アメリカのパレスチナ介入
'Us Plot Against Hamas' Revealed - アメリカ政府がファタハに資金や武器を供給してガザのハマスを倒す計画を立てていたことを示す文書が発見されたと伝えるアルジャジーラの記事。文書は Vanity Fair に掲載されたと書いてあるが、ネット版には見あたらない。
質問を受けたライス国務長官は、ハマスはイランに支援されていたのだから、ファタハを支援するのは当たり前でしょうと、悪びれる様子もなかったらしい。
ファタハに勝たせたかったのではなく、同士討ちをやらせてパレスチナを消耗させたかったんだろうなぁ。
追記:ガーディアン紙の "US plotted to overthrow Hamas after election victory"、エルサレム・ポスト紙の "Vanity Fair: Bush approved plot to oust Hamas" が詳しい。
ついでに追記:アメリカ政府がボスニアのセルビア人政党にお金を出していた話も、たまたま同じ日に出ていた。"United States cuts aid to Bosnian Serb ruling party"。自民党なんかも昔はこうやってお金をもらっていたんだろうねえ。もしかすると今でももらっているのかな。
さらに追記: Vanity Fair の記事へのリンクを張ります: "The Gaza Bombshell"、truthout にコピーがあります。
2008年 3月 5日 午前 01:08 | Permalink | この月のアーカイブへ
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コメント
このやり方は常套手段ですね。20世紀初頭にアイルランド独立を阻むために英国がアイルランド人同士の対立を煽ったこともそうですし(映画『麦の穂をゆらす風』が詳しい)、近年のルワンダ虐殺も、もとはといえば宗主国ベルギーが植民地支配を楽に進めるために民族対立を助長したことが根底にあり、さらにフランスがフツ族に軍事教練を施したことも背景の一つでしょう。現在のイラクでも、米国は宗派対立を故意に激化させイラクの人々をますます消耗させています。
米国は、鉱物資源が豊富なコソボの独立にも羨望術数をめぐらせているのでしょうか。ジョン・パーキンス著『エコノミック・ヒットマン』によると、米国はコーポレートクラシー(利益を共有する少数の人々の集団で、属する人々は企業の重役と政府の役職を頻繁に行き来する。ブッシュ政権の面々の経歴はその典型)のためなら、米国になびかない政権を転覆させ傀儡政権をつくることに手段を選びません。湾岸戦争では、それまで米国の支援を受けていたイラクが米国製兵器で米国と戦うことになりましたが、軍需複合体を喜ばせる展開にこの地域が陥らないことを願います。
米国の傘下で平和と繁栄を謳歌してきた日本が汚れていないとは到底言えませんが、同時に一部の欧米諸国の自己欺瞞的政策には強い憤りを感じます(たとえきれい事だけでは政治が成り立たないということが事実であっても)。『麦の穂をゆらす風』には、イラク占領はアイルランドに対する帝国主義と同根であり、英国は過去の過ちを直視し改めよというメッセージが込められていますが、それはヨーロッパの旧宗主国、米国、ロシア、日本、中国などにも共通のテーマでしょう。
ラテンアメリカで、米国から実質支配を受けない独立政権(今の日本より独立国家かも?)が誕生しているのが救いですが、世界を見渡すと、世の中が逆行しているような感覚に襲われることがあります。特に中東・アフリカの人々は強国に翻弄され筆舌に尽くしがたい状況です。だからこそ余計に、先日紹介されていたイスラエル平和団体Gush Shalomの声明文には一息つきました。いつも示唆に富む記事を紹介していただき本当にありがとうございます。
投稿 こすみれ | 2008/03/05 20:32:03
こすみれさん、コメントありがとうございます。読んでくださる人がいると思うと、ほっとします。
仮に同士討ちにさせるという陰険な意図がなくて、本気で片方を応援したいと思って援助していても、結局は激しい内部対立を招いて社会を崩壊させてしまうという教訓を強国は学ぶべきなのだと思います。
投稿 うに | 2008/03/06 0:10:39
阿修羅掲示板に関連投稿があります。
米、ハマスに陰謀/米誌スクープ(伊Rainews24)
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/541.html
投稿者 kamenoko 日時 2008 年 3 月 06 日 18:25:39: pabqsWuV.mDlg
ガザ爆弾 (ヴァニティフェア) 英文
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/542.html
投稿者 kamenoko 日時 2008 年 3 月 06 日 18:29:25: pabqsWuV.mDlg
陰謀の解説と証拠文書へのリンク 英文
http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/543.html
投稿者 kamenoko 日時 2008 年 3 月 06 日 18:32:12: pabqsWuV.mDlg
投稿 gataro | 2008/03/06 23:23:23
gataroさん、ありがとうございます。
去年、ハマスがガザを制圧した時、Abu Mazen(アッバス大統領)や Dahlan はアメリカの傀儡だということをしきりに言っていましたが、こういうことだったのですね。
記事の終わりのところで、米政府がハマスとの関係修復を考えつつあるとあるのが、ちょっと救いのように感じられました。まあ、また例によって何事も裏目に出るのかもしれませんが。
投稿 うに | 2008/03/07 0:26:53
このヴァニティ・フェアーの記事の概要をそのうちまとめて出そうと思っていたところでした。ハマスが当初から主張していたことを補強する内容ですね。しかし、米国内部からリークされることでしか、認められない。米国もずっとこんなことばかりしているなぁと溜息まじりに読みました(それでいて、「和平」の仲介者になろうっていうのは、あまりに厚かましくないですか?)。
投稿 ビー | 2008/03/08 21:01:41
ビーさん、こんにちは。コメントありがとうございます。いつもブログ( http://0000000000.net/p-navi/info/ )を読んで勉強させていただいています。大変だと思いますが、がんばってください。
アメリカは、ブッシュ政権が終われば少しはよくなるんでしょうかねえ。あまり期待しないほうがいいのかなあ。
投稿 うに | 2008/03/08 23:58:31
うん、期待しないほうがいいと思いますよ……。
投稿 ビー | 2008/03/09 2:41:26
ビーさん、お互い、ぼちぼちといきましょう!
投稿 うに | 2008/03/09 6:48:45