駐米大使の謝罪
Japan ambassador apologizes for Bataan Death March - 第二次世界大戦当時、フィリピンのバターン半島で、日本軍が捕虜約78,000人(フィリピン人66,000人、アメリカ人12,000人)を食べ物や水なしで長い距離を歩かせ、途中11,000人あまりが亡くなった「バターン死の行進」について、藤崎一郎駐米大使が謝罪したことをAP電が伝えている。
謝罪は、テキサス州サンアントニオで開かれていたバターン死の行進生き残り兵士の親睦会で行なわれた。藤崎大使の謝罪を歓迎する声と、否定的な見方が相半ばしていたらしい。「お前の謝罪なんか受け入れない」「この若造は虐殺のことなどほとんど知りもしないみたいだ。スピーチを練習してきたに違いない」などといった厳しい言葉も紹介されている(現地の報道では、アメリカ人にとっては、回りくどい言い方で、誠実さに欠けるように聞こえたかもしれないが、それは文化の違いではないか、という意見も紹介されている)。
生存者の高齢化に伴い、これが最後の親睦会となるらしい。最後の機会だったわけだ。いたるところで、謝罪の最後の機会が見逃されているに違いない。
追記:書いてから調べてみたら、この週末に急にというのではなく、前から動きがあったらしい。「Gazing at the Celestial Blue 日本政府が第二次世界大戦下の戦争犯罪に対し公式謝罪(!?)」、「元米兵捕虜団体への親書の件 - Apes! Not Monkeys! はてな別館」を参照。
2009年 6月 2日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
コメント