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2008.04.04

ニコシアの壁は取り払われた

レドラ通り地中海のキプロスは、ギリシャ系市民とトルコ系市民の対立の激しくなった1970年代から北半分がトルコによって占領されている。首都のニコシアも南北に分断されており、買い物客でにぎわう Ledra 通りも、途中にバリケードや国連による検問所が築かれていた。

そのレドラ通りのバリケードが、このほど撤去された。ロイター電 "Cypriots tear down barricades on division symbol"、BBC "Symbolic Cyprus crossing reopens"。もちろん、これで問題が解決したわけではなく、統一への道のりはいまだ遠いことをだれもが知っている。しかし、ニコシアの老人は「生きてこの日を見ることができるとは思わなかった」と喜びを語っている。ここに至るまでには、国連などによる辛抱強い調停とともに、和解をかかげて政権についた共産党(労働者進歩党)の功績が大きいと言えるだろう。

紛争が平和的な解決に向かっていることを示すこの象徴的な壁の撤去は、「壁」をかかえているすべての人々に希望を与えるものだ。

レドラ通りの写真は GunnarInIstanbul さんが CC-by-nc-sa で公開しているもの。

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2008年 4月 4日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ

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コメント

きれいなタイル舗装ですね。車椅子でもなんとかなりそうなら、行ってみたいです。

どうでもいいことに反応しちゃってすみません。

投稿: みわちゃん | 2008/04/04 21:20:07

みわちゃんさん、

> 車椅子でもなんとかなりそうなら

ちなみに、電気は240V、BFタイプのプラグだそうです。

投稿: うに | 2008/04/04 23:27:18

いつごろから注目されなくなったのか収まったのか・・・、キプロスの紛争。ベトナム戦争に外報が埋め尽くされたから目立たなくなったのでしょうか。
子供心にマカリオス大司教というヒゲの立派な人物を覚えています。
キプロスは国連軍が割って入っていたのですよね。イタリアとかカナダとかが軍を出していたと思うけどうろ覚えです。
憲法は脇においておくと、自衛隊の海外派兵だから何でもダメなのか、自衛隊が紛争地に割って入る役割はいけないのかな、と思わないでもない。
でも実際には、日本政府も国民も国際社会のための派兵ではなくアメリカの要請を優先するでしょうね。

投稿: kuroneko | 2008/04/05 8:13:44

kuronekoさん、コメントありがとうございます。

「割って入る」派兵をする時、本当にそれが割って入る形なのか、どちらか片方に加担する形になっていないのか、私たち一人ひとりが判断しなくてはならないわけですよね。納得できるだけの情報って得られるのかなあ。かなり心配です。

投稿: うに | 2008/04/06 20:35:24

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