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2008.04.15

大統領は悩む

トルコに刑法301条という「反トルコ」的な言論を取り締まる法律があることは、ここでも何回か取り上げてきた。1月に、この条項の改訂が検討されているという話を書いた。その後、あまり注意を払って来なかったのだが、14日づけの Turkish Daily News 紙に "Government's proposal for Article 301 stirs up tension in Çankaya" という続報があった。チャンカヤとは大統領府の所在地らしい。

表現の自由の侵害を懸念する声に押されての改訂作業だと思っていたのだが、どうもあまり期待してはいけないようだ。記事からは改訂の全体像は分からないが、政府案では301条に抵触するか否かを審理する組織が大統領府に置かれることになっていると記事は伝えている。下手をすると言論統制を強めることになりはしないだろうか。

ギュル大統領が、公平性に疑念が差し挟まれたり、国粋主義勢力から取り締まりの強化に向けた圧力をかけられたりすることを懸念して、この改訂には乗り気ではない、というのを Radikal という新聞が報じ、テレビで法務大臣が「大統領は反対していないはずだ」と釈明した、というのがこの記事。

この301条および「国益への侮辱」を取り締まる305条に関しては、年間約1,500件の提訴が行なわれると書いてある。私たちの国にこのような法律がなくて、本当によかったと、誇りに思う。もちろん、そう思い続けるためには、絶え間ない努力が必要とされている。「反日」とか騒ぎ立てる愚か者たちにこの国を乗っ取られてたまるものか。

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2008年 4月 15日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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