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2009.11.30

私も行動しなくては

共同通信「フリーターら300人が反戦デモ 東京・新宿で行進」 - フリーター全般労働組合雨宮処凛さんなどの呼びかけで29日に行なわれたそうです。米軍のアフガン派遣や沖縄の基地移転問題に抗議し、また格差に基づく差別の解消を訴えたと記事は伝えています。

私は幸いなことに安定した職を持つ身で、昨日は溜まってしまっていた仕事を必死に解消していました。よくないですね。ぬくぬくと安住せず、めりはり付けて、声を上げなければ。戦争反対! 沖縄を返せ!

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2009年 11月 30日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2009.11.29

四世紀ぶりの謝罪

ニューヨーク市は、今からちょうど400年前の1609年、イギリスの探検家 Henry Hudson が上陸して、街を作ったそうだ。当時は New Amsterdam と呼ばれた。協同教会(Collegiate Church)と呼ばれる教会が建てられたのは1628年のことだ。

Christian Church, Native American Tribe Reconcile - その教会で27日、一つの式典が執り行われた。ニューヨーク市にあたる地域の先住民である Lenape 民族の子孫の人たちに対して、司祭は「私たちはあなたがたの資源を奪いつくし、あなたがたの民族の人間性を否定し、あなたがたの文化を、そして夢と希望とこの土地への大いなる愛をないがしろにした」と述べて、史上初めてとなる謝罪を行なった。「痛みとともに、私たちは、自分たちがこれらのことへの加担者であったことを記憶する。」

「400年経って『すみませんでした』と言われても、『本当に?』と思ってしまいます。なんとなくぎくしゃくした感じもしました。でも、誠実な謝罪は受け入れなければ。『私たちがやりました。あなたがたを追い出して、殺したんです』と認めているのですから」と、Lenape 民族の側から参加した人は語っている。

記事の末尾に今回の和解に関するウェブサイトが紹介されている: Healing Turtle Island

四世紀ほど前というと、私たちの国では、豊臣秀吉が死んで、徳川家康が江戸幕府を開いたころだ。

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2009年 11月 29日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.28

英で新規原子炉が不認可に

Designs for new UK nuclear reactors are unsafe, claims watchdog - 二酸化炭素排出抑制のために原子力発電に頼ろうとしているイギリスで、新規に建設される発電所に用いられる予定の原子炉に対して、衛生安全委員会事務局(HSE = Health and Safety Executive)が認可申請を却下した。老朽化する原子炉や火力発電所の代替を数年後に新たな炉の稼働によって行なおうと考えていた英政府のエネルギー行政、環境行政は根本的な見直しを迫られるかもしれない。

今回、認可が下りなかったのは、フランスの Areva 社と EDF 社が開発した EPR という原子炉と、東芝の子会社であるアメリカの Westinghouse 社が開発した AP1000 という原子炉。どちらも、構造的な強度など安全上重大な懸念が数多くあると指摘された。

専門家の間からは、独立機関である HSE が、政府や業界からの圧力に耐え得るか心配する声も出ている。

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2009年 11月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.11.27

ビクトル・ハラの死の真実

1973年9月、チリでピノチェト将軍がアジェンデ政権をクーデターで倒した。クーデターの最初の数日間で3千人とも5千人とも言われる市民が殺された。虐殺された一人が、ベトナム戦争反戦歌「平和に生きる権利」(El derecho de vivir en paz)を歌ったビクトル・ハラ(Victor Jara)だ。

Chile murder mystery: Who killed Victor Jara? - 反対派の市民を収容したスタジアムで、だれがビクトル・ハラを殺す命令を出したのか。だれが銃の引き金を引いたのか(彼の体には少なくとも44発の銃弾が撃ち込まれていたという)。彼の死の真実が、36年の時を経て、明らかになるかもしれない。

ビクトルの妻 Joan Jara は、絶え間なく、彼の死の真実解明を求めてきた。チリは民主政権に戻り、ピノチェトも没したが、スタジアムでの虐殺に関わった将校や兵士の多くは口を閉ざしたままだ。わずかに一人の新兵が、その場にいたとして、当時のようすを語ったが、兵士仲間たちから弁護士を付けられた後、自供を覆してしまう。そのような困難の中で行なわれた検証作業の報告のため、26日、首都サンチアゴで記者会見が開かれると、記事は報じている。これを書いている時点で、まだ記者会見の内容を伝える記事は出ていない。

Victor Jara の死については、村野瀬玲奈さんが詳しいリンク集を作っている

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2009年 11月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.26

解放された天津の猫たち

Pet lovers save 800 cats from dinner table in N China's Tianjin - 中国の天津で、中国南部の広東省に向けて食用として売られる寸前の猫800匹余りが無事、救出された。猫たちは、さらわれた野良猫や盗まれた飼い猫だった。

23日、狭いオリに入れられたおびただしい数の猫の写真がネットに流れ、それを見た猫好きや動物愛護団体の人たち数十人が現地で抗議行動を行なうとともに、猫が密かに運び出されることのないよう徹夜の監視を行なった。警察の協力も得て、翌24日、猫たちを解放した。猫たちは現在、近くの学校の敷地内で手当てを受けている。

中国語の記事に、痛ましい写真がある。新民网の「"猫友"赴津急救八百笼中猫 获警方许可进屋」、人民网·天津视窗の「天津市红桥区1000多只猫被锁笼中 爱心市民呼吁营救猫咪 」など。事件が起こったのが天津市の南開区なのか紅橋区なのか、見つかった猫が約800匹なのか約1,000匹なのか、報道が揺れているようだ。

機敏かつ果敢な行動をとった中国の市民の人たちに敬意を表するとともに、救い出された猫たちが今後、少しでも幸せに生きられることを祈りたい。

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2009年 11月 26日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.25

浸透圧で発電

New Norway power plant uses salt to make electricity - ノルウェイで、新しいタイプの発電の実証実験が始まったそうです。海水と淡水の間の浸透圧の違いを利用して発電する世界初の発電所。24日にオスロ近郊で稼働しました。まだコーヒーメーカー1台を動かせるぐらいの電気しか作れないようですが、温室効果ガスも出さず、放射能汚染の怖れもなく、環境負荷が少なそうなので、今後に期待できそうです。Statkraft という会社がやっているとのこと。

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2009年 11月 25日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.24

ゲームと戦争犯罪

Games 'permit' virtual war crimes - スイスの人権団体が戦争物のビデオゲーム24作を分析したところ、ジュネーブ条約で禁止されているような行為が堂々と許され、シナリオの中でそれらが戦争犯罪として罰せられることはほとんどないことが分かった、という記事。多かったのは民間人の殺傷や民間の建築物の破壊、拷問、裁判なしの処刑など。

報告書は "Playing by the Rules: Applying International Humanitarian Law to Video and Computer Games"。分析対象となったゲームには、イラクやアフガニスタンを舞台にしたものもあれば、第二次世界大戦の太平洋戦線を扱ったものもある(そこでは、日本軍が拷問をしたり処刑したりする側になっている。ゲームはアメリカ海兵隊員の視点でプレイする)。

調査した人たちは、戦争犯罪を容易に引き起こすようなシナリオを避けたり、国際的な人道法に背いた行為をすれば国際法に従って罰せられるようなシナリオ構成にするなどが望まれるとしている。冒頭にあげた BBC の記事は、ゲームの専門家の意見として「ゲームをしている人はそれが現実ではなく空想の中の出来事だとよく理解しているのだから、問題ないのではないか」という感じのことを書いている。ちょっと議論がかみ合っていない感じ。

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2009年 11月 24日 午前 12:00 | | コメント (5) | トラックバック (0)

2009.11.23

水も尽きるガザ

Gaza water unfit for human consumption: Palestinians - ガザの地下水は塩分濃度が上がり過ぎて、90%が飲用に適さなくなってしまっているとガザ水道局が発表した。ガザの人口を支えるには年間1億6千万立方メートルの水が必要だが、地下水脈には、その約半分の水しか戻ってこない。そして、そうやって水位が下がったところに海水が浸透してきているらしい。また、このまま水を取りつづければ、数年で水脈自体が枯れてしまう。

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2009年 11月 23日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2009.11.22

カリフォルニア大学の学費値上げ闘争

共同電「カリフォルニア大:学費値上げ抗議でバークリー校一部占拠」が伝えるように、バークリーでの校舎の占拠は始まってから14時間ほどで、警察による排除によって終わった模様です。サンフランシスコ・クロニクルの記事 "UC Berkeley students end occupation" などによれば、建物の中にいた学生は40人ほどでしたが、連帯行動で2千人以上が建物の外に集まっていたようです。

Indybay の "Days of Action Against the Tuition Hikes" や地元紙サンタ・クルス・センチネルの記事 "Kerr Hall at UC Santa Cruz remains occupied by protesters" などによれば、サンタ・クルス校での建物の占拠は、まだ続いているようです。今回の抗議行動を企画した学生たちのサイト Occupy California は、500人もの学生が建物の中に残っていると伝えています。

ニューヨーク市で連帯のデモが行なわれたという報道もあります: "NYC Students March in Solidarity with Occupations in CA, Get Beaten by NYPD"。

32%もの学費値上げや、数百人に及ぶ職員の削減を撤回させることができるかは分かりませんが、自分たちの受ける教育の質や大学のありかたを真剣に考えているようすが伝わってきます。

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2009年 11月 22日 午前 12:02 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.21

労働組合と多国籍企業

Transatlantic labor union highlights globalization pressures - 資本がグローバル化し、企業の海外進出が進むのにつれ、労働組合運動の国際協力も見られるようになってきた例。ドイツの通信企業 Deutsche Telekom は、ドイツ国内では労働法が組合を重視するため、通信業界の組合 Verdi に友好的な立場を取ってきたが、経営者寄りの労働法を持つアメリカに展開した子会社 T-Mobile では、長年にわたって CWA (=Communication Workers of America)による組合設立の動きを阻んできた。このほど、CWA がドイツ本社と交渉を行なうにあたって、CWA と Verdi が合同で TUnion という組合を発足させた。

T-Mobile 社では、社員が反組合の説明会に出席を強要されたり、上役が一人ひとり社員を呼んで取調べを行なうなど、かなり露骨な組合潰しがされてきたらしい。記者会見の席では、社員の一人が、つけヒゲ、サングラス、野球帽姿で会社内の様子を暴露した。声で人物が特定されないよう、マイクに口を近づけて、囁き声でインタビューに応じたという。

多国籍企業の場合、労働法的な規制はそれぞれの国の法律によるわけだが、ヨーロッパでは、各国間の法制の差異を自主的に埋めるよう企業に合意をとらせる動きが少しずつ進みつつあると記事は指摘している。金属産業、エネルギー産業で特にそれが進んでいるらしい。通信産業でもスペインの Telefonica 社がそのような合意文書を組合と取り交わしているとのこと。

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2009年 11月 21日 午前 01:20 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.20

南アフリカの統計に涙する

SA life expectancy decreases - 南アフリカの人口動態調査の結果。遠い国のことではあるが、読んでいて、胸が痛くなる。

  • 1990年には62歳であった平均寿命が2007年には50歳にまで低下した。
  • 2001年から2006年の間の期間、女性の平均寿命は55歳、男性は51歳だった。これは、2006年から2011年までの期間には、それぞれ51歳、48歳に低下すると予測されている。
  • 平均寿命が最も短かったのはクワズールー・ナタル州の43歳。同州の HIV 感染率は16%。
  • HIV/Aids による死は、2001年には死者の3分の1だったが、2008年には死者の半分に増加した。同時期に、感染率は9%から12%に増加した。
  • 2001年から2006年までの期間には、女性千人あたりの出生率は2.7だった。2008年から2011年までの期間には、これが2.4に低下すると予測されている。
  • 2001/2年から2007/8年にかけて、人口増加率は43%低下した。
  • 2007年には、250万人の子どもが少なくとも片方の親を亡くした。このうち、HIV/Aids によるものは半数以上。
  • 2015年には、子どもの3分の1が少なくとも片方の親を HIV/Aids で亡くすことになると予測されている。
  • 子どもだけの世帯は、2002年には11万8千世帯だったが、2008年には14万8千世帯となった。

あんなに美しい国なのに。あんなに優しい人たちのいる国なのに。

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2009年 11月 20日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.19

著作権をめぐる鳩山首相の残念な発言

鳩山総理大臣が18日、日本音楽著作権協会(JASRAC)創立70周年のパーティーに出席し、著作権の保護期間を70年に延ばすことに「最大限の努力をする」と語ったそうです(INTERNET Watch の記事)。

私は鳩山首相のこの発言に深く落胆します。これじゃ自民党と変わらないじゃないですか。大企業のいいなりじゃないですか。まるで資産の世襲相続を守ろうとしているだけみたいじゃないですか。「欧米並み」なんて単なる外圧じゃないですか。個人の産み出したものを公共の財にしていくことによって世の中は成り立っているのに、そして時代の流れはどんどん速くなっているのに、「死後50年」をさらに延ばすなんて、文化を停滞させるだけじゃないですか。

今年7月に施行された著作権法改正に保護期間延長が盛り込まれなかったため、ちょっと気を抜いていたのですが、また気合いを入れていこうと思います。継続的な取り組みが必要とされているのですね。

著作権の保護期間延長に反対します

バナーを貼れば気合いを入れたことになるわけでもありませんが(笑)。青空文庫の署名活動は既に終了しているので、どこかに新たな展開に向けて適切なリンク先が作られるまで、バナーにリンクは張らずにおこうと思います。よいリンク先をご存知のかた、コメントやトラックバックでお教えいただければ幸いです。

それにしても、民主党も自民党も延長賛成となると、頼りになるのは社民党、そして確かな野党? それともやっぱり海賊党の旗揚げしかない?

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2009年 11月 19日 午前 12:00 | | コメント (3) | トラックバック (1)

2009.11.18

人々を結びつける貧困

A Racial Divide Is Bridged by Recession - 不況によって、白人と黒人の間の壁が薄くなりつつあるというニューヨーク・タイムズの記事。ジョージア州アトランタ近郊のヘンリー郡からの報告。ヘンリー郡は、かつてはほぼ白人だけが住んでいる地域だったが、1990年代になって、アフリカ系アメリカ人が多く移り住んできて、現在では白人比率は6割程度になっている。住民構成の変容に伴って、さまざまな対立も生まれていたが、昨年来の不況は黒人にも白人にも襲いかかり、その結果、職業安定所や食料配給所で両者が顔を合わせる機会も多くなり、互いに打ち解け、思いやりを持つようになってきた、という話。

必ずしも典型的な話というわけではないらしい。例えば、ヘンリー郡に住む白人と黒人の間の所得差は全国平均よりもかなり少ない。白人世帯が69,728ドル(約622万円)、黒人世帯が56,716ドル(約506万円)で差は13,012ドル(約116万円)。全国的には差は2万ドル(約179万円)。また、ヘンリー郡では黒人住民のほうが平均学歴が高い。

生活保護を受けに来た白人に対して、自分の経験からいろいろと助言をしていた黒人女性の言葉に考えさせられる。「私たちは貧しさに慣れているけど、あの人たちは弱いから」「でも、あの人たちのほうが同情を得るのよね。」

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2009年 11月 18日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.17

十億人の飢餓

ローマで「食料サミット」が始まった(毎日新聞)。正式名称は食糧の安全保障サミット(World Summit on Food Security)。多くの国ではもっと端的に「飢餓サミット」と呼んでいるようだ。

サミット開催を前に、この週末、サミットを主催する国連食糧農業機関(FAO)の Jacques Diouf 事務局長が24時間のハンストを行なった: FAO Head starts hunger strike。10億人が恒常的に飢餓を患っている現状、6秒に1人、子どもが餓死していく現状に世界の注意を向けさせるためだ。世界の人々にもハンストへの参加を呼びかけたようだが、私が知ったのは残念ながら終わってからだった(日本では読売新聞が木曜日に報じていたようだ)。

FAO はウェブ署名も呼びかけている: 1billionhungry。こちらはまだ間に合う。

1billionhungry

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2009年 11月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.11.16

アメリカ医師会が大麻の合法化に転じる

In Historic Shift, the American Medical Association Sees Value in Marijuana - 先週の火曜日、アメリカ最大の医学専門家団体であるアメリカ医師会(AMA = American Medical Association)が、これまで続けてきた医療用マリファナ合法化阻止の方針を転換した。

今まで、AMA は、大麻には医療に効果のある特性はないとして、アメリカ政府が規制薬物法(Controlled Substance Act)の別表I(Schedule I)にマリファナを含めることを支持してきた。今回、AMA の代議員総会は、科学と公衆衛生評議会(CSAPH)の答申を採択し、連邦政府に対して、別表Iから大麻を削除すべきかどうか、科学的な調査を行なうことを求めている。ただし、諸州で進められている医療用マリファナ合法化の動きに関しては慎重な姿勢を継続している。

今回の方針見直しは AMA の学生部会の発議で始まったものらしい。

保守的な AMA も合法化を容認する姿勢に転じたことによって、アメリカにおける大麻の医療用途での合法化は、まだ数年かかるにせよ、ほぼ既定路線になったのだと思う。議会の勢力分布をよく知らないので単なる想像になるが、医療用の合法化がそれ以外の用途での規制継続と抱き合わせで行なわれたりするのかもしれない。

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2009年 11月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.15

アルゼンチンで同性婚が認められた

Buenos Aires okays gay marriage in Latin America first - アルゼンチンで、男性同士であることを理由に結婚が許可されないことに異議申し立ての裁判を起こした二人に対して、13日、結婚を認める判決が出た。同性婚が合法とされたのは、カトリック教会が強い南米ではこれがはじめて。

ブエノス・アイレスのプライドマーチAlejandro Freyre さんと Jose Maria Di Bello さんの訴えについて、ブエノス・アイレス地裁の Gabriela Seijas 判事は、法律はだれもをそれぞれの事情に照らして同じ敬意をもって扱わなければならないと述べ、男性と女性の間でのみ婚姻が成立すると定める民法の規定を違憲とした。敗訴したブエノス・アイレス市の Mauricio Macri 市長は保守派であるが、市が控訴しない方針であることを明らかにしているので、この違憲判決はこれで確定する見込み。市長は「世界はこの方向に向かっているのだ」と語った。

記事によれば、アルゼンチンではブエノス・アイレスのほか、北部の Villa Carlos Paz 州と南部の Rio Negro 州で同性間の民事婚(civil union)が認められている。ラテン・アメリカでは、このほか、ウルグアイ全国、メキシコのメキシコ市と Coahuila 州、ブラジルの Rio Grande do Sul 州で民事婚が認められている。コロンビアでも、同性カップルの法的権利がある程度認められている。

画期的な判決を出した判事を讃えるとともに、結婚を勝ち取った二人を祝福したい。

ブエノス・アイレスのプライドマーチの写真は blmurch さんが CC-by で公開しているもの。「みんなが違った形で同じだ」とある。

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2009年 11月 15日 午前 12:00 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2009.11.14

ドイツ、オーストリアの大学でストライキ

German students protest university reforms - ドイツ全国の大学で、水曜日から学生たちによる抗議行動が始まった。ヨーロッパ諸国の高等教育を規格化するボローニャ・プロセスに大学を準拠させるため、ドイツでは来年度までにさまざまな大学改革が行なわれることになっていて、学生たちはそれに反対している。現在よりも学業の負担が増えること、学士号の価値が低下することへの心配が背景にあるようだ。

かつてはドイツの大学教育は無償であったが、2005年度から学費の徴収が行なわれるようになったらしい。現在では、一学期あたり100ユーロ(約1万3千円)ないし150ユーロ(約2万円)の負担となっている。学生たちはそれにも抗議している。

木曜日には、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンなど20の都市でキャンパスの占拠が行なわれた。テュービンゲンでは立てこもっていた200人ほどの学生が警察に排除された。

隣国オーストリアでも、3週間前から同様に大学でのストが行なわれているらしい。

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2009年 11月 14日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.11.13

観光地としてのイラク

Is Iraq the next holiday hotspot? - ロンドンで開かれている観光業界の大会 World Travel Market 2009 にイラクの代表が10年ぶりに参加しているという記事。団長の Hammoud al-Yaqoubi さんは、「観光がイラクを再生させる」と、大きな期待を語っている。

治安が安定してきたとはいえ、普通の人がたくさんイラクを訪れるようになるのには、まだ長い年月が必要だろうと記事を書いている。しかし既に「冒険好き」な人のためのツアーが実施されているそうだ。イギリスの Hinterland Travel という旅行社が企画しているらしい。9日間で1,600ポンド(約23万8千円)。ただし、現在のイラクでは旅行者保険はかけられない。

イラクの見どころは、Ur、Babylon の古代都市、エデンの園があったと言われる Basra 近郊(クルーズも楽しめる)、Samarra の al-Askari モスク、等々。Baghdad も歴史的建造物などが目白押しだ。さらには、サダム・フセイン独裁時代の宮殿や、いずれは今も続く戦争の傷跡も観光地となるであろう。

記事には、イラン・イラク戦争が始まるまでは、イラクは日本人にも人気だったと書かれている。うーむ、もう少し早く生まれていれば…

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2009年 11月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.12

行く川の流れは絶えずして

モルジブやツバルなどの島嶼国家が温暖化による海面の上昇で危機に瀕していることは、近年、よく耳にする。それだけでなく、内陸国でも気候変動で国土が狭くなったところがあるという話を読んだ。

River's change of course alters Uganda-DRC border - ウガンダとコンゴ民主共和国の国境の一部はセムリキ(Semliki)川だ。植民地時代に宗主国が決めた大雑把な境界線を今でもそのまま使っている。ところが、1960年に撮影された衛星写真と現在の地形を比較すると、川の流れが大きく変わってしまったことが分かる。下流では川はウガンダ領内に大きく食い込み、反対に上流のアルバート湖近くではセムリキ川はコンゴ側に移動している。一つの国の村だったところが、今ではもう一つの国の中に入ってしまったりしている。

自然な川なら、どこでもそんなものだろうという気もするが、記事が指摘するのは気候変動の影響だ。セムリキ川の源流であるルウェンゾリ(Rwenzori)山脈の雪と氷は、100年前に比べて激減した。特に1987年以降の減少が甚だしい。その雪解け水がセムリキ川の水量を増やし、川幅を広げるとともに、浸食を促し、流れの形を大きく変える力になっているというのだ。

セムリキ川流域には石油があるという調査もあり、川が形を変えたというのが、のどかな話では終わらなくなる怖れも十分にあると記事は指摘している。

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2009年 11月 12日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.11.11

キューバの反体制ブログ

Cuba's blogosphere has developed a sharper edge - マイアミ・ヘラルドの記事。キューバのブロガーたちは、以前は日々の生活の苦しさを綴るだけだったが、この数か月で急速に先鋭化してきて、政府に対して表現の自由を政治的に訴えるようになってきたと伝えています。書くこと、やることがあまりに挑発的なので、そのうち弾圧が起こるのではないかと危ぶむ声もあるとのことです。マイアミ・ヘラルドのキューバ関係記事は総じて非常に反共的なのですが、この記事は私たちにも興味深い情報が載っていると思いました。

記事で言及されていたブログを探してみました。

このほか、10月20日が Blogacción の日だったという話、Yosvani Anzardo さんという人が作った Red Libertad というメール・システムの話や、人々は Bluetooth で情報をやり取りしているといった話が出ていました。

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2009年 11月 11日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.10

世界で広がる資本主義への不満

Free market flawed, says survey - ベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終結して20年になるのにあたり、BBC が世界の27か国、2万9千人を対象に行なった調査によれば、「資本主義がうまく機能している」と答えたのはわずか11%の人に過ぎない。

20%以上の人が「資本主義がうまく機能している」と答えたのはアメリカとパキスタンだけ。反対に、「資本主義は致命的に間違っている」と答えたのは全世界で23%。フランスでは43%、メキシコで38%、ブラジルで35%にのぼる。そして、一番多かったのが、それら二つの間の選択肢で、資本主義を機能させるには、もっと規制等を行なう必要があるという答えだった。

また、27か国中22か国で、国は富のより均等な配分を行なうべきだという答えが過半数となった。

調査にあたった GlobeScan 社の報告書 "Wide Dissatisfaction with Capitalism — Twenty Years after Fall of Berlin Wall"(PDF)によると、日本では66%が資本主義を規制によって運営していくべきだと答えており、他の体制に変えるべきと答えたのは世界各国に比べ少なく、9%だった。富の配分などに関して政府への満足感が高く、ソ連の崩壊をよいことだったとする答えが顕著に多いのが日本の特徴のようだ。

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2009年 11月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.11.09

大学とボイコット

Norwegian official: Schools considering Israel boycott - イスラエル、ハアレツ紙の記事。ノルウェーのトロンハイム(Trondheim)にあるノルウェー科学技術大学(Norwegian University of Science and Technology, NTNU。University of Trondheim とも呼ばれるらしい)で、イスラエルに対する学術ボイコットが行なわれようとしている。12日に大学としての態度を決める投票が行なわれる。

記事は、ノルウェーの他の大学でも同様のボイコットの話が持ち上がっていることや、ボイコットに反対する署名運動がイスラエルや他の国の学者らによって進められていることを伝えている。

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2009年 11月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.08

パレスチナから沖縄へ

Ni’lin demonstrators topple 8 meter tall concrete wall - パレスチナの International Solidarity Movement の記事。ヨルダン川西岸の町ニリンで、パレスチナの人たちが隔離壁を一部壊しました。20年前のベルリンの壁崩壊の記念行事として行なわれたそうです。日本では毎日新聞が「イスラエル:「分離壁」一部破る パレスチナ人の若者が」として伝えています。イスラエルの Ynetnews の記事 "Part of West Bank security barrier torn down 'like Berlin Wall'" にある写真も素敵です。

「どんなに高くても、すべての壁は倒れる」「20年前、だれもベルリンの壁が本当に倒されるなどと信じてはいなかった。しかし、壁はいとも簡単に倒されてしまった」「ここでも壁は必ず倒すことができる」「正義は私たちの側にある」

パレスチナの人たちのこれらの言葉は、私たち、とりわけ沖縄の人たちを励ます言葉でもあります。どんなに強大な帝国のものであっても、基地は撤去することができるはずです。

今日は宜野湾市で「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」。遠くから声援を送ります。

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2009年 11月 8日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (14)

2009.11.07

胎児とイントネーション

Babies 'cry in mother's tongue' - ドイツとフランスで60人の赤ちゃん(生後3日から5日)の泣き声を録音して分析した結果、ドイツの乳児は下降イントネーションで泣き、フランスの乳児は上昇イントネーションで泣く場合が多いことが分かった。このイントネーションのパターンは、それぞれの言語の音声的な特徴と一致している。おそらく胎児の段階で聞こえてくる言語の習得が始まっていることを示すものだろう、という話。記事に音声サンプルのリンクがある。

Wurzburg 大学の Kathleen Wermke さんらの研究。Current Biology という雑誌に出た "Newborns' Cry Melody Is Shaped by Their Native Language" という論文だ(リンク先は要旨)。

もっといろいろな言語環境で調査が進むとおもしろそうだ。メロディー以外の、例えばリズム的な要素などはどうなのだろう。

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2009年 11月 7日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.11.06

ヨーロッパの大麻

Dutch among lowest cannabis users in Europe-report - 欧州薬物及び薬物依存追跡センター(EMCDDA)の年次報告書(英語版PDF)のマリファナの部分をまとめたロイター電。

ヨーロッパ全体で、昨年一年間に大麻を吸ったことのある人は全体の6.8%。最も大麻の使用率が高かったのはイタリアで、14.6%だった。以下、スペイン、チェコ、フランス。逆に最も使用率が低かったのは、ルーマニア、マルタ、ギリシャ、ブルガリア。ヨーロッパでは90年代、2000年代初頭にマリファナの使用率が上がったが、最近は頭打ちか、減る傾向にある。

ロイターの記事が注目するのは、5グラムまでの所持や喫茶店での販売が合法となっているオランダでの使用率。5.4%は、欧州全体の平均以下である。

「合法化するとマリファナの使用が広まる」という反対論は成り立たないということだろうと思う。

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2009年 11月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.05

東京のブッシュ

In Tokyo, Bush reminisces about baseball days - ジョージ・W・ブッシュ前大統領の訪日を伝えるAP電です。

前半は5日に行なわれた早稲田大学での講演について。「ブッシュは、アメリカが進めたイラク戦争への反対のため、彼が大統領だった間、日本では総じて不人気だった。しかし、早稲田での暖かい歓迎を見たら、そんなこと思いもよらないだろう」と書かれています。早稲田の人たちはいったい何を考えているのでしょうか。

質疑応答の時間には、「5人のあらかじめ選ばれた学生が質問した。すべてスポーツに関してだった。政治や一年前のこの日大統領に選ばれたオバマへの評価に関する質問はなかった」とのことです。もっとがんばれよ、学生。

記事の後半では、

「前日、ブッシュは、彼が始球式を行なった東京ドームの外に陣取った抗議行動の人たちから、もうちょっと冷たい扱いを受けた。数十人のデモ隊がスタジアムの外で「ブッシュを逮捕せよ」「戦争の王」などと書かれたプラカードを掲げてデモを行なったのだ」

と書かれています。

この人たちの声は、私の気持ちでもあります。声をあげてくれてありがとう。そして、その声は世界に届いたようです。

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2009年 11月 5日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (7)

2009.11.04

ガーナの雪豹

西アフリカのガーナ。気温は一年を通じて、20度から33度ぐらいだ。2月に迫ったバンクーバー冬季五輪に、この熱帯の国から初めて選手が参加する。

Forget Eric the Eel... meet the Snow Leopard - ガーナを代表するスキー選手は Kwame Nkrumah-Acheampong さん、34歳。自ら「雪豹」と名乗っている。7年前、イギリスのスキー場に受付の仕事をしに来て、初めて雪を見た。雪とは相性がよいらしく、今ではスキーのインストラクターをやっている。昨冬、オリンピック出場資格のタイムを上回った。「ビリにならないのが目標だ」と話している。

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2009年 11月 4日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.11.03

北京の冬の猫

University targets cats in H1N1 fear - 北京工業大学のキャンパスには野良猫(流浪猫)が50匹ぐらいいる。猫好きな学生たちが食べ物をあげたり、手術を受けさせたりして世話してきた。ところが、先週の末、学校当局は猫がH1N1豚インフルエンザを媒介する怖れがあるとして、野良猫たちを排除することを決定した(新聞社の取材に対して、学校側はこのことを否定している)。

猫の捕獲は水曜日に始まるらしい。捕まえられた猫たちがどうなるかは分からない。引き取り手を探すのだろうとか、郊外の野原に行って捨ててくるのだろうとか言われている。

この大学では、今年の春に猫の虐待事件があったそうで、猫たちにとっては、災難続きである。

中国語が読めるかたは、学生が書いたインターネット掲示板の投稿「求助!北京工业大学流浪猫即将无家可归。。」をお読みください。

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2009年 11月 3日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.11.02

メキシコで農民が国連組織の事務所を占拠中

Mexican natives overtake UN office - メキシコ南部のチアパス州 San Cristobal de las Casas で、約150人の先住民の農民が国連開発計画(UNDP)の事務所を占拠している。農民たち(Tzotzil 民族だと記事は伝えている)は OCEZ (Organización Campesina Emiliano Zapata、エミリアノ・サパタ農民組織)を名乗っており、麻薬取引に関与した疑いで当局によって10月に検挙された3人の幹部(Roselio Cruz、 Jose Manuel de la Torre、 Francisco Roman)の釈放を求めている。チアパスでは9月にもう一人、Jose Manuel Hernandez というOCEZ 幹部が逮捕されている。

チアパスの人権団体 Centro de Derechos Humanos Fray Bartolomé de Las Casas は、これらの一連の逮捕を市民団体に対する弾圧であると指摘し、抗議している。

…と、ここまでは、ある意味、想像に難くない筋書きなのだが、調べているうちに、OCEZ が国連事務所の占拠への関与を否定する声明を発表しているのを見つけてしまった:メキシコのエル・ウニバルサル紙 "Campesinos chiapanecos niegan haber tomado oficinas de ONU"。OCEZ は、占拠を行なっているのは社会主義国民戦線(FNLS = Frente Nacional por el Socialismo)だと述べている。うーむ、どうなっているのだろう。

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2009年 11月 2日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.11.01

弾圧された者たちの日

Chile declares day to honor victims of dictatorship - チリのバチェレト大統領が去る10月30日を独裁者アウグスト・ピノチェト元大統領の軍事政権によって殺害された人たちを追悼する日と定めた。

民主的に選ばれたアジェンデ政権をクーデターによって倒したピノチェトは1973年から1990年の間に約3千人の反対派を殺害したと言われている。そのような時代は二度と来ることが許されず、チリの市民が人権を尊重することを宣言し、チリ社会に何が起こったかを記憶し、新しい世代が歴史から学び、過ちを繰り返さないようにするための日であるとバチェレト大統領は述べた。

日本でも、1920年代の終わりから40年代の半ばにかけて、小林多喜二のように反動的な政府に虐殺された人たち、あるいは山本宣治のように軍国主義的な右翼に謀殺された人たちがいる。そういう人たちのための日を私たちは設けなかった。

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2009年 11月 1日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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