ナポリでロマ居住区の焼き討ち
イタリアでは今月、保守派のベルルスコーニが首相に返り咲いた。それは国会内の勢力分布の問題だけでなく、市民の間に不寛容が広まりつつあることの帰結であるようだ。
Gypsy shanty towns burn in Naples as Italian police swoop on illegal immigrants - 新政権のもと、先週、全国一斉で不法移民の検挙が行なわれたが、ナポリでは、混乱に乗じて、14日、ロマ(ジプシー)の人々の暮らす Ponticelli というスラム街に火炎瓶が投げ込まれて大火災となり、一帯が焼け落ちた。放火や消火活動の妨害は、マフィアが指示を下したものとも言われている。
イタリアには「ロマやルーマニアなどからの移民には犯罪者が多い」という外国人に対する偏見が蔓延しているらしい。今回の焼き討ちも、ロマの少女が乳児を誘拐しようとしたという“事件”が発端となった。人権団体 EveryOne Group は、誘拐未遂がでっちあげであると結論づけている。
イタリアからの強制送還とは少し異なり、フランスではロマの「自主的帰還」事業が進められている。しかし、ルーマニアに帰っても、彼らを待ち受けているのは失業や差別である(Home to Roma, And No Place for Them)。
2008年 5月 18日 午前 12:00 | Permalink | この月のアーカイブへ
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