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2008.03.04

ケニアの和解

昨年末の大統領選挙以降、大規模な暴動などが続いてきたケニアでは、先週の木曜日に、ようやくキバキ大統領(Kikuyu 民族、Party of National Unity)とオディンガ氏(Luo 民族、Orange Democratic Movement)の間で合意が成立し、混乱は終息に向かっているようです。日曜日には、交渉のまとめ役をつとめたコフィ・アナン国連前事務総長がケニアを離れました。このまま状況がよくなっていくことを祈りたいです。

合意文書の前文の部分を訳してみます。原文はケニアの Daily Nation 紙の "What President Mwai Kibaki and ODM leader Raila Odinga agreed on" です。

 2007年の大統領選に疑義が唱えられたために起こった危機は、ケニア社会の中に深く根ざした長年の対立を表面化させた。この対立は、放置されれば、統一国家としてのケニアの存在自体を危うくするであろう。ケニアの市民は今、自分たちの国がなくならないようにすることを指導者たちに求めている。
 現在の状況をもってすれば、どちらの側も、もう一方の協力を得ずに国を統治することは現実的ではない。実質的な権力の分け合いがなければ、国を前進させ、癒しと和解のプロセスを始めることはできない。
 この合意をもって、私たちは政治的指導者として、ともに前に歩みを進める。今ある危機を乗り越え、国を新しい道に乗せるのである。個人への報奨としてポストを新たに作るとかいう問題ではない。この合意は、ケニアの政治的指導者たちの目を党派的な考えよりも遠くに向け、国全体のためのことをもっとよく考えるようにするためのものだ。この合意は、整合性を持ちつつ広い範囲に影響を与える改革課題を実現し、繰り返し起こる抗争の根本的な諸原因に対処し、すべての人にとってよりよく安全で繁栄したケニアを作るための手段を提供するものである。
 政治危機を解消するため、そして連携と協力の精神のもとに、私たちは2008年国民的合意と和解法を定めることに合意した。その内容は両者によってすべて合意されたものであり、ここにその案文を添える。

深く根ざした対立があり、今のままに放置するのは現実的ではなく、手を取り合って前に進められたらいいのにね、と傍目に思う国はケニアだけじゃありませんよね。このケニアの和解は、さまざまな紛争を解決していくための努力の、一つの教科書的な例になるのではないかと思います。

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2008年 3月 4日 午前 12:00 | | この月のアーカイブへ このエントリーを含むはてなブックマーク

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