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2008.08.13

ミンダナオが心配

フィリピンのミンダナオ島では、10日(日曜日)にモロ・イスラム解放戦線(MILF = Moro Islamic Liberation Front)を掃討するフィリピン国軍の作戦が始まり、すでに16万人以上の人が避難を余儀なくされている。人道的な惨事になることを懸念して、国連の世界食料計画などが生活物資の輸送を始めた(AFP電 "Humanitarian crisis looms in Philippines as fighting continues")。

pahanginMILF は30年余りにわたって、独立運動を続けてきたが、2003年にフィリピン政府との間で停戦に合意した。最近では、ミンダナオ・ムスリム自治区(ARMM = Autonomous Region in Muslim Mindanao)の拡大に政府とほぼ合意し、覚え書きの取り交わし直前まで行ったが、MILF の勢力範囲に入ることを嫌う地元政治家などが最高裁に提訴して、先週初めに差し止め命令が出されたため、交渉が頓挫した。この Manny Piñol 上院議員などによる介入に腹を立てた MILF の民兵たちが北コタバト州(North Cotabato)のいくつかの村や町を占拠し、立ち退きに応じないことを理由にフィリピン国軍が攻撃を始めたのである(Inquirer 紙9日 "80,000 flee as Moro fighters refuse to leave North Cotabato"、10日 "Military launches offensive vs MILF rebels in North Cotabato" など)。

脱穀をする北コタバト州の女性の写真は Keith Bacongco さんが CC-by で公開しているもの。今年4月の撮影。大きく広がった空がとても印象的だ。戦争とは、刈り取られない稲穂であり、彼女の失われた労働である。

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2008年 8月 13日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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