四年後はもっと
北京オリンピックも残すところ一日となった23日の夜、高飛び込みの決勝が行なわれ、オーストラリアの Matthew Mitcham 選手が優勝した。時事通信は「異色の20歳、大逆転に涙〔五輪・飛び込み〕」という記事を配信して伝えている。
記事にはミッチャム選手の何が「異色」なのかは書かれていない。「2006年後半に心身に限界を感じて一時競技から離れたが、地元豪州で昨春開催された世界選手権で友人が戦う姿を見て復帰を決意した。春には同性愛者であることを公表して話題となったが、「競技とはまったく別のこと」。実力を存分にアピールして胸を張った」とあるだけだ。どういう意図で見出しに「異色」という言葉が使われたかについては、解釈は一つに決められそうにない。
ミッチャム選手自身は「同性愛とエリート・スポーツが両立するのは特殊なことだと考えるのは同性愛者でもスポーツ選手でもない人たちだけだ」と語っている(8月18日づけロイター電 "Gay Olympians in short supply")。ゲイであるゆえに「異色」だと呼ばれることには同意しないだろう。
”In Beijing Olympics, only 10 openly gay athletes”。北京オリンピックに参加した同性愛者であることを名乗り出ていた選手はレズビアンの女性が8人、バイセクシャルの女性が1人、ゲイの男性が1人(ミッチャムさん)。参加選手は1万人以上。さまざまな理由で名を明かさない人が何十人も何百人もいたはずだ。
2008年 8月 25日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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