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2008.06.09

高鳴らない胸

6日に衆参両院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が全会一致で決議されたと聞く。私はと言えば、前夜に家族が救急車で病院に運ばれるという慌ただしさの中でこのニュースに接したため、何とも遠い国の出来事のような感じしかしなかった。今、新聞記事を読み返したり、決議文を読み上げたりしてみても、何か物足りなく感じてしまう。

先住民族として認め(られ)ることが一里塚であることは確かだ。しかし、この文書はアイヌの権利を保障するための何ら具体的な政策提起も含んでいないし、歴史認識に言及こそするものの、それを自分のものとして非をあがなう道に踏み込もうとはしない臆病な文章だと私は思う。私は決議案を作った人たちの善意や良心を疑いはしないが、残念ながら、この文章を今から何十年か経って読み直した時にそこに燦然と輝く人権擁護の宣言を見出せるという予感は全くしない。

私たちの国の政治は、心に声を届かせるための鍵のようなものを失ってはいないだろうか。

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2008年 6月 9日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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