差別を乗り越えてきた国
南アフリカでは最近、国外から来ている労働者などが職を奪ったり治安を悪化させているとして外国人に暴力をふるう事件が多発しているらしい。火曜日、ネルソン・マンデラ(今年の7月で90歳になるそうです)が Tshwane 市から自由賞を贈られた際、スピーチの中でこの問題を取り上げたことをヨハネスブルグの Soweto タウンシップの新聞 Sowetan が "Have some humanity - Madiba" という記事で伝えている。
「私たちがどんなに怖ろしい状態からここまで来たかを思い出してください。分裂を乗り越え、今ある姿にまで引き上げることができた国の功績を忘れてはなりません。どんな問題に関しても、またあの破壊的な分断状態にまで身を落とすようなことはやめようではありませんか。ンコシ・シケレリ・アフリカ(主よアフリカを祝福し給え)。」
こういう文脈で言及できる国歌って、素敵ですね。あと、これって以前に書いたかもしれないのですが、南アフリカで店にいる時、ラジオから Nkosi Sikelel' iAfrika が流れてきました。白人の店員さんがそれに合わせて口ずさんでいたので、白人としてこの歌に疎外感は持たないのだろうかと思い、「この曲、好きですか」と聞いたら、「ほんとうにいい曲です」と答えました。うらやましいなあ、と思いました。
2008年 5月 14日 午前 12:14 | Permalink | この月のアーカイブへ
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
マンデラさん、映画の主人公になるようですよ。楽しみです。
http://eiga.com/movie/53424/critic
投稿: ten | 2008/05/14 8:46:53
tenさん、お久しぶりです。
こんな映画があるんですねえ。しかも今週末から公開! 見にいけるといいなあ。ご紹介ありがとうございました。
投稿: うに | 2008/05/14 23:14:01