この国を地球の時間の流れに載せよう
一昨日取り上げたアースアワー(Earth Hour)は世界的に成功したようで、元祖のオーストラリアでは成人人口の半数が消灯行動に参加したというし、全世界で3千万人もの人が電気を消したとも伝えられている(ロイター電)。3千万人といえば、世界の人口のほぼ200人に1人にあたる数だ。
それだけの盛り上がりを、ここ日本では感じることはできなかった。私自身、アースアワーについて知ったのは前日のことだったし、ネットで検索しても、「アースアワー」について多くの人が書いているようにも見受けられない。
別に、お祭りがあるからって参加しなきゃいけない義理などないのだが、踊る阿呆に見る阿呆、祭りを知らぬは、もっと阿呆だ。「クールアース」とか言って安倍前首相のころから「温暖化問題に国を挙げて取り組んでいます」と口先では言って、本当のところ大したことをやっていないというこの国のお寒い現状を考え合わせると、これでいいのだとは言い難いだろう。
はやり言葉で言えば、「空気が読めない」と言うのだろうか。慰安婦問題でも捕鯨問題でもそうだが、日本で幅をきかせている右寄りの言説というのは、ものすごく閉鎖的で、「世界の空気が読めていない」と言えると思う。世界の人々が考えていることに無関心と言うのが正しいかもしれない。自尊心が高いこと自体はいいことなのだろうが、独りよがりになっている今の姿は、ただのお馬鹿さんだ。
十分に多くの人が世界の動きを見ていれば、アースアワーの話題も、もっと盛り上がったはずだ。なのに、私たちの中で世界を見ている人は少なすぎた。環境問題に真剣に取り組んでいる人たちは、ちゃんとアースアワーという催しがあるということを世に訴えていた。しかし、テレビなどが垂れ流す大企業寄り、体制寄りの情報の音量が大きすぎて、私たちはその訴えを見逃してしまった。
うさんくさい資本家の宣伝や、かびくさい国粋主義的な雑音なんかは軽く無視して、外の空気に窓を開きたい。聞こえてくる音のすべてが快いものではないだろうけど、耳を澄まそうと思う。この国でまかり通っている歪んだ時間を、少しずつ解きほぐしていこう。普遍的な時間を取り戻すために。
写真は saveourclimate さんが CC-by で公開している、トロントの消灯前後。
2008年 3月 31日 午前 12:00 | Permalink
| コメント (0)
| トラックバック (1)










