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2008.04.11

遅い卒業式

日本が真珠湾を奇襲攻撃してアメリカとの戦争を始めた時、アメリカ西海岸では日系市民へのいわれなき迫害が始まった。10万人以上の人が強制収容所に抑留された。抑留こそされなかったとしても、西海岸で暮していた日系市民は社会から追放されていった。

Degrees Deferred - 西海岸のオレゴン大学で6日に行なわれた“卒業式”の写真集。1942年の春、University of Oregon では、在籍していた20人の日系市民が学籍を奪われ、追放処分となった。彼ら彼女らに名誉学位が贈られたのだ。

The Oregonian 紙の記事(ページ123)によれば、学長は、学生たちの追放が大学の歴史の中の暗い日々に犯された大きな過ちであったとし、66年ぶりに正しいことをする機会を得ることができたと語った。

自分たちの社会の過去の不正ときちんと向き合い、それを乗り越えて、よい社会を創ろうとする、誇らしいニュースだと思った。記事によれば、強制収容について学んだ大学生が州議会の議員の助手になり、議員に働きかけ、州立大学を追われた日系市民を顕彰する州法を作ったらしい。教育の大切さや民主主義の力強さを感じさせるエピソードだ。

とてもいい話なので、終わりに嫌なことを書くのは気がひけるのだが、これが日本だったら、「反日」とか「自虐」とかいう言葉を好きこのんで使う人たちが黙ってはいないだろうな、と思った。アメリカにもそういう人はいるのだろうが、きっと極右の人種差別主義者だと相応に判断されて、だれにも構ってもらえないだろう。

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2008年 4月 11日 午前 12:12 | | この月のアーカイブへ

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