barbara Dziedzic さん撮影。The Advocacy Project が CC-by-nc-sa で公開している。

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2009年 12月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.20

幸せな場所

New York's has a grumpy state of mind: study finds it's nation's most unhappy - アメリカの各州で人々に幸せかどうかを聞いた結果をまとめると、ニューヨーク州が最下位であることが分かったという記事。逆に一番幸せ度が高かったのはルイジアナ州だったそうです。世では、いろいろと異論が出されているとか。

Bird's eye view 調査結果は Andrew J. Oswald さんと Stephen Wu さんによる "Objective Confirmation of Subjective Measures of Human Well-Being: Evidence from the U.S.A." という論文にまとめたもので、サイエンス誌のサイトでは無料では短い要約しか読めませんが、著者の一人の勤務先の大学のサイトにもう少し詳しい説明がありました。50州すべての主観的幸せ度のランキングも掲載されています。

論文名からも分かるように、主観的な幸せ度(連邦政府の疾病管理センターが約100万人に調査したもの)は、交通渋滞の度合いや大気汚染の度合いなどの客観的な尺度とかなり強い相関があることが分かったそうです。

写真は Ali Brohi さんが CC-by で公開しているもの。ニューヨーク市の幸せな人たちです。

ところで、このブログ、来年は、幸せオーラが思いっきり出ている感じにしたいと思っています!

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2009年 12月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.19

ロルカはどこに

Spanish dig to find Lorca's remains finds nothing - スペイン内戦初期の1936年8月に右翼によって虐殺された共和主義者の詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカの埋葬地が掘り起こされ、検証されたが、彼の遺体は発見できなかった。

Fuente GrandeFederico García Lorca の「墓」は、アンダルシア地方、グラナダ市近郊の Alfacar という町の Fuente Grande (大きな泉)にある。発掘は、10月に裁判所がフランコ時代の検証の一環として彼の埋葬地の調査を決定したことに基づいて行なわれたもの。

痛ましい歴史について口をつぐむことによって過去の記憶を閉じ込めてきたスペイン。真実を解き明かすには、沈黙の時は長すぎたのかもしれない。

Snofla さんが CC-by-sa で公開している写真は、ロルカの埋葬地とされていた場所の近くにある泉。

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2009年 12月 19日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.18

反捕鯨船が出航

Ady Gil

写真(BotheredByBees さんが CC-by で公開)は環境団体シーシェパードのアディーギル号。日本の捕鯨船を追って、オーストラリア南東部のタスマニアから出港しました。

スタートレックにでも出てきそうな外観の Ady Gil (旧名 Earthrace)は、全長24メートル。40ノットの高速で航海し、航続距離は24,000キロ。地球一周の世界記録を持つ船だそうです。船体はカーボンファイバー製で、レーダーによる探知をしにくくする塗装が施されており、まさに捕鯨船団を追跡するのにうってつけと言えそうです。

シーシェパードは今年は体当たりなどの手荒なことはせず、大音響で不気味な音楽を鳴らす作戦だとロイター電 "Eerie music, stealthy ship to battle Antarctic whalers" は伝えています。どうか傷つく人が出ませんように。

その音楽がこちら。ニュージーランドの先住民マオリ出身の音楽家 Tiki Taane さんの Tangaroa (海の守護神)のビデオです。彼の公式サイトからリンクされているものです。MySpace のページでも Tiki Taane さんの曲を聞くことができます。

うーん、これで絶滅が危惧されるクジラたちを救うことができるのでしょうか。ちょっと心配です。まあ、相手は、腐ったバターを投げつけたら「猛毒の化学物質で攻撃された」と大騒ぎして失笑を買うような臆病な国の人たちですから、案外、尻尾を巻いて逃げ出すのかもしれません。

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2009年 12月 18日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.17

ハワイの国

Princess Victoria Kawekiu Lunalilo Kalaninuiahilapalapa Ka’iulani CleghornNative Hawaiian bill poised to pass 2 committees - アメリカでは、連邦政府の認可のもと、先住民(いわゆるインディアン)の諸民族の多くがそれぞれの自治政府を作っているが、ハワイの先住民にも自治区の運営権が与えられるかもしれないという記事。今週中にも連邦議会の委員会で関連法案の議決が行なわれるらしい。

記事は、この法案が1893年にアメリカがハワイ王国を崩壊させた不正を正すものと位置づけられていることや、ハワイ州知事(共和党)が反対していることを伝えている。知事の反対の理由は記されていない。

写真は、ハワイ王国のカイウラニ王女。アメリカによる侵略当時の王位継承者だそうだ。cliff1066™ さんが CC-by で公開。

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2009年 12月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.16

ボストンで野宿者実態調査

Boston conducts census of homeless on the streets - ボストンで14日の夜、ホームレスの人口調査が行なわれた。調査は今年で30年目。350人のボランティアが参加した。路地や地下道などにいる野宿者たちに声をかけ、水とサンドイッチを配った。集計結果は今週後半に公表される。一月には、シェルターや病院、簡易宿泊所などでの調査と合わせた数字が明らかになる。

ボストンのホームレス路上調査の数字は、一昨年(2007年)が184人、昨年が219人。シェルターなどと合わせた数字では、一昨年が6,930人、昨年が7,681人。サブプライム・ローン関連の差し押さえや8.9%と依然として高い失業率などの影響で、今年はさらにホームレス人口が増加しているだろうと予測されている。

この夜、町の中心街にいたホームレスになって6年だという47歳の野宿者は、サンドイッチを受け取りながら、「これは、メニーノ市長がやっているやつだろう? 聞いたことがあるよ」と話しかけてきた。Thomas M. Menino 市長(民主党)は、1993年以来、ボストン市史上最長の5期にわたって選ばれてきた人気のある市長だ。彼は毎年この調査に参加してきたが、先月ひざの手術を受けたばかりのため、今年は彼の姿を見ることはできない。ボランティアの一人は「彼はホームレスの人たちの市長でもあるんですよ」と語る。

そうだ、政治家よ、あなたは、ホームレスの、失業者の、不安定雇用の人の、代表でもあるべきだということを忘れないでくれ。

ボストンのホームレスの写真は *clairity* さんが CC-by で公開しているもの。撮影は5月下旬。今はもっとずっと寒い。

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2009年 12月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.15

女装して連帯

Iranian men don hijabs in protest at student's arrest - 先週の月曜日、イランでは、Amir Kabir 大学で開かれた集会で政権批判の演説をした Majid Tavakoli さんという学生運動指導者が当局によって逮捕された。国営メディアは、タバコリさんが女装をして逮捕を免れようとしたとして、スカーフをかぶっている彼の写真を掲載した。

学生たちは、逮捕された時、タバコリさんは女性のかっこうをしてはおらず、報道は彼を貶めようとする策略だと反発している。そして、タバコリさんとの連帯のしるしとして、多くの男性が女装して写真を撮り、ネットで公開している。

TV showed political prisoner Majid with scarf to humiliate him, we are all Majid.

写真はイラン国内在住のブロガー jadijadi さんが CC-by で公開しているもの。「女であること、ヒジャブを着せられることは恥ではない。マジッド・タバコリに自由を」。

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2009年 12月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.14

絆創膏の痛み

ケガに貼った絆創膏を剥がす時、一気に剥がしますか? それとも、じわじわとゆっくり剥がしますか?

顔に絆創膏を貼った子どもBandaid theory a rip-off: study - オーストラリアで行なわれた研究によると、一気に剥がすほうが痛みが少ないのだそうです。

実験は、ケアンズにある James Cook University の医学部生65名を被験者に使って、2人の助手が一気に剥がしたり、ゆっくり剥がしたりし、その痛みの度合いを被験者が数値評価する形で行なわれました。素早く剥がした場合の痛みの平均は0.92、じわじわと剥がした場合の平均は1.58、つまり、素早く剥がすほうが楽だということだそうです。

被験者を性別で見ると、男性が平均1.64の痛みを訴えたのに対し、女性の平均は0.91にとどまっており、女性のほうが痛みに強いことが分かりました。

バンドエイドをはがす係だった二人については、一人が常に痛いという評価を得たそうで、はがすのが上手な人と下手な人がいることも証明されたようです。

この調査は近日刊行の Medical Journal of Australia 誌に掲載されるとのこと。

まあ、どうでもいいんだけど、傷ついた心に貼る絆創膏はないんだよね。

写真は renfield さんが CC-by-sa で公開しているもの。東京にお住まいのようです。

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2009年 12月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.13

幼稚園のテロリスト

イギリスの子どもたちNursery children monitored for signs of radicalisation - イギリスでは、子どもたちがイスラム過激思想に染まる兆候を見せていないか、警察が幼稚園の先生たちに聞き取りを行なっているらしい。イングランド中西部、バーミンガム近郊の警察のテロ対策係官が Institute of Race Relations という団体に明かした。

警察は「4歳児が過激思想を持つ場合もあるという証拠がある」として、爆弾の絵を描いたり、「キリスト教徒は悪い人たち」などと言ったりしている子どもがいないか調べている。子どもにそういうことを教え込んでいる親を探しているという見方もできるだろう。

税金の無駄遣いだといった批判の声はあるらしい。「外国人は悪い人たち」とか言う子どもは問題にしなくていいのかとも思ったりする。

イギリスの子どもたちの写真は premasagar さんが CC-by-nc で公開しているもの。

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2009年 12月 13日 午前 10:03 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.12.12

ビリン村の指導者逮捕される

Bilin, PalestineIsrael arrests Palestinian barrier protest leader - 占領されたパレスチナのビリンで抵抗運動の指導者がイスラエル当局によって逮捕されたことを伝えるAP電。

西岸地区の村 Bilin (Bil'in) では、5年ほど前から毎週、イスラエル軍が設置した分離フェンス脇で、さまざまな非暴力的パフォーマンスを通じて、占領への抗議を世界に訴えてきた(パレスチナ情勢を詳しく伝える P-navi info「ビリーン」を検索)。その運動のリーダー的立場にある教師の Abdullah Abu Rahmeh さんが10日早朝、逮捕された模様。

逮捕に抗議し、速やかな釈放を求める。

ビリン村の写真は dibau_naum_h さんが CC-by-sa で公開しているもの。2006年10月の撮影。

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2009年 12月 12日 午前 12:29 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.12.11

ツイッターでオバマ大統領に声を届けよう

普天間基地の県外移設が実現できるかどうか、微妙な情勢ですね。

オバマ米大統領も Twitter にアカウントがあるというのを聞いて、「日本国民は米軍基地の沖縄からの撤去を望んでいる」という声を送ってみました。

このリンクをクリックすると、「いまどうしてる?」の窓に "@BarackObama Dear President, Japanese people want US military bases removed from Okinawa." という文字列が入ります。こんな感じ:

Tweet Obama

もしよろしかったら、送ってみていただけませんか。ふにゃっとした文面ですみません。適当に変えてください。もしかすると、日本語のメッセージが続々と届くほうが効果的かもしれませんね。送り先も @WhiteHouse のほうがいいのかも。

まあ、こんなことをしたからって動くような問題ではありませんけれど。声は出さなくては。

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2009年 12月 11日 午前 12:00 | | コメント (5) | トラックバック (1)

2009.12.10

豪で最新のDNA鑑定の信頼性揺らぐ

New DNA testing flaw - オーストラリアで今年の9月から導入された新しいDNA鑑定法が信頼できないことが分かり、使用が当面の間、禁止されることになった。これに伴い、このDNA鑑定の結果を証拠として採用した刑事裁判6件が中断され、既に行なわれた裁判についても、問題がなかったか検証が始められる。

Minimal Blue DNA最新の技術を使った分析機械自体には問題はないが、分析結果を解釈する統計モデルに問題が見つかったとのことだ。

オーストラリアでは、これとは別の問題で、DNA鑑定で立件された性暴力事件の被告が冤罪であったことが裁判の過程で明らかになったばかり。

足利事件の菅家利和さんの冤罪が報道される時、あたかもそれが過去の精度の低い鑑定のせいに過ぎないように言われることがあるが、決してそうではないと思う。

写真は MASH DnArt さんが CC-by で公開しているもの。化学検査の出力に彩色した芸術作品。

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2009年 12月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.09

ソウル大が法人化

ソウル大SNU to Get More Autonomy From 2011 - 韓国のソウル大学校(Seoul National University)が法人化されることになりそうです。法人化法案が閣議決定されたとのこと。聯合通信の「ソウル大学、2011年3月に法人として再出発」が詳しいです。

収益事業ができるようになる、国際競争力が増す、独立法人になることにより自治性が高まるなどとは書いてありますが、学長選挙が現行の直接選挙から理事会の選任に変わるなど、心配な面も多いように思えます。

写真は marco 2000 さんが CC-by-sa で公開しているもの。ソウル大の工学部だそうです。

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2009年 12月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.08

被差別者の意識調査

No temple entry for dalits in Gujarat - タイムズ・オブ・インディア紙の記事。インドの北西部グジャラート州で「不可触民」ダリットの人たちに対して大規模な聞き取り調査が行なわれたことを報じている。調査は地元の Navsarjan Trust がアメリカの Kroc Institute for International Peace StudiesRobert F. Kennedy Center for Justice & Human Rights などと共同で行なったもので(これらのサイトを見てみたが、報告書は見つけられなかった)、グジャラート州にあるダリットが居住する村落12,500のうち1,655の村で98,000人を対象に行なわれた。このような大規模調査が行なわれたのははじめてのことらしい。

Ahmedabad, Gujarat, India回答した人のうち97%が、自分たちはヒンズー寺院に入ることが許されてはいないと感じると答えた。寺院の立ち入りだけでなく、説教(satsang)や講話(katha)を聞く際に高位カーストの人と同じ長椅子や敷物に座ることを許されていないということも分かったという。

差別問題の研究で知られる Ghanshyam Shah さんが「都市に住む中産階級にとっては、多くのことがすっかり変わったように思えるかもしれないが、根本的な現実は今も厳しいのだ」とコメントしている。

Dblackadder さんによる写真(CC-by-sa)はグジャラート州 Ahmedabad の下水道労働組合の委員長。Flickr のページに添えられた文章によると、この人はもともと最高位カーストの出身だったが、カースト制反対運動に入り、下水道の仕事に就いたためダリットとして扱われるようになった。労使交渉を行なおうとしても、雇用者が彼と同じ交渉の席にはつこうとしないこともあるという。

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2009年 12月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.07

イラクの水不足

Drought hits Iraq - エジプトのアルアフラム紙週刊英語版の記事。チグリス川とユーフラテス川に囲まれ、かつては「肥沃な三日月地帯」と称されたメソポタミア、つまり今のイラクにおける水不足の深刻さに関して。

イラクでは3年続いて雨不足で、飲料水が不足し、塩分濃度の高い水を飲むために起こる下痢に苦しむ人が多くいるほか、農業用水も逼迫している。灌漑設備が十分でないため、耕作自体が不可能になる土地も多く、土地利用率も50%未満に下がってしまった。かつては緑だった土地が褐色の広がりになっていることが飛行機の窓からも確認できる。今年の農業生産高は昨年と同じく、平年の55%程度にとどまる見込み。既に50%超の農民が農村を離れて都市に流入している。野菜と果物の自給率は40%を切った。食料全体の自給率は20%未満。生産高の減少により税収も減り、政府の行政にも影響を及ぼしている。

水不足は降雨の少なさだけによるわけではない。チグリスもユーフラテスも源流はトルコにあるが、そこでダムが建設されて取水されているために川の流量が減っているのだ。同じ流域にあるシリアやイランのダムの影響もある。川の水位の低下に伴い、湿地帯の面積も激減した。

イラクの水問題の解決、ひいてはイラクの安定は、これら隣国との協調が鍵となる。「地政学」という言葉がぴったりかもしれない。

独り言:クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されているイラクの川の写真を探したのだけど、アメリカ軍関係者が撮ったものばかりだった。毎日、写真とか載せて、華やかな感じにしようと思っていたのだけど、早くも挫折。

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2009年 12月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.06

あの人もう嫌ですの日

Bloggers organise 'No Berlusconi Day' protest - イタリアでは、昨日は "No B. Day"、「ベルルスコーニなんて要らないよの日」だったそうです。というか、時差があるので、これを書いている今、ローマなどでは集会もたけなわといったところみたいです。私も連帯の表明にバナーを貼ってみます。

ベルルスコーニ首相に辞任要求を突きつける「ノー・ベルルスコーニ・デー」の催しはイタリアのブロガーたちによって始められたものだそうで、ローマの集会には30万人ぐらいの参加を見込んでいるとのこと。うーむ、イタリアと日本では小数点の打ち方か何かが違うのではないかと思ってしまいます。他にも、イタリア各地、そして世界各地でデモなどが行なわれるようです(#nobday)。

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2009年 12月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.05

クロアチアの戦争犯罪

“Nazis still free in Balkans” - セルビアのラジオ局 B92 の記事。ナチスの戦犯の追跡を続けている Simon Wiesenthal Center の所長がベオグラードを訪れ、バルカン地域で今なお戦争犯罪容疑者を探していることを明かにした。容疑者像は、ナチスドイツが作ったクロアチア独立国にいた人間というだけで、性別すら秘されている。チトー大統領の時代に裁判にかけられていないならば、これから訴追するという。

クロアチアのヤセノヴァッツ記事の後半はクロアチアの Jasenovac 強制収容所での死者の数に関わる問題。ヤセノヴァッツ収容所で殺されたのは5万人とも70万人とも言われており、真相が明らかになっていないらしい。Efraim Zuroff 所長は、この差の大きさは信じがたいもので、このままでは歴史的な事実とは言えないとし、国際的な調査委員会を設置して究明にあたることを提案した。

ヤセノバッツの写真は e.p. さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2009年 12月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.04

女王と寄生虫

もう21世紀なんですが、世論は驚くほど封建的なようです。

エリザベス2世Labour sacks candidate who called Queen 'a parasite' and 'vermin' - イギリスで、地方議会選挙に出馬する予定だった候補が王制を批判したら、強い反発が巻き起こり、予定候補者リストから外されてしまったという話。渦中の人は Peter White さんです。2012年にエリザベス2世が在位60年を迎えるのを国民の祝日にして祝おうという提案に対して、

「恵まれた立場に生まれてきた人の60周年なんかを祝ってどんな意味があるというのだ。あの人は寄生虫で、国から思いっきり甘い汁を吸っている。王室費をもっとくれなんて、厚かましいにもほどがある。持っている土地の一つや二つでも売ればいいじゃないか。宮殿を公費でまかなってくれというなら、一般に開放したらどうだ。私は別に祝日が悪いなどと言っているわけじゃない。でも、やるのなら、何か意味のある祝日をやろうじゃないか。害虫のお祝いをするなどというのは無意味だ。」

と書いたのがいけなかったらしいです。

確かに、相手も人ですから、「寄生虫」とか「害虫」とかいう言葉はちょっと可哀想かなと思いますが、言いたいことはすごくよく分かる気がします。

折り曲げたイギリスの20ポンド札の写真は doug88888 さんが CC-by で公開しているもの。

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2009年 12月 4日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.03

西サハラのガンジー

Marooned at Lanzarote airport, the 'Gandhi of the Western Sahara' - 北アフリカの西の端、西サハラは宗主国だったスペインが領有権を放棄した後も独立を果たせず、隣国モロッコに実効支配されている。その西サハラで長く独立運動を行なってきた「西サハラのガンジー」 Aminatou Haidar さんがハンストをしている。砂糖水だけを摂って、もう既に16日余りも経過しており、とても弱っているらしい。

Aminatou HaidarHaidar さんは、アメリカの Robert F Kennedy Centre for Justice and Human Rights で長年の功績を讃えられて表彰を受け、帰郷の途についたが、西サハラ Laayoune の空港でモロッコ人の職員から入国を阻まれた。「なぜ国籍欄を空欄にしたのか。なぜ現住所にモロッコと書かず西サハラと書いたのか」。パスポートは没収され、どこへ行くのかも分からないまま飛行機に乗せられて出国させられた。着いたのは西サハラの沖合いにあるスペイン領のカナリア諸島だった。Haidar さんは西サハラに戻ることを要求したが、パスポートがないという理由で出国を許されなかった。モロッコとの間で話がついていたのか、スペイン当局は、彼女にスペイン国籍を与えると申し出た。彼女はそれを断った。そして、彼女はハンストを始めた。

上記ケネディー・センターのサイトに、国連人権高等弁務官事務所への陳情署名のページがある。

ネルソン・マンデラのポスターの前で微笑む Aminatou Haidar さんの写真は Saharauiak さんが CC-by-sa で公開しているもの。

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2009年 12月 3日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (1)

2009.12.02

寂しさという感染症

Loneliness, like flu, is "infectious", study finds - 寂しさは伝染するということがアメリカで行なわれた心理学の調査で明らかになったそうです。シカゴ大学の John Cacioppo さんらによる研究。アメリカ心理学会の Journal of Personality and Social Psychology という雑誌の12月号に掲載された論文ということですが、これを書いている時点では、まだ11月の目次までしか見られませんでした。

研究は、1万人以上を対象に1948年から続けられている Framingham Heart Study と呼ばれる内科学の調査記録をもとに行なわれたそうで、寂しい人のまわりに寂しい人が生まれ、友人が少なくなり、社会の周辺へ追いやられていくという感染のパターンが見られるとのことです。人は寂しくなるにつれて他人を信頼しにくくなり、その結果、友人関係を作ることができなくなるという悪循環があるとも書かれています。

私も寂しい人なので、もしかすると、これを読むあなたに寂しさをうつしてしまっているでしょうか。

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2009年 12月 2日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (1)

2009.12.01

トルコで公務員のスト権スト

日本では国際労働機関(ILO)条約に違反して公務員にストライキ権が認められておらず、ILO から度重なる勧告を受けていることは周知のとおりです。トルコでも事情は同じようです。

"Public Servants on Strike for the Right to Strike" というトルコの独立系報道機関 bianet の記事によると、先週の水曜日(11月25日)、トルコ全土で公務員がストライキ権確立を求めるストライキを行なったようです。公務員組合連合(KESK)などが主催し、革新的労働組合総同盟(DISK)、トルコ労働組合総同盟(Türk-İş)などが後援したと報じられています。政府寄りの公務員組合総同盟(Memur-Sen)は参加しませんでした。

イスタンブールでは、鉄道と郵便配達が止まった他、病院も一部休業となり、大学や高校の多くも休校となりました。1万人規模の集会が行なわれたようです。首都アンカラでは警察との間で衝突があったようです。その日の写真も bianet に載っています。BBC にも報道があります。

記事には、その日聞かれたシュプレヒコールのいくつかが紹介されています。「集団交渉権を要求する」「解雇禁止」「失業者に職を」「教育と医療を無償化せよ」「卒業したら失業者なんてごめんだ」。私たちの国でも叫べそうなものが多いですね。最後の二つから分かるように、集会には教職員や学生も多く参加していたとのことです。

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2009年 12月 1日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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