アルゼンチンで同性婚が認められた
Buenos Aires okays gay marriage in Latin America first - アルゼンチンで、男性同士であることを理由に結婚が許可されないことに異議申し立ての裁判を起こした二人に対して、13日、結婚を認める判決が出た。同性婚が合法とされたのは、カトリック教会が強い南米ではこれがはじめて。
Alejandro Freyre さんと Jose Maria Di Bello さんの訴えについて、ブエノス・アイレス地裁の Gabriela Seijas 判事は、法律はだれもをそれぞれの事情に照らして同じ敬意をもって扱わなければならないと述べ、男性と女性の間でのみ婚姻が成立すると定める民法の規定を違憲とした。敗訴したブエノス・アイレス市の Mauricio Macri 市長は保守派であるが、市が控訴しない方針であることを明らかにしているので、この違憲判決はこれで確定する見込み。市長は「世界はこの方向に向かっているのだ」と語った。
記事によれば、アルゼンチンではブエノス・アイレスのほか、北部の Villa Carlos Paz 州と南部の Rio Negro 州で同性間の民事婚(civil union)が認められている。ラテン・アメリカでは、このほか、ウルグアイ全国、メキシコのメキシコ市と Coahuila 州、ブラジルの Rio Grande do Sul 州で民事婚が認められている。コロンビアでも、同性カップルの法的権利がある程度認められている。
画期的な判決を出した判事を讃えるとともに、結婚を勝ち取った二人を祝福したい。
ブエノス・アイレスのプライドマーチの写真は blmurch さんが CC-by で公開しているもの。「みんなが違った形で同じだ」とある。
2009年 11月 15日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
( ..)φメモメモ
投稿: はなゆー | 2009/11/15 1:34:50
はなゆーさん、
Tweets やブログで取り上げてくださり、ありがとうございます。
投稿: うに | 2009/11/16 23:29:30
日本のみすずファンの中にも、こういう文脈でキャプションつけたらぶったまげる人がいるでしょうねぇ。
(かなりひさしぶりのコメント、失礼しました)
投稿: 宏 | 2009/11/22 10:24:42
みすず? すみませんが、何のことかまったく分かりません。
投稿: うに | 2009/11/22 22:37:08
あ、すみません。省略しすぎまして。
金子みすずの「私と小鳥と鈴と」という詩の中に「みんなちがって、みんないい。」という一節がありまして。
金子みすずのファンは相田みつをのファンと同じようにたくさんいて、私も決してそれぞれ原作者を評価しないわけではないんですが、彼らの言葉をカレンダーとかいろいろ使いまわしたりもてはやしたりする風潮にはどうもうさんくさいものを感じていたところへ、ちょうど今回のうにさんのご紹介があったので、あんな風に書いてしまったのでした。
大変失礼しました。
投稿: 宏 | 2009/11/23 0:29:02
宏さん、
丁寧に説明してくださりまして、ありがとうございました。私、ものを知りませんで、すみません。
金子みすゞは、死後50年以上経っていますが、青空文庫では「作者の死後、関係者の努力によって発掘された経緯を踏まえ、取り組むか否か検討中。現時点では、入力を控えている」になっていますね。ふむ。
投稿: うに | 2009/11/23 23:18:26