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2009.01.31

文字が足りない悲しさ

Al-Attatra Village in Gaza : Then Came the Foreshadowing Silence. - PalestineFreeVoice というブログに Hiyam Noir さんが記したガザのある村の惨劇。目の前で8歳の息子イブラヒームをイスラエル兵に殺された父親からの聞き取りをもとにしている。標題は、銃声が鳴り終わった後の静寂は嵐の前の静けさに過ぎなかったという意味。

記事の冒頭で著者は、ガザで起こったことを語るために新たな単語を産み出すのには、アラビア語の28文字では足りなくなってしまった、と書いている。先日パレスチナの映画「レインボー」を見に行った際、講演を聞きながらメモを取っていて、「殺りく」とひらがな混じりにしか書けない自分がとても苛立たしかったのだけど、それをぎゅっと何万倍にも凝縮したら、少しはその気持ちに近づけるだろうか。

ありきたりな感想なので恥ずかしいのだが、「レインボー」を見て思ったことを書いておこう。アブドゥッサラーム・シャハダ監督の「レインボー」は2004年にガザに対してイスラエルが行なった大規模軍事侵攻を描いたドキュメンタリー映画だ。何よりも、この一か月ほどに見た破壊された建物や家族の死を嘆く人々の姿とそっくりなことがショックだった。5年前にまったく同じことを経験しているのに、私たちはその反復を阻止できなかった。いや、止める意志があったのですか、止めるために何をしたのですか、と問われているのだ。そうか、イスラエル兵の銃口は私にも向けられていたのだ。

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2009年 1月 31日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.30

イスラエルの愛国心

Patriotism survey: 88% proud to be Israeli - イスラエルの Ynetnews の記事。ガザ攻撃後に行なわれた愛国心関係の世論調査(毎年行なわれている調査らしい)の結果を報じている。総じて、愛国心の高まりが観察される。

ユダヤ人市民の88%が自分がイスラエル国民であることを誇りに思うと答え(前年比7%増)、95%が国のために戦うと答えている(11%増)。ユダヤ人市民の72%がイスラエルは他の国々よりもよいと答えた。昨年は61%だった。国旗掲揚が大切だと考えているのは88%で昨年の数字を6%上回った。

1940年ころの日本がこんな感じだったのではないだろうか。そんなふうになってしまった国に対して何をやったらよいのか、何をやっても無駄なのか、私たちは何かを歴史から学べるかもしれない。

アラブ人市民については、興味がないのか、あまり数字が載っていない。イスラエル人であることを誇りに思うと答えたのは8%減って45%。国のために戦うとしたのは20%。植民地支配下で進んで日本の同化政策を受け入れた人たちに重ねて見るのは酷だろうか。

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2009年 1月 30日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.29

新年をボイコット

バターランプNo New Year movement gains momentum - 今年は、チベット暦では2136年で、その新年は2月25日にあたる。新年が近づく今、正月(losar)の行事をボイコットしようという運動がチベット内外で広まっている。

理由はもちろん、昨年3月のラサ蜂起の際、殺された人たちへの追悼。恒例の歌って踊って迎える新年ではなく、沈黙と祈りとバターランプの灯し火で正月を過ごそうという呼びかけだ。多くの人が参加できる非暴力的な抵抗運動として位置付けられており、警戒を強めている中国当局側からは、逆に盛大に新年を祝うように指令が出たりしてもいるようだ。

バターランプの写真は amberleistarr さんが CC-by-nc で公開しているもの。撮影はアイルランドのチベット仏教施設にて。

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2009年 1月 29日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.01.28

太陽光発電所の大きさ

太陽光発電所:山梨県と東電が建設 国内最大級の出力に」(毎日)、「東電、山梨県に太陽光発電所 出力1万キロワット、11年度に稼動」(日経)。甲府市の米倉山こめくらやまにある県の土地に発電所を建設するとのことで、2010年度に着工して翌年には一部運転を始めるという計画です。報道資料はこちら

太陽光発電は、本来、大きいものを作らなくても分散的に設置できるのが長所だとは思いますが、非化石燃料、非核の発電所ができるのは喜ぶべきことでしょう。

大きいと言っても、用地は20ヘクタールだそうですから、東京ドーム4.3個ぶんです。新潟県中越沖地震で緊急停止したままの柏崎刈羽原子力発電所は東京ドーム89.8個ぶんです。発電量は、柏崎のフル稼働時の800分の1に過ぎません。まだまだですよね。

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2009年 1月 28日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.27

アウシュビッツ解放の日に

1945年のこの日、ソ連軍がアウシュビッツ収容所を解放した。それにちなんで、イギリスでは今日がホロコースト祈念の日とされている。

BBC の記事 "Should Auschwitz be left to decay?" は、アウシュビッツを生き延びた人たちがすべて死んだ後、収容所跡をどうしたらいいかについて、二つの意見を紹介している。一つの意見は、施設を存続させる意味はないという意見で、それがよりどころとしているのは、アウシュビッツから生還した人たちが「収容所跡地を見ても、当時の苦しみを理解することはできない」と述べていることである。もう一つの意見は、「人がいなくなっても、石は叫び続ける」のだというもので、人は往々にして不都合な記憶を消そうとするもので、強制収容所を撤去しようなどというのは、道徳的に怠惰だった人類がそうしようとしているのに他ならないと論じている。

アウシュビッツに行った時、イスラエルの国旗を悼むように、かつ誇らしげに、掲げている見学者のグループを多く見た。しかし、彼ら彼女らのホロコーストの記憶も、ガザの経済封鎖や武力攻撃を防ぐ力にはならなかったのだと思うと、人間というものに絶望しそうになる。

ここに、あらためて、イスラエルに対し、即時、無条件のガザの封鎖解除を求める。

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2009年 1月 27日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.26

ティンブクトゥの図書館

ティンブクトゥ(Timbuktu、トンブクトゥ=Tombouctou とも呼ばれる)と言えば、辺境の代名詞だが、サハラ砂漠の南端に位置しニジェール川に面したマリ共和国のこの町は、かつては北アフリカの重要な交易の拠点であった。

ティンブクトゥの図書館南アフリカのメール&ガーディアン紙 "SA helps Mali modernise ancient libraries" によれば、南アフリカの援助でティンブクトゥの Ahmed Baba 図書館に空調設備等が整えられ、古文書が湿気やシロアリから守られることとなる。この図書館には、古くは13世紀にまで遡る15万点もの古文書が収蔵されている。当時の科学や芸術の興隆を物語るものも多い。そこからは人類の歴史へのアフリカの貢献を読み取ることができる。

古文書の中には、砂の中に埋められて、侵略者たちの手から免れてきたものもあるという。高松塚古墳の例などを考えると、現代人が手を出さないほうがむしろいいのではないかと思ったりもするが。

アフメド・ババの図書館員さんの写真は JiPs_STiCk さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。1999年撮影。

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2009年 1月 26日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.01.25

ガザへの募金

BBC refuses to show Gaza appeal - アルジャジーラの記事。Oxfam、Save the Children などのイギリスの援助団体が作る Disasters Emergency Committee がガザ支援の募金を始めたが、そのチャリティー番組の放映をBBCが拒んだというニュース。これまではBBCはDECの要請に常に応じてきていた。BBCは、ガザの状況がまだ流動的で、支援がちゃんと市民の手に届けることができるか不明であること、ガザの募金を呼びかけると放送局としての中立性が保てなくなることを拒否の理由に挙げている。

DECクレジットカードでの募金を受け付けている。1ポンド(約121円)から募金できる。一番上の Gift Aid にするか否かというのは、イギリスで納税している人だけに関係する項目のようだ。

日本ではパレスチナ子どものキャンペーンなどがクレジットカードでの募金を受け付けている(千円単位。ユーザー登録が必要な上、手数料が10%もかかったのがちょっと不満)。

セーブ・ザ・チルドレン 子ども基金も募金をやっているのを見つけた。こちらは郵便振替のみ。

他にも募金先をご存知のかたがいらっしゃいましたら、お教えください。

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2009年 1月 25日 午前 12:00 | | コメント (5) | トラックバック (1)

2009.01.24

フランスで大学の教員スト迫る

Universités : appel à la grève des cours à partir du 2 février 2009 - フランスで今週、大学の労働組合の新たな連合体 Coordination Nationale des Universités が結成され、その第一回大会において、サルコジ政権の文教政策に反対して2月2日から無期限のストライキに入ることが決定された。決議文は Sauvons l'Université のサイトにある

CNU第一回大会背景知識がないのでよく分からないが、教育省が大学教員の地位に関わる政令を出す準備をしており、その撤回を求めたストライキらしい。大半の大学の学長もこの政令に反対を表明している。

別の記事によると、教育省は大学で教える教員の採用にあたって選抜試験を課すつもりと書いてあるようだ。ちょっと信じがたいので、私の誤読かもしれない。大学で働く者すべての地位を危うくする動きだとも書いてある。この政策に対しては左派の組合から右派の教員団体まで幅広く反対の声をあげていて、来週早々ストに入る組合もある。

写真はストが決議された大会のようす。gunthert さんが CC-by-nc-nd で公開しているもの。

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2009年 1月 24日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (1)

2009.01.23

差別意識解消トレーニング

Perceptual Other-Race Training Reduces Implicit Racial Bias - 自分とは違う人種の顔写真をいくつか見て、それらが同一人物か別人かを見分けられるように訓練をすると、その人の人種差別が減るという研究結果。アメリカとカナダで行なわれた研究だが、インドの通信社配信の記事で知った。

白人の被験者に、人の写真を見せた後、有意の単語または意味のない単語(音韻的には可能だが、意味のない文字列)を見せ、有意か無意味かを判定させ、その時間を測定する。訓練前の実験では、アフリカ系アメリカ人の写真を見せた後に悪い意味の単語を見せた場合のほうがよい意味の単語を見せた場合よりも短い時間で反応することが分かった。このことから、自分とは違う人種に悪い印象を持っている(潜在的にしろ、差別意識を持っている)と仮定する。

実験群の被験者には、見せられたアフリカ系アメリカ人の顔が同一人物か別人かを見分ける訓練をする。統制群の被験者には、見せられた顔がアフリカ系アメリカ人か否かを判定する訓練をする。訓練の後、先ほどと同じ実験を行なうと、実験群においては、アフリカ系アメリカ人の顔を見た後、よい意味を持つ語を判別するのに要する時間が著しく短くなっていた。つまり、違う人種への悪い印象が改善されたと言える、というのが論旨。

まだ何とも言えない段階の研究のような気がするが、一人ひとりを見分ける力、つまり個性を尊重し多様性を認識する力を育むことが、他者に対して悪いステレオタイプを持つことを阻むというのは、大いにあり得ることだと思う。

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2009年 1月 23日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.01.22

ルワンダ軍のコンゴ展開

Rwandan troops enter DRC to battle Hutu militia - ルワンダ軍がコンゴ民主共和国領内に入り、フツ系の武装勢力の掃討に乗り出した。コンゴ軍と共同で作戦にあたっているらしい。

1994年にツチ系のルワンダ人の大量虐殺を起こし、その後、コンゴ東部に逃げ込んでいたのが今回の掃討作戦の対象となったフツ系の武装勢力だ。それが脅威になっているとして昨年夏にヌクンダ将軍の率いるツチ系の武装勢力が蜂起した。

…というのが、大まかな流れらしい。そして、二つの勢力の間に挟まれて行き場を失って殺されたり、あてもなく避難を強いられたりするのは、「大きな流れ」の中には見えない現実の人たちだ。

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2009年 1月 22日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.01.21

停戦後のガザ

停戦後の19日のガザのようすを撮したアルジャジーラの CC-by 動画を十数枚の写真にまとめました。右矢印で進みます。

18日の動画もありますが、こちらは瓦礫の下から遺体を運び出している場面ばかりで、私には瞬間を切り取ることができませんでした。

停戦と言っても、「平和が戻った」などとは到底言えませんね。いや、戦争の後は、いつだってこんな感じなのかもしれません。自分がこの歳まで「戦争を知らない子ども」であり続けられたことを幸せに思い、その幸せを少しでも他の国の人たちに、今は特にガザの人たちに、分けてあげられたらと思います。私たちにできる支援を見つけなくては。

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2009年 1月 21日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (16)

2009.01.20

図書館の民営化

東京都文京区が区立図書館の民営化を実施しようとしていることを知った(gnarly さんのブログ記事)。文京区は来週の26日まで意見を受け付けているそうで、文京区に住んでいなくても「公共図書館を利用する立場」から意見を言えるとのことだ。私も何か書こうと思う。文京のよりよい図書館をつくる会のサイトに区による説明会の日程などが載っている。

文京区は図書館の管理運営を民間に委ねることによって開館日を増やしたり開館時間を延ばしたりできると主張している(区の広報、PDF)。しかし、日本図書館協会は民営化による経費節減努力は労働条件の悪化をもたらし、図書館員の質の低下は免れ得ないとして、公立図書館に指定管理者制度の適用はなじまないとする意見を昨年12月にまとめている(PDF)。

2008年6月の調べでは(PDF)、すでに大きなところでは広島市、北九州市、千代田区、大田区、杉並区、足立区が民間企業への委託を行なっており、71の市区町村が導入を検討しているらしい。決して多いとは言えないが、重く受けとめるべき数字だと思う。

ところで、カレントアウェアネス・ポータルで「文京区」って探しても、何も出ない。親切な司書さんが必要だ。

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2009年 1月 20日 午前 12:00 | | コメント (7) | トラックバック (1)

2009.01.19

クルド語のテレビ

トルコでは、1980年から1981年までの間、少数民族の言語、クルド語で話すことは犯罪でした。今もなおクルドの人たちの人権が十全に確立されていないことは言うまでもありません。また、クルド人の中にはトルコ語が話せない人が、特に女性に、たくさんいるらしいです。

そのトルコで、今月のはじめに国営テレビが24時間クルド語で放送するチャンネル TRT 6 を開設しました。"TRT 6 frees southeastern youth from translation burden" という記事の中で、17歳の少年が「今まではテレビを見ていると、トルコ語が分からない母が、あの男の人は何と言ったのかとか、あの女の人はなぜないているのかとか、翻訳を求めてくるので、拷問のようでした。全部訳すなんて不可能ですから。これからはじっくりと見ることができます」と喜びを語っています。

ここまでに書いたことの中にもしっかりと考えたい問題がありますが、長い文章を書くのが苦手なので、それらには目をつぶることにします。

クルド語のテレビ映像を集めたサイトを見てみると、記事の中で紹介されている Rojin という女性歌手が司会をする番組 Rojiname のクリップもあります。黒柳徹子さんのかわりに長い髪を真ん中で分けた若い女性が話を聞いていると思えばいいです。言葉が分からないと何もおもしろくありません。かわりにお勧めするのが、Ömer Gundi という男性歌手のビデオです。イタリアのベルルスコーニ首相がインドに行って映画に主演するとこんな感じになると思うのですが、いかがでしょう。

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2009年 1月 19日 午前 12:00 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.01.18

あちら側、こちら側

戦争のことで笑うのは不謹慎かもしれませんが、見た瞬間に吹き出してしまいました。左側がイスラエル、右がパレスチナ。

Both Sides of Gaza Conflict, by Carlos Latuff

Both sides of Gaza conflict (ガザ紛争の両側)と題された Carlos Latuff さんのまんがです。CC-by-nc-nd のライセンスで公開されています。

いくら貧弱なロケット弾だとはいえ、イスラエル側の人も、それなりに怖いのだろうと思います。でも、その怖さで、今イスラエルがやっていることの激しさが正当化できるとは到底思えません。ラトゥフさんの絵が左右均等の大きさになっていることすら、不公平に思ったりします。

これを書いている時点で、もうすぐイスラエルで閣議が開かれ、その後、オルメルト首相が何かの発表をすると伝えられています。彼がそこで停戦を宣言することを祈っています。はなはだ不十分なものかもしれませんが、私たち世界の声が勝ち取った停戦です。声を絶やさず、確かな平和を作っていかなくては。

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2009年 1月 18日 午前 12:00 | | コメント (6) | トラックバック (0)

2009.01.17

バランスが悪いらしい

S. Korea abstains from U.N. resolution on Israel - 韓国のハンギョレ紙英語版の記事。12日の国連人権理事会(Human Rights Council)の会合でイスラエル非難の決議が行なわれた際、韓国が棄権したことに異議を唱えている。

「特に最近のガザ占領地域に対するイスラエルの軍事攻撃に起因するパレスチナ占領地域における人権の深刻な侵害」(PDF)と題されたこの決議(sometimes a little hope というブログに和訳が掲載されている)は、イスラエルに即時戦闘停止などを求めるもので、ガザ側への要求が含まれていないため「バランスを欠く」というのが韓国政府の弁明だ。ハンギョレ紙は、これに対し、李明博政権が昨年は同じ人権理事会で「人権の普遍性」に鑑み、「人権問題は他の問題と切り離して論じられるべきだ」として北朝鮮非難に賛成したことを指摘し、人権の概念を二重基準で使い分けていると指摘している。

賛成した国、反対または棄権した国のリストを見ると、かなりはっきりと「南」と「北」の構図が見て取れる。日本もこの議決を棄権している。理由は何だったのだろう。

それにしても、そもそも占領者と被占領者の間に「バランス」がないから問題が起きているのに、こんな時だけ「バランス、バランス」って言ってもなあ、と思う。

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2009年 1月 17日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (6)

2009.01.16

三大陸映画祭の出品作から

Tri Continental Film Festival という映画祭が現在、インドのデリーで開かれている。この後、ムンバイ、コルカタなどの都市を回るようだ。人権に関する映画が出品される映画祭で、ラテンアメリカ、アフリカ、アジアで開催され、今年で5年目。今年は28作品が上映される。

日本からは、韓国、アメリカとの合作で Behind Forgotten Eyes という慰安婦問題に関する2007年の作品が出品されている(この映画については、Stiffmuscle さんの日記に紹介がある)。

出品作の一つは Undercover in Tibet というイギリスのテレビ・ドキュメンタリーで、これは、イギリスに亡命したチベット人が密かにチベットに戻り、定住させられた遊牧民や強制的に避妊手術を受けさせられた女性などにインタビューするというもの。昨年のラサ蜂起の直後にイギリスで放映されたらしい。四十数分の作品全編が Google Video で見られるようになっている。リンク情報は Phayul の記事から。

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2009年 1月 16日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.15

ガザをクリエイティブ・コモンズで

Al Jazeera Creative Commons Repository - 中東のテレビ局アルジャジーラがガザのようすを映した動画をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで提供し始めました。サイト全体はCC-by-nc-ndになっていますが各動画はCC-byなので、字幕を付けたりして再配布することもできますし、商業的なテレビ局も使うことができます。高画質の動画も入手できます。

Day 19砲撃を受けて黒い煙を上げる建物、空中で炸裂する煙幕弾、病院に運び込まれる大けがを負った少年、死体安置所の遺体、破壊されて家具が散乱している家屋、焼け出されて道ばたで調理をする家族、砲撃が止んだ街を歩く人々、街の人のインタビュー(アラビア語です)。YouTube のアルジャジーラほどの迫力はなく、一時代を画するような衝撃的な映像もありませんが、戦時の日常を知る手がかりは多く含まれています。

サイトの立ち上げは一昨日ですが、7日づけの画像から置かれています。なんと言うか、私の望みは、早くサイトの更新が終わること、つまり、一日も早く戦争(と呼ぶには、あまりに非対称的ですが)が終わることです。

写真は Al Jazeera Creative Commons Repository より、ガザ攻撃19日目の動画から。

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2009年 1月 15日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.01.14

イスラエルでアラブ政党への弾圧

Israel bans Arab parties from running in upcoming elections - イスラエルでアラブ政党が選挙から失格させられた。上記はイスラエルのハアレツ紙の記事なので、もしイスラエルのものをできるだけボイコットしたいかたは、代わりにアルジャジーラの "Israel poll ban for Arab parties" などをご覧ください。

イスラエルでは一か月後に総選挙を控えているが、12日、中央選挙管理委員会はアラブ政党のRa'am-Ta'al (United Arab List) と Balad (National Democratic Assembly) に対し、テロリストを支援しているとして、選挙で候補を擁立することを禁止した。この決定は極右政党の求めに応じるもの。与野党から、この命令が民族差別的であると批判が出ている。

ヨーロッパでのユダヤ人の受難を、そのまま裏返しにして繰り返しているようにしか見えない。

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2009年 1月 14日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.13

トゥトゥ大司教の断食

Stand by your Zim brothers, says Tutu - 南アフリカのデズモンド・トゥトゥ元大司教が、隣国ジンバブエの人たちへの連帯のために、週一回の断食を呼びかけている。

昨年11月にジンバブエを視察したコフィ・アナン前国連事務総長、ジミー・カーター米元大統領ら「長老(the Elders)」は、その報告書の中で、2009年1月から3月にかけて、ジンバブエ国内では、食の安全を確保できない人が510万人に上ると推定している。

それはそうと、"Sri Lanka trounce Zim by 130 runs" - クリケットでスリランカがジンバブエに圧勝という12日づけの記事。どちらの国も大変な状態だろうに、旧大英帝国植民地の人たちは悠長にクリケットをやり続けるのだなあと、かなり呆れる。

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2009年 1月 13日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.12

電柱で風力発電

Utility poles offer small-scale wind power - アメリカで、電柱の上などに設置する小型の風力発電機が普及し始めているという記事。ぜひ写真を見てみてください。すてきです。

羽根は長さは1.8メートルから2.4メートルで、高速道路の街灯などの上に設置する形。電柱は基礎工事からやり直さなければならないとはいうものの、非集中型の発電設備として、とても魅力的です。出力は2.4キロワット。騒音や振動がちょっと心配ですが、それに関する記述はありません。

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2009年 1月 12日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.11

大阪のデモに行った

昨日は大阪で行なわれたイスラエルによるガザ攻撃に抗議するデモに行きました。参加は新聞報道によれば500人ぐらいだったようです。

喉を痛めていて大きな声も出せなかったし、作っていったプラカードもなんとなく自己満足なものだったし、いい写真も撮れなかったしで、いったんはブログに書くのを諦めたのですが、世界のいろいろなところで声が上げられたのだということを少しでも示しておくことは重要だと考え直し、これを書いています。

すでに参加記を書いていらっしゃるかたがたを紹介します:

追加:

新聞報道は:

Brief report in English:

Some 500 people rallied in Osaka, Japan, on January 10, calling for an end to Israeli attacks in Gaza. The protesters demanded an immediate ceasefire, mourning the civilian deaths caused by Israel's incursion. Mari Oka, associate professor of Arabic literature at Kyoto University who spoke at the rally, said that what is happening in Gaza is the Palestinians' "9/11," an act of state-sponsored terrorism by the Israeli defense forces. Similar protests took place across the country on Saturday.

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2009年 1月 11日 午前 11:28 | | コメント (0) | トラックバック (3)

2009.01.10

睡蓮さんの手記

今回の旅行の飛行機の乗り継ぎはシンガポールでした。空港の書店で Tears of a Teen-Age Comfort Woman という本を見つけ、購入しました。先月出版されたもののようです。著者は Swee Lian (睡蓮)、編者は Ralph Modder、出版社はシンガポールの Horizon Books、ISBNは978-981-08-0595-1です。

日本軍によって慰安婦にされた睡蓮さん(筆名)の回想録です。睡蓮さんはボルネオ(現在のカリマンタン島)北部の Jesselton (現在のコナキタバル)に生まれ育った中国系のマレー人で、16歳の時、反日活動の容疑で両親とともに憲兵隊に拘束されます。憲兵隊長にレイプされた後、慰安所に移され、慰安婦として働かされます。逃亡に成功し、逃走を助けた幼なじみと結婚して、1981年に移住先のオーストラリアで亡くなりました。

私はこの手記が本当の証言だと思って読みましたが、猜疑心の強い人はいくらでも疑問を差し挟めるでしょう。たとえば、日本人とのやり取りで聞いた日本語などは、覚えていたわけではなく、執筆の過程で調べながら再構築したものだと思います。ところどころ不自然です。世の中には否定論者もいるのですから、揚げ足を取られないよう、もう少し慎重に編集してほしかった気もします。

日本軍によって人生を狂わされてしまったにも関わらず、睡蓮さんが日本人全体に憎悪の感情を持っておらず、何人かの日本人と心を通わせていることには、救われる思いがしました。日本に暮す者として、睡蓮さんの冥福を祈らずにはいられません。

睡蓮さんの話の中で、進駐してきた日本軍の兵士たちは現地の人がお辞儀をしなかったことに怒り、殴る蹴るの暴行を加え、人々は日本人を恐れるようになっていきます。一方、日本人たちは自分たちが東南アジアを欧米の植民地支配から解放するために来たのだ、だから歓迎されるべきだと主張します。この傲慢さと説得力のなさは、半世紀以上経った今も変わらず、歴史から何も学ばなかった人たちの言動に残っていますね。

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2009年 1月 10日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.09

今日は

ガザのために沈黙します。

2009年 1月 9日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.08

アジア最大のスラムを呼吸する

写真はムンバイのドービー・ガート(Dhobi Ghat)です。世襲的に洗濯を職業とするドービー・カーストの人たちが大量の洗濯をしています。

Dhobi Ghat

ドービー・ガートには、「アジア最大のスラム」と言われるダラヴィ(Dharavi)に行く途中に立ち寄りました。ダラヴィには一人で行ったわけではなく、Lonely Planet India のガイドブックに載っていた Reality Tours and Travel という現地の会社のツアー(800ルピー、約1,600円。利益の大部分はNGOに渡されるそうです)に参加しました。このツアーは撮影禁止なので、私の撮ったダラヴィの写真はありません(FlickrでCCで公開されている写真はこちら)。

ダラビの特徴は、そこが居住区であるだけでなく、生業の場でもあることです。明け透けに言えば、汚い、危険な仕事をたくさん抱え込んでいます。プラスチックや金属のリサイクルを行なう仕事場では有機溶剤の臭いが漂っていたり、煙突からもうもうと黒い煙が出ていたりします。おそらく私は数時間でふだんの一年分の有毒な空気を呼吸したと思います。

ドアもない家々の前を、陽の当たらない幅数十センチの路地を縫って歩きました。電気や水が来ていない家も多く、トイレは何十世帯、何百人で共有だそうです。一人あたりの平均的な月収は4,000ルピーから5,000ルピー(8,000円から10,000円)ぐらいとのこと。

スラム街ツアーには賛否があるし、数時間のツアーで何が分かるというわけではないのですが、かなりショックを受けました。これを糧にしたいと思います。インドに行く人に、このツアーを強くお勧めします。

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2009年 1月 8日 午前 12:00 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.01.07

アンベードカルゆかりの地を訪ねた

ムンバイのチャーチゲート駅から電車に乗って、8つめの駅 Dadar で降り、西に歩いて15分ぐらいの海岸沿いに Chaitya Bhoomi はあります(地図)。この写真に写っているものよりもずっと大きな(そしてかなり派手な)鳥居のある広場に入って、左手の奥にこの小さな礼拝堂があります。

チャイティヤ・ブーミ

チャイティヤ・ブーミ。被差別民ダリット(Dalit)解放運動の指導者だったアンベードカル(Bhimrao Ramji Ambedkar)が火葬に付された場所です。

ダリットの人たちは、ヒンドゥー教のカースト制度によって、清掃、屠殺、死体処理などの仕事に世襲的に就かされてきました。そのせいなのか、チャイティヤ・ブーミは火葬場のとなりにあります。

ガイドブックには載っておらず、看板も英語のものがありませんが、アンベードカルの影響で仏教に改宗したダリットの人たちが数多く訪れると聞きます。この日も一組の夫婦が彼の像に花を供えて、熱心に祈っていました。

親切なお坊さんが祝福を授けてくれました。「また来なさい」と言われました。

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2009年 1月 7日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.01.06

ガザを歌う

エジプトの人気歌手タメル・ホズニ(Tamer Hosny تامر حسني)の新曲「コレナ・ワヘド(Kolena Wahed كلنا واحد)」 - 私たちはひとつ。イスラエルによるガザ侵攻を嘆き、アラブの連帯を呼びかけている。

悲劇を商業的に利用しているという批判もあるようだし、こんな甘ったるい歌が何の力になるのかとか、アラブが団結して何をするつもりなの? 戦争? といった問いかけもあってしかるべきだろう。

だけど… 歌詞の中で、「私は自分が何をしたらいいのか分からない」という戸惑いが歌われているという。その当惑ゆえに、私は彼を近しく感じた。

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2009年 1月 6日 午前 12:00 | | コメント (0) | トラックバック (11)

2009.01.02

惨劇の場所で

ポルトガルの植民地だったゴアで年越しをした後、ムンバイに来ています。

レオポルドカフェ

写真は昨年11月のテロ攻撃の舞台の一つとなったレオポルド・カフェです。にぎわっていました。死んだ従業員の遺族のための募金箱が置かれていた以外は、私には“テロの傷跡”と思えるようなものは見つけられませんでした。

ムンバイ・テロのことは、新聞では“26/11”と呼ぶようです。会話の中では、まだこの表現は聞いていません。国民的な悲劇のブランド化とでもいうような面からは、そこらへんにちょっと興味をひかれます。

本屋で本を見ていたら、パレスチナとイスラエルの紛争についての本を探している人がいました。そう言えば、ヘブライ語のガイドブックを見ながら歩いている人も見ました。通り過ぎて、かなり経ってから、「殺戮を止めるように、あなたの政府に言ってください」と言えばよかったと気付きました。

2009年 1月 2日 午前 01:09 | | コメント (0) | トラックバック (2)

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