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2008.08.27

痩せていく鯨たち

多くの人が非倫理的だと考える手法で行なわれた研究なので、生物学者でない素人の私が無造作に取り上げるのはよくないのかもしれないが、日本のいわゆる調査捕鯨から注目すべき結果が出た。

英ガーディアン紙26日づけ "Whales losing blubber, claims controversial Japanese study" によれば、Polar Biology という学会誌に最近、日本鯨類研究所の研究者などによる論文 "Decline in energy storage in the Antarctic minke whale (Balaenoptera bonaerensis) in the Southern Ocean" が掲載された。1988年から2005年にかけて日本の捕鯨船が殺した4,689頭のミンククジラを調査したところ、この18年間でミンククジラの脂肪の厚さや重さが9%も減少していることが分かったというのが論文の主張だ。ミンククジラが食べるオキアミが減ったためであることが推測され、その原因としては気候変動も考えられるとのことだ。原因が何であれ、ミンククジラを取り巻く生態系に急激な変化が生じていることが分かる。

研究者たちは、「鯨を殺したからこそ、このことが分かったのだ」とも言いたいようだ。「調査」捕鯨が必要だということだ。一方、研究の結果自体はミンククジラが種として憂慮すべき状態にあることを示している。より一層の保護が必要であることを読み取るべきなのかもしれない。

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2008年 8月 27日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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