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2008.08.28

彼の働いた地

ペシャワール会の職員としてアフガニスタンのナンガルハル州で農業支援にあたっていた伊藤和也さんが誘拐され、27日、遺体で発見された。

同じ日のニュースは、アフガニスタンでケシの栽培が減少したことを伝えている。前年比で栽培面積は19%減、生産高は6%減。BBC の "UN reports Afghan opium decline"、AP電 "UN says opium cultivation drops in Afghanistan"。国連の報告書 Afghanistan Opium Survey 2008 は UN Office on Drugs and Crime のページからダウンロードできる。

伊藤さんの死にあたってなんとも切ないのは、ナンガルハル州がケシから他の作物への転換の特にうまくいった土地として挙げられていることだ。2007年には生産量が国内第2位であったのが、2008年には全く栽培されなくなったとのこと(報告書前書き)。おそらく、彼もその功労者の一人であったのだろう。

軍事的な介入が全くうまくいっていない(先日も、アメリカ軍が何十人もの子どもを空襲によって殺したことが報じられたばかりだ)裏で、伊藤さんたちの草の根の協力は大きな貢献をなしているのだ。

しかし、どんなに功績を語っても死の悲しみは和らぎはしないだろう。心よりご冥福と遺された人々の心の平和をお祈りする。

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2008年 8月 28日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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今回は自己責任だとか言って騒ぎ立てる人はあまり居ないようです。多数の人の支持を得ているからなのだろうと思います。少数派の人々も平等に救われる世の中になることを願っています。 伊藤さん、お疲れさまでした。 この事件によって日本の米軍協力が自粛されることにつながれば、それは大きな供養になるのではないでしょうか。 拉致の伊藤さん、遺体で発見 大使館員確認 8月27日22時19分配信... 続きを読む

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ペシャワール会のスタッフが誘拐され殺された。 「どうして?」と思う。 続きを読む

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