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2008.09.01

イタリアの謝罪

「今は、二人の勇敢な男が植民地主義の敗北を確認する歴史的な瞬間である」。リビアを訪れたイタリアのベルルスコーニ首相が過去の植民地支配について謝罪したのを受けて、カダフィ大佐はこう述べたそうです(AFP "Italy's Berlusconi hands Libya $5bn apology")。

二人の癖の強い男と言い換えたい気もします(小泉とキム・ジョンイルにキャラがかぶる気がしませんか)。植民地主義の棺に釘が打たれる瞬間の一つであることには間違いないでしょう。でも、どうもこの配役では胡散臭すぎて私は素直に喜べません。まあ、歴史とは決して純粋な形で作られていくものではないということかもしれません。

「ずいぶん前の時代の話になります。私たち、今イタリアを治めている者はまだ生まれていませんでした。しかし、その時代の影響や傷はリビアの人々にとって依然として激しく、明らかです。それは私も感じます。ですから、イタリア国民すべての名のもとに、イタリア政府の首相として、私たちがみなさんに与えた大きな痛みに対して私たちが悔いていることをお伝えするのが私の義務だと考えています」というのがベルルスコーニの謝罪の言葉だったようです(リビアのジャマヒリヤ通信社の英文記事)。カダフィはリビア国民に対し、リビアを併合したのは今日の自由なイタリアではなく王制主義者やファシストたちのイタリアであったこと、彼らが行なった殺戮や連行はいかなる補償をもってしても贖えないものであるが、賠償のために寄託を行なう今日のイタリアはリビアの友であること、この協定が遂行されることによって「地中海は平和の湖に変わる」ことなどを語っています(ジャマヒリヤ通信社)。

ベルルスコーニやカダフィの演説に先立つ記事ですが、リビアの英字紙トリポリ・ポストは、協定によって過去は拭い去れるわけではないとし、ベルルスコーニが調印式の行なわれたベンガジの旧総督府ではなく、Solug の強制収容所を訪れるべきだという市民の声を伝えています。

なかなか知るのは難しいかもしれませんが、リビアの人たちがこの謝罪をどう評価していくのか、見守りたいと思います。

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2008年 9月 1日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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